ビバスク大陸東部の位置する巨大な橋。
9300年頃に
ナルミア国によってつくられ、それまで交通、輸送の便が悪かった大陸北東部を一気に活性化させた。
その後、9538年に
ナルミア国と
パラスティア国が本格的に武力衝突すると、9539年
ブルクアの戦いで勝利した
パラスティア国によって大陸東部はほぼ陥落し、ゼルト大橋を挟んでにらみ合い状態となる。
この頃4か国と同時に戦っていた
パラスティア国は、東方面の進行ルートをゼルト大橋1本に絞ることに成功するが、戦局の膠着を招くことにもなる。
双方の国が「戦後のこと」を考え、この橋を破壊する事だけは躊躇したため、橋を舞台に何度も両軍は激突、大軍を一度に通せない地形もあって、当時
スレイヴギア部隊を擁して圧倒的有利にあった
パラスティア国が、唯一進攻を食い止められていた場所となる。
特に、9553年
レックスの戦いでは
ナルミア国軍が
パラスティア国軍を
ナルミア国領内までおびき寄せて伏兵により壊滅させ逆撃、一度はレックスの街まで侵略を許すこととなった。
その後も、幾度となく激突するが、拠点防衛用巨大無人機
ヌートリアを配備した9554年に、はじめて
スレイヴギア部隊が大敗北を喫する。
9555年に
スレイヴギアウィルス事件が勃発し、その後この地は無人化が進む。
暴走
スレイヴギアは、この狭い橋を「移動可能範囲」と認識しなかったのか(海面が近いため、
クレイドエネルギーの消費も激しかった)、あまり近づくことはなく、主も敵もない無人機の
ヌートリアだけが130年橋を守り続けていたが、
ホワイトフォックス隊と
クロスクリムゾンが9683年に
旅路の遭遇戦にて激突、この戦いを感知して再起動するも、自らの攻撃で橋を破壊して海中へと沈んでいった。
橋が完全復旧するのは、
スレイヴギアウィルス事件が解決し、各国が復旧をはじめた9700年以後のことである。