アスピナ研究機関。AMS研究所地下15階。

「あああ…いやあ…こんなのぉ」
部屋の中にいるソレはおぞましい「何か」であった。
実験用の頑丈な壁や床に貼り付き部屋をたっぷりと赤く覆い尽くしている
ぬらぬらと粘液に濡れ光り時折心臓の鼓動のように脈打つ内臓のようだった。
肉で出来たイソギンチャクのような器官、人の手に似た六本指の器官、
巨大な舌のような器官、人を大量に一箇所に集めてすりつぶりし固め
生を与えたような狂った悪夢をそのまま具現化したような姿だった。

「うあああぁぁぁ…らめてぇ」
ぬちゃぬちゃ蠢く肉の中、彼女は呂律すら回らなくなるまで責められている
肉紐に這い回られ蕩けた体は本人の意思とは無関係に甘い悲鳴を上げていた。

アスピナ研究機関。AMS研究所地下15階。同室内。

「なるほど、限界ですか 脆すぎますね、被験者は」
CUBEは一人の被験者を見ていた。
部屋の中は生物の血管のような無数のコードと
無骨なAMS用の機械と記録器具で埋められている。
それら全ての機械は一人の女を中核に接続されていた。

本来AMSは人の感覚を通して機械を操る技術だ。
ならば機械を通して人に感覚を植え付けることができる
のではないだろうか?
幸い偶然にも生きのよいAMS特性の高い被験者を手に入れた。
今はその実験をためしているところだ。

彼女はAMSを通して機械の中で「夢」を見る。
「やれやれ、どんな夢を見ているのでしょうね」

このページへのコメント

t6HeAs Really informative blog article. Keep writing.

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Posted by stunning seo guys 2014年01月20日(月) 06:30:43 返信

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