A.M.I.D.A.S 環境汚染物質を一切出さない、
いわばクリーンな生物兵器爆弾だ。
俺達はそれを追い、そして開発研究員であり、
俺レイヴンの義妹であり、もう一人の研究者、エマの妹である
ジナイーダをエヴァンジェの魔の手から救いだそうとしていた。
エマやジナは「イレギュラーナンバー」と呼ばれる
特殊な遺伝子改造手術を受けた者である。
だからこそA.M.I.D.A.Sを作ることが出来、
同じイレギュラーナンバーである
エヴァンジェに悪用されようとしていた。
だが、最悪の事態が起きた。
エヴァンジェにより、サークシティ地下にA.M.I.D.A.Sが放たれ…
ジナが浚われてしまったのだ。
ドォン
「ビンゴ!ジナの目の前だ!」
「お兄ちゃん!?」
「ジナ!」
「貴様等…まぁいい、どのみちA.M.I.D.A.Sは止められない」
「エヴァンジェ!貴様を倒す!」
「いいのか?こちらには大切な人質がいるのだぞ?」
「ジナ!」
ジナが居るため、うかつにエヴァンジェのパルヴァライザーに手を出せない。
万事休すかと思われたその時
ドォン!
突如エヴァの後ろの壁が破壊され、
「やらないか」
「お父さん!?」
ジャックの狩る狐目が現れた。
ガァン!
パルにヒップアタックをかませ横転させる。
「ジナ!逃げろ!」
「ジナ!こっちだ!早く!」
「……!」
自分の計画を邪魔された。その事で頭に血が上ったエヴァは
「この!」
狐目を掴み、壁に投げつけー
「死にぞこないが!」
二連レーザーで…貫いた
「ぐあぁぁ!」
「おやじーー!」
「馬鹿な男だ、わざわざ殺されにくるとは」
「お父…さん」
「………!」
最後まで自分の子供を守ったジャック、
レイヴンは…この時ようやく彼が家族を捨てたわけでは無く…
自分の家族を守ろうとしてきたことに気づき、
同時に自分が彼にきつくあたっていたのはただの思い違いであったことに気づき、
自分の幼さに反吐が出そうになった。
だが、犠牲を悔やむ暇は無い。
今はー
「手加減は…しない…全力で来い!」
目の前の敵を倒すのみ。
ここからの過程はやった人ならわかるはずだからパス。

「ドミナントである私が…私だけが世界を救えるのだ…」
ドォォン!
死闘の末、エヴァンジェを闇に葬り去ったレイヴン達、
残るはA.M.I.D.A.Sの解体…だが、
エマはここであることを話した。
A.M.I.D.A.Sは動力プラントとつながっていて、
破壊したら二度とここから出られなくなること。
だが放置すればいずれA.M.I.D.A.Sは子を産み増殖する事。
「私がここに残ってA.M.I.D.A.Sを破壊します」
エマが名乗り出た。それは
「!じゃあエマは」
即ちエマの死を意味する…
「ここでA.M.I.D.A.Sを開発した責任をとれる
 だから私にやらせて」
言い張るエマ
「馬鹿言うな!お前も一緒に逃げるんだ!」
反対するレイヴン。
「そうだ!私、A.M.I.D.A.Sを破壊する方法を思いついたの!」
「本当か!?エマ、助かるぞ!」
「ジナ…皆…」
よい仲間を持った。エマはそう感じていた、だが…
人の言葉はそう、信じられる物ではなかった。
ゴゴゴ…!
「崩壊が始まっただと!?はやくエレベーターに!」
早すぎるA.M.I.D.A.S暴走に切羽詰まった声でΩが手招く。
レイヴン達も続いてエレベーターに乗り込む。
「さよなら、お兄ちゃん、お姉ちゃん…」
そんな中、ジナは一人、中枢へと向かった。

「ジナ!?ジナが居ないわ!」
数秒後、エマはエレベーターにジナが居ないことに気がつく。
「ジナが居ない!?頼む、林檎、止めてくれ!」
林檎につかみかかるレイヴン、だが
「無理だ!間に合わない!」
地上直通エレベーターは一度走ると
二度とコントロールを受け付けない仕組みになっている。
「そんな!いやぁぁ!」
エマが悲痛な叫びをあげる。
「ジナ!ジナー!」
レイヴンも叫ぶ、最愛の義妹の名を。
他の皆も、辛そうな顔をしている。
彼らの心をよそに…
光が見えてきた…そして

ーA.M.I.D.A.Sが、爆発した

破壊兵器のくせに
  爆発の光が神々しく
    そして美しく彼らに目に映った

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