2013年度生涯学習論�機焚侏貌�１限目）
Lifelong Learning��
担当： 留学生日本語教育センター 教授 谷 和明
連絡先 留日棟503 TEL/FAX 042-330-5773
Email: sk-tani@tufs.ac.jp
【授業の目標と概要】
「教育全体の哲学、概念的枠組、体系化の原理」（UNESCO）とされる生涯学習の理論と実践を、歴史、実践（制度、政策、施設）、理論という３つの視点から検討し、その現代的意義を理解する。
前期の�気任蓮∪験恭惱�が19世紀以来の成人教育・社会教育という実践領域から発展してきた過程、特にUNESCOを中心とした生涯学習概念の展開を歴史的に考察して生涯学習の理念を明らかにするとともに、日本の代表的生涯学習施設である公民館に焦点を当てて現代日本の生涯学習の現状を具体的に理解する。そのために、教室での講義・討論に並行して近隣自治体の生涯学習施設調査を実施する。
【授業計画】
4月9日第1回 生涯学習への招待：何を学ぶか、どのように学ぶか
4月16日第2回 現代の教育政策理念としての生涯学習（１） 提唱と普及の過程を追跡する
4月23日第3回 現代の教育政策理念としての生涯学習（２） 生涯学習の跳躍点となった1976年ナイロビ：2つのUNESCO勧告文書を解読する
4月30日第4回 休講（現代の教育政策理念としての生涯学習（３） CONFINTEA6の地平：現代の生涯学習の到達点とその課題）
5月7日第5回 日本の生涯学習の現状：法と統計を手掛かりにして
5月14日第6回 生涯学習の施設と機会： 近隣自治体生涯学習調査の準備
5月21日第7回 公民館の歴史と制度
5月28日第8回 近隣自治体のコミュニティー政策と地域センターの比較検討
6月４日第9回 生涯学習の場としての公民館（１） 基幹的社会教育施設と地域センター
6月11日第10回 生涯学習の場としての地域センター（２）国際比較 アジアにおけるCLCの展開と 欧米社会におけるセツルメントの系譜
6月18日第11回 第 休講
6月25日第12回 生涯学習の場としての地域センター（２） アジアにおけるCLCの展開−ベトナムとカンボジアの事例を中心に
7月2日 第13回 欧米社会における成人教育の特徴と地域センターの系譜
7月9日 第14回 ドイツにおける社会文化センター
7月13日（土曜日） 特別開講（第4回および11回の休講の補講分として） 近隣自治体での生涯学習事業の検討― 調査の振り返り学習
7月15日 月曜振替日で授業なし
7月23日 第15回 まとめ 国際比較の観点から見た日本の生涯学習の特徴 （公民館における教育学習事業の新展開の意味）
7月30日 予備日
【成績評価】
期末レポート（70％）と調査活動を含む平常点（30％）とによって評価します。
【受講上の注意】
第1回目の授業で指示します。
生涯学習の現場を知るために、施設調査にも積極的に参加してもらいます。
【テキスト・教材】
原則として授業で使用するレジュメ、資料を事前に本サイトにアップしておくので、受講生はそれをダウンロードしたうえで持参する。
参考文献
＊第６回国際成人教育会議のための国内「草の根会議」編『日本の社会教育・成人教育―最近12年の政策・実践・運動: 分析と提言―』2 009 年（非売品：自家製本版）
＊参考文献日本公民館学会編『公民館のデザイン』エイデル研究所2010
＊その他必要なUNESCO等の資料については随時配布する
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