GURPSよろず - 中毒
第4版『ベーシックセット』第3章「不利な特徴」B141P参照。

不利特徴「中毒」(Addiction) B141P

価格(1日あたり)(Cost (per day))

安い(Cheap):-5CP
 開始時財産の標準の0.1%以下。
高い(Expensive):-10CP
 開始時財産の標準の0.5%以下。
非常に高い(Very expensive):-20CP
 開始時財産の標準の0.5%以上。

効果(Effects)

活動不能剤や幻覚剤(Incapacitating or hallucinogenic):-10CP
強い習慣性がある(Highly addictive):-5CP
 使用中止判定に-5修正。
極めて強い習慣性がある(Totally addictive):-10CP
 使用中止判定に-10修正。

合法性(Legality)

非合法(Illegal):±0CP
合法(Legal):+5CP

備考

 タバコは値段が安く(-5CP)強い習慣性がありますが(-5CP)合法です(+5CP)。したがってヘビースモーカーは-5CPの「中毒」です。
 ヘロインはとても効果で(-20CP)使用者を活動不能に陥らせ(-10CP)極めて強い習慣性があります(-10CP)。非合法(±0CP)は修正がありません。したがって、ヘロイン中毒は-40CPの「中毒」です。
化学物質以外の中毒(Non-Chemical Addictions)
 あなたは薬物以外の行動――例えばテレパシーによる接続や、仮想空間で時間を過ごすこと――に対する「中毒」を持っていてもかまいません。
 もしお金を必要とすることであれば、1日にかかる費用を「価格」に当てはめてください。もし無料であったり(例:テレパシーによる接続)、どこででも手に入るものなら(任意の相手とのテレパシー接続)「安い」と考えてください。状況が限定されるものなら(特定の相手とのテレパシー接続)「高い」と考えてください。そのような「中毒」は、ほぼいつでも心理的な依存症を引き起こします(以下、禁断症状を参照)。

薬物の効果(Effects of Drugs)

 興奮剤を使用すると、薬物が効いている間は有能になったような気分になります。その後で意気消沈して、イライラします。
 活動不能剤を使用すると、キャラクターは約2時間の間、意識不明(あるいは、何もできないほど朦朧状態)になります。幻覚剤を使用すると、仕事戦闘の役には立ちません。ただし活動はしていますし会話も可能です。こうした効果がまったくない薬物(タバコなど)もあれば、まったく異なる特殊な効果があるものもあります。副作用がある薬もあります。詳しいルールは「中毒性の薬物」(2巻第14章)を参照してください。

禁断症状(Withdrawal)

 自発的にであれ、そうでないにせよ、あなたは自分の薬物の使用を中止しなければならないことがあるでしょう。心理的依存症をもたらす薬物の中毒であれば、それは精神的不利な特徴です。そうした薬物の使用を中止する場合、一連の意志力判定が必要です。そして精神的な問題が発生します。肉体的依存症をもたらす薬物の中毒であれば、それは肉体的不利な特徴です。そうした薬物の使用を中止する場合、生命力判定が必要です。そして肉体的なダメージを受けることもあります。詳しくは「薬物の使用中止」(2巻第14章)を見てください。あなたが中毒から逃れることができた場合には、この特徴を即座に買い戻さなければなりません。

軽い中毒(Minor Addictions)

 -5CP相当の中毒については、GMは消費量・症状・使用による長期的な損害などをすべて1つの不利な特徴と見なして、通常の使用中止判定のルールを用いないことにしてもかまいません。これはタバコやカフェインのような薬物に相応しい処理です。もし使用中止を強制された場合、あなたは通常通り意志力生命力で判定を行ないますが、失敗することによる影響は一時的に不安になったり、短気になったり、落ち着かなくなったりするだけです。これは敏捷力知力自制判定反応修正(これはGMの判断です)に一時的に-1の修正をうけることで表されます――狂気や負傷をもたらすことはありません。連続して失敗してもペナルティの量は増えません。もし14回連続で成功した時には、あなたはその「中毒」を買い戻さなければなりません。

 前述のルールを用いれば0CPの中毒を作ることもできます。しかしそのような中毒は常に「軽い中毒」として扱います。あるいは-1CP(「弱い中毒」)としてとることもできます。

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