概要

魔族とは、六界に存在する種族の一つ。
人間との最大の違いは、外見から能力までかなりの種類に細分化されていることである。

人型

外見は人間とそれほど差異はないが、エルフ族に近い長い耳を持つ。
身体能力や法術能力は人間とほぼ同じだが、最大の違いは寿命である。
種族にもよるため、一概には言えないが、人間と同じくらいの寿命から、100〜500年くらいの者、1000歳前後の者、そして中にはラスブロスヘドゥラの様に数千年単位の者も僅かだが存在する。

人間と魔族の混血児は、どちらが母体であったとしても、特徴や寿命においては魔族の方に近い存在として生まれる。これは、魔族の方がより強い生命力を持つためだと思われる。エルフもこれに近いが、エルフと魔族の混血児では、魔族の方が優先される。


人型の例(シーバズル

外見と年齢

前述の通り、多くの魔族が100〜500歳くらいの寿命であるが、中には1000歳を越す者もいる。その差の大きさから、人間と違い「平均寿命」というものに意味がない為算出されていない。
外見に関しては、幼年期から成人までは人間と同じくらいの成長で育つが、そこから若者の姿をもっとも長く保ち、徐々に老化を迎えていく。(これはエルフ等も同じである)

あくまでも一例だが、1000年生きたある魔族の外見を人間に例えると、20歳までは人間と同じ成長をして、そこから600歳頃まで人間でいう20〜30歳の姿でゆっくりと成長し、900歳頃までかけて人間の40〜60歳、900〜1000歳が人間の60〜90歳の姿となる。

これらのことから、外見で年齢を判断することはできず(たとえば、1000の寿命を持つ魔族の300歳の姿はまだ若者であるが、100の寿命をもつ魔族の90歳は老人の姿をしている)外見で年齢を判断する風習は存在しない。

また、その余りある寿命は、必ずしも長所とはいえず、人間と比べて、「人生の密度が薄くなる」と言われる。(もちろん、個人差はあるが)これは、人間と比べて無碍に過ごす時間がはるかに長くなるためである。たとえば人間の国の戦乱は、ひとつの戦いが終わると、間髪をいれず次の手にうつるのに対して、魔族の国の戦乱は、ひとつの戦いが終わってから、次の動きにうつるまで、偶然や天啓的なきっかけが起こるまで、数年でも数十年でも平気で待つことができる為である。

魔物・異形

外見は動物に近い、または似た動物で形容することもできない、触手や魔獣といった形状をしている。
中には、触手のみで形成された者も存在し、その姿はまさに「異形」と呼べる存在。
身体能力は高く、単純な腕力だけなら人型を遥かに凌駕するが、反面知能は低く、中には言語を操れる者もいるが、会話をするのではなく単語を並べるだけで意思伝達するという種族が殆どである。

また、異形の中には、動物並の腕力を持ちながら、同時に言語、法術まで使いこなす者も存在し、それらの種族は時には人型よりもより高い地位を手にすることがあるが、これは突然変異的な僅かな種族であり、あくまでも例外である。

動物型魔物と動物の最大の違いは、魔物は同種族だけではなく、異種族である人型(人間、エルフ、魔族)に卵を植え付け、いわゆる「宿借り」状態として子を生み出すことができる点である。
他種族の身体をかりて卵を植付けるる場合、母体の種族に関係なく魔物の子が生まれてくる。
理由はいまだ不明だが、ごくまれに人と同じ形で子が産まれることがある、その場合、外見は人型でも腕力だけ並外れていたり、言葉を話すほどの知恵すら持てなかったりと、魔物の特徴を持つこと多い。


魔物・異形の例(ラカ

呼び方

魔族という呼び方で統一されるまでは、それぞれの土地によって異なる呼び方をしていたこともある。
例として、妖狩の巫女たちは、魔族のことを「妖者(あやしもの)」と呼び、そう呼ばれていた本人達も、自分達を「妖者」と名乗っていた。
他にも時代、国によって様々な呼び名があったが、国々の交流と貿易が活発になりはじめてから、主流であった「魔族」に自然と統一されていき、現在においてはほぼ全ての国が魔族と呼んでいる。

関連項目

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