GURPSよろず - 下地を基に成立
才能」「追加才能」参照。
意訳かなり強め。
GURPS Power-Ups 3:Talents」23-24の「才能の習得」(LEARNING TALENTS)より

下地を基に成立(Building on a Foundation) p.23-24

 かつてGURPS Dungeon Fantasyでは、特定の背景を持つヒーローのためにいくつかの「才能」が用意されていました。
これらはほとんどの場合、最初は未取得であっても、条件となる職業・種族と共通した特性を有する者は、後から戦場で獲得することができました。
これにより、さらに2つのオプションが提案されます。

2種類のオプション

前提条件:Prerequisites
 一部の「才能」には、前提条件として他の特性(「有利な特徴」、種族テンプレートなど)を必要とする場合があります。適切な職業のテンプレートでも、それが「前提条件を満たす性質」として機能するキャンペーンでは、前提条件の役割を果たすことができます。そのような「才能」の内容に記載されている資格を満たす者は、ゲームに登場したかどうかに関係なく、所持しているCPで購入できます。
逆に、この「前提条件」を満たしていない者は、キャラクター作成中であっても「才能」を購入できません。

達成要因:Enablers
 「達成要因」もまた「前提条件」と同じく、「特定の才能を取得するための足掛かり」として、相応の関連性質を指定するアプローチです。
しかし「達成要因」は、その「才能」を先天的に所持するための前提条件ではありません。問題の「才能」は、キャラクター作成時には誰でも利用できます。
その代わりに、「達成要因」は冒険(つまりゲーム開始後)では後天的に「才能」を購入する際の前提条件となります。
このオプションは、いくつかの関連する有利な特徴の副次的な利点になります。

才能の前提となる特性リストについて

 こういった「特性を前提条件として才能に関連付けること」は、種族的才能にとっては些細なことです。しかしそれ以外では――最終的にはGMに任されていますが――主に達成要因として意図されている性質のリストが下記にあります。これはGMが「特定の才能へのアクセス」を制限したい場合の前提条件の参考例にもなるでしょう。


「才能の前提となる特性のリスト」の日本語訳は「追加才能一覧」に反映済み。


 このリストは、いくつかの異質で超自然的な有利な特徴(ほとんどは安価なもの)が、何の「才能」と適合するかの例として提示されています。
しかしそれらすべてを列挙するには、可能性はあまりに大きすぎます!
誰かが「才能」に提案されている一般的な「有利な特徴」の上位互換的超人的な能力を持っている場合(例えば、「共感」も「読心」も程度の差はあれ心を読みます)、「才能」の前提を満たしたものと扱うことは理にかなっています。
意訳が怪しい箇所
 GMは、前提条件や「達成要因」を「才能」の固定された内容――CPコスト・技能リスト・代替能力など――のように作成する必要はありません。
才能」がキャラクター・コンセプトを示唆している場合、その概念に関連する有利な特徴に「才能」の該当レベルと同じくらい多くのCPを費やした者には、その「才能」の取得許可が下りるかもしれません。
GMは完全にロールプレイング基準でそのような評価を処理することさえできます。
例えば、敬虔な者として演じられた司祭は、「信心」を購入する許可を取得したり、獲得したCPの代わりにその「才能」の追加レベルを受け取ることができます。

原書表記