千穂(ちほ)の一次創作世界観まとめwikiです。

ひとびとの想い、祈り、願い、恨み、嘆き……、

それらに"月"たちが与える力を、「月の魔(つきのま)」と呼ぶ。
土台となるのはひとびとの"思いの力"であり、信仰や文化により、その性質は多種多様に分かれる。
それは生まれた国、伝承などの数多く寄せ集まった"思い"から、
代々家に伝わるまじない、個人のジンクスなど、単一の強い"思い"にもやどるという。

月の魔はひとびとに神秘を与えるが、
一歩間違えれば、月の魔はひとびとを狂わせるものにもなりえる。

月の魔に狂ったものを"月に喰われた"と喩え、「月喰い人(つきぐいびと)」と呼ぶ。

"月の領域"と、めぐる二つの月について、ひとびとが知っていることはまだ少ない。
知らぬまま扱うことを恐れる者も、知らぬままその神秘に魅入られる者もいる。
この世界のひとびとにとって、月は共にあるものであり、月は手の及ばぬものでもある。

天鳴き (あまなき)

――雨の国に伝わる秘方、森羅万象を呼び覚ますもの

雨ツ国で扱われる月の魔。
炎・水・氷、土や植物などの自然界の力をあやつる。
大きなものであれば雷雨を呼び寄せるなどの天候をあやつる力、
小さなものであれば草木の成長を手助けしたり、小さな炎で明かりや暖を取ることなどができる。
この月の魔をあやつる者を、「鳴き師(なきし)」
扱うことを俗称で「鳴く」や「鳴き」と呼ぶことがある。

天鳴きの力を込めた刀「鳴刀(なきとう)」は、
使いこなすことに技量と素質がいるが、鍛錬すれば心強い味方になるだろう。

月の音 (つきのね)

――ひとをくるわせる音色、月をやどす歌声

ユーリシオンで扱われる月の魔。
歌や音楽、音に魔を宿してあやつる。
ゆえに、戦場には歌姫を連れ、それを兵士たちが守る。
その音色を聞けば、身体は驚くほど軽く、傷の傷みにも怯まずに刃を振るえる。
仇なす者へは死へ招くような恐ろしい歌に聞こえ、発狂してしまう者もいる。

ひとびとの精神に強く作用するため、集団の扇動や特定の対象への洗脳にも使われることがある。

化呪い (ばけのろい)

――贖罪の印 刻まれた呪いはその身を喰らう

ヴィエンで扱われる月の魔。
「呪印(じゅいん)」と呼ばれる、
生まれつき体に浮かぶ入れ墨のような黒い印を持つ者が使う。
それはひとびとの罪を背負うものと言われ、この国が「贖罪の地」と呼ばれる所以である。

身体の一部、または全てを変化させる力から、「化呪い」と呼ばれる。
それは大抵の場合、動物のような爪や牙、羽などをもつ姿となる。
また、煙を媒介として、化け物をつくり使役することもできる。

自らが化けることを主にするものを「化け人(ばけびと)」
煙を化かすものを「煙化師(けむりばけし)」と呼ぶ。

神降り (かみおり)

――災と福 ひとびとは魅せられた幻を神だと云った

かみおり。ライレイで扱われる月の魔。
想像上の"神"をその身に降ろし、強大な力とする。
予知や預言、その実現、あるいはひとびとに幻を見せ惑わせたり、
ひとびとへのまじないとして、「福」や「災」を与えるものといわれる。
祭事の際に舞いを披露する者は多くの場合この力をあやつる者であり、
それらの者はそのまま「カミオリ」と呼ばれる。

祈り言 (いのりごと)

――ひとならざる者の言葉 月に仕える者たちの言葉

クク・ススで扱われる月の魔。
かれらは言葉に魔を宿し、たとえ扱う言葉が違っても、心へ伝え、心を読む。
ひとではない"けもの"たちとも意思の疎通ができるのは、祈り言の力。
身に受ける「ひとびとからの祈りの言葉」が多ければ多いほど、その力の強さは増す。

素質のあるものは「言の代(ことのしろ)」として、
けものと繋がる力のために多くの者たちからの祈りを身に受ける。
ただし、その力は18歳を過ぎるころに、すべて消え去ってしまう。
そのため、また新たな「言の代」をつくるため、代々その祈りの儀式が受け継がれている。

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