クトゥルフ神話TRPGやろうずWiki

「……私の父も死んだ。愛国者としてな。戦争だよ」

かれは語った。マッチを親指の爪で擦り、紙タバコの火を付けた。
眼前の男性は古ぼけているようでいて、妙な生気を感じさせる壮年だった。
上手に整えられた白髮と人を射抜くような眼光は硬質な雰囲気を醸し出している。
なるほど、待機中に殉職した例の捜査官とよく似ている、とかれは思った。

「息子さんのことは残念でした。捜査局は真相究明に対して全力を尽くすつもりです」

「いいよ、もう」

「は？」

「いいと言ったんだ。聞こえなかったかね？」

壮年の男性――ジョン・F・ストークスは唇をそっと歪めた。
目を見開く政府の役人にジョンは穏やかに、諭すようにして語りかけた。

「昨日、息子の声を聞いた気がしてね」

「……」

「もう満足だとさ。生きて欲しい人間は生きている」

「し、しかし捜査局としては」

「ああ、そこは好きにやりたまえ。しかし息子のことはもう聞かないでくれ」

小さくため息を付いて、かれは紫煙を吐いた。

「あいつは愛国者として死んだ。わしもその覚悟で送り出した。今、後悔することと言えば、息子に連邦政府の仕事というのを押し与えたことぐらいだ。だが、それに不平を言う奴でもなかったし、いくらか話を聞けば分かるもんだよ。残されたものが星条旗か。とことんまで家風に染まったな。そして満足だろう。ジェラルドの奴は、たぶんもういいのだ」

ジョンは机の灰皿に吸いさしを押し付けると、ふと宙を漂う煙どもを見て、微笑んだ。

「男の死をぐちぐちと荒らさないでくれたまえ。君」

PLとして非常に収穫のあったセッションでした。ありがとうございます。
KPの細山田様を始めとして素晴らしいPL様にも恵まれ、とても楽しい数日間を過ごせました。
もしまた卓を囲む機会がございましたら、今度は皆様に恩返しをさせていただければ嬉しいなと思います。
改めて素晴らしいセッションをどうもありがとうございました。
またどこかでノシ

「ちょっ！ハワード！　そんなにマスタード使うなって」
「おい、マイク！　タマゴの一欠けらごときでダダをこねるな！」
「ほら、兄ちゃんのやるから。な？」


弟たちの世話をしながらの騒々しい朝。
嵐のような朝支度を終えて、大学へ行くために一度自室に戻る。
いつもと変わらぬ朝。
あの事件以来変わった事があるとすれば……


「れんぽーせーふよ！えーえんなれ！　しょくん、かみのくにであおう！」


年の離れた妹のおぼつかない発音が扉の向こうから聞こえてくる。
おそらく手旗でも振っているのだろう、ばさばさという音も聞こえてくる。
いつの間にこんな難しい言葉を覚えたんだろうなと苦笑してしまう。


「連邦政府よ永遠なれ。　神の国で会おう、ジェラルド捜査官」


そう独りごちて、
手入れを終えたトンプソンをマッチ箱と共に星条旗に包んで戸棚に戻すと、家を出た。
行ってきますと掛けた声は思いのほか大きく響く。
３人の弟と１人の妹、そして遠くにいるもう１人に届くように。

PLの「はこ」で御座います。今卓が初1920sにして初アーカムだったため
とても新鮮にプレイすることができました。
不慣れだった火器を使った戦闘の運びや、対人の練習をする事も出来たので
この度は卓を開いてくださった細山田KPに感謝の念でいっぱいです。

と同時に反省点も見つかり、省みると同時に克服すべき目標として
今後のセッションに活かしていきたいと思います。
こんなポンコツPLですが、またどこかで卓を囲う機会がありましたら
今日よりは少し成長()していると思うので、どうぞ生暖かい目で見守ってやってください。