クトゥルフ神話TRPGやろうずWiki

･･･この村で行われた事は事実である。
封鎖的な過疎農村において行われる土着信仰的な儀式や風習は今もなお残っており、現代社会という殻に包まれた我々の前に怪異として現れるのだ。
古より妖怪として人々に敬い、恐れ、忌諱すべきと伝えられしモノは一体何を我々にもたらすというのか･･･

ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ････
キーボードをタイプする手が不意に止まる。この前の調査で起こった出来事を記事にしているのだ。
だが記事を書き進めるたびにあの陰惨な光景が思い出され、嫌な気分になる。喉の奥が苦く感じるのは何も煙草の吸い過ぎが原因ではあるまい。
彼女は天井を仰ぎ見ると銜えていた煙草を手に取り、紫煙をふーっと吐き出した。

この間の調査･･･川干村での出来事は一般的な妖怪としてのオカルトの話とは違っていた。
その村では人頭牛体を持ち災いを予言する妖怪・件(くだん又はくだべ)を人為的に生み出していたのだ。
人間の少女を牛の雄に犯させ、その精をもって妖怪を宿す。なんという冒涜的な行為であることか。
私たちはその儀式を止める事もできずただ見続けた。そして生まれたあの存在は･･･
その後の行為はとてもではないが人に話せるものではない。ただあの時はそうすることが正しいとあそこにいた全員が思った。それだけは確信できる。
彼女がそんな事を望んだかなんて誰にもわからない。ただの自己満足で行った行為かもしれない。

「でも･･･たしかに聞こえたんだよね･･･『ありがとう』ってさ」

首をコキコキやりながら小さな体を伸ばして体をほぐした。
どうせ一般に公開できない記事だが、自分には書き続ける事しかできない。再びキーボードを叩き始める。
つけっぱなしのラジオからはあの村の集団自殺の話が流れているが、構う事はない。
どうせ皆、現代社会から外れた蚊帳の外での出来事にしか思っていないのだろうから。

PLのただいま絶望中です。最近は小学生の脇を通るだけで事案になる社会に絶望中です。
相変わらず楽しいセッションにばかり巡り合います。妖怪万歳！
今回も出目が安定･･･（一部暴投しまくってた人がいますが･･･）したセッションでしたね。幼女の調査力は53万ですが。
KPさん、PLの皆さん本当にありがとうございました。良い七夕になりました。非常に楽しかったです。
またご一緒する機会があったらよろしくお願いします。

桜花さんに誘われて僕たちは川干村の調査に向かった。
そこで出会ったのは・・・可憐で、純粋で、心の優しい少女。

そしてあの忌まわしい出来事・・・。

最後に僕たちがとった行動は、倫理的に許されるものではないのだろう。
もしかしたらあまりに凄惨な光景に酔って、我を忘れていたのかもしれない。
・・・それでも。
それでも僕は、あの少女を救いたかった。
ただの自己満足で、本当は救えてなんかいないのかもしれない。
・・・それでも僕にできることは・・・あれしかなかった。

燃え盛る炎の中から、確かに聞こえてくる人々の悲鳴。
それは今でも耳にこびりついて離れない。
しかし、誰かがやらないと忌まわしい歴史が、あのような悲しみが繰り返されるのなら。
僕は何度でもこの手を汚そう。

・・・あの筆舌に尽くし難い一件以来、僕は「野球に関わっていく」という目標をきっぱり諦めた。
なるべく自由に動けるように、割のいい臨時セラピストの仕事も辞めた。

・・・おそらく今回のようなことは、この世界の片隅で人知れず行われているのだろう。
だったら僕は、これからの人生をそういった人の助けになるために過ごしていこうと思う。
このクソッタレな世界には、僕のような最低のクソッタレを必要としてくれる人が、きっと居るのだから。

セッションが始まるまで、当日が七夕だということすら忘れていた愚か者　衛生兵でございます。
間違いなく今までの人生で、最も充実した七夕を過ごせました。
卓を開いてくださったKP様、一緒に遊んでくださったPL様方、本当にありがとうございました。
拙いプレイングではありますが、どこかで見かけた際はまた遊んでくださると、とても喜びます。
それでは皆様も、良いCoCライフを！

「ようこそ。ご依頼ですか？」

今日も依頼人がやってきた。
噂とは隠せないものらしく、どこからかあの事件に関わって生き延びてきたことを知られたらしい。
その噂を聞きつけた連中からの依頼が殺到している。

「探偵の方ですか。それはどうも…」

あの忌まわしき事件からしばらく経つが、客足が途絶える気配はない。
商売繁盛なのはいいが、面倒事に巻き込まれる機会が増えてしまうかと思うと頭を抱えずにはいられない。

「はぁ…無人の島に招かれてのパーティに…」

頭を抱えているのはそれだけではない。
ボディガードでついていったにもかかわらず、恐怖で立ちすくみ、仲間に助けられたあの体たらくだ。
今まで人間相手に逃げ延びる自信はあったが、今後ああいった冒涜的なものと対峙して同じ轍を踏むのではないか。
嫌々やってきた仕事とはいえ、その実績を誇らしく思ってきたのも事実だった。
そのプライドも今回の一件で見事に砕かれた。

「その3泊4日の旅に同行する、という形でよろしいでしょうか？」

そして、あの少女の事。
いくらでも助ける機会はあった。それを自ら逃してしまったのだ。
受けた恩を返す暇もなく、逝ってしまった。
もうこんな不甲斐ない思いはしたくない。

「…なるほど。その島にはそういった忌まわしき伝説がある、と」

あのような失態はもう犯したくない。
そう思えるようになってしまった。
今度こそうまくやってやる。
依頼人だけじゃない、守ろうと思った人間は意地でも守り抜いてやる。

どんな手を使ってでも…な。

「…笑っていた？私が？…これは失礼しました」

その昂りを依頼人に見抜かれ俺もまだまだだな、と思わず苦笑した。

みなさんお疲れ様でした。
ネタバレ時はKP殿のシナリオの伏線や趣向を凝らした演出に舌を巻いてばかりでした。
PLの方々も個性的な方ばかりで、とても楽しいセッションだったと思っています。
おかげで素敵なな七夕になりました。
またどこかでお会いしましょう！

川干村であったあの少女・・・
そして、あの結末、あの表情、あの悲鳴
それらを今でも覚えている・・・
あの時どうすれば助けられたのか、どうすれば変えられたのか
そんなことを考えながら薬学を学び続けている。
いつまでも過去を振り返ってはいけない、
私にはこの分野でしか成果を残すことはできない、しかしこれが未来へとつながると信じている。
「あんなこと、二度とおこさせちゃいけない・・・」
涙を流しながら歩み続ける……

みなさんお疲れ様でした(｀･ω･´)ゞ
七夕ということを忘れていましたが
とても楽しませていただきました！
ネタバレの時は・・・・・・衝撃を受けました！（全く気づかなかった
それではみなさん、またお会いしたときはよろしくお願いします！