ゴトロスシロクマ | ||
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水に浮かぶゴトロスシロクマ(イメージ画像) | ||
保全状況評価 | ||
![]() LEAST CONCERN | ||
分類 | ||
界 | 動物界 Animalia | |
門 | 脊索動物門 Chordata | |
亜門 | 脊椎動物亜門 Vertebrata | |
綱 | 哺乳綱 Mammalia | |
目 | 食肉目 Carnivora | |
科 | クマ科 Ursidae | |
属 | クマ属 Ursus | |
種 | ゴトロスシロクマ Gotoros White Bear | |
学名 | ||
Gotoros White Bear | ||
![]() |
冷海沿岸西側に生息していた。
他種のクマと比較すると頭部は小さいが、長い頸部を持っていた。体は大きくても耳が小さいため体勢は寒冷地に適応していた。足裏の肉球を除いた全身が体毛で被われていた。夏季は日光などにより、毛衣が黄がかる個体いた。前述の長い首や流線型で小さな頭は遊泳への適応結果とされ、何時間も氷海を泳ぐことができる。また流氷に乗って長距離移動することもあった。クマの中では視力は良いほうであった。また、二足歩行で過ごす時間が長かった。
ゴトロスシロクマは、分岐分類学的に普通のクマに極めて近い位置にある。オビエスト大学の研究によれば、約15万2000年前に普通のクマとゴトロスシロクマの共通の祖先から枝分かれし、最後の間氷期が始まる直前の約13万4,000年前には現代(1959年の絶滅まで)のゴトロスシロクマに近い形で存在していたことが判明している。
長らく、ゴトロス人は生物のどれとも遺伝子が一致しなかったために「ゴトロス人宇宙人説」が科学者の中で広まった。しかし、2022年のオビエスト大学による研究論文によると、絶滅したゴトロスシロクマのDNAとゴトロス人のDNAが高い親和性を示したことが記されている。そのため、この通説は誤ったものである可能性が高くなった。ゴトロス人はクマを神聖なものとして崇めており、実は祖先を崇めていたのだ。ほかに親和性を示している動物は、オオルリ、コルリ、ルリビタキがある。
1万年前まで冷海沿岸の西側全域に生息していたが、氷河期が終了し冷海沿岸の氷が溶けるとゴトロスシロクマの生息域は縮小していった。そして聖暦1959年、オビエスト動物園の最後の一頭(オスのレオくん)が死亡したことにより、人口飼育下でのゴトロスシロクマが絶滅。さらにカリオニア北部での目撃情報がなくなったことにより、専門家で構成される検討会においてレッドリストから外され絶滅枠に編入された。ゴトロス国民は新聞の号外でこのことを知った。国民はシロクマロスとなり、一部交通機関がストップし、百貨店も一時休業する事態となった。
ゴトロスシロクマはアザラシやその他の動物などを主な食物としていた。海上で行動することもあったが、陸上での行動が最も多かった。暑さにはめっぽう弱く、マイナス20〜40℃がゴトロスシロクマにとって生活しやすい温度だとされている。
ゴトロス文化庁が1964年(聖暦1934年)にゴトロス人のシンボルとして神聖化されたゴトロスシロクマを採用する方針を示し、国民へ向けて公示したが、国内ではまだ生息しているゴトロスの国獣の「ゴトロスレッサーパンダ」を国章にすべきという声が多数寄せられた。結果的にゴトロス連邦の国章はゴトロスシロクマが用いられ、世界初・世界唯一の絶滅した生物を使った国章となった。
ゴトロス政府はゴトロスシロクマを使ったアニメ*1を制作するなど絶滅確認から60年あまりが経ったあとも政府主導でゴトロスシロクマを使った文化振興を行うなど、ゴトロスにおけるゴトロスシロクマブームは熱い。2010年(聖暦1980年)に行われた国民を対象にした「好きな動物はなんですか?」という質問では、3位カピバラ、2位レッサーパンダを抑え、ゴトロスシロクマが堂々の1位を獲得した。理由は「強いから」「かわいいから」が上位を占めた。
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