北方の国から戦を逃れて流民した少女。
戦術、戦略から政治、経済まであらゆる能力を兼ね備えていたが、戦を嫌いその力を隠して旅をしていた。
しかし、
ライラックの戦いの最中、
グラスシードに才能を見い出されて、彼の説得により従軍することとなる。
その後、
シグリア攻略戦、
ランドヴァルク作戦において、
グラスシード部隊の軍師として活躍。
特に、
シグリア攻略戦における謀略は、ほぼすべて彼女が担当し、戦う前に要害の都市を骨抜きとした。
牙谷の戦いでも危険な牙の谷越えを提案、
パレスを併合する立役者となり、
サムルトン遠征においては要害であるカイザラス城を攻略する策略を立てる。
リックスと
ムゥナの不仲を利用して
リックスを失脚させたり、
フェリサスが無傷で手に入れようとした
カオスゼロを、将来のため密かに破壊したとも言われているが、これらに関しては明確な証拠はなく、おそらくは後世の創作だと思われるが、それほどのことをしても不思議ではないと思わせる智謀を見せた証拠でもある。
フェリサスによるクーデターが勃発すると、
カオスクラウンの戦いに参戦、
リアムス国に単身赴き
グラスシード軍の正当性と、仲間になることで将来の安泰を約束させ、
ルーザリット、
エカティーナを
グラスシード軍に招くことに成功する。
シングリア川の戦いにおいても、ルスタル帝国を説得して別動隊を渡河させ決戦に勝利、
カオスクラウンの戦いの勝敗を決定づける。
正式に帝位に就いた
グラスシードは、アレイナに帝国元帥の地位を与えようとするが、彼女はこれを辞して再び旅に出ると言い残し、
グラスシード達の前から姿を消した。
その後は
アニエスと共に旅に出るが、実はアレイナは
六柱将の血筋の一人で、土地を追われた
魔族の末裔たちと戦ったという物語が各地に残っている。ただし、資料としては不明瞭な点が多く、史実なのかは現時点では不明。