帝国貴族の無謀な作戦に巻き込まれ、責任を取らされ左遷された
グラスシード。
彼の焦りは激しく、自分達の僅かな兵力で
サムルトンのライラックの街を陥落させようとしていた。
しかし、そこに突如として
クルーディア帝国の大部隊が姿を現す。
その正体は、
フェリサスが、
サムルトンへの国境に進軍するために出陣させた大部隊であった。
グラスシードは、
フェリサスと意気投合したことから部隊を合流させ、共にライラックの街を陥落するべく出陣する。
ライラックの街は小規模なことから大軍が殺到することはできず、先陣に
ゼクト、時間差をつけて
グラスシードを投入することで街を占拠しようとする
フェリサス。
これに対する
サムルトンの将軍
ホーネットは、部下の兵士たちをライラックの街で略奪させ、それを帝国兵の仕業と周囲に触れまわることで戦意を高揚させようとする人道に反した策をとる。
帝国兵の旗を掲げた
ホーネットの部下たちが暴れ、ライラックの街は混乱に包まれるが、旅の途中でこの街に逗留していた
アレイナの進言により、
グラスシードは敵兵の撃退とライラックの街に占領に成功する。
戦いそのものはあくまでも小さな国境戦に過ぎなかった。
しかし、
グラスシードと
フェリサスが出会うという、歴史的な転機となる戦いであった。
また、
グラスシード部隊に合流するべく派遣された
クリディス、ライラックの街を占拠しようと無茶な突撃をして自滅した部隊の副官だった
ラグ、
ラディナ、そして旅人だった
アレイナが
グラスシード配下となったのもこの頃であり、彼の陣営が強化されていく意味でも、その存在意義は大きな戦いとなった。