68 無題 Name としあき 21/06/04(金)00:06:00 No.14328373 そうだねx21
ミケオはなんとなく歩き回ることが多い。
目的を持って歩くとたどり着くまでの時間が幸せではなくなるからだ。
歩く時間そのものも幸せでなくてはならない。これはミケオの信念である。
向こうに黄色くて太いジュラシックが見える。ミケオは他人の姿を見るとそのジュラシックが幸せかどうかじっくり観察する。
さてあの黄色い人は幸せだろうか。顔…穏やか…幸せそう。フリル…オシャレ…幸せそう。食欲…旺盛…幸せそう。生き方…自由でのんびり…幸せそう。
なんということだ…非の打ち所がない。ミケオが求める幸せの形がそこにあるではないか!ミケオの心は深い感動に包まれた。
待てよ?この感動って幸せ?幸せそうな人を見ると幸せになる?じゃああの人をもっと幸せにすれば私はもっと幸せ?
ああもうやめよう。悩むのは幸せじゃない。今の幸せを手放してまでやることじゃない。そう思ったミケオはまた目的もなく歩き始める。
「あんな鈍臭くて生きていけるんプスかねぇ…」ミケオが無警戒こちらをぼんやり眺めているのを見てトプスは要らぬ心配をした。

■ SEARCH

■ JURASSICS BIRTHDAY

■ SHELTER

■ OMAKE ver.2024

どなたでも編集できます