最終更新: neruneruneruneru 2024年08月17日(土) 03:47:04履歴
ジラフ戦車 | |
---|---|
ジラフMK.1 | |
種類 | 主力戦車 |
原開発国 | ツワナ帝国 |
運用史 | |
配備期間 | 1995 - |
配備先 | ツワナ帝国陸軍 ツワナ帝国近衛師団 |
関連戦争・紛争 | |
開発史 | |
開発期間 | 1990年 - |
製造期間 | 1994年 - |
派生型 | MK.1 |
諸元 (ジラフMK.1) | |
重量 | 59t |
全長 | 10.5m |
全幅 | 3.4m |
全高 | 3m |
要員数 | 4名 |
装甲 | 複合装甲*1(砲頭、車体前部) 均質圧延装甲(車体) ベリーアーマー ケージ装甲 天板装甲 チェーンカーテン |
主兵装 | IMI 120mm MG251 戦車砲*2 |
副兵装 | ブローニングMG7.62mm機銃(同軸)×1 |
エンジン | コンチネンタル製AVDS-1790-9Aターボディーゼルエンジン:1,200hp*3 |
懸架・駆動 | トーションバーサスペンション |
行動距離 | 500km |
速度 | 62km/h |
南アフリカ国防軍は1950年代初頭に約250両のセンチュリオンMk.3/Mk.5を入手し、同じくイギリス製のコメット巡航戦車と共に約20年にわたり陸軍の主力戦車として運用していた。
ツワナで最初に開発されたセンチュリオンの改修型は1972年に開発されたスコキアン (Skokiaan)で、この車両はセンチュリオンのミーティアガソリンエンジンを米国コンチネンタル製のガソリンエンジン(出力810hp)に、変速機を同じく米国アリソン社製のものに換装した車両で武装は元の20ポンド砲のままであった。1974年にはエンジンに更なる部分的改修を加えたセメル (Semel)が開発された。
しかしこれらの型は前述したようにエンジンのみの改装であり、火力や防御力などに大きな不安が残っていた。また燃費が悪かった上にガソリンエンジンだったため火災の危険があった。
1975年のアンゴラ内戦において南アフリカ国防軍はアンゴラ民族解放戦線 (FNLA)、アンゴラ全面独立民族同盟 (UNITA)を支援してアンゴラ国内に侵攻し、ソビエト連邦およびキューバの支援を受けるアンゴラ解放人民運動 (MPLA)と交戦した。この戦いでMPLAの運用したT-54/T-55に対し自軍の改修型センチュリオン (スコキアン/セメル) が優位に戦えない事を知った南アフリカ軍はこれらの戦車の更なる改修を進める事となった。
ツワナで最初に開発されたセンチュリオンの改修型は1972年に開発されたスコキアン (Skokiaan)で、この車両はセンチュリオンのミーティアガソリンエンジンを米国コンチネンタル製のガソリンエンジン(出力810hp)に、変速機を同じく米国アリソン社製のものに換装した車両で武装は元の20ポンド砲のままであった。1974年にはエンジンに更なる部分的改修を加えたセメル (Semel)が開発された。
しかしこれらの型は前述したようにエンジンのみの改装であり、火力や防御力などに大きな不安が残っていた。また燃費が悪かった上にガソリンエンジンだったため火災の危険があった。
1975年のアンゴラ内戦において南アフリカ国防軍はアンゴラ民族解放戦線 (FNLA)、アンゴラ全面独立民族同盟 (UNITA)を支援してアンゴラ国内に侵攻し、ソビエト連邦およびキューバの支援を受けるアンゴラ解放人民運動 (MPLA)と交戦した。この戦いでMPLAの運用したT-54/T-55に対し自軍の改修型センチュリオン (スコキアン/セメル) が優位に戦えない事を知った南アフリカ軍はこれらの戦車の更なる改修を進める事となった。
オリファントの開発はアンゴラ内戦の戦訓を受けて1976年頃に開始された。最初のモデルであるオリファント Mk.1は1979年頃に量産配備された。オリファント Mk.1はセメルを元にサスペンション・砲塔旋回装置・暗視装置などを改良したものであり、主砲やエンジンには大きな変更は加えられていなかった。
1980年代初頭に開発されたオリファント Mk.1Aでは主砲とエンジンに大きな変更が加えられた。オリファントMk.1Aの主砲はイギリスのロイヤル・オードナンス製L7 105mmライフル砲に換装され、エンジンは米国コンチネンタル製AVDS-1790-2系ディーゼルエンジン(出力750hp)に変更されていた。
オリファントMk.1Aの量産配備は1983年頃に実施され、1985年頃にはアンゴラ軍との戦闘に投入された。1987年にロンボ川沿いで発生したアンゴラ軍との戦闘では、アンゴラ軍のT-55/T-62の損失62両に対し、オリファントMk.1Aの損失はわずか2両であった。
1980年代初頭に開発されたオリファント Mk.1Aでは主砲とエンジンに大きな変更が加えられた。オリファントMk.1Aの主砲はイギリスのロイヤル・オードナンス製L7 105mmライフル砲に換装され、エンジンは米国コンチネンタル製AVDS-1790-2系ディーゼルエンジン(出力750hp)に変更されていた。
オリファントMk.1Aの量産配備は1983年頃に実施され、1985年頃にはアンゴラ軍との戦闘に投入された。1987年にロンボ川沿いで発生したアンゴラ軍との戦闘では、アンゴラ軍のT-55/T-62の損失62両に対し、オリファントMk.1Aの損失はわずか2両であった。
アメリカのコンチネンタル製AVDS-1790-9Aターボディーゼルエンジンが搭載されており、出力も1,200馬力まで強化された。
排気ガスは冷却された空気と混合され、赤外線特性は低減されている。
排気ガスは冷却された空気と混合され、赤外線特性は低減されている。
整地での航続距離は50km/hで400km、不整地では35km/hで300kmである。砂上では更に150kmまで下がるという。
車内には計200リットルの飲料水タンクが設けられており、うち50リットル分は後部ドアの上部パネル内に収められている。
車内には計200リットルの飲料水タンクが設けられており、うち50リットル分は後部ドアの上部パネル内に収められている。
ジラフには車長、砲手、装填手、操縦手の4名が乗車する。操縦室および戦闘室は人間工学を考慮して設計されており、最大効率化されている上、乗員の疲労を最大限軽減するよう設計されている。車長席は砲塔の右側にあり、全周囲を視認できるよう窓の付いた低いキューポラ*4が設置されている。極限まで低くされたキューポラにより車体の全高が下がり、戦闘室に砲弾が命中する可能性は低くなっている。
砲塔には車長用のCS60 Primary Stabilized Commanders Sight(第三世代暗視装置が搭載されているとされる)が、砲手用のGS60 Primary stabilized gunner sightも設置され、視認性が向上した。
エンジンが前方に配置されている上、操縦席と戦闘室が隔離され、戦闘室床面を砲塔と連動旋回する形態とした結果、車内後部にはかなり広い室内スペースが確保され、乗員のストレス軽減や相互連絡の円滑化、砲弾などの積載能力を高めている。この広い室内は同時に、兵員の輸送や救護、救護品の輸送を容易にしている。
また、車体後尾には、昇降用ドアおよび戦闘室を結ぶトンネルが設けられており、車両が行動不能になった場合、乗員は後部ドアから脱出することができる。後部ドアは戦場での砲弾や物資の搭載口としても使用される。
砲塔には車長用のCS60 Primary Stabilized Commanders Sight(第三世代暗視装置が搭載されているとされる)が、砲手用のGS60 Primary stabilized gunner sightも設置され、視認性が向上した。
エンジンが前方に配置されている上、操縦席と戦闘室が隔離され、戦闘室床面を砲塔と連動旋回する形態とした結果、車内後部にはかなり広い室内スペースが確保され、乗員のストレス軽減や相互連絡の円滑化、砲弾などの積載能力を高めている。この広い室内は同時に、兵員の輸送や救護、救護品の輸送を容易にしている。
また、車体後尾には、昇降用ドアおよび戦闘室を結ぶトンネルが設けられており、車両が行動不能になった場合、乗員は後部ドアから脱出することができる。後部ドアは戦場での砲弾や物資の搭載口としても使用される。
主砲にはイスラエル製のIMI 120mm MG251滑腔砲を装備している*5。同軸機銃、砲頭上機銃として7.62mmブローニングMGが2丁装備されている。主砲弾としてはAPFSDS弾、HEAT-MP弾などが使用可能である。主砲弾は60発が搭載される。自動装填装置はドクトリン(後述)の影響で搭載されていない(装填補助装置は搭載されている。)
FCSはTTD(Tank Technology Demonstrator)のものを搭載、4線式RS-4485シリアルデータバスによって全てのサブシステムと接続される。これにより効果的なハンターキラーモードが実現されており、砲手と車長がそれぞれ独立して敵を捜索できるようになった。ターゲットがロックオンされると、砲手またはオーバーライド機能を持つ車長によって主砲がターゲットを照準する。
また、最新鋭の戦術無線通信装置によって戦闘もよりスムーズとなった。砲手席、操縦席にもデジタルディスプレイスクリーンが新設されている。
FCSには、完全に統合されたデジタルFCSを備えたコンパクトな48VDC電気機械式ガンドライブが使用されている。ターゲット捕捉から射撃までの反応時間は9秒未満に縮められた。FCSは、車両の傾斜と速度、ターゲットの移動速度、風速、気圧、外気温、弾薬温度、ターゲットの距離と飛行速度を組み込むことで、弾道軌道を計算し初弾の命中確率を向上させる。さらに、組み込まれた砲口照合システム*6により、より正確な較正が可能となった。FCSは弾道計算を0.01mradで行い、5msで繰り返す。
また、最新鋭の戦術無線通信装置によって戦闘もよりスムーズとなった。砲手席、操縦席にもデジタルディスプレイスクリーンが新設されている。
FCSには、完全に統合されたデジタルFCSを備えたコンパクトな48VDC電気機械式ガンドライブが使用されている。ターゲット捕捉から射撃までの反応時間は9秒未満に縮められた。FCSは、車両の傾斜と速度、ターゲットの移動速度、風速、気圧、外気温、弾薬温度、ターゲットの距離と飛行速度を組み込むことで、弾道軌道を計算し初弾の命中確率を向上させる。さらに、組み込まれた砲口照合システム*6により、より正確な較正が可能となった。FCSは弾道計算を0.01mradで行い、5msで繰り返す。
車体・砲頭に複合装甲が使用されている。
ジラフMK.1の砲塔前面装甲は避弾経始を考慮しているものの、それまでの第2世代主力戦車に見られた流線型の砲塔ではなく、傾斜を施した平面で構成されている。
車体の装甲は前面が複合装甲、側面・後面が均質圧延装甲である。
車両底部には1枚の鋼鉄板をV字に曲げた装甲を使い、さらに内部に一枚の装甲が配置された2重底(V字型車体)になっており、地雷への耐久性を高めている。
また車体側面にはオリファントと同様にサイドスカートが標準装備され、中空装甲として成形炸薬弾に対する防御力を高めている。
追加の装甲として車体下部の対地雷装甲であるベリーアーマー、車体・砲塔周囲にHEAT弾対策としてケージ装甲、砲塔上にドローン対策の天板装甲、砲塔バスルに携行対戦車兵器対策のチェーンカーテンなどを装備でき、市街戦に特化した装甲にも対応している。砲頭及び車体前面に搭載される複合装甲はモジュール式で、容易に交換が可能である。更に車内には剥離防止層が裏打ちされており、乗員の生存性をより重要視していることが見て取れる。
1999年から搭載されたLWS-200CVは、対戦車ミサイルのみならずレーザー距離計や目標指示装置に捕捉されたことを乗員に警告するシステムである。計6個のレーザーセンサーから情報が警告表示機に送信されると、機器は脅威のある方向を盤面に表示し、必要ならばその方向に砲塔を回頭させることも可能である。
空気濾過システムや加圧システム(600Pa)も搭載されており、BC兵器についても重点的に対策が講じられている。乗員の継戦能力を高めるため12kWマクロ冷却機構と5kWマイクロ冷却機構が搭載されている。
こうした外観からは窺い知れないジラフ戦車の高い性能は、アームスコー社やデネル社、それにロイメックOMC社といったツワナの開発メーカーの技術力が、すでに世界的な水準に達していることを物語っている。
ジラフMK.1の砲塔前面装甲は避弾経始を考慮しているものの、それまでの第2世代主力戦車に見られた流線型の砲塔ではなく、傾斜を施した平面で構成されている。
車体の装甲は前面が複合装甲、側面・後面が均質圧延装甲である。
車両底部には1枚の鋼鉄板をV字に曲げた装甲を使い、さらに内部に一枚の装甲が配置された2重底(V字型車体)になっており、地雷への耐久性を高めている。
また車体側面にはオリファントと同様にサイドスカートが標準装備され、中空装甲として成形炸薬弾に対する防御力を高めている。
追加の装甲として車体下部の対地雷装甲であるベリーアーマー、車体・砲塔周囲にHEAT弾対策としてケージ装甲、砲塔上にドローン対策の天板装甲、砲塔バスルに携行対戦車兵器対策のチェーンカーテンなどを装備でき、市街戦に特化した装甲にも対応している。砲頭及び車体前面に搭載される複合装甲はモジュール式で、容易に交換が可能である。更に車内には剥離防止層が裏打ちされており、乗員の生存性をより重要視していることが見て取れる。
1999年から搭載されたLWS-200CVは、対戦車ミサイルのみならずレーザー距離計や目標指示装置に捕捉されたことを乗員に警告するシステムである。計6個のレーザーセンサーから情報が警告表示機に送信されると、機器は脅威のある方向を盤面に表示し、必要ならばその方向に砲塔を回頭させることも可能である。
空気濾過システムや加圧システム(600Pa)も搭載されており、BC兵器についても重点的に対策が講じられている。乗員の継戦能力を高めるため12kWマクロ冷却機構と5kWマイクロ冷却機構が搭載されている。
こうした外観からは窺い知れないジラフ戦車の高い性能は、アームスコー社やデネル社、それにロイメックOMC社といったツワナの開発メーカーの技術力が、すでに世界的な水準に達していることを物語っている。
第二次世界大戦後のツワナ帝国の装甲戦闘車両 | ||
戦車 | 主力戦車 | シャーマン・センチュリオン・スコキアン・セメル・オリファント・ジラフ |
巡航戦車 | コメット | |
空挺戦車 | スコーピオン | |
自走砲 | 榴弾砲 | G6ライノ |
多連装ロケット砲 | ヴァルキリー・バテラー | |
対戦車車両 | エランド装甲車・ロイカット装甲車・ラーテルZT-3 | |
対空砲 | ロイカット ZA-35 自走対空砲 | |
装甲車 | 装甲兵員輸送車 | マンバ・マローダー |
歩兵戦闘車 | ラテル | |
偵察戦闘車 | ||
歩兵機動車 | キャスパー・RG-31 | |
支援車両 | 装甲回収車 | オリファント装甲回収車 |
戦闘工作車 |
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