マドリアルの地には、
六界の鍵を握る
転移ゲートが存在する。
ガザデルーとの戦いの時に得た情報から、
アーズ国はこの「門」を見つけ出すことに成功した。
だが、その地には
ガザデルーの残存部隊が居た。彼らは決して門を守る為に布陣していたのではなく、本拠地である
アトレティア国が陥落した為、占領下にあった
マドリアル国に撤退していた残存部隊であった。
だが、
マドリアル国が
ガザデルー軍の侵攻を受けて陥落したのはつい数年前であり、敗残の残党軍を受け入れる筈がなく、彼らは逆に追い立てられて北へと逃れた為、偶然にも
転移ゲートを守るかの様な布陣が完成し、
アーズ国軍は予定になかった余計な戦いを強いられることとなった。しかし同時に、まだ「門」の存在を公表していない彼等にとって、出兵の口実として利用できたことも事実である。