◆qqtckwrihのSSのまとめです。完結した作品および、新作告知、Wiki限定連載等を行っております(ハル SS Wiki)


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――――【 魔王城 王室 】


魔王「…勇者達を地下100階へ落とし…1日がたったが。」

魔王「相変わらず、勇者一行は現れないか」


側近「…多少、期待ハズレでしたね」

魔王「うむ。あ奴ら、ココまで来た実力で…何とか出来ると思うたのだがな」


側近「脱出したところで満身創痍、そこを魔王様の一撃が貫く…。」

側近「魔王様がトドメを刺さなければ、どうにも勝利をしたとは言い難く…ですな」


魔王「我が勇者一行を討ってこそ、本当の勝利だったのだがな」




側近「…あとで、部下の者に勇者の遺体を回収させましょう」

側近「遺体が残っていれば、ですが。」


魔王「暗闇に潜む、我が配下たちのエサにならんとは限らぬからな」

側近「えぇ、それでは急ぎ、部下達へ伝えて参ります」

魔王「うむ。出来れば身体を残した状態で顔を拝みたいものだ」

側近「全く、死んでも尚、魔王様の手を煩わせるとは勇者たちめ、面倒なー……」



…………



「誰が、死んでるって…?」



…………




魔王「!」

側近「!」



ゴゴゴゴッ、ズドォォォンッ!!!

ミシミシッ!!


側近「ひ、ひえええっ!!ゆ、床が割れたぁぁぁっ!?」

魔王「何ぃっ!?」


ヒュウウッ!!

クルクルクルッ…スタッ!!


勇者「……よう、魔王。久々だな」コキコキ


側近「ゆ、勇者ぁっ!!」

魔王「ほう、生きていたか……」




勇者「…地下へ落とす罠とは、面白い小細工もあったもんだな」

勇者「だがまぁ、あれしきでは俺を殺すことなど出来んぜ」


側近「おのれぇぇ…!」ギリギリ

魔王「ククク、そうでなくてはな……」


勇者「…準備はいいか、お前ら!」

僧侶「はいっ!」パァァ

魔法師「いつでもいいですよ!」ピカァァッ

聖騎士「この命、勇者様のために」チャキンッ!

戦士「やってやるぜぇっ!!」スチャッ!




魔王「…」

魔王「…」スンッ

魔王「…!」ピクッ

魔王「…待て。」

魔王「その見慣れぬ一人、よもや暗黒騎士か…?」


勇者「!」

聖騎士「…前の名だ。勇者様の加護により、今の名は聖騎士ッ!」

勇者「…よくコイツが暗黒騎士と分かったな?」


魔王「クク、わずかに残る魔力の残り香。暗黒に渦巻いておるわ…」


勇者「だが、今は光の騎士となった!」

勇者「お前の部下は、今や平和のために戦う神の騎士なんだよ…!」




魔王「クククッ…。よくもまぁ、暗黒にて失った自我を戻したものだ」

側近「き、貴様…!魔王様を裏切ったのか!」


聖騎士「…」


魔王「まあ、落ち着け側近。これもまた一興…。」

魔王「相手にとって不足ナシ…!かかってこい……!!」


勇者「…行くぞっ!」チャキンッ!

魔王「来いッ!!」




勇者「あぁぁぁっ!必殺、極斬っ!!!」ビュッ!

シュバアアアッ!!!!

魔王「しゃらくさいぞっ!!」ブンッ!!

ガキャアンッ!!

勇者「なっ、簡単に弾かれた!?」



僧侶「続きます!極光矢魔法っ!!」パァァッ!!

ビュビュビュビュオンッ!!!

魔王「闇ノ波動ッ!!」パァァッ!

ギュオオオンッ…バチバチィッ!!

僧侶「えぇっ、私の攻撃魔法が闇に吸い込まれたんですかぁっ!?」



魔法師「僕の番っ!はぁぁっ、極…っ!氷結魔法ッ!!」ピカァァッ!!

ガキィンッ、カキンカキンカキンッ!!!

魔王「氷など、我が燃ゆる吐息で全てを溶かしてくれるッ!」ガァァァッ!!

ゴォォォォオッ!!!ドロドロッ…!!

魔法師「ぼ、僕の最大の魔法をっ…!!」



聖騎士「…光の加護よ!我が槍に纏わり、魔王を砕けぇっ!!極聖突ッ!!」ビュッ!!!!

ビュオオオオオオッ!!!!

魔王「光の槍撃など、拳の一つで押し返してくれるッ!!」ビュオッ!!!

ズドォォォォンッ!!!パラパラッ…!

聖騎士「そ、そんなっ!?私の渾身の一撃を、ただの拳で……!」



戦士「うわーっはっはっ!お前らに任せておけないな!食らえ、必殺ーーッ!!」

魔王「魔王デコピンッ!!」ビュッ

戦士「へっ…」

…ビシィッ!!!!

ズザザザザァッ!!ズドォンッ……!!

戦士「ぬああああっ!な、なんで俺だけこんな物理的にぃぃぃぃっ!!」ズキズキッ!!

ゴロゴロゴロッ……!

魔王「…ふむ、額を砕くつもりだったが中々防御が硬いな貴様」





勇者「…っ!」

勇者「ま、魔王め…強過ぎる……!」


僧侶「私たちの攻撃が、まるで効かないです…っ!」

魔法師「魔族の王、まさに圧巻だね…」

聖騎士「勇者様、力不足で申し訳ありませんっ…」ギリッ

戦士「たんこぶになった…」ズキズキ



魔王「クックック、諦めよっ!」

魔王「所詮、お前ら等…その程度ということだ!!」


勇者「諦めろ…だと?」

勇者「俺が諦めたら、全ての人類はお前のために涙を流すことになるっ!!」

勇者「だから、俺は…決して!諦めたりは…しないっ!!!」


魔王「…大声で出したところで、無様なものだぞ勇者?」ニタリ


勇者「…くっ!」



側近「強い…!強い強いッ…!」

側近「さすが魔王様、勇者をひねりつぶし、今こそ本当の世界の覇権を握りましょうぞ!!」


魔王「慌てるでない、側近…。」

魔王「我は楽しみたいのだ。我が配下を倒し、ココまで来れた勇者との戦いを……」ククク


勇者「…楽しみたいだと」ギリッ

魔王「だが…。思っていたよりも勇者というのは情けない生き物だったようだ。」

勇者「なにぃ…!」

魔王「弱い…。弱すぎる…。戦いで楽しむのは、どうやら無理なようだと思い始めたよ」

勇者「なっ…!」



魔王「…趣向を変えよう。」

魔王「我は、貴様を生きたまま捕まえ…拷問にかけ、その顔を苦痛に歪ませる事を楽しみとしよう…」


勇者「…ッ!」


魔王「さぞかし、美味い酒が呑めるだろうよ……!」

魔王「ククッ…!」

魔王「クククッ……!ハァーッハッハッハッハッハ!!」


ビリビリッ……!!


勇者「魔王……ッ!!」

僧侶「…っ!」

魔法師「ぜ、絶対絶命ってやつみたいですね…?」

聖騎士「くっ…!」

戦士「うぅ、痛みが引かない……」グスッ







 
 
 
 
 

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