クトゥルフ神話TRPGやろうずWiki

貴方達は、それぞれに刻まれた呪いを解く術を手に入れたことで、
数か月もの月日を経て、硬化した皮膚は元に戻り、体の傷もすっかり治った。
あの研究所で見たもの、その真実、そして、失われたもの、失われた命。
貴方達の胸には、様々な思いが巡っていることでしょう。
あの日の事実を世に伝えるのか、行方不明となってしまったあの銅鏡を探すのか、
はたまたＳＥＲａグループそのものについて探るのか……それは、貴方がた次第です。

すっかり回復し日常生活に戻りつつあった貴方達のもとに、一通の手紙が届く。
それは、あの日一緒に生き延び、無事を確かめあったユーリからの手紙だった。
彼―瀬良正馬―が何を賭しても救いたかった最愛の妻、瀬良琴里が石化から回復した、との知らせだった。
そしてユーリは今、彼女に今回の件をどのように伝えるべきか頭を抱えているという。
「どうか、彼女と会って、彼の死を伝えてほしい」というお願いであった。
貴方達は全員、ユーリの手紙を見て、貴方がたも入院していた病院へ、再度足を運ぶでしょう。
そこで、無事に回復した木元や糸数との再会し、お互い元気なことに安どするでしょう。

訪れた病室には、あの日、あの研究所の写真でまたはあの部屋で見た女性が、ベッドに腰掛けている。
貴方達をみて、傍にいたユーリがほっとしたようにほほ笑んだ。
そして、女性は穏やかにほほ笑み、貴方達を出迎えるでしょう。
「こんにちは、貴方がたがユーリさんの言っていた主人を助けて下さった方ですね」
貴方がたはそんな彼女を前にして、ひそかに頭を抱えたい心境だろう。
どのように、彼の死を伝えるか、そして……彼のしたことを、伝えるべきか。
貴方達はそれぞれの思いを抱えながら、瀬良琴里と向き合います。

そして、瀬良正馬が亡くなったことを、彼が最期まで琴里のことを思っていたことを、伝えるでしょう。
……琴里を思うが故に、彼が引き起こしてしまったあの日の惨劇のことは、伏せて。

瀬良琴里は、貴方達の優しさを、彼の死を、静かに受け止めます。
「ありがとう……」
静かに涙を流しながら、彼女は優しく微笑んで貴方達にその言葉を伝えます。
その一言だけで、十分なほど、彼女の思いが分かるでしょう。

コロコロコロ……
コロコロコロ……
暗い部屋の中で、ダイスを転がす音がする。
コロコロコロ……
コロコロコロ……
何度振っても二つの十面体は９と１の目ばかりを出し続けていた。
それをぼんやりとした目でみていた男は、小さなため息をつく。
「これ、保険効くんですかね……」
コロコロコロ……
コロコロコロ……
出目は相変わらず91ばかりである。

事件の後、貝木はSERaで起こった件とその信頼性についてを、
正気を疑われない範囲で嘘とオブラートに包みながら会社に報告した。
あのときの恐ろしい出来事は今でもときどき夢に見ることがあったが、
それも彼が経験してきた怪異の一つでしかない。
「皆さん、元気でしょうか」
ふと感傷的になってしまい、思わず苦笑いを浮かべる。
「いけませんね、今は思い出に浸っている時ではありません」
ダイスを机の引き出しに放り込んで、彼は今日も書籍の山を積み上げてゆく。
怪異に取り込まれてしまった友人を、一日も早く助けるために。

常に見透かした顔で、全てを知ったような顔で、
どんなときも皮肉と冗談を忘れず、
怪異を滅し、怪異を救い、怪異を手なずけ、
そして自らも怪異に近づきつつある貝木という男は、
今日も怪異を追う。
彼の仲間を、護るために。

後日談ページがあることに気づくのが大変遅れてしまいました、すいませぬ。
ふあふあさん、インフルエンザにかかってしまったとのことで……大変でしたね。
もともと４人枠のところに空気を読まずに５人目として突撃してしまいましたが、
全員を受け入れていただきありがとうございました。
後半、ものすごい勢いでダイス目を腐らせてしまい一同を苦笑いのズンドコに叩き落しましたが、
それ以来、身内仲間でも「貝木ウィルス」は猛威を振るっております。
ＫＰさんも各ＰＣ（ＰＬ）さんもいい人ばかりで、大変楽しい二日間でした。
ＭＥＴＥＯＲさんとは後日別の卓で同席する機会があり、
本卓を思い出してしんみりしたりもしました。
皆さんとはまたどこかで会えることを楽しみにしています！
特にＫＰのふあふあさん！
skypeとかお持ちでしたらぜひID：noircroixまでご連絡ください……
おっさんKPによるゲスト席を用意させていただきます！

木元桜
お気づきの方もいらっしゃったかと思いますが、名前はとあるカードな魔法少女から。
天真爛漫明るく元気！という性格からこの名前にしました。
が、実は彼女は本社から瀬良正馬の不正資金流用調査のために来ていた調査員でもあったのです。
あほの子と見せかけて実はできる子……でもないかもしれない、的な設定でした。
今回は第１回よりも、調査員らしくふるまえた…かもしれません。

ユーリ・ミカミ
本当はもっと疑い深い子のはずでしたが、お父さん思いの彼女は、お父さんが大変なことになってしまった
探索者に対して、少し思い入れがあったようです。
慎重にこの子に対応していただけてありがたかったですね。
一歩間違うとこの子が爆弾というキャラクタ―でもありました。
脚が綺麗な子は正義。

サンプルの入った試験管等などはＳＥＲａグループに没収されています。
彼らにとってあそこは隠しておかなければならないモノの保管庫だったわけです。
あの黒い本は、あの騒ぎの中できっとどこかに行ってしまいますね。
まあでも、持っていたら夜道に気をつけないといけませんからね。ウフフ