概要 
- X社・・・様々な生活用品製造会社
【現状】
- 会計システムの一部（主に予算管理機能のみ）を利用
- 課題：詳細な予算/実績管理ができていない
予算管理の強化のため予算管理システムを構築する
⇒ プロジェクト計画/要件定義まですすんだこのプロジェクトについて監査を行う
◆旧システム
◆新システム
- 現状よりも詳細な予実管理をする（部門別/カテゴリ別）
予備調査
（１）予算管理システムはX社として機密情報を含む
＜予算登録方法＞
[ 各部 ]<--------(�〕住山技残鷦�)--------[経理部]
| |
＜＜詳細な予算立て＞＞ ＜＜入力内容チェック＞＞
| |
| ↓
[部長]---(�⊂鞠�)---->+--------------(�Ｅ佻�)----------->[[予算管理システム]]
＜予算修正/見直し＞
- 3か月ごとに見直し、大幅な見直しは年度プロセスと同じとする
- 軽微なものは以下の通り、各部が予算管理システムへ入力。＋予算修正申請書を提出する
[ 各部 ]--------(�〕住蚕だ疑柔曾�)-------->[経理部]
|
＜＜�―だ菊�力＞＞
|
|
[部長]---(�⊂鞠�)---->+--------------(�Ｅ佻�)----------->[[予算管理システム]]
＜実績データについて＞
- 月次決算で確定後、実績データは「会計システム」から生成される
- 今後は詳細な項目で管理する＝出力データ/項目を会計システム/実績データ側で変更が必要となる
・・・---->[[会計システム]]----((実績データ))------>[[予算管理システム]]
↑
※月次決算確定後
生成される
(2)アクセス権限
- 予算担当者・・・登録/修正
- 部長・・・承認
【新システムの方針】
参照権限はできるだけ制限しない
- 情報の有効利用を促進する
- 経営者から各部まで幅広く柔軟に利用できる
- 既存のレポート機能をつかう
- 経験者によると簡単なので、これをベースに利用者向けの研修を用意する予定
本調査（予算管理システムの統制目的）
本調査１ 予算登録の適切性
| 統制目的 | 監査要点 | 留意点 |
|---|---|---|
| 予算を適切に登録・修正する | 予算が適切に登録されるように検討しているか | 予算登録の網羅性チェック機能を組んでいるか |
| 予算が不適切に登録されないように検討されているか | 軽微な予算修正を統制するための機能があるか |
軽微な予算修正を統制する
⇒ 一定金額以上の予算修正ができないような機能のこと
本調査２ 実績データの適切な収集
| 統制目的 | 監査要点 | 留意点 |
|---|---|---|
| 実績データを適切に収集する | 必要なデータを取り込めるように検討しているか | 会計システムの項目見直しと予算項目が一致しているか ⇒そもそも予算項目に対応した会計データを基幹システムからすべて取り込めるように計画しているか |
| 利用者を考慮した実績データの取り込みを検討しているか | 月次決算確定後の取り込みでよいか検討できているか |
指摘事項１：月次決算確定後の取り込みでは遅すぎる可能性がある
新システムでは予実情報をもとに、必要な対応を迅速に行いたいため
本調査３ 予実情報の利用と管理
| 統制目的 | 監査要点 | 留意点 |
|---|---|---|
| 予実情報を適切に利用・管理する | 予実情報を有効に利用できるように検討しているか | 指摘事項２ |
| 予実情報を適切に管理できるように検討しているか | 指摘事項３ |
指摘事項２：検討されている研修では不十分な可能性がある
- 経験者の意見をベースに計画を作ってしまっている
活用方法が理解できず、有効利用がされないリスクがある
指摘事項３：利便性重視である一方、アクセス管理が不十分の可能性がある
- システムに機密情報を含んでいることがポイントとなる
「権限マトリックス」など権限一覧を確認し、機密レベルの高い情報の参照権限が適切に制限されているかをチェックする
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