kagemiya@ふたば - チャールズ・ラトウィッジ・ドジソン
「ある時は驕慢と詭弁を着込んだ愚かな鳥。ある時は高らかに詩を吟じる老いぼれ騎士。ある時は大海原をゆく名無しのパン屋。ある時は社交界で野心を燃やす若き写真家。またある時は"ためらい"に頭を悩ませ夢に埋もれる探求の徒。────さて、僕は一体誰だろうね?」

基本情報

【元ネタ】史実
【CLASS】キャスター
【マスター】伊出有子
【真名】チャールズ・ラトウィッジ・ドジソン(Requiem)
【異名・別名・表記揺れ】ルイス・キャロル
【性別】男
【肌色】白【髪色】白【瞳色】黒
【外見・容姿】かっちりとしたスーツに値札付きのシルクハットを被った紳士。
       本来の髪は黒いが作品からのフィードバックで毛色が白に変質している。
【地域】英国
【年代】19世紀
【属性】中立・中庸
【天地人属性】人
【その他属性】人型
【ステータス】筋力:E 耐久:E 敏捷:D 魔力:C 幸運:A+++ 宝具:EX

【クラス別スキル】

陣地作成:E

魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
キャスターの陣地は一部屋分の範囲が限度。

道具作成(撮影):B

カメラで撮影した写真を第一宝具の題材として用いることで被写体の精緻な贋作を作り出す。
贋作はBランク以下であれば内包した神秘まで模倣したコピー品として機能する。*1
が、この贋作はコピーであると同時に写真であるため直射日光に曝されると退色を起こし、贋作の質が低下していく。

【保有スキル】

語り手:A+

物語や伝説をいかに上手に口で語れるかを示すスキル。
書物に物語を書き記すような技術とはまったく別の、聞き手の気分や精神状態も加味して適切な語り口を選ぶ、即興性に特化した物語伝達能力。
キャスターはまったくのオリジナルの空想から物語を取り出す作家だが、それ以前に詩吟や語りで人を喜ばせる芸人としての能力が殊更高かった。
話が上手く、自己の有用性を知らしめることで社交界を伸し上がった彼は吃音というマイナスを有しながらも機転の良さでそれを補うことができた。
それは物語を語り聞かせでも同様であり、即興で浮かんだ物語を即座に言語化し聞き手に最適なものとして伝達することを容易く軽々とやってのける。
また、とある逸話から語りかける対象が少女の場合、ランクに"+"二つをボーナスとして得る。

吃音:-

キャスターが生涯悩まされた癖。喋ろうとする度にどもってしまう。
が、彼がサーヴァントとして現界した際に第一宝具によってオミットされ今は失われている

【宝具】

二者両択の旅行かばんportmanteau

ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1
彼が作り出した一つの定義。二つの物事を一つに繋げ、その両方を成立させる能力を持つ。
キャスターは執筆したものと自分自身を重ね合わせることで可逆的に霊基と姿を書き換えることが可能。
使用時にはキャスターとのダブルクラスに変化し、効果が持続する限りステータス及びスキルが新たに追加される。
その時々で執筆したものへと姿を変えるが、キャスターは主に巨大な鳥、騎士、勇壮な青年の姿を使うことが多い。

地下の国のアリスAlice'sAdventuresUnderGround

ランク:EX 種別:固有結界 レンジ:- 最大捕捉:-
キャスターの名声を最も高めた存在であり、作品そのものが宝具に昇華されるほど力を持つ彼の代名詞。
……なのだが、キャスターは別の宝具でこの宝具の機能自体を無効化してしまっており使うことが出来なくなっている。
封印の理由は曰く「これは親愛なる小さな友人の為に執筆し僕の手ずから制作した贈り物だ。それを知りも知らない誰かの為に語る必要があるのかい?」

【Weapon】

『ボールペン』

「作家の武器は紙とペン、などではなく。彩り豊かな世界を空想する優れた想像力だよ。
 しかしだ、その上で君。このペンは非常に書きやすくて良い物だ。そう思わないかい?」

『カメラ』

「おや? もしかして知らなかったかな? 僕は作家だが写真家でもあるんだよ。
 さて、これも何かの縁だ。君を一枚撮らせてもらえやしないかな?」

【解説】

作家ルイス・キャロルではなくチャールズ・ラトウィッジ・ドジソンとしての側面。
ロリコン説ではなく生涯に渡って年齢を問わず多くの女性と交際していたプレイボーイ説を採用しているため女たらし。
数学者的な逸話が主立っているコンセプトだが社交界でのエピソードも取り入れているため写真家の側面も混じっている。

【人物・性格】

稀代のロリコン、ではなく優男風の物憂げなマスクと優れたスタイルで淑女を誘う稀代の女たらし。
気取り屋かつ自惚れ屋で四六時中自分の言葉に酔っているような口調で話すため嫌われる相手には嫌われるタイプ。
生前は成人女性との交際は非常にスキャンダラスな時代だったため綿密かつ慎重に隠蔽してきたが現代では箍が外れ、
二股、三股は当たり前、街を歩けば200mごとに一人は淑女を口説き落とすジゴロとしての浮き名を梅田に流している。

後世のイメージとは真っ向異なり少女への性的興味が皆無。
彼にとって少女とは色恋沙汰なしに付き合える唯一無二の女性たちであったようで現代での疑惑については肩を竦めている。
特にリデル姉妹、中でもアリスは特別な友人だったようで、姉妹と離れることになった折に関しては苦々しげに語ることとなる。


イメージカラー:霧霞のような濁った白
特技:思索
好きなもの:空想
嫌いなもの:吃音
天敵:少女の涙
願い:秘密
【一人称】僕 【二人称】君 【三人称】名前を呼び捨て

台詞例

【因縁キャラ(Requiem)】

レヴァナント・ラビット
「なるほど、なるほど。聖杯どころか解体するべき理さえ持ち合わせないとはね。その有り様は空虚空白にして無色そのもの。大方その姿もその名前も偽物だ。覆い隠している中身が他にあるのだろう。僕のパラドックスが通用しないとはつまりそういうことだ。……面白い。実に面白い。いいだろう、条件を飲む。この梅田にいる限り君の下で執筆をさせてもらおうじゃないか雇い主殿。くっくっく。いつか君自身の姿を写真に収めてみたいものだよ」
有須野雪菜
伊出有子

【因縁キャラ】

アリス・プレザンス・リデル&ルイス・キャロル
「おやおや、これはなんとも珍しい。久しぶりだね、親愛なるアリス。63年の6月以来だろうか。ところで君は黒髪だった気がするが、まあいいさ。その蜂蜜色の髪も青いドレスも君によく似合っているよ。それと……ああ、なるほど君は僕か。こいつは面白い。その性格は無辜の怪物の影響かな? 行列式のことなんてすっかり頭から抜け落ちてそうな顔をしてるね。しかし、まあ、なんだ。楽しそうだから僕は気にしないさ」
 
アリス・リデル&ルイス・クリスマス・キャロル
「やあ。また会ったね可愛いアリス。その格好はクリスマスのお祝いかな? アン・クリスマスとは実にナンセンスな発想だが、反面、自由で面白い。メリー・アン・クリスマス。いいね。僕は好きだよ。……さて、そっちのトナカイなんだが……ああ、やっぱり。そっかー、やっぱり僕か。もう原型すら残ってないんじゃないか君。…………こわいなぁ無辜」
 
泥新宿のディテクティヴ
「ん? もしや……。君、もしかしてロリーナかな? ああ! やっぱりか! まさか君と再会できるとは、いや、まったく想定外! しかし嬉しい限りだとも。この様子なら小さなイーディスにもいずれは会えるかもしれないね。あぁ、今からでも楽しみだ……。……ところで、ロリーナ。再会の記念に君の写真を一枚撮らせてはもらえないかな?」
 
泥新宿のカード
「僕の父は聖職者でね。無論、君の名前は知っているとも、ユディト。かのユディト記に著された君に僕の女王を使って貰えるなんて光栄だよ」
 
ミケ・サンドウィッチ
「僕もわかって来たぞ。つまり、君はチシャ猫というわけだ。違うかい? ……しまった。これは失礼なことを! その、だね。君の瞳があまりに綺麗で吸い込まれそうだったものだから僕もすっかり気が遠くなって取り違えてしまったようだ。申し訳無い。代わりに、と言うのも図々しいが。御婦人、君の写真を撮ってあげよう。実は僕これでもそれなりに名の売れた写真家でね。人物写真が専門だから、きっと魅力的な君を綺麗に写せるはずさ。無論、君が貞淑のために誰とも知れない男の相手をしたくないというなら強要はしない。写真はフィルムごと君に渡すと約束しよう。……さて、首を縦に振ってはくれるだろうか?」
 
ヘイヤ=ヘイ・ハムサンドウィッチ
「野ウサギ、干し草、サンドイッチ。並べただけ。偽名にしても少しお粗末すぎやしないかな」
 
マーチヘア
「……待て、待て、待ってくれ! 君そんなだったかな?! 本当にそんなだったかな!?」 

【コメント】

たぶんCV:鳥海













































































































「なんだ。見つけてしまったか。……仕方ない。僕の企みを君だけに教えてあげよう。他の子には、内緒だよ?」