サディストの俺はエイを二人がかりで虐めたいです(^q^)



 「また赤字か、エイ・プール」
ディスプレイに収支レポートを表示させたまま、セレン・ヘイズは
「トカゲか、こいつは」のテンポでその言葉をデスクの向こう側で萎縮するエイ・プールに投げつけた。
レポートに表示されている一番最後の数字の先頭には、赤字を示すマイナス記号がつけられている。
 デスクに両足を投げ出し、右手の人差し指は苛立たしげにダッシュボードの端を一定のリズムで打ちつけ続けている。
エイ・プールにぶつけられた言葉はたった一言でも、狭い室内に反響するダッシュボードを指先が打つ音一つ一つが、まるで手ひどく罵倒されているような心理的圧迫をもたらしていた。
ギロリ、とセレンの鋭い視線がレポートからエイに移されると、蛇に睨まれた蛙のように全身が強張って、
背中を滝のように冷や汗が流れ落ち、恐怖に目じりに涙が浮かんでいた。
 しかしその圧迫的な雰囲気とは裏腹に、セレンの唇は残酷な笑みに吊り上げられていて
これからエイに降りかかるであろう惨事を予告していた。
セレンの暗黙の罵倒を受け流そうと顔に浮かべた微笑が、それを見た瞬間に強張って機能不全を
起こしているのがエイ自身にもわかる。
 思わず一歩、後ずさっていた。

 「また、ミサイルを撃ちすぎたんですよね。エイ・プールさん」
セレンの傍らに立つ彼女の弟子リンクスが優しげな口調でそう言った。彼の言葉にセレンが「ふふん」と鼻で笑う。
彼の顔に浮かんでいるのはセレンのように凄惨な微笑ではなく紳士的な柔和な笑顔であったが、
代わりに彼のズボンの股間を内側から押し上げる著しい隆起は、やはり同じようにこれからエイに降りかかるであろう惨事を予告していた。
 それを目にしたエイはさらに二歩、後ずさっていた。

 「また赤字なら、また同じ方法で補填してもらいましょうか」
相変わらずの優しげな口調で、セレンの弟子がエイ・プールへと一歩、
歩み寄るのを目にした瞬間、恐怖で臨界に達していた彼女の理性が決壊した。
くるりと踵を返して背後にあるこの部屋のドアを正面に捕らえると一瞬で走り寄り、ドアレバーへと手を掛けた。
 だが、彼女の期待に反してドアは開かず、ただがちゃがちゃと金具が鳴る音を響かせるのみだった。
ダッシュボードを叩いていたはずのセレンの指先は、彼女よりも早くデスクに備え付けられたドアのロックボタンにすでに伸びていたのだ。
「開いて! 誰か助けて! 誰かっ!」
両腕でドアを全身全霊の力を込めて叩きつけるものの、びくともしない。
それでも、背後で弟子の男が自分の方へ歩み寄る足音が聞こえるとまるで気が狂ったかのようになおさら強く叩きつけられた。
「お股、壊されちゃううぅぅぅぅ!」彼女の悲痛な叫びを伴って。

 「逃げるだけ無駄ですから、やめたほうがいいですよ」
すぐ背後で聞こえた弟子の男の声に振り返ると、いつのまに脱ぎ捨てたのか全裸になっていて、
その股間には細身の彼の身体に不似合いな赤黒く歪んだ、子供の腕ほどもある肉の塊がメガリスのように天を衝いて聳えていた。
触れなくてもそれが熱く滾っている事が感じられるほどの怒張。
その迫力にエイ・プールは腰を抜かし、力なく震えながらその場に座り込んでしまっていた。
「準備も整った。それでははじめるぞ」
そう言いつつ、セレンがデスクから立ち上がるその姿を見たとき、エイは改めて絶句した。
彼女の股間にはペニスバンドで黒いつや消しの巨大な張り型が伸ばされていたのだ。
それは前回、彼女を貫いたものよりも二周りは大きく、弟子の股間のものに匹敵するサイズであった。
 エイの眼前には二本の規格外の黒い凶器が聳え立っている。足元で恐れ戦くエイを見下ろしてセレンが哂った。
「今夜は股間だけでなく、顎も、他にもいろいろと壊してしまうかもしれないな」

 狭い室内に、より悲痛なエイ・プールの叫び声が響き渡った。
「いやあぁぁぁぁ、変態師弟─────!!」

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