マドリアルの地には、六界の鍵を握る転移ゲートが存在する。ガザデルーとの戦いの時に得た情報から、アーズ国はこの「門」を見つけ出すことに成功した。
だが、その地にはガザデルーの残存部隊が居た。彼らは決して門を守る為に布陣していたのではなく、本拠地であるアトレティア国が陥落した為、占領下にあったマドリアル国に撤退していた残存部隊であった。
だが、マドリアル国がガザデルー軍の侵攻を受けて陥落したのはつい数年前であり、敗残の残党軍を受け入れる筈がなく、彼らは逆に追い立てられて北へと逃れた為、偶然にも転移ゲートを守るかの様な布陣が完成し、アーズ国軍は予定になかった余計な戦いを強いられることとなった。しかし同時に、まだ「門」の存在を公表していない彼等にとって、出兵の口実として利用できたことも事実である。
最初から勝敗の決まっている戦いではあったが、サウラが国王となった最初の戦いということもあり、その采配を同盟国は見守っていた。
サウラは自ら前線に立つことは控え、サルファーの統率の元、ダルスバード艦隊が一気に押し込み、これにビーストバリア国、モルコア国、フレイミスト国も続いた。
ただし、ビーストバリア国軍はあまり前線に出ず、最前線の戦いは他国に任せていた。これは、所詮は他国の戦いという認識であったことと同時に、モルコア国、フレイミスト国が「アーズ国の前で手柄をあげ、自分達の存在感と発言力を高めよう」としているのに対して、ビーストバリア国は既に自分達がアーズ国と対等の同盟国だという自信の表れでもあった。
戦いは、数で圧倒した連合艦隊の圧勝に終わり、ガザデルーの残党軍はこの永久凍土の地で壊滅した。
マドリアルの戦いそのものには何の意味もなかったが、この戦いによりアーズ国は転移ゲートを手にすることができた。
そして、今回の真の目的である「説得」の戦いがはじまり、サウラは、モルコア国、フレイミスト国、ビーストバリア国の主要な人物を集め、六界の存在と、ルーイガルドに存在するラスブロスの事を語り始める。
ラスブロスは、世界の支配を考えている訳ではなく、ただ歴史を見守りたいだけであったが、その真意を彼らは当然知る筈もなく、またいかなる理由があろうとも、部下を派遣したことは事実である、アーズ国陣営が、「ラスブロスは六界のすべてを支配する為に次々と部下を派遣してくる」と推測したことは仕方のない事であった。
仮想敵であるラスブロスの次の手に備えて、こちらからルーイガルドへ乗り込む決意を固めていたアーズ国。その戦いに皆の協力が必要だとサウラは説得。この言葉と、アーズ国の決定に逆らえないという情勢もあり、連合諸国は六界連合軍結成の準備に取り掛かることとなった。
そして、今回の真の目的である「説得」の戦いがはじまり、サウラは、モルコア国、フレイミスト国、ビーストバリア国の主要な人物を集め、六界の存在と、ルーイガルドに存在するラスブロスの事を語り始める。
ラスブロスは、世界の支配を考えている訳ではなく、ただ歴史を見守りたいだけであったが、その真意を彼らは当然知る筈もなく、またいかなる理由があろうとも、部下を派遣したことは事実である、アーズ国陣営が、「ラスブロスは六界のすべてを支配する為に次々と部下を派遣してくる」と推測したことは仕方のない事であった。
仮想敵であるラスブロスの次の手に備えて、こちらからルーイガルドへ乗り込む決意を固めていたアーズ国。その戦いに皆の協力が必要だとサウラは説得。この言葉と、アーズ国の決定に逆らえないという情勢もあり、連合諸国は六界連合軍結成の準備に取り掛かることとなった。
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