概要 
- A法人・・・地方公共団体の外郭団体
- 現行システムの老朽化、保守切れから新たに基幹システムを開発する（Ｓプロジェクトと呼ぶ）
⇒ Ｓプロジェクトの管理業務・体制の妥当性の監査をする
体制
以下の通り、
- ステアリングコミッティを設置、ＰＭＯ実務はＰ社が実施。
- 作業は複数の委託先に委託
- プロジェクト管理基準はＰ社のものを使用（Ａ法人はプロジェクト管理のノウハウが薄いため）
[ステアリングコミッティ]-------[PM：Ｔ氏]-----------------------[W社]
+ +----[X社]
| +----[Y社]
[PMO：P社] +----[Z社]
監査要点と手続き概要
| 要点 | 手続 | |
| １ | ・体制が管理基準に従っていること ・ＰＭが役割を果たしていること | ��体制図の閲覧・関係者へのインタビューにて、基準に従っているかチェックする �⊃閉讐餤弔�議事録を閲覧、ＰＭの出席状況をチェック ��ＰＭにインタビュー、プロジェクト管理に問題ないか確認する |
監査結果
- ＰＭが現行システムの運用責任者を兼務していることが判明
インタビューにて『兼務に支障はない』と回答あり
指摘事項��
- 本当に円滑な管理ができているか追加手続で確認すべき。
実務はＰ社が行っている
⇒Ｐ社にインタビューしてＰＭがその役割を果たしているかを確認する
| 要点 | 手続 | |
| ２ | ・ステアリングコミッティが管理基準の役割を果たしていること | �。丕佑�インタビューし、ステアリングコミッティが役割を果たしているかを確認する |
監査結果
- ステアリングコミッティの開催を要請したが、出席者の都合がつかないことが発生
- 書面審査実施で、承認に２週間要することがあった
指摘事項��
ステアリングコミッティが十分に役割を果たしているとはいえず、リスクが大きい
↓
具体的には、
Ａ法人での意思決定がタイムリーに行われず、工程の遅延や手戻りが発生する可能性がある
| 要点 | 手続 | |
| ３ | ・PMOが基準に従って課題管理/進捗管理を行っていること | ��進捗会議の議事録、P社へのインタビューでPMOが役割を果たしているかをチェックする |
監査結果１
- 役割は果たしている模様
- ただし、Ｐ社はプロジェクト推進に苦慮していることが判明している
これは体制に起因したものと予想される。具体的には
複数の委託先間にまたがって調整すべき事項が発生する体制であること
監査結果２
進捗管理に関して、
工程が進む＝進捗内容が変化していく ⇒ 課題も蓄積されていく
となる。
工程が進む＝進捗内容が変化していく ⇒ 課題も蓄積されていく
となる。
指摘事項��
ＰＭは発注者の責任として
↓
監査としては、フォローアップ項目として次のことを確認する
- 進捗報告の粒度
- 進捗報告のタイミング
↓
監査としては、フォローアップ項目として次のことを確認する
プロジェクトの進行に合わせて、ＰＭがＰ社の管理業務内容を随時見直しているかをチェックする
| 要点 | 手続 | |
| ４ | ・基準に従って成果物が次工程に引き継がれること | �。仄劼魎泙�各委託先にインタビューを実施。 要件定義工程の成果物が委託先に引き継がれ、要件の説明を受けているかチェックする |
監査結果
- 引き継ぎに問題あり ⇒ 基本設計に遅れが生じている
現行の体制図とは別にＧ社が業務分析を実施。
その後、説明会はあったが、Ｇ社側の運用業務多忙により質問内容について速やかな回答が得られないことが多かった
指摘事項
要件定義担当と開発担当の委託先が異なる場合、
基本設計工程の計画段階で考慮すべきことがある。
↓
基本設計工程の計画段階で考慮すべきことがある。
↓
引き継ぎ期間が十分に考慮されているかどうかを確認する
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