「ふっ…これだけ心安らぐ瞬間があるとはな」
インターネサインの破壊。
パルヴァライザーの撃破。
ドミナント。
「Last Raven」
多くのレイヴンが散った。
ACは鉄屑になった。
世界を救った筈なのにその象徴の筈のレイヴンは数を減らした。

たった一度の戦いは生死を分ける、リアルな世界。
なのに彼女は違った。Last Ravenが決められるこの世界で本気で殺し合ったのに、三度も両方生き延びた。一度の会合で決まるのがリアルな世界なら、彼女との戦いは夢だったのかもしれない。

決着は偶然だった。手数で圧倒的に上回った彼女のジェネレータをコックピットに傷を付けず撃ち抜いた事。奇跡だ。
ジェネレータの使えないACは役を果たさない。

今その偶然に感謝した。動かない彼女の機体なら、照準を幾らでも微調整できる。
いや、ACは使えないのだから彼女自身に銃口を向けているのだ。今ここにいるのは、自分の機体と、自分と、彼女だけ。

なら自分がこの機から降りれば、
「彼女」に会えるのだろうか?
そう考えた自分は
まず通信回線を開く。
この閉鎖空間でのノイズは酷い。当然、出力のない彼女の機体からの応答はなかった。

なら。
漸く自分はコックピットを開ける。

立ち込める硝煙の匂い。金属の灼ける音。
実際にACを降りると、コックピットは外部と遮断されているのが実感出来る。
閉鎖されたドーム空間は蒸し暑く、肌に汗が滲み始めた。渇きを感じる。
暗闇の中、自らの靴音だけが響く。 一歩分ずつ近付いて見えるのは彼女の機体だった。
近付いて見れば紫色の塗装の傷は無数であり、二十四時間の戦いを物語っている。

不思議な事に既にハッチは開けられていた。もしかしたら自分の機体を奪いに行ったかと思い、おそるおそるハッチに近付く。

やられた。
予想通り中はもぬけの空であり、急いで自分の機体に引き返す。

開け放たれた自分の機体のコックピットを見れば、誰もいない。
これは一体…
ドン
背中に衝撃。自らのコックピットにぶち込まれる形で中に突っ込んだ。後ろに雪崩こんだもう一人。こいつが犯人のようだ。センサーが感知したのか自動的にハッチがしまる。


狭いコックピットの中に電源が灯る。
眼前にあるのは、銃口。

「お前が…ドミナント…」

「ジナイーダ…」
レイヴン同士が生身で接触する事はまず有り得ない。最初の接触は最後の別れとなる場合が多いからだ。

ディスプレイの光に照らされ、漸く彼女の姿を見る。
狭いコックピットの中では彼女を眼前に捉えることが出来た。

ワインレッドのショートヘアは流れるようによく梳かれ肩までかからない程の長さである。キツめの目の奥には深緑の瞳が覗いていた。
高い鼻、そして一番自分の目を引いたのは美しい唇である。形の整った唇はルージュの口紅が塗られ、正に高潔さを醸し出していた。キツめの印象を受けるが彼女は間違いなく美人である。
パイロットスーツは彼女の拘りなのか、密着したせいでその材質が分かる。
レザーだ。まるでバイク用のレザースーツである。彼女の手足は長く、見事に着こなしていた。
後服の上から分かるのは引き締められたウエスト位だろうか。
のし掛かられた形は男しては嬉しいのだが、銃口はそんなムードを一瞬で吹き飛ばす。

じっ

銃口と共に自分を射ぬいているのは彼女の眼光。吸い寄せられそうな瞳である。

「ふっ…」
彼女は余裕をもってその整った唇の端を歪めると、銃をホルスターにしまった。
「私に直に会ってどうする気だったんだ?」
答えにつまる。ただ会ってみたかっただけと言うのが本音だが、せっかく最後に残った者同士なのだから他の話が欲しい。
「まさか「ただ会ってみたかっただけ」じゃあるまい」
図星だ。これで返答の一つは消えた。思案する間が苦しい。

「せっかく勝者になったのだ。一つだけ言う事を聞いてやる。言ってみろ。」
どうやら彼女は極端な人間らしい。勝てば全てを得、負ければ全てを無くす。そんな世界にいたのだろう。だから自分との決着を望んだのか。

「アイツ(ファシネイター)をお前にやってもいい。私が稼いだ賞金を全てやってもいいし、この場で私を殺してもいい」

彼女がこの一戦にかけた重さはそれ程のものだったのか。しかし、彼女の言葉には何故か虚しさを感じる。
「何なら…」
レザースーツの首のチャックをへその辺りまで下ろしていく。
胸元から溢れ出したのはワインレッドのアンダーシャツだった。
タンクトップに近いため、露出度が高い。この大きさではさぞかしスーツの中では窮屈だったであろう。まさに溢れ出したのだ。メロンが二つ成っていると思えばよい。
「この体を好きにしていいぞ…」
魅力的な提案。当初の自分の純情などどこ吹く風か。あっと言う間に誘惑されてしまう。
戸惑いが拒否に見えたのか、ふと妖しさが消えていく。

「ふっ…駄目だろうな、こんな女」
明らかな落胆の声。もしかしたら抱かれるのを期待してたのか。

「私にはACしかない。レイヴンでしか私の存在意義はない。レイヴンの消えたこの世界では私の存在は無い…」
戦ったから分かり合える言葉。自分もレイヴンが消えたらどうなるのだろうか考えた事がある。

「女などとうに捨てた…貴様が自由にするがいい。今の私は抜け殻でしかない…」

自分も抜け殻となる日がくるのだろうか。彼女は最後に勝利した俺に全てを委ねるらしい。

「さあ…好きにしろ…」



俺は…

レイヴンが消えたとしてもその証は残る。
アンタの存在は証として残る筈だ。
自分は率直な思いを語った。

自分のレイヴン観。
レイヴンはこの権力だけの世界で高潔で、自由で、支配されない唯一の存在。誰にも踏みにじられない存在だ。
彼女は高潔すぎる。良い意味でも悪い意味でもプライドが高い、「レイヴン」なのだ。この髪の一本一本、美しい唇、引き締められた体、全てが彼女のプライドの筈。

とても自分が汚す気にはなれなかった。今ここで彼女に手を出せば自分は止まらなくなる。
彼女のプライドと清さを打ち砕き、汚し抜いてその内に彼女の体のみを欲していくだろう。そこに「ジナイーダ」は存在するのだろうか。

あの「ジナイーダ」を犯す

ちらりと彼女の胸に目をやってしまった。溢れ出したバストは今でこそ布で覆われているがこの下には美しい肌と乳房が存在するのだろう。彼女が決して他人に触れさせないであろう場所なのだ。

これを自分のモノに出来る。

「ジナイーダ」と言う「レイヴン」を思いのままに出来る。それを考えると自分は興奮してしまった。


俺は支配したいのか。
彼女を救いたいのか。

「ジナイーダ」は自分に委ねている。
この狭いコックピットの中では相手の息遣いがすべて聞こえる。
沈黙と荒い息遣い。暗闇。それに男と女。本来なら何が起きてもおかしくない。
しかし俺は躊躇った。「レイヴン」の彼女を汚したくなかった。

「どうした…愛想をつかしたか」
自らを嘲笑う笑み。それがよくわかる。落胆しているのは恐らく彼女自身になのだろう。ディスプレイの灯り照らされた彼女の表情には全てが垣間見えた。
「こんな気味の悪い女はやはり相手にしないか…」
「闘いしか…何かを壊す事しかできない」
「お前と違い、レイヴンとしても人、としても私はイレギュラーだ」
「何かを守るつもりなどない。私がここに来たのは最後の勝者になりたかったからだ。」
「もう…私は…いらない…」
自嘲の言葉ばかり続けていく。俺はこう言いたかった。

やめてくれ。

既に彼女は自らを傷つけている。彼女の傷一つない、美しいほどのプライドに自ら傷をつけていく。そんな言葉ばかり彼女は紡ぐのだ。

俺は言う。
俺も社会不適合者だ。自由と言えば聞こえがいいが、闘うことでしか自分を表現できない異常者。誰かを殺して生きてきた異常者だ。

お互いの道が同じ修羅の道だったなら、痛みも分けあえる筈。今分けあえる相手は

残った二人。俺とアンタしかいないだろ。
今度は口に出して言える。

自分を傷つけるのはやめてくれ。


「お前…」
何かに気付いた目を俺に向ける。心なしかその瞳に光が灯ったような気がした。

俺がアンタを好きにするんじゃない。アンタが俺を好きにするんだ。それで新たな目的が見つかるならな。

「お前に…勝てる筈など無かったな…」
今までの顔に向けていた視線を下に落とす。形の良い前髪が瞳を隠し、彼女の表情は見えなかった。


「何故だ…無性にお前が欲しい…」
彼女が再び上に上げた時。別人だった。緩い切れ長の瞳。明るい肌。つぐんでいた唇は緊張が溶けた用にゆるまり、均整のとれた美しい唇となっていた。その奥に僅かではあるが白い歯が見える。明るい美人。これが女性としてのジナイーダなのか。
「こんな私でも…抱いてくれるか?」

俺は体が目当てじゃない。彼女にそれを証明したかった。

「!!」

これが全てだ。彼女の唇を奪う事。女性らしく頬を染めていた。本人のうろたえように口元が緩む。
「いきなり…」

彼女は自ら人差し指でその唇をなぞって見せた。うっとりとした微笑みを浮かべて。

「お前に負けっぱなしだな…」

その言葉に悔しさは感じられない。

お互いの思いはもう充分。彼女は仰向けになり、頭を俺の胸板に乗せ、体を預けた。

「後は頼むぞ…」

そういうと彼女は瞳を閉じた。俺はそっと彼女の体に手を伸ばす。

「ん…」
彼女の形の良い唇をもう一度味わう。既にどちらが虜になっているかわからない。
「キスとはコレほど良いものなのだな…」

今までに良いキスは?

情けない質問だが問いたくなった。彼女の女としての部分を知りたかったからだ。

「いや…他人に唇を許した事すらない」

…!
俺が…?

「そうだ。意外だろう?私は今まで自分が女と思いたくなかった。私に寄る男は多かったがな」
当たり前だ。コレほどの美人を誰が捨て置くのだろう。つまり、

この肌も。

この唇も。

この体も。

「最初に傷をつけるのはお前だと言うことだ」
不意に緊張してしまう。俺は今、気高く、美しい存在を抱いているのだ。この壊れ物のような美しさを、自らで汚す。もう一度確かめずにいられない。

本当にいいのか?

「なかなか意気地がないな。それとも私に魅力がないか?」
全力で否定し、先ほどの続きを行う。俺も覚悟しなければならないようだ。


「なあ…キスを教えてくれ…」
妖しい言葉で囁く。俺としては彼女の唇に触れるだけで充分なのに。
「お前も私の味を知りたくないか?」
どうやら彼女の誘惑には負けてしまうようだ。俺は彼女の口の中を存分に味わった。
俺が舌を伸ばせば懸命に彼女は舌を絡め、口を離すと彼女は

コクン…

俺の唾液を飲み干した。その時の喉の動きにまで愛しさを感じる。
お互いの唇を繋ぐ糸を見て、彼女は再び目を閉じる。次へ行けと言う事なのか。彼女の首筋からゆっくり胸元に手を這わせていく。
彼女の肌。とても傭兵とは思えない白さとキメ細かさだったが、実際に触れてみると逞しい体であり、良く引き締められた体である。ウエストの締まり方には思わず息を飲みそうだ。しかし、胸元の隆起は女性らしく、また大きな果実が存在していた。

まずは布の上から触れる。アンダーのタンクトップ自体は柔らかな素材で出来ていた。谷間が露出している事から下着も兼用しているのだろう。よって既に布一枚ごしに触れているのだ。彼女の乳房に被せるように手をかける。
先ほどの首筋とはうってかわり、この場所は弾力、張り、柔らかみの全てが女性として完璧であった。少し指を沈めてみればゆったりと飲み込み、力をぬけば跳ね返す。彼女は女性としても一流らしい。

「鍛えていたのにココだけは締まらなくてな」
彼女が言う。彼女にとってはわずらわしい物のようだ。
しっかり全体を確かめていくと、僅かに強い突起を感じた。目をやれば両の乳房の一部が膨れている。

「はぁ…」
少しずつ彼女の息が荒くなっていく。ソコを重点的に撫でていけば敏感に反応していき、徐々に膨らみを強くしていっている。
感じているのか?
あのジナイーダが?

「な…なぁ?」
すっかり頬を染め俺を見上げてきた。その瞳には切なさが見えている。
「これを脱がせて…直に…」
たまらなさそうにその大きなバストをはだけて見せる。彼女は男性経験のない分、ある所では大胆である。俺は更に頭が沸騰した。

慎重にタンクトップの裾に手を掛けていく。
ワインレッドカラーの布を捲っていくと、その下からはまばゆいばかりの白い肌と乳房の一部が覗いた。
首まで裾を捲りあげるとついに彼女の、誰にも許さなかった一部がその姿を見せた。

豊かな膨らみ。本当に大きな果物が二つなっているようだ。
白い肌。触れると汚れてしまいそうなほどの白の色。
そして、二つの膨らみの頂点に存在するのはその大きな胸にしては小さすぎる程の突起。チェリーの種程の大きさも無く、乳輪も突起の直径の二倍に満たなかった。加えて美しい色。桃色よりまだ白みが残った色だ。
その二つの突起は初めての愛撫に応えて懸命に自らを硬くし、まるで何者かに触れられるのを待っている様だった。

ジナイーダ?

彼女は何かに耐えるようにして目をつむっていた。
「あまり…見ないでくれ…みっともない場所なんだ」
どうやら彼女は恥ずかしがっている。この胸は邪魔どころかコンプレックスだったようだ。これだけの美乳、巨乳。何を恥じなければならないのかわからないが彼女は自分の女性の部分全てがあまり好きでないらしい。

初めての男が自分であることを感謝しながら触れていく。再び手を被せると改めてバストの柔らかみと弾力の優れがわかった。
抱えあげれば指の隙間からこぼれる程の柔らかみと大きさ。揉んでいけば信じられない事に波紋が立つほどの弾力。手を離せばその美しい円形の形は元に戻り、乳首はツンと上を向いていた。
そっと中指と親指の腹で挟み込む。
「ひゃっ!」
今のは彼女の名誉の為聞かなかったことにしてそっと転がしていく。敏感な彼女の突起は良く反応しあっという間に先を尖らせ、彼女の気持ちを表す。更にその突起の頭を人差し指で撫でて行く。
「んふ…」
しっかり硬直したソコを噛んでやりたい衝動に駆られた。
意地悪にもソレを口に含んで甘噛みする。
「あっ…」
彼女の声が一段と甘くなった。もしかしたら胸をなぶられるのが好きなのかと思い、もう少し噛む力を調節してみる。
「…イ…イ」
どうやら彼女の胸は敏感でありながらそこそこの責めに耐えられるようである。正に極上の胸の持ち主だ。この胸を自由に出来た男はいないのなら、俺はとんでもないモノを授かった気がする。
「胸が…かん…じて…」
彼女は胸だけでイケるかもしれない。彼女を更に試してみた。
ヌラヌラと俺の唾液で光る突起を、敢えて彼女自信の口に含ませる。

一番気持ちのいいようにやってくれ。

彼女は頷くと自らの乳首に軽く歯を立てた。
カリッ
少々彼女の優しい色の乳首が痛々しい。それ程自らの胸を苛めている。彼女は予想外にM気もあるようだ。桃色の突起が少しずつ赤みを帯びていく。

どんな味がする?
頭をもたげた俺の闇の部分の言葉。

「甘い…私の胸と…お前の唾液で…」
躊躇なく彼女は返答して見せた。恥ずかしそうに自らの乳房を掴み、乳首をくわえ、甘噛みする姿はいじらしい。

彼女から乳房を取り去り、再び口づける。彼女は口づけられた時の顔が一番幸せそうだ。

淋しさを感じないから。


「もう…いい…」
最後の口火を切ったのは彼女だった。
「私を…お前のモノに…」
彼女は望んでいた。俺に全て奪われる事を。

へその辺りで止まっていたレザースーツのチャックを下まで降ろせば、予想外に彼女が着けていたのは純白の下着。彼女自身を守り、女性として一番大事な部分を守る最後の場所である。シルクの生地が眩しい。
この下には。

彼女の顔を再び見る。自らの人差し指を横に加え、期待と不安の眼差しで俺を見ていた。
コクリ
俺が何を躊躇したかもうわかっていたらしい。それを察知した頷き。


ジナイーダを…
純白の絹を剥がして行くと見えた彼女の秘所。
レザースーツのチャックの分かれ目から出来たV字から覗く彼女の素肌はなんともいやらしい。
俺は器用に彼女の下着を下げた。

ゆったりと隆起した女性らしいなだらかな丘。そこに存在する茂みは彼女の髪と同じ色だった。
ワインレッド。
白い秘所を隠す皮膚と、赤紫の茂みのコントラスト、体のドコを探っても美しい。
白く、柔らかな肉が二つピタリとくっつき、秘肉をまだ晒していないのだ。頂点に存在する筈の突起はまだ茂みに隠れ、皮を被っている。

まさか自慰の経験が…
「……」

どうやら図星らしい。その瞳を前髪で隠すように俯いた。
彼女は自らの性器を穢れた場所と思っていた様だ。
尚更丁寧に扱う事を心に決め、慎重に皮を剥いていく。

「ひゃ…」
彼女の名誉の為今の声は聞かなかった事にする。
触れていなかったと言う割には恥垢らしき物が見当たらない。
手で触れるのは無粋だと考えた俺は、パイロットシートの下に回り込み唇を当てた。しっかり舐めとり、吸い込む。流石にここは甘噛みではいけない。

「ふ…ふう…」
声を絞るのは彼女の癖か。未だに理性的な部分が存在するようだ。一層情熱的に口に含み、唾液に浸す。
「あっ…あっ」
切なそうな彼女の声を聞いて俺はクリトリスへの愛撫を止めた。

二つの肉にそれぞれ指を当てゆっくりと割り、秘肉を外気に晒していく。恐らく始めて外気に晒し、他人に見せる場所。「ジナイーダ」の最深部。

クチュウ

淫猥な水音を立てると桃色の肉が顔を覗かせる。
充分に潤ったその場所は乙女である筈だが、俺のモノを受け入れる穴はゆっくりと呼吸するかの様にパクパクと動いていた。
その穴から流れ出る液体は、シトシトと彼女の割れ目をつたい滴り落ちる。

「はしたないか…私は…」

女性らしい恥ずかしそうな声で訪ねてきた。彼女は自らの体がどうなっているか分かっていたらしい。

「汚い場所なのに…濡れて止まらないんだ…」

その言葉を自ら言って見せる、彼女の潤いは強くなる。彼女は自虐して興奮する所もあるようだ。言葉責めをしてやるとどんな反応を見せるだろうか。
しかし今は闇に用は無い。
純粋に愛する。それだけだ。

アンタのココ…綺麗だ

「馬鹿が…」

そう言う彼女は微笑みを浮かべて見せた。俺の言葉が嬉しいらしい。
チャックを下げ、既に硬直しきった俺の一物を取り出す。
特別ソレに反応をせず、彼女はそれを見つめていた。

桃色の秘肉に当てると再び水音が立った。

俺のモノを受け入れるには小さすぎる感のある、小さな、壊れ物の様な、可愛らしい穴。
ジナイーダが壊れてしまうのではないかと思える穴だ。

「お前になら…壊されても…」

ゆっくりと彼女の腕が俺の首にまわされる。レザー越しの腕の体温が温かい。引き込まれる様にして近づく、彼女の顔。
その顔に不安など無かった。彼女の新緑の瞳にあるのは期待と、安心感。

お前に全てを任せたんだ…

そう瞳が語っている。

俺は自らの欲望をゆっくりと進ませる。
「あ…」

すぐに彼女の顔が強張る。耐えるような顔。しかし彼女のソコは懸命に俺を飲み込もうとしている。

彼女は全身で健気だ。
少しずつ押し込んでいく。強い抵抗は彼女が守って来た純潔の証。

「くうっ!」

彼女は「痛い」と言う言葉を使わない。俺の意志が鈍ると思ったからか。
なら俺は…

言わせない。アンタが悲しい言葉を紡ぐなら、苦しい言葉を紡ぐなら何度でも。

その唇を塞いでやる。

「むぅっ!」
彼女は差し出した俺の唇に貪りついた。俺の唇を噛み、歯を立てる。
血が滲むのがわかる。それを彼女は俺の唾液と一緒に飲み込んでいく。
「お前が…好きだ…」

かすかに囁いた言葉は俺の耳に届いた。彼女のソコは既に俺のソレを全て飲み込み、早くも懸命に腰を打ち付けている。
始めてにしては、いや始めてだからか彼女の打ち付け方は激しく、締め付けはすぐに俺に快感を与えた。

「お前が…中にぃ…」

既に俺の限界は近い。彼女も然り。彼女はできる限りの愛の言葉と腰使いで俺を導いた。

「私はお前と…共に…!」

そのままお互いの意識は消えていった。確かに彼女の中に欲望を吐き出して。



どれだけ時間が経っただろう。気がつけば体勢が入れ替わって、俺がパイロットシートに横たわり、胸元で幸せそうに寝息を立てる彼女の頭を抱いていた。

「お前が…お前が…」

寝言であろうが、彼女は健気だ。どんな夢を見ているのだろう。
ディスプレイを見れば間もなく限界作戦時間を過ぎる。シーラからの通信履歴も数件あるようだ。カメラを見れば闇の中で眠る彼女の機体。

何故か放っておけなかった。

もうすぐ迎えの輸送ヘリが来るはず。俺は…


数時間後
「レイヴン!どういう事!?二体もACを運ぶなんて!」

これからチームを組む事にした

適当な言い訳をつける。結局ファシネイターを回収したのだ。
ベースに戻ってシーラの説教の真っ最中。
「いいじゃないか。レイヴンが二人なんて今はもうどの企業も持ってないぞ。しかも一流二人とはな」
助け舟を出したのはエドだった。なんやかんやで二人目のレイヴンが所属した。それだけである。

こっぴどく説教を受けた後廊下に出た。待ち構えていたのは赤髪の美人。
「どうだったんだ?」

いいってよ。

「そうか…」

これからだな。

「ああ…これからだ」
俺達のNEXUS。

ー完ー

このページへのコメント

景気よくもう一票

0
Posted by ガチタン社長 2019年02月02日(土) 23:43:07 返信

↓ならばもう1票

0
Posted by ナスレイヴン 2015年12月19日(土) 02:40:00 返信

良かろう、↓↓↓にさらに1票

1
Posted by 弱王 2015年04月24日(金) 22:24:33 返信

↓ もう一票

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Posted by ゴミナント 2012年08月08日(水) 22:56:51 返信

↓に一票

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Posted by 蒼パルが怖い下手レイヴン 2012年01月11日(水) 04:24:23 返信

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