GAグループ崩壊。
揺らぐPaxにおいて真っ先に瓦解したのは体力の衰えが目立ち始めていたGAだった。
急遽イクバールが子会社を吸収合併してつけ込まれる隙間を塞いだものの、
GAが擁していたリンクスは散り散りになってしまった。
というよりは”あまり役に立たない奴”をイクバールがそこそこの値段で売り払ったため、
GA所属リンクスのうち2名が敵対組織へと移管されることになったのである。

そのうちの一人、ユナイト・モス。
「や、役立たずって言うなあ!」
が口癖のおっさんである。
だらしないシャツ、だらしないズボン、だらしない髪型と
伝説のだらしないセットを装備した彼を冷ややかに見つめる少女。
「大声を出さないでよクズ」
彼など及びもつかないほどのAMS適性を持ち、優雅さと美しさと気品と
とてつもない毒舌を有した彼女はセーラ・アンジェリック。
レオーネ重鎮による半ば趣味的な「りんくす☆育成計画」によって生み出された
史上最年少リンクスである。
計画自体はアレでアレでアレだったのだが、偶然才能に溢れる彼女が
検体として計画に参加することになったため大成功を収めてしまった。
この事にまともなレオーネ上層部は頭痛を抱えているのだが
(りんくす幼稚園の設立まで話が進んでいるため)
それはまた別の話である。
「せっかく会社が拾ってあげたんだからちゃんと働きなさい?
 朝っぱらから居住区のソファでコーヒー飲んでだらけてるなんて
 身の程を弁えていない良い証拠だわ」
モスはレオーネのとある研究所に掃除用務員として雇われていた。
しばらく掃除用務員として施設に慣らせ、その後本格的に検体として怪しい改造をと
レオーネ研究部は目論んでいたのだが、本人がそれを知る由もなく
リンクス生活からお掃除おじさんへの転落にすっかり腐ってしまっていた。
とりあえず早朝の床拭きが終わったのでくつろいでいたわけである。
「うっせーよ、休憩時間無しで18時間も働けなんて無理だっつーの」
「こんなモノ飲んでないでさっさとワックス掛けでもしないよ!」
アンジェはモスの手からコーヒーをひったくると手近なごみ箱に叩き込む。
モスはとっさにその腕を掴むが間にあわず、コーヒーはお亡くなりになってしまった。
「あー!てめぇ何すんだよ、とんでもねぇクソガキだな」
「くっ、この、離しなさいよ!」
「まったく、こんな性格捻じ曲がったガキが俺より高給取りとは……っておい、
 今ので火傷したか?」
軽くねじった彼女の手の甲には、熱いコーヒーの飛沫がかかったのか
転々と赤く腫れている個所があった。
「こ、こんなの何でもないわよ!」
「まあちょっと待て、すぐ治してやるから」
そういってモスはためらいなくだらしないズボンとだらしないトランクスを
パージして、だらしないグレネードを取り出した。
「なッッッッッッッッ!? ちょ、ちょっと!?」
飛び退って逃げようとするアンジェを、がっちり腕を掴んで引き寄せる。
「離してよ変態!変態!!!」
「バカ野郎!」
アンジェの顎を掴んで額がつくほどの正面から一喝するモス。
そのあまりの剣幕に小さな悲鳴をあげて固まってしまうアンジェ。
「俺の家族は昔な、紛争に巻き込まれて死んじまったんだ。
 街ごと絨毯爆撃で焼き払われてな。
 両親も兄貴も、勿論俺もひどい火傷を追って逃げ出したんだ」
「…………」
「水の尽きた街で俺だけが助かった。親父と兄貴が助けてくれたんだ」
アンジェはまだ固まっているが、掴んだ腕からは力が抜けていた。
「だから俺も生涯火傷を負った奴がいたら助けてやろうと誓った。
 あの時と同じ特効薬を使ってな」
「……そ、そんなの、だからって……」
「いや、いい、見ていてくれるだけでいい。さ、そこに座って」
モスの真剣な顔と話と迫力に流されて頷いてしまうアンジェ。下半身丸出しだけど。
「手を少し前にだして、そうだ、そう。すぐ済むからじっとしていてくれ」
言われるがまま神妙な顔つきで火傷した右手をモスへと差し出す。
彼は満足げに頷くとやおらグレネードを高速で扱きはじめた。
多少荒い息に声も混じっているが気持ち悪いので割愛する。
この人はアレをこんなにアレして一体どうするんだろう、考えるアンジェが答えを
見つける前、たったの88秒後に限界はきた。
「ぬ、おおおあ」
「えっ」
発射された白いモノが狼狽するアンジェの右手に降り注ぐ。
熱い、最初に彼女が感じた感想はただそれだけだった。
しかし何か言い難い不快感がすぐさま襲ってくる。
反射的にスカートで拭ってしまうが、べっとりと付着したそれに目を丸くした。
「何、なにコレ!」
慌ててハンカチを取り出して拭きにかかるがそう簡単に落ちるものではない。
焦ってあちこちべたべたにしながら付着物と格闘するアンジェを眺めながら
モスは第2射撃の準備をしてい……あ、もう発射ですか。
あたふたと処理に追われるアンジェにさらに弾幕が降り注ぐ。
髪といい顔といい、服まで蹂躙せんとする大規模爆発。
「や、熱、やめてッ」
日常を逸脱した状況と初めてかぶるソレの匂いに彼女の処理能力は限界突破寸前である。
とにかくこの場を離れて冷静にならないと、と健気に体を翻すが
足がもつれて倒れ込んでしまう。
「まあ待て、体内に摂取することで効果が倍増するんだ」
そう言いながらモスは力任せに足を掴んでアンジェを逆さに引きずり上げた。
めくれ反ってあらわになったパンツを力任せに引きちぎる。
「やめて!やめてよクズっ!」
「おほほぉ、8歳の性器はさすがにきれーだなぁ」
ばたつく足を脇でがっしり固定しながら目の前まで引き上げてその部分を凝視すると
そこには桜色のスリットがひっそりと息づいていた。
指の腹でそれをさわさわと軽く撫でながら、時に少し押し開くように
やんわりと内部を外気へと晒す。
少し指を中へと割り込ませただけでぎゃあ、と強烈な悲鳴が漏れた。
「いたい、いたい痛いィ!!」
侵入せんとする異物に体をふるわせ身をよじり抵抗するアンジェ。
指を圧迫する肉の感触と少女の悲痛な声に、モスは急速にモンキー化していった。
「おいおい、大人しくしないとこうだぞ」
無慈悲にもそのゴツゴツとした指を奥深くへとすすめる。
さらに中でぐりっと動かしてやるとぷつりとした感触があった。
「あっ、ぎ……」
がちがちと歯を鳴らして弓なりに仰け反るアンジェ。
悲鳴の代わりに圧縮された肺から空気が押し出され、泡を伴って口の端から伝っていく。
「お、なんかぬるぬるじゃねーか!8歳の癖によぉ!」
しかしそんなことすらわからない童貞野郎は勘違いしたあげく挿入する指を増やし
処女のスリットをかきまわす。
ぶちぶちと無遠慮に処女膜を裂き、爪すら手入れをしていない指先で膣壁を
擦り回す行為にアンジェの意志を失いかけていた。
ぐちゅぐちゅという水音にすっかり気をよくしたモスはどんどん調子にのって
指の動きを加速させていく。
痛い、熱い。
アンジェの頭の中はもうこの2つだけの思考で埋め尽くされてしまっている。
悲鳴すら出ず口から溢れるのは細かな泡のみ。
「お、なんだ、生理中だったのかお前」
スリットから溢れ出した血がとろりと流れ落ちるのをみてまたも勘違いをする童貞野郎。
「オッケー!おじさんが責任をもって全部飲んであげよう、さっきのコーヒー代わりだ」
そういって掻き出すように膣を蹂躙しながら、湧き出す血が作る筋に口をつけて
ずるずるとそれを啜りだす。
飽きるまで彼女の体液を堪能した彼はそろそろ挿入しようか、と瞳の色をなくしたアンジェを
床に下ろしたその瞬間、それは来た。
「おぎょはあああ!?」
突然激痛とぐるりとまわった世界にモスは悲鳴を上げる。
飛び込んできた女性の見事なニープレスが直撃したのだ。
「よ、よくもよくもよくもあたしのセーラたんを!!膜はあたしのものだったのに!!」
「き、君はスミ……」
「さっさと死ねです!死ねです!死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね!」
さすがに強化人間疑惑のあるスミカのバイオレンス怪力パワーに太刀打ちできるわけがなく
あえなくモスは(半殺しで)御用となったのである。

セーラ・アンジェリック8歳、苛酷な大人への階段であった。 -おわり-

このページへのコメント

9U3tOh A round of applause for your post.Much thanks again. Awesome.

0
Posted by awesome things! 2014年01月20日(月) 14:39:50 返信

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

Wiki内検索

編集にはIDが必要です