NOVO-MUNDO Wiki

バントゥー語でコンゴという語は、「山」を意味しており、「山の国」という文脈で用いられていた。

15世紀まではコンゴ川流域を中心として、コンゴ王国が存在していたが、ポルトガルとの接触、征服を端緒として19世紀には三分割され、現在のコンゴ連邦の地域はベルギーの支配をうけた。

＊ここでは、近代以降、コンゴ国際協会による委託支配以降のコンゴの歴史を表示します。コンゴの前史含む詳細についでは、コンゴの歴史?を参照ください。

1882年にコンゴ国際協会によって委託支配を受け、その後1885年に当時のベルギー国王レオポルド2世の私有地、「コンゴ自由国」となったが、苛烈な支配により1908年ベルギー政府管轄下の「ベルギー領コンゴ」となった。

1945年までベルギー政府の支配下であったが、ベルギー政府の敗戦を受け二次大戦の終結とともに「中央アフリカ国家弁務官区」となる。

他の国家弁務官区と比べれば、ハンス＝ユルゲン・アルニム弁務官が統治する中央アフリカは緩い統治をされており、49年のアトラントローパ計画によって南西部に多量の村々が沈んだが、インフラや運輸業の発展に伴う都市生活の

充実により、それらを(少なくとも表面上は?)補うことができ、旧レオポルドヴィルの改造計画、「アドルフヴィル計画」を1958年に完遂して以降、ナチスの中央アフリカ支配は黄金期を迎えた。

しかし、既に弁務官区内では都市部と農村部の経済格差、そしてカタンガ地域での黒人重労働が問題となっており、ついにアントワーヌ・ギゼンガを首魁として、「コンゴ解放臨時政府」がアドルフヴィル含む数都市で蜂起。

中央アフリカ当局は各地の駐屯軍に対処を命じたが、中央アフリカ第ニ・第三軍は臨時政府として叛逆、なし崩し的に港湾都市マタディを占拠され、内陸部も掌握された時点で国家弁務官区側は降伏した。

その後臨時政府は国際承認を受け、1961年8月2日に「コンゴ自由政府」として独立。2か月後の9月25日にリカシ憲法?がギゼンガにより公布され、1962年4月にコンゴ初の全市民による普通選挙、第一回全コンゴ大統領選挙が実施された。

結果8割越えの得票率でアントワーヌ・ギゼンガとコンゴ自由党が当選、国名を「コンゴ連邦」に変更した。

ギゼンガ内閣は、「4ヵ年計画」を国策とし、公共教育・医療機関の拡充、中央アフリカに多く滞在していたドイツ系の人々との共助、当時発展途上段階であったクランズシュタット(ムブジマイ、「氏族の都市」の意)や、

中央アフリカ湖に面したブンバに多大な投資などを実行させた。

結果としてコンゴ連邦のインフラ・経済は飛躍的に発展し、旧国家弁務官区政府によって進められていたカタンガ地域の鉱業と合わせ、4ヵ年計画は成功を収めた。

ギゼンガ内閣は続く1966年の第二回選挙、そして1970年の第三回選挙で当選し、3期にわたったギゼンガ内閣は1974年に終了。

その後、1981年にコンゴ陸軍?大将であったデュドネ・カイエンベによるクーデター未遂(リカシ危機?)があったが、未然に防がれた。