クトゥルフ神話TRPGやろうずWiki

塔で出会った小さな小さな少女。
その少女は、皆さんとの再会のため
この“世界“へと歩き出していく。
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「………ごきげんよう」
“本当”の帰還-TRUE END-

お見合い３回、重いと断られる。
理想の夫が見つからないのなら作り出せばいいのだと考え錬金術に興味をもちはじめる
錬金術を学ぶため欧州を飛び回る、とある村にて人体錬成の方法のてがかりをつかむものの村人にばれ追い出される
最近はもっぱら公園にかよって子供連れのお父さんを眺めるのが日課
他の探索者たちとは連絡を取り合いつつもあんなことがあったので思い出させるのは気が引けて少し距離を置いている

とても楽しい卓でした。ＫＰさん、ＳＫＰさん、他のＰＬさん、見学に訪れたかたがたありがとうございました。
もし、どこかで卓を囲む機会がありましたらどおぞよろしくお願いいたします。

○月×日　晴れ
いつものようにお父さんを起こすと突然抱きしめられた。
やたら頬ずりしてきてチクチクするので、目覚ましに全力のボディーブローをしてやった。
そういうことは髭剃りをした後にしてほしい。

○月×日　また晴れ
お父さんがぼんやりと金色の指輪を眺めていた。
とてもきれいだったので上目遣いでお願いしてみると、少し黙った後プレゼントしてくれた。
チョロイ。

○月×日　またまた晴れ
最近お父さんが私の作るお味噌汁以外を食べようとしない。
好き嫌いはいけないと注意するけど喉を通らないのだと申し訳なさそうに答えるばかりだ。
…まぁ、わるい気はしない。

○月×日　やっと曇り
夜中、目が覚めてトイレに行く途中、お父さんのうなされている声が聞こえてきた。
ずっと誰かに謝っているみたいだった。
…うるさいので叩き起こして問い詰めてみたけど、覚えていない、大丈夫しか言わない。
誤魔化すような笑顔が気持ち悪い、いつもの何倍も気持ち悪い。
大嫌いだ。

○月×日　曇り
お父さんが気持ち悪い。

○月×日　曇り
お父さんが気持ち悪い、イライラする。

○月×日　曇り
お父さんが気持ち悪い、気に入らない。

○月×日　曇り
お父さんが気持ち悪い、まるで2年前みたいだ。

○月×日　雨
…お父さん。









○月×日　曇り
学校の帰りに変わった人たちに会った。
外国人のお姉さんや農家？のお兄さん、偉そうな態度の偉そうな人と小さい女の子。
あと飢狼のような目をした女の人が騒いでいたのだ。
挨拶したかったけど、最後の女の人が怖かったので話しかけられなかった。

○月×日　ちょっと晴れ
新しいお友達が出来た、昨日見た小さい女の子で名前はリネットちゃん。
飢狼のような目をした女の人達とはぐれて、迷子になってしまったらしい。
道案内してあげる途中いろいろお話した…いろいろお話した。
今度お家に招待して、私のお母さんの写真を見せてあげようと思う。

○月×日　快晴
リネットちゃん達をお家に招いた。なぜかお父さんが号泣した。
玄関先で私たちの姿を見ると

茫然として
はっとしたような顔をして
しばらく俯いた後に顔を上げると
無理に取り繕ったような笑みも忘れて
顔をぐちゃぐちゃに歪め泣き出したのだ。

リネットちゃんも他の人も私も驚いた、お父さんが泣くところなんて初めて見たからだ。
写真を見せるどころの話ではなく、お父さんがいつまでたっても泣き止まないので大変だった。
…格好悪いよ、お父さん。





























○月×日　台風
お父さんに日記を読まれた。
朝日は拝ませない。

優しくノリのいいPL、KP、SKP、見学席の方も。
本当にお世話になりました。
皆さんのおかげで楽しい時間を過ごすことができました。
RP重視でご迷惑もおかけしたと思いますが、頑張ったので許してください☆彡
機会がありましたら、また一緒に楽しく遊べたらと思います。
本当に、ありがとうございました。

PS、新菜 is justice

どれだけ思い出そうとしようと「それ」は消えてしまっていた。

あの――――――から抜け出してもう数ヶ月。未だにあの「少女」の最後の瞬間に囚われ、　・・・少女？一体誰のことだ？

きっと心の中では傷つき苦しんでいたのだろう。
どれだけ取り繕うとも心は脆く――　・・・なんだ、一体なにに傷ついている？

「この娘をコロせ」

・・・！なんだ今の声は、どこかで聞いて・・・そうだ、聞いているはず、おれはあの時―――。

そうだ、おれはあの時最善手を選んだはずだ。
そうだ、おれはあの時最適解を導いたはずだ。
そうだ、おれはあの時最悪答を止めたはずだ。

そうだ、おれはーーあの幼い少女を救ったはずだ。

ある日を境に何度も何度も見るある夢、この夢は、いや、これは夢などではないはずだ・・・だがまだ、まだ何かが足りない

混濁する記憶が、空虚な心がなにかを訴える。「あれは忘れてはならない」　感情が巡る中で毎日目に映るこいつは・・・？

毎日毎日こいつはおれの元へ足を運ぶ。
誰だか知らないがばたばたと忙しないやつだ。だがこいつの入れる紅茶は美味い。　――――！
しかし一体こいつはなぜおれに付きまとうのか、変わった奴だな全く。あの時もこいつは・・・あの時？おれは一体、こいつのことなど知らないはずだが・・・。　―――人！

おれはあの時決断したはず。誰よりも早く、誰にも頼らずに。結果、おれは誰よりもその結果に傷ついてしまったのだろう。
ばかな、このおれが傷つくなど・・・　なんだこれは、涙？おれが泣いている？なぜだ、なぜだ

わかっていたはずだ。本当は誰よりも脆いことを。
知っていたはずだ。
それでもおれは思考を巡らし決断した、誰にも頼らずに。

おれは考えた。
おれは動いた。
おれはそうやってーーー

おれはそうやって強くあろうとした。

結局、おれは守れたのだろうか。
あの少女を…
信頼するあいつを…　あいつを・・・？　――主―！

おれは最後まで前を向いて
彼女は常におれの後ろに居てくれた　
おれは手を差し伸べて
彼女はおれを支えてくれた　―ご―人！

だからおレは

彼女を傍でずっと見ていた
おレについてくることしか出来いあいつを
おレを信じてくれなくてもいい
彼女を支え返すことが出来たなら。　―ご主人！

何も出来なかった？
何もしてあげられなかった？
何も返すことが出来なかった？

ふざけるなよ、お前は十分やっている。オレのために尽くしている。誰より人にやさしくできる。それをお前はこともあろうに何もできなかっただと？ふざけるなよ！

――――思い、出したぞ

「シャルロット・リシャール！」


ほんの数ヶ月消えていた名を呼ぶ。ずっと呼んでいてくれた声に答えるように自然と。

「ご主人ご主人やかましいぞバカが」

「また、何も詰まってない頭で考え事か。」

「何度も何度も繰り返し考えねば理解できないお前が考えても効率が悪い」

「そんな無駄な時間があれば客人のもてなしの準備をしろ」

「そら、ちょうど来たようだな」

目を向ける先には
苦楽を共にし絶望を乗り切った仲間と、仲間とともに救い出した小さな希望がそこにいた。


「ごきげんよう」


たどたどしくそう告げる少女。
そして少女を囲むようにあの時の皆が立っていた。

そしてもう一人。オレにとってのもう一つの希望であるクラリスもそこにいた。

そうだ、これでいい。これがオレが選んだ結果だ。
何も間違っていない、当然だ。このオレが間違えるはずがない
この、【ヴィクター・ホワイトフィールド】が
今こそ綴ろう、すべてを綴ろう

「次回作が決まったぞ。貴様らには特別に最初に読ませてやろう」

「タイトルは、そうだな・・・」


【絡繰る塔-タワーオブマリオネット-】

みなさんお疲れ様でした！
ＫＰさんＰＬさんＰＣたちみんないいメンバーに出会えてよかったです！
今までで一番楽しかったです、お世辞抜きで純粋に楽しめました。
もう会えないかもしれませんしまた会うこともあるでしょう
―――みなさんに希望あれ

どれだけ繰り返し時を重ねようと「それ」は消えることはなかった。

あの忌まわしい塔から抜け出してもう数ヶ月。未だにあの「小さな女の子」の最後の瞬間に囚われ何をしてもまだ感情は抜け出せずにいた。

きっと無意識に母の面影を探す姿を自分と重ね合わせていたのだろう。
自分にはもう出来ぬ母親との再開。
嬉しそうに駆け寄る少女とそれを優しく向かい入れ微笑む母親の姿。

「この娘をコロせ」

何度も何度も繰り返しては汗ばんだ身体で飛び起きる。

何故私はあの時動けなかった。
何故私はあの時話せなかった。
何故私はあの時止められなかった。

何故私はーーあの幼い少女を守れなかった。

何度も何度も繰り返す夢に対して何度も何度も繰り返し問いかける行き場のない怒り・悲しみ・後悔…

溢れ出す感情を抑えるよう仕事に打ち込もうともまた別の感情の波が襲う。

従順するはずの主人。
自分が悩んだ時諭し道を示してくれる博識で敬愛する我が主人。
しかしそんな主人でさえ、まるで「そんなことはなかった」かのようにあまつさえ自分自身まで忘れさってしまった。

私はあの時決められなかった。だから主人の決断に任せてしまった。結果、主人は誰よりもその結果に傷ついてしまったのだろう。

わかっていた。本当は誰よりも脆い主人。
知っていたんだ。
それでも自分の思考を放棄し主人に縋ることしか出来なかった自分への怒り。

私はどうして考えることをしなかった。
私はどうして動かなかった。
私はどうしてーーー

私はどうしてこんなにも弱いのだろうか。

結局、私は私自身しか守ることが出来なかった。
あの少女に守られ…
自分の主人に守られ…

彼女は最後まで前を向いていて
彼は常に私の前に居てくれて
あの人は手を差し伸べてくれて
彼女は私を支えてくれて

だけど私は

彼女を見ていることしか出来なくて
彼についていくことしか出来なくて
あの人を信じてあげることが出来なくて
彼女を支え返すことが出来なかった。

何も出来なかった。
何もしてあげられなかった。
何も返すことが出来なかった。

募るのは後悔ばかりで今も私は何も出来ずにいる。あぁ私は一体ーーーーーー


「シャルロット・リシャール」


たった数ヶ月呼ばれてなかった名が呼ばれる。


「また、何も詰まってない頭で考え事か。」

「何度も何度も繰り返し考えねば理解できないお前が考えても効率が悪い」

「そんな無駄な時間があれば客人のもてなしの準備をしろ」


振り返る先には
腕を組みいつものように愉快そうに笑う主人と


「ごきげんよう」


たどたどしくそう告げる少女。
そして少女を囲むようにあの時の皆が立っていた。

気が付いた時にはみんなを腕の中に抱えていてただただ、溢れ出す感情。

私はこれからも繰り返し繰り返し
失敗をして
後悔をして
何度も何度も自分に問いかけるのだろう

それでももう二度と無くさないように
みんなを守れるように

また繰り返しこの日常が続くように

決して止まることなく歩いていこう。

もう二度と繰り返さないように
この時が繰り返され続けるように
そう願いながら

私は繰り返し感情を溢れ出させた。

まず最初に今回のセッションに関わった全ての人に感謝を。
本当にとてもいいセッションでした。
セッションは一期一会ですが、今回の卓は全てにおいて感動的なくらい全部のピースがかちりと当てはまった感覚があります。
きりきさんのキーパリングにクサリさんがそれを支えあの場にいたメンバーだからこそ生まれた感動がありました。
あの場に居合わせ参加できたことを心から誇りに思います。
また迷惑も多々おかけしましたが付き合ってくださったことにも感謝いたします。
本当にありがとうございました。
また一緒に卓を囲めることを願い
また一緒に囲める日を楽しみにしています。

くろ