システム監査のノート(仮)

概要

  • Z社:建設機械/自動車などのレンタル会社
    • 投資に見合った効果が得られているかを判断し、有効に経営資源を活用したい
     ↓
 プロジェクト途中、リリース後、投資対効果を検証する仕組み
 = ステージゲートシステムを導入

まぁ、よくある判定会議みたいなもの。

ステージゲートシステム概要

判定パターン

  1. 承認
  2. 条件付承認
  3. 差戻し
  4. 問題が解決するまで停止
  5. 中止

フェーズイメージ

ステージ1企画スコープ、ターゲット、概算予算、投資対効果測定法、システムオーナ、サービスイン時期
 ゲート1ステージ1の内容審査/指摘事項
ステージ2計画投資見積り総額、投資対効果の目標値
 ゲート2ステージ2の内容審査/指摘事項
ステージ3要件定義システム開発の詳細、システム開発費/運用費予算
 ゲート3ステージ3の内容審査/指摘事項
ステージ4リリース開発費実績/運用費実績見直し
 ゲート4ステージ4の内容審査/指摘事項
ステージ5完了運用費実績/投資対効果の実績
 ゲート5ステージ5の内容審査/指摘事項

予備調査

ステージゲートシステム導入計画書の査閲 = 導入経緯・目的確認

(1)これまでの様子
    • 計画時に投資対効果を試算 ⇒ リリース時に確認すると計画時は大きめに見積もられている
    • プロジェクトの途中や、リリース時に正式に効果を検証する仕組みがない
(2)業務系システム改修でも常にオーナがシステム部になっている ⇒ 効果検証の責任部署が不明確
(3)ビジネス環境の変化が激しいので、方針変更や中止も考える必要がでたりするようになっている
導入経緯目的のまとめ
  1. プロジェクトの途中やリリース時に投資対効果を検証したい
  2. 投資対効果について責任部署を明確にしたい
  3. ビジネス環境の変化に柔軟に対応したい

本調査概要

(1)責任部署明確化が達成できているか確認した

⇒ ステージ1において、システムオーナが「システムを利用し業務を遂行する主管部署」となっているか

(2)見積もりプロセスが適切かチェックするため、ステージ2の内容を確認した

    • あるプロジェクトについて、機器導入費用、システム開発費、運用費が見積られていた
指摘事項
    • 費用項目が不足している可能性がある
      ↓
  ユーザ部門の教育費が漏れている可能性あり
項目不足が発生しないようにするためコントロールが存在するかチェックする。
      ↓
ゲートシステムの登録内容を閲覧する
    • 費用項目の網羅性
    • 必須入力制御
が存在するか確認する

(3)判定結果の判断がよくわからない

⇒ このコメントには注意が必要。このパターンが増えると、プロジェクト進行が阻害されるリスクがある
各ゲートでの審査において明確な判断基準があることを確認する

(4)ステージ5完了フェーズについて、まだ確認する時期に至ってないものがある

⇒ 判断基準同様、明確な時期があるのか確認しておく必要がある
プロジェクトの特性に応じて、投資対効果を測定する時期が定められていること を確認しておく

(5)ステージゲートの目的達成には、各ゲートでの審査の適切性が重要となる

⇒ これができなかった場合のリスクは以下のようなものがあり得る

(リスク)(監査要点)
ゲートすり抜け審査対象となるべきプロジェクトがすべて審査されていること
審査タイミング遅れ計画されたタイミングで、適宜審査がされていること
実効性のある審査がおこなわれない審査実施者 ⇒ プロジェクトに利害のあるものが審査にかかわっていないこと 
審査結果 ⇒ 指摘内容が詳細かつ具体的で実現可能であること

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