【◆qqtckwrih】オリジナルSS倉庫

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――――【　とある山奥の村にある一件の家　】


ｶﾁｬｶﾁｬ……

少年「…」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

母親「…ほら、顔についてるわよ」ｽｯ

ｺｼｺｼ…

少年「んっ…」

母親「……全く、これで大丈夫なのかしら」ﾊｧ

少年「心配しなくても大丈夫だよ！僕だって、一生懸命修行してきたもん！」


母親「…そういうことじゃなくて。」

母親「学校ではしっかり先生の言うことを聞くのよ？」

母親「勝手な行動をしたり……」


少年「…わかってるってば！」

少年「そんなに心配しなくても大丈夫！幼馴染もいるし、頑張れるよ！」



母親「…そういう言葉が心配なのよ」ﾊｧ

少年「…むぅ」


…ｺﾝｺﾝｯ!ｶﾞﾁｬｯ!


幼馴染「…おはようございます！」

少年「あっ、幼馴染！」

母親「おはよう、幼馴染ちゃん」

幼馴染「おはようございます、おばさま！」ﾍﾟｺｯ


少年「まだ朝ご飯食べてるよ、来るの早くない？」ﾓｸﾞﾓｸﾞ…

幼馴染「ま、まだ食べてるの！？」

少年「うん」ｺﾞｸｺﾞｸ…

幼馴染「馬車の時間、あと２０分しかないのに！？」

少年「……え？」

母親「」




少年「あれ、９時２０分出発じゃなかったっけ…」ﾎﾟｹｰ…

幼馴染「入学式が９時２０分でしょ！馬車は７時２０分！！」

少年「……あ、あれ？」


幼馴染「それに乗らないと、3日後の入学式に間に合わない……」

幼馴染「っていうか、パジャマじゃないのまだ！？」


少年「そうだっけ？」

幼馴染「ちょっ、早く着替えて！その馬車に乗らないと、間に合わないんだから！」

少年「わ、分かったよ…」


母親（……色々と不安は募るけど、女の子の幼馴染ちゃんが一緒にいれば大丈夫…かな）

母親（女の子のほうが早熟だし、男はいつまでたっても子供だからなぁ……）


幼馴染「ほら、ズボン！上着はこれ！早く早く！」ｻｯｻｯ!

少年「そ、それパンツー！！」

ｷﾞｬｰｷﾞｬｰ!!



　
母親（……でも、やっぱり不安）ｱﾊﾊ…


ｸﾞｸﾞｯ…ｸﾞｲｯ!!

幼馴染「…ズボンを、よいしょーーーっ！！」
　
少年「はぐっ！？」ｺﾞｰﾝ!!
　
幼馴染「よしっ、ズボンもしっかり上がった！」

少年「い、痛い……」ｽﾞｷｽﾞｷ…

幼馴染「それじゃ、準備はいい！？」

少年「う、うん…いいけど〜……。」ｽﾞｷｽﾞｷ…

幼馴染「……よしっ！背中に気合いっ！」ﾋﾞｭｯ

…ﾊﾞｼﾝｯ!

少年「あいたぁっ！」


　
母親「ふふっ、全く……」ｸｽｯ


少年「はぁ〜…！」　

少年「え、えっと……」
　
少年「……な、なんか色々あわただしかったけど…お母さん！」ｸﾙｯ


母親「うん！」


少年「……行ってきます！」


母親「行ってらっしゃい。」

母親「夢をかなえるために頑張ってくるのよ…"少年剣士"！」ﾆｺｯ


少年剣士（少年）「……うんっ！」



幼馴染「ほら、走るわよ！」

少年剣士「ちょっ、待ってよ！わわっ！」

ﾀﾀﾀｯ……!
　
ｶﾞﾁｬｯ､ｷﾞｨｨｨｯ……!

…ﾊﾞﾀﾝｯ…


母親「…」

母親「…」ﾌｩ

母親「……この家もさみしくなっちゃうけど、やっぱり私たちの子供なんだね」

母親「まさか、私たちと一緒で…"冒険学校"に入学するなんて……ねっ。」




　
That's where the story begins
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【少年剣士「冒険学校に入学します！」】

• Re：Ｍａｋｅ -

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Don't miss it!




　
　

• 1話：冒険学校！へ続く