◆qqtckwrihのSSのまとめです。完結した作品および、新作告知、Wiki限定連載等を行っております(ハル SS Wiki)

それから…血の特訓を続けていた、ある日……。

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――――【 女子大生のマンション 】


ドラキュラ「…けほけほっ!」グスンッ

使い魔「…ダメだこりゃ」


女子大生「やっぱりダメなんだ…」


ドラキュラ「飲めないよ〜……。」

ドラキュラ「あうぅ、もう血はいらないよぅ……」


女子大生「大丈夫…?」スッ

サスサス…

ドラキュラ「ありがとうございます……」



使い魔「かーっ、情けない!」

使い魔「それでもドラキュラかよ、まったく…。」


ドラキュラ「うぅ〜……」


女子大生「今日はこのくらいで、休んでおこうよ」

使い魔「ダメだダメダメ。ちゃんと血の味を覚えるまで、休憩なんかあるかよ」

女子大生「…今日は色々用意しておいたんだ」スクッ

トコトコ…、ゴソゴソ

使い魔「…なんだ?」


…スッ

女子大生「じゃーん!スーパーでお買い得だったので、色々準備しときましたー!」


ドラキュラ「あ、おにく……」

使い魔「肉…」


女子大生「ドラキュラくんも、こーくんも、普通のお料理は食べれるんだよね?」


ドラキュラ「う、うん…」

使い魔「まぁ…」


女子大生「私が腕によりをかけて、作ってあげる!」

女子大生「たまにはこういうのも悪くないかな〜って」



使い魔「…あのな。確かに食うけど、血のほうが」

女子大生「じゃあこーくんには作ってあげない!」

使い魔「…」

女子大生「ドラキュラくんと、私だけで食べようねー♪」


使い魔「…」

使い魔「……食べますよ!!」


…………
……




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カチャカチャ…モグッ…

ドラキュラ「あ、美味しい…です……」

女子大生「ほんとっ!?」

ドラキュラ「あったかいお料理を食べたのは、久々で……」グスンッ

女子大生「はー、良かった♪」


使い魔「…ふん、まぁまぁだな」モグモグ


女子大生「こーくんは、そういうことばっかり」ハァ



ドラキュラ「でも、こんなにしてくれて迷惑じゃ……」

女子大生「迷惑なんかじゃないってば。頑張る君のことを、応援したいだけだよ♪」

ドラキュラ「あうぅ…」

女子大生「ほら、口にソースついてる」スッ

コシッ……

ドラキュラ「…」カァ


使い魔「中学生かよ、照れるな」ゲフッ


女子大生「おっさん」


使い魔「誰がオッサンだコラァ!」



女子大生「あはは!」

女子大生「……それで、えっとさ」


ドラキュラ「は、はい?」


女子大生「今度の木曜日、講義もなくて1日暇なんだけど……」

女子大生「良かったら、一緒に遊園地でも行かないかなーって」


ドラキュラ「ゆ、ゆうえんち!?」

使い魔「遊園地て」


女子大生「たまの休みで、そういう息抜きもどうかな?」



使い魔「ダメだダメだ!そんなのダメに決まってるだろうが!!」

女子大生「えー…」

使い魔「そんなの無理無理。なぁ?」クルッ

ドラキュラ「え、僕はいいよ?」キョトン

使い魔「」

女子大生「わーい、やったー!」


使い魔「ふ、ふざけんな!!」

使い魔「朝に強いからって、そんなのが許されるわけねーだろ!!」



ドラキュラ「ち、ちょっとだけ遊園地ってのに興味あっただけだから!」

ドラキュラ「つまらないなら、すぐに帰るから!」


使い魔「お前な…!」

女子大生「じゃ、今度の木曜日の朝!マンションの入り口に集合ね!」

使い魔「か、勝手に決めんな!!」

女子大生「もう決定したの〜」

使い魔「ぐ…!」

女子大生「心配なら、こーくんも一緒にこればいいじゃない」

使い魔「そ、それは…!」



ドラキュラ「こーくんは、僕と違って太陽に弱いから昼間は出て来れないんです」

女子大生「え、そうなの?」

ドラキュラ「だから、余計に悔しいんだと思います。ね?」

女子大生「あ、悔しかったん…」

…カプッ

女子大生「へ…」

使い魔「ち、血を吸うぞこの野郎、それ以上言うんじゃねえええっ!!!」

チュウウゥッ……!!


女子大生「ぁっ!!」ビクッ

女子大生「も、もう吸って……るっ……!!」ビクンッ!



使い魔「はぁ、はぁ……!」

使い魔「いいか!!あまりはしゃいだりすんじゃねーぞ、主ッ!!」クワッ!


ドラキュラ「わ、分かってるよ!」


女子大生「」ビクンビクン



…………
……





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――――【 そして マンションの外 】


女子大生「また木曜日ね〜♪」フリフリ


ドラキュラ「は、はいっ。楽しみにしてます」ペコッ

使い魔「くそが…」ブツブツ

ドラキュラ「言葉が悪いよ、こーくん……」

使い魔「ふん…」


女子大生「じゃ、私も寝ようっと……」フワァ

ガチャッ…バタンッ……



ドラキュラ「さて、僕らも帰ろっか」

使い魔「当たり前だ」

ドラキュラ「今日は月もキレイだし、月明かりで夜景が輝いて見えそうだね」

使い魔「詩人かよ」

ドラキュラ「はは。とりあえず、とぼ……」ググッ

…ガシッ!!

ドラキュラ「…え?」クルッ


ストーカー「…」ハァハァ


ドラキュラ「……誰?」



使い魔(やべっ!闇に姿を……)スゥッ……


ストーカー「…」ハァハァ

ドラキュラ「…だ、誰ですか?」

ストーカー「……お、お前…は…」

ドラキュラ「は、はい?」

ストーカー「あ、あいつの…なん…だ…………」

ドラキュラ「アイツって…。だ、誰ですか…?」

ストーカー「しし、し、しらばっくれるなぁ!!」ビュッ!!

…バキィッ!!

ドラキュラ「っ!!」



ズザザァッ……!

ドラキュラ「……っ!?」

ストーカー「た、立て…」

…グイッ!

ドラキュラ「げほっ…!」


ストーカー「ここ、これ以上、女子大生ちゃんをつけまわしてみろ…!」

ストーカー「ぼぼぼ、ぼ、僕が…許さないからな……!」



ドラキュラ「女子大生ちゃんって…」

ストーカー「お、おお、お前が女子大生ちゃんと呼ぶなぁぁぁあっ!!」

ドラキュラ「ひっ!ご、ごめんなさい…!」

ストーカー「……わ、分かったらいい…。もう、俺の女子大生ちゃんに…近づくなよ……」

ドラキュラ「…っ」


ストーカー「じゃ、じゃ…じゃあな……」クルッ

タタタタタッ…………

………




ドラキュラ「い、いたた…。なんで……」

…スゥゥッ

使い魔「ありゃ"ストーカー"だな」

ドラキュラ「わっ、こーくん。隠れてたでしょ!!ずるい!!」

使い魔「俺が見つかったら、それこそ問題だろうが」

ドラキュラ「そ、そっか…」

使い魔「まぁ、女子大生は可愛い部類だと思うしな。ああいう変態も沸くだろ」

ドラキュラ「変態さんか…」


使い魔「それよりどうすんだ、お前が女子大生に近づくとまた殴られるぞ?」ケケケ

使い魔「お前も怖い目に合いたくないだろうし、ここは遊園地なんざ行かなくても……」



ドラキュラ「…いやいや、怖くはないよ。ただ驚いただけで」

使い魔「…あっそ」

ドラキュラ「別に痛くもなかったしね。驚いただけだよ、声もあげたのも」

使い魔「あ、あぁ…そう…」

ドラキュラ「怖くはなかったよ?」ガクガク


使い魔「…分かったっつってんだろ!」

使い魔「足震えてるし、怖いなら怖いって言えよ、おい!」


ドラキュラ「ふんだっ!」グスンッ

ダッ、タタタタタタッ…!

バサッ、バサバサバサッ!ヒュオオォォォッ!



使い魔「あ、おい!この野郎、待てっ!」バサッ!


バサバサバサッ!!


ヒュオオォォォッ…………!!


ヒュォォッ…………

…………
……






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