kagemiya@ふたば - エドワード・ザ・コンフェッサー

基本情報

【元ネタ】史実
【CLASS】セイバー
【マスター】 アリア・ラングラン
【真名】エドワード・ザ・コンフェッサー
【異名・別名・表記揺れ】懺悔王 エドワード懺悔王 証聖者
【性別】男
【身長・体重】169cm・59kg
【肌色】アルビノ
【髪色】黒
【瞳色】青
【外見・容姿】薄く色白とした肌を黒の正装から覗かせる青年。アミュレットやマントなどには青銅の装飾が施されている。
【地域】イングランド
【年代】1004年〜1066年
【属性】秩序・善
【その他属性】人型
【ステータス】筋力:B 耐久:E 敏捷:C 魔力:B 幸運:D 宝具:A

【クラス別スキル】

対魔力:A

Aランク以下の魔術を完全に無効化する。事実上、現代の魔術師では、魔術で傷をつけることは出来ない。
彼は、本来の対魔力は低いが現在は強力な対魔力を得ている。理由は後述。

【保有スキル】

魔力放出:B

武器・自身の肉体に魔力を帯びさせ、瞬間的に放出する事によって能力を向上させるスキル。いわば魔力によるジェット噴射。
絶大な能力向上を得られる反面、魔力消費は通常の比ではないため、非常に燃費が悪くなる。
セイバーは宝剣に魔力を働かせる他、移動などにも使うことができるがその場合は自身の体の耐久性が低く体に負担がかかる。

聖人:C

聖人として認定された者であることを表す。
サーヴァントとして召喚された時に“秘蹟の効果上昇”、“HP自動回復”、“カリスマを1ランクアップ”、“聖骸布の作成が可能”から、ひとつ選択される。
セイバーは“HP自動回復”を選択しており、肉体の虚弱さを高速回復させる事で補っている。
なお、正教会では聖人認定されていないためランクが低い

懺悔王:EX

心に決めたものを真に誓い、守り抜くセイバーに与えられた希少スキル。
宣誓を掲げた対象を守護する際に全ステータスに1ランク上昇の補正がかかる。
神に告げる宣誓であり、嘘偽りは通用せず宣誓は絶対のものであり、キリスト教的価値観のある世界の場合は平行世界を含め継続して適応される。
事物であれば信仰を、人物であれば信頼を得なければセイバーは宣誓を行わない。
その代わり、ステータス上昇の恩恵を得た宝具の力は凄まじいものとなる。

懺悔王とは迫害・拷問を受けてなお信仰を守り続けた者に与えられる異名。セイバーはアルビノであることにより迫害を受けていたが信仰を守り続けた。
また、後継者を残すべき所を、神に捧げた純潔を守ると言ってその生涯に子を成さなかった。

【宝具】

『消失する慈悲の剣(カーテナ)』

ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1〜99 最大捕捉:200人
セイバーが生前所持していた伝説の剣。慈悲の剣、無先刀。
カーテナは、天使が、無用な殺戮や破壊をしない為に刀身の半分を折ったとされており、残った刀身には天使の力が宿っている。
真名を解放することで魔力が失われた刀身を補い、真の剣として蘇る。
強力な魔力が収容されているためセイバー以外も運用できなくはない。

また、魔力をチャージ、放出する事でカーテナは天使の力を発動し、魔力の残光が命中した対象の全てを「半分」失わせる。
人体以外の武具、防具、魔力に宝具と対象は幅広く、神造兵器や別の星で作られたもの、天使以上の力の神以外には多大な力を発揮する。
争いを諫める天使の力のため攻撃判定はないが、発動時はカーテナ以外のセイバーの武具は「全て」失われる。

そのため、対象に直撃しても相手に戦闘の意思が残っていれば、カーテナ一本で勝負を続ける必要がある。
また、その戦闘に決着がつくまではカーテナ以外の武具を使用できない。

『連合王国・戴冠宝器(オナーズ・オブ・レガリア)』

ランク:B 種別:結界宝具 レンジ:- 最大捕捉:使用者のみ
イギリスにおける権力、絶対王権の象徴であり、君主と認めさせる物品。
現在にも続くイギリスの戴冠式に使われている、聖エドワード王冠を生み出した事から由来する宝具。
その絶対性と信仰から強力な守護力を発揮し、真名解放前の状態のアミュレットですら、セイバーの素の対魔力をAに押し上げる程。
真名解放前の状態で装備しているのは指輪とアミュレット、そしてカーテナもこれに含まれる。

真名を解放すればこれらに加え、4本の宝剣、聖エドワード王冠、ローブを纏う事ができる。
この状態のセイバーは精神干渉や魔術、呪術の干渉を自由意志で大幅軽減することができ、非物理で彼を傷付けるのは容易ではなくなる。

なお、カーテナの天使の力を発動する時に使用していると失われてしまう。

【Weapon】

『消失する慈悲の剣(カーテナ)』

ローランの剣「デュランダル」やシャルルマーニュの剣「ジョワユーズ」と同等の材料、製法で鍛えられた姉妹剣。かつては円卓の騎士トリスタンが所持していた。
普段は刀身が半分しかなく戦うのも一苦労だが、真名解放により相応の力を得る。

なお、伝承や現存のものは先端が欠けたものとなっているが、本物はピューリタン革命の際失われており現在あるのはレプリカ。
セイバーが所持するのは、伝承でもなければレプリカでもない史実のカーテナである。

『連合王国・戴冠宝器(オナーズ・オブ・レガリア)』

アミュレット、指輪、カーテナが通常状態の装備品となる。

王者の証であり、似たようなところでは日本における三種の神器、フランスにおけるジョワユーズが該当する。
本来全141点あるが、セイバークラスでは真名解放でも数点しか所持できない。
フル装備ができるのは後述の理由によるルーラークラスかキャスタークラスの場合のみ。
余談だが、王権である性質上マグナカルタされると超弱体化する。

【解説】

イングランドのサクソン系の王であり修道士であり聖人。
ノルマンコンクエストで征服される前の最後の王であり「自由なるイングランド」最後の王。
アルビノであるために生れながらに周囲から迫害を受けるも、その苦境に屈せず信仰を守り抜いて回帰したものとして懺悔王と称えられる。
王位に即位した後も純潔を守り後継者を作らなかったため、サクソン国家を定着させず、ノルマンコンクエストの下地を作り結果的に征服された事で純血のイングランドを終わらせた。
一方で徳の高い人物として、また、年代記においても支配を知らない最後のイングランド王として理想化され、聖人となった。

【人物・性格】

柔和で穏やかな心を持った青年。和やかお兄さん系。
過去に迫害された経験に加え、聖人と言われるだけある心の広さを持ち、弱きものを救い助ける行動を良しとする。
自分を罵る言葉は無視できても、弱者に対してならば怒りを示す。

生前も王というより修道士という人物であったが、セイバーで現界した彼はさらに言うなら騎士に近い。
基本は誰に対しても柔らかに接し、無駄な戦いを嫌う。

守るべき仲間には、少し格好つけた態度で守ろうと背伸びをすることもある。
ただし、洞察力や直観力は有能とはいえないため、焦ってテンパることもしばしば。
自己回復と宝具の力により、苦戦してでも守り通すタイプ。


文献などでは精神的に柔弱という記述もあるが、王としてあった時から、争いごとを嫌い避け続けた来たため軟弱者と揶揄されたためである。
本人はむしろ、国レベルで後継者が必要な時でも誓った事であれば我を通す程の精神の持ち主である。
しかし、それが結果的にノルマンコンクエストの引き金となってしまった。

生前も体は弱めだったが「アルビノは体が弱い」という一種の無辜の怪物により、肉体はサーヴァントとしては虚弱寄り。
聖人のスキルによる回復効果と、非物理的な干渉を宝具でカットする事で補っている。
聖杯にかける望みが薄く、ルーラークラスで召喚される場合もある。


イメージカラー:白と黒と金
特技:耐える事
好きなもの:豊かな平和 のんびり
嫌いなもの:諍い
天敵:ノルマン朝
願い:純血イングランドの復活

【一人称】俺 【二人称】君 お前(敵対時が主) 【三人称】

「俺はセイバー。君のために剣をふるうよ、折れてるけどね」
「言いたい奴には言わせておけばいいよ。人の行動は他人に制御できないもんだ」
「俺の望み…俺の生き方は変えることができないけれど、せめてノルマンコンクエストが起きなかった世界に…」
「お前は俺が倒す。お前に傷付けられた者たちのために」
「なんで剣が折れてるかって?ある日天使に折られました…って信じないよね、痛い痛い叩かないで」

【因縁キャラ】

アリア・ラングラン:契約者であり守護すべき大切なマスター。
当初は天然ぶりで彼女を困惑させるが、戦闘では彼女を傷つきながらも守り抜くことで信頼を気付いていく。
親がいない彼女には、兄や父のような親愛を見せる。
(ルートによっては)懺悔王のスキルで彼女を宣誓の対象にし、永劫の守護を誓う場合も。

西部のランサー:西部で出会うサーヴァント。
王としての出来の良さから素直に尊敬し、彼の性格も含めて好意的。
マスター同士の相性が良くないためあまり会話ができない。
ところでなにあの宇宙船。

西部のアーチャー:西部で出会うサーヴァント。
剣の支配者を称する彼女とは性格的な相性があまり良くない可能性がある。
といってもこちらの剣は剣でも、基本折れているのでバカにされること請け合いだが、セイバーは気にしない。

西部のライダー:西部で出会うサーヴァント。
最強候補の一角と呼び声高い強力なライダー。
その実力は当然セイバーも認めるところであり、彼の宝具は場合によってはセイバーで攻略するすべがない。
脱落の報を聞いた際には若干ほっとする。

西部のライダー2号:西部で出会うサーヴァント。
その性質、その出自からかなり気があう。
別クラスなら王としてのトークとなるが、今回はお互いに普通のあんちゃんとして会話するだろう。
また、セイバーは他人に思想を押し付けるのが嫌いなため、宗教に対して疎い発言がライダーから飛び出しても笑って適当に頷く。

西部のキャスター:西部で出会うサーヴァント。
魔術を使う強力なキャスター。彼女の方針には同意ができずだいたいは敵対することになる。
幸い、セイバーは魔術を強力に無効化できる宝具を所持している為、キャスターの宝具で一瞬で戦えなくなることは無い。
相性は良い方と思われるが直接闘う機会は少ない。

西部のアサシン:西部で出会うサーヴァント。
西部に召喚された初期の7騎の内最も相性が悪いであろう相手。
近接戦では太刀打ちできず、魔術無効は意味をなさない。宝具で無敵玄甲を半分奪えたとしても、そこから剣一本での肉弾戦となってしまう。
戦闘抜きにしても、気質的に剛の者過ぎてちょっと苦手。

西部のバーサーカー:西部で出会うサーヴァント。
王家としてのセイバーを狙う西部での強敵。
ルートによっては一度共闘することになるが、彼の態度から薄々共闘し続けれる存在ではないと気付いている。
戦闘時には、その狂気を正さんとするために立ち向かうことになる。


ジョン=ザ=ラックランド:セイバーが治めたしばらく後にイングランド王となった王。
自らの身勝手でノルマンコンクエストを引き起こしたため後進のイングランド王には申し訳なく思っている所がある。
もし自分が正当後継者を儲けていれば、彼の異名も轟かなかったかもしれないと。
ところで、この王権の権威を失墜させるマグナカルタについてちょっと話があるんだけど…

メアリー1世:後任のイングランド王。
彼女が妄執と怨嗟に塗れている事を嘆くと同時に、責任感を感じている。
自分の身勝手な政策で「自由なるイングランド」を手放したことが、後輩達への負い目となっており
彼女のような悲劇も、身の振り方一つで防ぐことができたかもしれないと悔やんでいる。
故に、決して軽蔑はせず、煙に巻かれようとも会いに行く。
ノルマンコンクエストと同様に、『ブラッディ・メアリー』もまた、自分の身勝手の延長の存在であるならば―

「いや、君のせいではないよ。小さな王女。
 俺が守ったのは自分の純潔だけで、結局、支配なきイングランドを終わらせたのは俺なんだ。
 だから、君の狂気も返り血も君のものだけど、俺も…半分背負うから」

【コメント】

天然系聖人セイバーお兄さん。折れてるカーテナはいつも誰かにバカにされる。
真剣勝負では相手の能力半分奪い、自分は剣一本で勝負する騎士。
折れた剣と王政を重んじ時代錯誤街道驀進中。