基本情報


略歴

ビーストバリア国王マジタの孫娘。
占い師としては天才的な才能を持ち、既に次期国王に指名されていたことから、国民の間に絶大なカリスマ性を誇っているが、強国に囲まれ、翻弄されたことから、当初は統治者として自信喪失によく陥っていた。
また、大国アーズ国の同盟国であったビーストバリア国だが、アーズ国からも、周辺諸国からも「属国」として見られ、侮られ続けていた。ベルーマは霊虎と話し合い、その弱い立場を逆に隠れ蓑として、密かに力を蓄えることとした。

3326年、ビーストバリア国軍はアーズ国の命令によって出陣させられたリゼルバ攻略戦での大敗により、それまでかろうじて防いでいた鬼龍軍の侵入を許してしまい、ついに首都にまで肉薄され、ディジィの戦いになだれ込む。
このとき、戦意高揚のため、ベルーマ自ら戦場に立つが、奇襲も看破され追い詰められる。
霊虎によって動かされたフレイミスト国軍が、手薄となった鬼龍軍の後方から襲い掛かり、かろうじて首都防衛に成功するが、この戦いからフレイミスト国にも、侮られることとなる。

その後も、かつて同属だった鬼龍軍との戦いに苦戦し続け、時には国の滅亡すら覚悟する状況だったが、ベルーマは数少ないチャンスで運命を左右する選択肢にことごとく当たりを引き、徐々に力関係は逆転していく。
それでも周囲は、偶然の事くらいにしか思っておらず、相変わらずビーストバリア国を見下していた。

こうして、周囲の国が気づかない間にベルーマは確実に成長を続け、ジルダーの出奔から始まったアトレティア内乱に乗じ、ビーストバリア国軍はベルーマの決断の元、突然遠方地であるセロナバルス国のロザンドを強襲した。
誰もが無謀と思ったこのグスティナの戦いで、ガイラスマルラをあらかじめ懐柔し、戦場で裏切らせることで歴史的大勝をおさめ、ビーストバリア国はついにそれまで隠していた真の実力を発揮すると、トリスの戦いで強国フレイミスト国すらも打ち破り、その地位と発言力を一気に高めた。

その後、病床に伏したマジタに代わり、ビーストバリア国王補佐となり、マドリアルの戦いに参戦後、六界連合軍へのビーストバリア国の参戦を承諾する。

立場上、自らルーイガルドへ向かうことはなかったが、ルーイガルドの地においてもビーストバリア国の将軍達はそれぞれ目覚しい戦果をあげた。
六界戦争終戦後、病没したマジタの後を継ぎ正式に国の指導者となるが、その後国を襲った天災により国力は低迷、ベルーマは全力で国を建て直し、「獣達の10年の冬眠」と呼ばれた時代を経て、ビーストバリア国を大国へと導いた。

人物

  • ベルーマの占いについては、両極端な後世の説が残されている。結果的に成功を収めたものの、国の運命を決める重要な選択を政治的判断ではなく、占いに頼った為、「それでもベルーマは、所詮辺境の蛮族の長だった」と言われる説と、実はベルーマは全て政治的判断で決断を下していたが、それを理解できるほどまだビーストバリア国の民度は高くなかった為、「占いでそう出た」ということにして発表した、という説である。
  • 将来のことを見据えて、アーズ国との間に、「緊急事態の場合は、ビーストバリア国軍は、許可なくアーズ国領土を横断しても構わない」という約束を取り付けることに成功するが、この時のビーストバリア国は、鬼龍軍にも苦戦している段階だったことからも、既に将来の逆転を見据えていたことがうかがえる。
  • そこまで準備して行われたグスティナの戦いだが、あえて領土も手に入らない遠隔地に出陣したことは謎とされていたが、大国であるセロナバルスの復興を早急に行わせ、リゼルバ攻略戦以来不仲であったアーズ国との再同盟に、自らが仲介することで実現させ、結果的にビーストバリア国の強力な仲間を2国生み出すこととなった。ただし、これらはすべて結果論であるため、前述の通り、そこまで見越して行われたのか、単に占いで「東に光明あり」と出たため出陣したのかは判明されていない。

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