TRPGやろうず！

[彼はただの記憶がないだけの料理人だった。とあることで「鬼」である男性を見、その「みんなの居場所」を守れる力に憧れ、尊敬していた。そんな時、彼の行方がわからなくなったと知らせを聞き、彼は走っていった。
そこには、今までなかった世界。すべてが別の異世界。そこで彼は「アギト」として覚醒し、仲間たちと共に闘い、ビショップに勝利していった。
だが――それは始まりでしかないのである]

[アギトとなり、アギトとして闘いながらも日常を暮らしていた彼は、偶然にもある塔に着いた。そこには以前関わった「竜崎家」の栄現がい、明らかになにか無理をしていると悟った彼はそこで出会った仲間たちと塔へと登っていく。自分の力が通用しないことと、何故かなくしていたはずの記憶の逆流。彼は混乱したが、そこには仲間たちがいた。
戦いを続け、終わりが近づいた。彼らの目的である「人間界と魔界を繋ぐ」ことを止めるためのルークとビショップとの戦い。
トリニティの力を武器にし、仲間と立ち向かった彼らの戦いが終わったとき、「最悪」が舞い降りた。
全ては敗北に終わった。だが、まだ彼は生きている。
戦いは――まだ続いていく]

[一つの物語が終わっていく。
それは必然であり、そうでなければいけないことだとみんな知っていた。
彼は、必然ながらその物語に関わっていった。
自らが何かわからないものに蝕まれようとしても、それでも、彼は誰かの居場所を守りたかった。
それが敵であっても、心を触れて、分かり合えると思ったなら彼はそれを突き通すだろう。
さてと――物語を語ろう。

少し、旅をしていた。
なんだかんだで、この魔族と人間との対立について考えていた彼はむしゃくしゃしている心を抑えるため旅をしていた。
自分に出来ることは何かと。答えは出なかった。
そんな時、師匠である要人から連絡がかかり、妹の瑛瑠ちゃんがいなくなったという連絡を受けた。
思い当たるところが有り、バイクで向かった。とにかく、今は、何かしたかった。
そこえ向かうと案の定。瑛瑠ちゃんはいた。
今までの旅のように何人か知らない人達がいた。今回の仲間・・・なのかなと彼は察した。
こうやって人が集まるのは何か起きる前兆だと彼もいい加減察してきた。
結衣ちゃん。桐虎さん。雄介さん。煌牙君。
そして――瑛瑠ちゃん。つまりは竜崎家が巻き込まれたということは。
答えが出ていないと内心焦ったが、敵が出てきてしまった。
彼は変身し、戦おうとすると――意識が、意識が？　だれのまれ、え？
それは彼の力の根源だった。
根源に、冷静さもへったくれもなく飲み込まれていく。
力の上昇のツケ。人間である事の限界。
それが彼に迫っていた。
暴走する力をなんとか止め、雄介さんに担がれる。
不甲斐なかった。
力はあるのに・・・それだけじゃあ・・・ダメなんだ。
ますますわからなくなる。俺・・・一体どうすればいいんだろう。答えは――誰も教えてくれない。
起きたとき、いたのはクイーン、ビショップ、ルークだった。
戦いの流れ・・・なんとか恐れを抑えてでも変身をする。
そうしなければ、そうしなければ、いけないんだ。
衝動となり、また襲いかかる根源。
それを抑え、戦いの中、ビショップを説得しようとした。
仲間と共に説得していき、なんとか三人を説得した。
もう、意識が、限界だ。だけど、よかった。みんなともう戦わなくていいんだ。
そうしている合間に、キングが来た。
前、圧倒的な力で飲み込まれた。だが、今回は――今回こそは――。
自らなど呆気なく倒れ、またもくる暴走。
瑛瑠ちゃんに――諭された。
情けない。俺は・・・何をしに来ているんだ？
そんな思いを押し切って、キングに一撃を決めた。自分はやらなくてはならないという思いである。
彼にはそう言う思いでしか、進むことはできなかった。
そうして、キングの力試しは終わった。
キングは自分たちを認めた。そうして話していく・・・今まで関わったことの真実。
オリジネイターに操られ、ループする世界。キングはもう自分は物語に関われないといった。
だから、自分たちに託す・・・それが物語に関われないキングの答えだったのだろう。俺は、正直嬉しかった。
そうやってキングが頼るのはあんまりしなかったことだろうし、一時期は戦わなくちゃと思っていた相手がこうして頼む事をしてくれている。
嬉しくないはずがなかった。嬉しさのあまり料理をしてたが、あんまり伝わらなかったらしい。しょぼん。
そうして、雄介さんたちが質問していると、いきなり空間が歪んだ。
空間転移。いきなりどこか赤い城に付くと一人の男が立っていた。
暴走に走っている男。まさに今の自分だと笑いが起こった。
どこにも出口がない状況。相手は説得も通じず、自分に向かってくる。
――戦わないといけないんだ。
「変”身”」そんな声を出すしか自分には手がなかった。
飲まれていく意識。俺・・・俺・・・一体どうしろっていんだよ。
わかんないよ。だって、俺・・・みんなの居場所を守らなくちゃいけなくてそれで・・・それで！！！
そんな時――聞こえてきた一つの声。
――あなたは何のために戦っていたの？――
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ああ
それだけで、全てが吹っ切れた。
俺は、俺はこんなところにいる場合じゃないんだ。みんなのところに・・・行かないと・・・だって俺、アギトだから。
「変”身”！！」再びその言葉を唱えた。
こうして、俺は駆け抜けた。一撃をもらい、そのあと懐に必殺の一撃を決める。
そのままそれは壁を破り、みんながいるところに通じた。
「もう大丈夫です。だって俺、アギトですから」
不思議と笑いがこぼれた。さて――行こっかみんな。
終のない舞台に終が近づく、そう感じて胸が高まる。だが――まだまだ行けるってそう思えた。
途中――結衣ちゃんがチョコをくれたから腕だけバーニングに変身して調理した。
いやぁ器用になったなぁと自分の中でも感心してる。型を取るときみんなに何が言いって聞いたら瑛瑠ちゃんだけ明確な答えが返ってこなかったから、誕生花なんてどうかなって聞いてみた。
5月13日つまりサンザシの花である。魔除けとかに使われる花で花言葉は「”希望””たった一つの愛””成功を待つ”」
運命を感じる花言葉だ。
そんな花言葉に押されてかみんなの顔もちが軽くなっていく。うん。みんないい顔してるなぁ。なんてちょっとオヤジ臭いな俺。
そうしていくと、二人の対決している男たちがいた。
・・・・・・これを止めないといけない。そうして最後の戦いが始まる。
バーニングの殻が割れていく。その中から輝きが放たれていく。光輝。今力が解放されていく。
すべての力をみんな開放していく、黄金の鎧。黒き究極。吹雪く力。
それらを使い二人と戦っていく。新しい世界をはじめるために。みんなの未来をはじめるために。
そうして、更なる力に光が黒ずんでいく。究極へと近づいたためか。力の反動か。
一人のうちの金髪を倒し、もうひとり・・・雄介さんが俺の名前を呼んだ。
それだけで、わかった。――コクリ
そうして全身に力を込めた。すると・・・黒ずんでいたものが、内から輝きだした。太陽のような光。
雄介さんも黄金と黒を身にまとい・・・飛ぶ――！！
「おりゃああああああああああ！！！！」
「はぁあああああああああああ！！！！」
そんな二人の声はもう一人の体を貫き、壁まで吹き飛ばした。
・・・未来が変わった瞬間と言えた。
そこにはみんなが笑っていて、祝福があって、終わらない未来があった。
それに一人も頷き、認めてくれた。
そうして帰っていく・・・そうするとキングとクイーン、ビショップとルークがいた。
はしゃいでいくみんな自然と溢れる笑い、これで終わったんだっていう証なんだ。
そうして、みんなそれぞれの帰路に帰っていく。
”じゃあね。　お幸せに、この世界で―――”
どこからか、そんな声が聞こえた。どこかで聞いたことある。どこか優しい響きのある声だった。
「よっし！！　頑張っていくかな！」
そうして俺は帰路を歩いた。
アギトとして――俺として――また、出来ることをやるために]

彼女はファンガイアの父と人間の母を持つ半魔だった。
父より任された魔界封印の鍵と、裏切り者の娘としての命を狙われる。
元同僚の刑事たち、妹に依頼された記者、父に依頼された便利屋、暴力団に自身の暗殺を依頼された殺し屋。
奇妙な一団と共に彼女は実家へと避難を目指すが―――…

【プロフィール】
さる財閥の令嬢。おしとやかでいかにもお嬢様然としているが、本性（？）は明るく茶目っ気のある性格で、口も悪い。ちなみに、前向きな人が好き。
財閥のほうは父が怪人に襲われて死亡し、事業を辛うじて維持している状態。怪人への恨みは勿論あるが、それよりも、生きるために戦う仮面ライダーに共感し、協力を惜しまずにいる。
　本人も優秀な頭脳を持ち、若くしてライダーシステム系列の開発にも協力している。知識もあり機転も効く方ではあるが、いかんせんどんくさい。

参加シナリオ
・偽マスカレイドスタイル　正義の名の下に（GM：亀五郎氏）