クトゥルフ神話TRPGやろうずWiki

自分の身体の感覚が戻るのに少し苦労した翌日、唐木田さんのところへ自転車点検へ出かけた。
点検なんて口実に過ぎないが、『ちゃんとした彼』に会えるのは嬉しかった。
そうか、こんな顔をしていたんだなこの人は、と思うけれどそういえばその間俺がこの体に入っていたわけだ。
そう思うと、なんだかおかしくて、でも笑うのが失礼だから堪えるのだが、それが気持ち悪い笑みになってしまう。

そして電話を受けて記憶がなくなっている事に気づいた夕月さんもそろそろ来るはずだ。彼女にあげたGPS付自転車を連れて。
彼女にあのシートやハンドル位置は合わないだろうからと、調整してもらう名目で呼んだんだ。
まぁこれもまた口実で。俺は多分、また４人で集まりたかっただけなんだと思う。
弥永さんには口実がないので苦労したが、泣きそうな声が電話越しにわかったんだろう。
何か勘違いをしていたが来てくれた。

みんなの顔をまじまじと見る。そして俺は会ったばかりなのにまた会うための口実を作るのだ。

「みなさん、今度サイクリングに行きませんか」

楽しかったです、こういう特殊な卓は大好きです。
KPからも精神交換のアレをいただいたので、ぜひ機会があれば引用元を書いて自分でも開催してみたいです。
前田くんも災難キャラで叫ぶのが大変楽しかったので、いじっていただきありがとうございました。

前田の大天使唐木田さん、ドヤ顔が素敵だった弥永さん、好奇心旺盛行動が面白かった夕月さん、みんな見ていて楽しかったです。
そして何よりもちゃんとゴールまで見守ってくれたKPさん、本当にお疲れ様でした。

またどこかで会うことがありましたらまた仲良くしてやってくださいね！

　吾輩はTシャツである。名前はまだない。
　繊維がどこで生まれたかとんと見当がつかない。
　縫製はたぶんチャイナという所で行われた。
　現在は日本という場所のしみったれた修理屋の服としてある。

　吾輩は元は真っ黒で、袖周りに山吹色のラインのある、何の
変哲もない普通のTシャツであった。縫製や検品が終わり、箱
詰めにされてベルトコンベアーの上を流れ、海を越え山を越え
デパートというところの棚に陳列された。ちなみにサイズはL
である。
　さてはてどんな殿方のもとに届くのかと、些かわくわくしなが
ら棚で待っていたが、一向に吾輩を手に取るものはいない。
　同僚たちはすったもんだを繰り返しながらも、どこぞへもらわ
れていくというのに、これは一体どういうことであろう。
　まあ、わかってはいる。吾輩は一番下に置かれていたのである。

　時は移ろい、吾輩は棚からワゴンへ左遷された。同僚たちの間
では、赤札送りと言われている。吾輩の価格は1999円から999円に
なった。それでも吾輩の買い手はつかなかった。
　あわやこのまま倉庫送りになろうかというその時、その男は
現れた。

　それが今の持ち主、唐木田伸二郎との出会いである。
　
　さて、この男、普通に吾輩を着るかと思いきや、酷い無体を
働いた。吾輩にシルクスクリーンを施したのである。
　吾輩は穢されてしまった。表には『修理します。カラキダ修理店』
という印字、背中側には店の住所と電話番号という印字。奴なりに
カラーバランスを考えたつもりか、袖口と同じ山吹色である。
　体の上を走るアイロンの熱に心地よさを感じながらも吾輩は
泣いた。むせび泣いた。なんたる侮辱であろうか！一体奴は吾輩を
なんだと思っているのか！

　さて、話は変わる。つい先日のことである。
　この男は今までまったくといっていいほど奇怪な出来事なんぞに
関わることはなかったのだが、ついぞこの前、精神交換なんぞと
言う目にあった。奴の体には別の男が入り、また別の人間に奴の
精神が入ったのだ。
　奴の体に入ったのは前田篤という男で、色々不憫な目にあって
いた。どうにも自転車を偏愛しているらしく、自転車に傷がつくと
髪の毛をかきむしらんばかりの勢いである。
　奴が入ったのは見目麗しき、しかし女装趣味を持った男であった。
　他に一人、胸の大きな女子が一人。吾輩はああいう女子に着られたい。
　まあなんやかんやで無事に元には戻れた。前田篤という男が微妙に
吾輩を破るのではないかという気配を感じたが、そんなこともなか
った。そんなことをされたあかつきには加害者が洗濯している際に
洗濯機の中にティッシュペーパーを放り込むことも辞さない。

　うららかに日は射している。
　先日知り合った人間は時折街で見かけたり、自転車を見せにきたり
する。奴は嬉しそうに対応している。
　ところで自転車に名前があるのだから、吾輩に名前があってもいいの
ではないかと思うのだが、まあこれはまたぬくぬくと油臭くなりながら考え
ていこうではないか。

　今日も世は事も無しである。

皆様二日間お疲れ様でした！そして有難うございました＾＾
精神交換、とても楽しかったです。
35のおっさんが見目麗しき女装探偵の中に入るなんて……いやぁドキドキでした。
カオスに次ぐカオス、土下座に次ぐ大惨事、イチモツの危機に命の危機……。
色々ありましたねぇ……。
とても貴重な経験でした。本当にお世話になりました！

またどこかでお会いすることを願いまして。

ついにご一緒できた前田さん、想像通りのキャラで非常に楽しかったです。
今回の災難・不幸要員でもありましたね。

一行の癒しといっていい存在だったのではないでしょうか。
そして後日談のTシャツ！笑わせていただきました。

高APPの女装青年、そして精神交換後は巨乳のおねえさん、という役回り素晴らしかったです。
パーティーの交渉窓口という立場でも、RPお疲れ様でした。

精神交換を一番満喫されていたのではないでしょうか。
説得（土下座）にKPはやられてしまいました。

ふぅ、今回もいろいろと大変だったわ。
まさかあんな大騒ぎになるなんてね。
ここも移転しないといけないかと思ったけど、なんとか「処理」できて良かったわ。
あいつの件については感謝してるけど、万が一のことがあったら……
そのときは、ね。

−−−−4人分の個人情報シートを見つめながら、コーヒーを片手に。