ニセコが大好き♪ 自分用に集めた情報を wiki にまとめています

はじめに

2001年にニセコルールが策定されて以来、
ゲートが開いている時に起こった初めての死亡事故でしょうか?

ニセコではかつてはバックカントリーでの滑走は全面禁止されていました。
なのに実際はバックカントリーを滑る人が後を絶たず、
日本で一番、雪崩事故が多い山だったのだそうです。

何人もの人を救助し、ある時は遺体を捜索して遺族に引き渡すという悲しい経験から、
もう雪崩で死ぬ人を出したくない、と、
新谷暁生さんが雪崩事故防止協議会を組織して
「今日は危ないから外に出るなよ〜」と呼びかけているのがニセコルールです。

そして少なくとも、ニセコルールに従ってリフトでバックカントリーに出た人で、
雪崩で命を落とした人は今までひとりもいなかったはずです。

それでも、雪崩でもないのに死者が出てしまった。
新谷さんは翌日の雪崩情報にこう書いておられます。

「昨日東尾根で立木衝突による死亡事故が起こっている。
 非常に残念でありご家族にお悔やみを申し上げる。
 この情報は雪崩だけでなくスキー場コース外すべての事故を防ぐために出されている。
 力が抜ける。」

どうしたらバックカントリーの事故は防げるのだろう。

ゲートが開いていたら、安全ですか?
そこは誰でも楽しめるところですか?
違いますよね。

事故の詳細はわかりませんでしたが、今改めて
「バックカントリーを安全に楽しむためには何が必要なのか」
考えてみたいと思いました。

【参考資料】
ニセコルール
ニセコを成長させたニセコルール
相次ぐ“バックカントリー”事故
 (2015年2月3日放送のクローズアップ現代のまとめ。後半「バックカントリー事故はなくせるか」にニセコの記事)

概要

時事通信 の配信記事

記事のテキスト


他のソースとみられる報道テキスト

詳細

時事通信の配信記事ではニセコ町となっていますが、
グラン・ヒラフの住所は、ニセコ町ではなく倶知安町です。

雪崩情報 によれば、事故現場は「東尾根」とのこと。
当日のコンディションについては こちら を参考に。

東尾根の地図(ニセコルールより)

こちらのツイートも参考になるかもしれません。

oyazy さんのブログに掲載されていた当日の写真。雪の量、少ないですねえ…
https://www.instagram.com/p/BCC_wotgETv/

この事故から学ぶ

少ない情報からの推察です
・ゲートは開いていた
・視界は良好で、硬い底の上に新雪が積もった状況
・初めて会った外国人を含む、同僚とのツリーラン
・単独での立木衝突

技量は十分だったか

技術不足でスピードコントロールができなかったのであれば
スキー場管理区域内でも十分に起こりえた事故とも考えられます。

ツリーランは、雪質によってはとても難しい場合があります。
スピードをコントロールするスキーテクニックはあったのでしょうか。

また、今シーズンのニセコは積雪量が少なく、
木と木の間隔がいつもの年より狭かった可能性があります。
ツリーホールや、クラックもあったかもしれません。

スピードコントロールが難しい状況だとわかったら、
無理をして仲間と一緒に滑らないこと。
たとえ自分一人でもゲレンデに戻る選択をすることが大切だと思いました。

視界は確保できていたのか

当日は晴天で視界も良かったように見受けられます。
ただ、前日からの新雪がのっていたとのこと。
新雪で転倒してゴーグルが曇ったりしていなかったでしょうか。

山頂まで登っていたのであれば、
汗でゴーグルが曇ることもあります。

ゴーグルの曇りによって視界が確保できなければ、
立木に衝突したりツリーホールに落ちる危険が増します。
普段から、熱線ヒーターやファンのついたゴーグルを使ったり、
予備のゴーグルを持つ習慣を身につけるのも大事なことだと改めて思いました。

予定していたルートだったのか

もし、当日知り合った外国人がいなくても、東尾根に出て行ったのでしょうか。
もし当日になって急に、管理区域外を滑る気持ちになってついて行ったのであれば
それは危険としか言いようのない行為です。

手軽にアプローチできるところですが、
初めての人が、地形も知らずに立ち入って安全なところではありません。

東尾根を滑りたいなら、花園スキー場には直営の バックカントリーツアー があります。
バックカントリーを自分たちで計画して「楽しめる」ようになるまでには、
それ相応の経験と技術が必要とされると思います。

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

管理人/副管理人のみ編集できます