システム監査のノート(仮)

概要

  • ネット証券会社E社
    • 近年システム障害が多発している ← 障害低減に向けて取り組みをしているが改善が進まない
  ⇒ システム障害の再発防止について監査を実施することになった

予備調査

システム障害管理要領の内容

(1)パターン1(ヘルプデスクで完結パターン)
  1. 利用者が障害を発見したらヘルプデスクへコール
  2. ヘルプデスクが障害DBを検索し、解決できるならば回答しておわり。
(2)パターン2(専門チームで対応パターン)
  1. 利用者が障害を発見したらヘルプデスクへコール
  2. ヘルプデスクが障害DBを検索し、解決できない
    1. 問題の切り分けができる場合は各チーム(HWチーム、NWチーム、APチーム)へコール
    2. 判断がつかない場合は「監視チーム」へコール ⇒ 監視チームにて判断し該当のチームへコールする
  3. 該当のチームにて障害対応が完了したら、
    • システム障害報告書の作成
    • 監視チームとヘルプデスクへ完了報告を実施

システム障害報告書について

  • 月次ミーティングで報告を行う
    • 原因分析、再発防止策の適切性などを協議する
    ↓
ミーティングの結果を受けて責任者の承認のうえ対策は実施される
※効果測定の結果確認も、その後の月次ミーティングで実施する

本調査にむけた監査要点

(ア)システム障害が漏れなく障害報告書にきさいされていること
   ↓
予備調査の結果から、
報告書に記載のない障害が存在しうる。= 障害が保守チームに報告されずに対応が完了したケース


(イ)システム障害報告書の記載項目/内容が必要かつ十分であること
(オ)再発防止策が承認後に実施されていること
   ↓
(イ)の報告書について必要な記載項目が足りない可能性がある
  • 承認を行った日付
  • 防止策を実際に行った日付

   ↓
月次ミーティングの議事録で開催日と出席者を確認する。
さらにパッチ適用のシステム日付と比較し、時系列に問題ないか確認する


(ウ)防止策検討にあたり、原因分析の結果が十分かつ妥当か
指摘事項
サンプリングした報告書には、障害発生の根本原因が示されていない
  • 「障害が発生していないので対応しなくてよいと判断した」と記載されている
    ↑
根本原因とはいえないので、この判断根拠を確認する必要がある
    ↓
システム担当者にインタビューして最新パッチを適用しなかった理由を確認する

その他
現在の実施要領では対応ができない、あるいは遅れるケースがありえる

緊急性を要するものなど、再発防止策を月次ミーティング前に実施しなければならないケース

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