GURPSよろず - 拡張特訓

特典「拡張特訓」(Special Exercises)†‡ p.21

GURPS Power-Ups 2:Perksのp.21より。
意訳かなり強め。 「Special Exercises」は「特別な体操」の意。種族的能力値有利な特徴のレベル上限を緩和する効果なので「拡張特訓」とした。
拡張特訓/種別」†‡[1cp]……背景系特典要専門化特典レベル制特典

 あなたは特別な運動養生法を探求しました。
これによりあなたは、通常、マンガのように、または種族的に取得禁止されている、能力値有利な特徴へのアクセスが許可されます。
各特性には独自の特典が必要で、それがこの特典の専門となります。

原書表記

例:

能力値(Attributes):
 「拡張特訓/DX」、「拡張特訓/IQ」、「拡張特訓/HT」にはレベルがあり、それぞれは1レベルにつき、“能力値の種族的上限値(人間の場合は20)”を1点ずつ超えることができます。

原書表記


副能力値(Secondary Characteristics):
 「拡張特訓/Will」と「拡張特訓/Per」は、能力値の上限への影響とほとんど同じように機能しますが、各レベルにつき、標準を2点超えることができます。
拡張特訓/基本反応速度」の各レベルは、通常のレベル上限(元から+2まで)を超えて基本反応速度を1つ上げることができます。
一方、「拡張特訓/基本移動力」の各レベルは、通常のレベル上限(元から+3まで)を超えて基本移動力を1つ増やすことができます。
HPFPについては、「拡張特訓HPSTの+100%まで超過可能)」および「拡張特訓FPHTの+100%まで超過可能)」を取得してください。
通常、リアルなキャンペーンにおける人間のHPFPの上下限は、元の基本能力値の±30%までとなっている。

原書表記。公式のエラッタ修正あり。反映済み。


有利な特徴(Advantages):
 以下が典型的です。各レベルは、「示された有利な特徴の1レベル(または+1レベル)を購入する権利」を拡張します。

備考

 GMは、人間のキャラクターに提供できる「拡張特訓」のレベルは、2〜3レベルまでに制限することを検討してください。

原書表記


魔法系特典としての「拡張特訓」†(Special Exercises)

GURPS Thaumatology: Magical Styles p.31」の魔法系特典「特別なエクササイズ」(Special Exercises)に由来。

拡張特訓/種別」†[1cp]……魔法系特典要専門化特典レベル制特典

 あなたは秘密の儀式や、強力な秘薬、または瞑想を通して、通常は取得禁止の能力値領域や有利な特徴にアクセスできます。
これは多くの設定(GURPS Martial ArtsGURPS Power-Ups 2:Perksなど)において一般的な特典ですが、魔法流派は魔法系特典として特定種類の恩恵を提供することがあります。

●「拡張特訓FP上限をHT+100%に)」:
 通常、FP生命力HT)より30%以上高くすることはできません。しかしこの特典により、FP上限が生命力+100%にまで引き上げられます。

●「拡張特訓知力)」‡:
 あなたはこの特典の1レベルにつき、人種の最大知力(人間の場合は20)を1点超えることができます。

●「拡張特訓魔法の素質)」‡:
 一部のゲーム世界では、「魔法の素質」の最大レベルは上限として非常に窮屈です。
他の場合、制限は絶対的なものではありませんが、それを回避するにはコストのかかる「特殊な背景」が必要です。たとえば、GURPS Banestormでは、魔術師は「魔法の素質 3L」を上回るために、「魔法の素質」1レベルごとに10cpを支払う必要があります。
GMは、流派に重みを加えるために、組織化された流派の実践者に「魔法の素質」の上限を高めに設定する(その上、余分なコストも少なくする)ことを望むかもしれません。その場合、この魔法系特典の各レベルで、通常の「魔法の素質」の上限を1レベル超えることができます。

●「拡張特訓マナ増幅)」:
 高パワーレベルのキャンペーンでは、GMはこの特典を提供する魔法流派を用いる可能性があり、魔法使いが「マナ増幅 L1」[50cp]を購入できるようにします。この有利な特徴は、術者が自分自身に魔法をかけるときにマナ濃度を1段階上昇します。

●「拡張特訓万能の天才)」‡:
 GMは、この特典を持つ魔術師のみが「万能の天才」を取得できるよう、制限することができます。この特典の各レベルに対応するのは「万能の天才」(特定/魔術的-20%)[16cp/L]または「万能の天才」(特定/魔術的-20%;学習可能+25%)[21cp/L]です。
GMは、「魔法的特徴?」(「Magical Advantages」。Thaumatology、p.197-201)の下でいくつかの提案を許可し、各特典で単一の有利な特徴を有効にしたり、適切な特典を持つ魔術師のみに「使い魔」の使用を許可したりすることもできます。
すべての場合において「拡張特訓」は、魔法使いに通常とは異なる機能の購入許可を与えるだけです。購入可能な性質自体にも普通にCPコストがあることを忘れないでください。

原書表記

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