システム監査のノート(仮)

概要

S社=機械販売業
  • 販売管理システムの再構築(新システムは専用機⇒共通基盤へ)
  • システムテストと移行の準備中
体制
以下3部門が移行計画をレビュー
  • 開発部
  • 運用部
  • 利用部門

移行計画概要

(1)トランザクションデータ移行
  • 受注・販売などのトランザクションデータ
  • 本番データから抽出⇒データ変換⇒新システムに移行させる
(2)マスタデータ移行
  • 項目追加:顧客マスタに顧客ランクをつける。(売上実績、与信情報を用いて判定される)
  • 組織マスタ:変更なし
  • その他マスタ:本番データ抽出⇒変換を実施
(3)新システムのプログラム
  • 事前に新環境に導入(ジョブも入れておく)
  • 他システムとのI/F処理を除き、バッチ処理は0件処理で実行しておく
(4)移行判定会議の実施
以下のような判定基準にて移行作業着手可否を判断する。
(項目)(判定基準)
新システムのシステムテスト完了全てのテスト項目が完了し、検出された不具合の対応が完了していること
移行手順書の作成・レビュー移行手順書が作成・レビューされ、承認されていること
移行用プログラムの作成およびテスト移行用プログラムが作成・テストされ、承認されていること
移行リハーサルの完了移行用プログラムを使用して、移行リハーサルが実施され、検出された不具合の対応が完了していること

※リハーサルの結果
  1. 移行用データの抽出=6.5h
  2. データ変換=7h
  3. 新システムのDB生成=7h
⇒ 合計20.5h

本調査

(1)リハーサル時間

  • 実際のスケジュールをチェック
⇒ 移行リハーサル時間と比べてもスケジュールに余裕がありそうであることを確認
ただし、時間設定の妥当性については、追加で確認すべきことがある。
    ↓
移行計画書で想定した条件と同程度なのかが不明。=リハーサル時の条件が本番移行時と同じ条件で実施しているかチェックが必要

(2)移行用プログラム

  • テスト報告書でUT/STが実施されていることを確認。
  • ただし、このプログラムはシステムテストデータ作成でも使用している
       ↓
データ不備があった場合、都度プログラムを修正している
       ↓
修正の都度テストをしているかどうかが不明。
=テストがないと、本番移行のデータに不備が発生するリスクあり。
       ↓
修正されたプログラムに対し、テスト結果報告書を閲覧し、結合テストの実施結果を確認すべき

(3)マスタデータ移行完了を確認するコントロールの適切性チェック

  • 移行計画書/移行手順書を閲覧し、完了確認方法の記載があるか
◆指摘事項
今回、顧客マスタに対し、カラム:「顧客ランク」を追加する
顧客マスタの移行状況の確認が特に重要と予測される = 確認精度を高めるべき

【追加確認方法】
・移行データ処理結果について
<処理件数>=<現行データ件数>
となることを確認する

サンプリングとして何件か表示させる
⇒顧客ランクが適切に付与されていることを確認する

(4)移行作業中の予期せぬトラブル発生について

  • 移行手順書にトラブル発生時について記載があるかチェックする
    • 連絡体制
    • 責任者
    • 移行作業の継続/中止に関するコントロール
つまり、
移行を中止する場合の判断基準が明確になっていることをチェックする

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