ボルボス採掘場――――

『メインシステム 戦闘モード起動します』

「騒がしくなってきたな・・・」

ACが起動する。
重装四脚で黒と黄色の迷彩パターンに
肩にマイクロミサイルとチェインガン、EXに連動ミサイル。
両腕には五発を同時に発射する指状のマシンガンを装備し
機体には銃弾のエンブレムが描かれていた。

レイヴンが通信回線を開く。

「こちらピンファイヤー。戦況は?」

ピンファイヤー・・・
マシンガンなど瞬間火力を重視した武器を用い
その攻撃力を活かしたAC――バレットライフを駆り
数々の戦場を潜り抜けてきた歴戦のレイヴン。

ナービスのオペレーターに繋がる。

「戦況はよくない。ミラージュの軍勢に例の・・・
 クレストの赤い星を落とした奴がいるらしい。」

「あの赤い星を?・・・なるほど一筋縄ではいかんようだな」

「とにかく急いでくれ。ガードメカでは時間稼ぎにもならない!」

「了解した」

通信を切りそのまま機体を加速させる。
ACの機械音声がコクピット内に響く。

『前方に敵ACを確認 ランカーACです』

「奴か・・・」

敵ACはこちらに気付くなり機体を反転させると
即座に右腕のライフルと左腕のマシンガンを撃ち込んできた。
ペダルを踏み込み飛んでくる弾丸を避ける。猛烈なGが体にかかる。

「・・・・・っ」

そのままの速度で敵機の横側に移動すると
EXを起動させ、マイクロミサイルと同時に発射する。
ミサイルも何発かは当たったがほとんど避けるか落とされてしまった。
ピンファイヤーは大きく舌を打つ。
両腕のフィンガーを撃ち込みながら突撃していく。

「・・・若造が、調子付くなよ!」

二人のレイヴンの死闘が始まる・・・

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