ＴＨＥ ＨＩＧＨ ＰＲＩＥＳＴＥＳＳ
最終更新：ID:yMJA1WaaoA 2008年09月15日(月) 04:54:39履歴
泪がハインリッヒと共に長岡しぃを救出しに向かった時と同時刻。
自分は何をしているんだろう？
ふと久井は考えた。
この場で姉を待つ理由は一つ、姉と共にいたい、それだけだ。
久井が愛する実の姉は、口にこそ出さないがきっとベタベタするのを嫌っているはずである。
久井（でも、それでいいよね…）
自分が好きになった異性は誰も愛さず、自身のしたいことへ突き進むというスタンスを貫く人だから。
自分にできる事は姉のサポートをするだけであっても、久井はそれで幸せである。
久井にとって、姉が世界である以上。
久井（遅いな…）
時計を見ると、集まる予定の時刻を五分もすぎていた。
久井（何かあったのかな…？）
姉や高岡さんはともかく、長岡さんは時間厳守派である。
一抹の不安が久井の頭をよぎる。
だが次の瞬間にはその不安は消えてしまう。
久井（あれは…アインさん？）
青い髪と青い双眸。…………おまけで豊かな双丘。
異国の者の証である。
日本での外人は目立つように思えるが、
遊戯王関連専用外交使節を作った勇者な前市長のおかげでさほどでもなかったりする。
久井「アインさ…」
アイン「クイ…？」
自分から声を掛けようと思った矢先、彼女から声をかけてきた。
どうやらアインさんは僕に用があったみたいだ。
久井「僕に用って、いったい…」
そこまで話した所で、めざとく店員のウェイトレスが声を掛けてきた。
「ご注文はお決まりでしょうか？」
アイン「…（チーズケーキセット）」
「あ、あのお客様？（シカトかよ？早く言えよ）」
アイン「………（紅茶のチーズケーキセット）」
正しき第三者の目を持っているのなら違和感は丸わかりであったが、あいにくその人物はいない。
久井から見ればウェイトレスの方が無視しているようにしか見えないため、彼女を不審な目で見てしまう。
久井（もしかして…）
違和感に気づいた久井が慌てて注文を言う。
久井「あ…すみません、チーズケーキセットの紅茶をお願いします」
「ご注文を繰り返します、チーズケーキセット、お飲み物は紅茶でよろしいですね？（ガキも気付いてるんだったらさっさと言えっての）」
久井「はい」
現実に対する憤りは当然の感想ではあるが、おくびにも顔に出さない辺りはプロ根性だろうか。
などと下らない事を考えつつ久井はアインの座った方を向いた。
久井「アインさん、話ってなんですか？」
アイン「…どうして？（私の言葉が分かるの？）」
別に彼女が日本語以外の言葉を喋っている訳ではない。
つまり、日本人の通常の疑問とは別な訳だが――。
久井「それは、えっと、その…」
このことは父にも愛する姉にも告げていないことなので、当然彼女に話せるわけがない。
アイン「嫌…？（知り合ったばかりの私には話せない？）」
久井「う…」
亡き母である結の愛を知らぬ久井にとって
話しているだけで不思議と落ち着く彼女は徐々に久井自身に浸透しているのだが久井はそれに気づいていない。
久井にとって『アイン』というよりも
『異性』に嫌われてはならないと久井は教えられている為
どうしていいかわからずまごまごしているのだと久井自身はそう思っているのである。
アイン「私…（私の言葉が初対面で理解できたのは久井で二人目なの）」
アイン「…（だから、お願い…）」
つまり彼女は唖の一種を患っているだろう。
言葉が通じないのは不便ではある、が。
久井「…」
自分のこのＭＰＬＳと言わんばかりの力のことを話すのは
久井にとってマイナスの要素にしかならないのは明白である。
アイン「…（じゃあ、こうしましょう）」
そういうと、彼女はカバンからカード――もちろん遊戯王――を取り出した。
アイン「デュエル…（私が勝ったら、教えて…負けたら、久井の分のお金を支払うから）」
久井「そんな、アインさんの分も僕が…」
そう言って自分のカバンの中に手を入れた…のだが
愉快な某母親を思い浮かべるのに時間はかからなかった。
久井（あ、あれ…家を出る時に確認したらあったはずなのに！？）
アイン「…？」
久井「…わかりました、デュエルを受けます」
姉たちが来ない以上、選択肢などない――。
二人ともデュエルディスクを持っていなかったが、
互いにドラゴンの力のフィールドセットを持っていたのでそれを使用する事にした。
久井（アインさんはいったいどんなデッキを使うんだろう？）
久井のアインに対する興味はいずれとんでもない事態を巻き起こすのだが、その事は今は誰も知らなかった。
ラメド「ボロ家も住めば都、か…」
ラメド「メム、ヌン、おとなしくしていたか？」
いつもならうるせぇ馬鹿死ぬほどキムチ食えだの何らかのリアクションが帰ってくるのだが、
何故か問いかけに応じる声は発せられなかった。
ラメド「…？」
ヴェパルの部屋も探し回ってみたが、それらしき人物は見つけられない。
ラメド「もしかしてあいつら…」
ラメドの頭に悪い予感が駆け巡り、自身の部屋をもう一度くまなく探してみた。
すると、テーブルに子供特有の悪筆で書置きがしてあった。
ラメド『ラメドへ ヒマなので出かけます、くろ…じゃなくてくらくなるまでには帰ってきます メムとヌン』
ラメド「 あ の 馬 鹿 共 ！ 怒られるのは俺なんだぞ！！」
彼の声は貸アパートに虚しく響くだけであった。
メム「そとー」
ヌン「そとはひろいー」
以心伝心な二人は探求心のままに彼らにとって広い世界を回る。
今日もメムの声に続いてヌンが掛け合いをする。
メム「ひろいはせかいー」
ヌン「せかいは…！」
不意に相棒の声が途切れる。
何事かと思い振り返ると、彼女は上着のポケットを懸命に探っていた。
メム「…ヌン、どしたの？」
ヌン「…ない」
メム「え？」
ヌン「ヴェパルにもらったったカードがない！」
メム「おこられちゃう…！」
ヌン「さ、さがそう！」
久井 剣士を融合せよ
デュエル！
アイン Dahlia of Wednesday
アイン「………（ドロー…カードを二枚伏せてターンエンド）」
久井（手札事故なのかな？）
もしくはパーミッション系か、それとも…？
久井「僕のターン、ドロー」
久井「クィーンズ・ナイト召喚、ダイレクトアタックだよ」
アイン「させない…（罠カード発動、血の代償…竜宮之姫を召喚）」
久井「（竜宮之姫の効果で守備表示にされちゃう…数で何とかしないと…）僕はカードを１枚伏せてターン終了だよ」
アイン「ストップ…（待って、私のターンになる前に神の恵みを発動）」
久井（これじゃあ無限サイクルになっちゃう…どうしよう？）
ＬＰ：７５００
モンスター：なし
魔法・罠：血の代償、神の恵み
手札：４枚
アイン「…」
アイン LP7500→8000
今の彼女はカードをドローする度にライフが回復する。
早く何とかしなければ。
アイン「…阿修羅…（阿修羅を召喚、八尺勾玉を装備…）」
手槍ならぬ手剣の乱れ撃ちはクィーンズ・ナイトを正確に貫く。
無残に破壊されたクィーンの生命力を彼女は吸収する。
アイン LP8000→9500
アイン「……（１枚伏せて終了…）」
ＬＰ：８０００
モンスター：なし
魔法・罠：？？？
手札：４枚
久井「僕のターン、正統なる血統発動！墓地のクィーンズ・ナイトを復活させるよ！」
久井「僕はキングス・ナイトを召喚、その効果でデッキのジャックス・ナイトを特殊召喚！」
久井「三体で総攻撃だよ！」
アイン「…」
無言で現れる竜宮之姫の舞に魅了されるジャックを尻目に、クィーンの一撃が龍王に決まる。
続くキングの一撃が、彼女に中ダメージを与えた。
アイン LP9500→9000→7400
久井「カードを１枚伏せてターン終了だよ」
ＬＰ：８０００
モンスター：クィーン、キング、ジャック
魔法・罠：正統なる血統、？？？
手札：３枚
ＬＰ：７４００
モンスター：なし
魔法・罠：血の代償、神の恵み、？？？
手札：３枚
アイン「…阿修羅…攻撃…」
やはりと言うかなんと言うか、十二分に予想できた反撃。
だが久井には策があった。
久井「炸裂装甲発動！阿修羅は破壊されるよ」
アイン「…！」
久井（お、怒らせちゃった…かな？）
だが、真の恐怖はこれからだった――。
アイン「…ヴェノム・スワンプ…」
久井「…！？」
久井（ヴェノム・スワンプはエンドフェイズ毎にフィールド上のモンスターの攻撃力を５００下げる…そして０になったら破壊される！）
アイン「エンペラー・オーダー…」
アイン「…磨破羅魏！…ターン終了」
久井（エンペラー・オーダーは召喚時に発動する効果を無効にする代わりに１枚ドローできるカード…）
久井（つまり磨破羅魏を使えばお互いのターンにドローでき神の恵みにより血の代償のコストは相殺…どうすれば！？）
（ ＾ω＾）「…変だお、さっきから何度やってもツンの携帯に繋がらないお」
('A`)「ツンの好きそうなカードが手に入ったからあげようと思ったのにな…」
('A`)「ん…あれは？」
（ ＾ω＾）「金髪だお、でもＶＩＰ市だしそれほど珍しくない…」
r‐ _＞ '´: : : : : : : :＼: :ヽ__／_ノ:_:_:_:_:_:_:_:_:_ノ_,ｲ
（ f´: : : : : : : : : : : :_＿ノ_工_不ユ辷ン､__)て_ﾌ￣＼
（_}: : : : _ -r≦_入ﾉ‐(⌒)ﾉ＾ゝ┘ヽ,＼ 下卞､[_￣
(ｲ‐ﾊ__ﾉ`ー'＞_T升 ｌ i{ ヽ. ヽ ＼ ヽ } ＼
く ｈ{: : __,:ィ´r勹' | ｜ i l ヽ ヽ 冫
｀下不ンﾌ_√ | | ｜ | ,. -+- 、 ', l ＼{
. j_:_:イﾞ厂 ! ､ ヽ_,⊥｜i| ! | _⊥_ﾊ ハ リ__}）
/レ＾ 「｜！ ヽ／ ＼_,.|从 ﾊ ｲテ'卞仆jイ `ｰ､
／ | | ﾞ, ヽ × ＼x＝ミ、 ｀´ ' {ゞｨﾘ '|__,ﾝ千´￣｀ヽ
/ l| ハ ヽ ＼_>〃{k_r１ ｀−´仁二亅_,二二｝
ｰ＝ミＬ.＿__≧ト､ート ヽ ゞン ' ﾞハ三{_∠_￣
＼｀Y二ﾆ＝-Y´ ￣｀Ｙ r ￣} .ｲ 厶イく_ﾌﾉ
ﾉ ｲ ＿ゝＺ,ラ､ ヽ __ ﾉ ∠,ﾉ┴‐┴＜
ゝ二三三ﾆﾊ=-=ァ≧ｰ ┬ --,イ: : | : : : : : : : : ＼
└─＝ｧ冫｀乙(⌒´＾f廴／,ニニ.ヽ: : : : : : : : : :｀ｰ 、
く< ⌒,ィ冖��Zく : : : : :.|'::}: : : : :.:.:.: : :.:. :./
｀ ／ｲ￣}:::;小:::＼_:_:_/:/: : :.:.:.:.:.:.: :.:./_/
〈〈: : : //::l | l::|` ー一'_:.:.:.:.:.:.:.: :‐:⌒ヽ
／ヽニソｉ:::|！ﾍ:ヽ: : : : :└--(: : : : : ヽ: ＼
（:.:.:.:.:.:.:ﾉ:/::/ i: :ﾍ:::＼: : : : : : :.l: : : : : : :ヽ: :ヽ
＼;／ /::/ !: : }＼:::＼: : : : : l: : : : : : : : ＼:',
/: : ﾊ:::', |: : | : : ＼:::＼: : : :ｌ: : : : : : : : : :卞、
彼の眼に映ったもの…それはコスプレをしたメムとヌンだった。
当然そんな事などブーン達は知る由もない。
（；＾ω＾）「あばばばばば」
('A`)「どうしたんだ、ブーン？」
（；＾ω＾）「…ど、どうして彼がここにいるんだお…」
('A`)「彼？あっちの緑と赤の目をした子の事か？確かに女っぽくはないけどれっきとした…」
（；＾ω＾）「いや、そうじゃないんだお…」
('A`)「？」
（；＾ω＾）「ドクオ、見なかった事にするお」
('A`)「困ってる幼女を見捨てるのか？そんな事は俺にはできない」
（；＾ω＾）「か、彼女は…とにかく危険なんだお！」
('A`)「君、どうしたんだい？困ってるならお兄さんがお助けするよ」
（；＾ω＾）「って話を全然聞いてないお…これは嫌な予感がするお」
メム「…」
ヌン「…」
('A`)「…怖がらなくていいよ、お兄さんは怪しい人じゃ…」
（；＾ω＾）「どう考えても怪しい人です本当にありがとうございましたって奴だお…変態ここに極まれりだお」
メム「…！」
ヌン「…！？」
（ ＾ω＾）「…お？僕の顔に何かついてるかお？」
メム「…ゆーぎおーのカードをなくしたんです」
ヌン「…いっしょにさがしてくれませんか？」
彼らの瞳に涙をため込んだ姿がとても痛々しい。
吹けば飛ぶと言わんばかりに弱々しい彼らを見捨てる事など、ブーンにはできなかった。
（；＾ω＾）（…ポイズン！だお）
（ ＾ω＾）「いいお、一緒に探すお」
ＬＰ：８０００
モンスター：クィーン、キング、ジャック
魔法・罠：正統なる血統
手札：３枚
その他：ヴェノム強いですね＾＾
久井「僕のターン」
久井（僕の手札は融合解除に黙する死者、ブランチ…ドローしたのは物資調達員だけどこれはまだ使えない同然…）
久井「クィーンとキングは守備、ジャックを攻撃表示にしてバトル！」
予想通りジャックの攻撃が通り、アインにダメージを与える。
無言で現れる磨破羅魏は主を守れぬことに対し憤りを感じているように見えた。
アイン LP7400→6000→5500→6000
久井「カードを伏せてターン終了！」
ＬＰ：６０００
モンスター：なし
魔法・罠：血の代償、神の恵み、エンペラー・オーダー、？？？
手札：２枚
その他：ヴェノム強いですね＾＾
アイン「…（私のターン…）」
磨破羅魏が主の為にカードをドローする。
久井は土偶がいつも以上に微笑んでいるような気がした。
アイン「…」
ジャックを見るアイン、しかし前自ターンの事が思い浮かんだのかカードを伏せターンを終了した。
アイン「エンド…（クィーンズ・ナイトは消失する…）」
久井「…！」
血の沼地に一足早く溶かされるクィーン。
ジャックもキングもすぐに後を追ってしまうだろう。
ドローカードで一体なにができるか……。
ＬＰ：８０００
モンスター：キング、ジャック
魔法・罠：（融合解除）
手札：３枚
その他：ヴェノム強いですね＾＾
久井「…ドロー！」
久井（引いたカードは融合…！よし、いける！）
久井「僕は黙する死者を発動、クィーンズ・ナイトを墓地から復活させるよ」
久井「そして融合発動！アルカナ ナイトジョーカーを融合召喚！」
久井「行け！ダイレクトアタック！」
久井「…」
アインを守ろうと現れたのは磨破羅魏……ではなく銀の色をした不定形物質だ。
やむなく騎士は銀のスライムを切り裂いた。
久井「守備モンスターを出してターン終了！」
ＬＰ：７０００
モンスター：なし
魔法・罠：血の代償、神の恵み、エンペラー・オーダー、？？？
手札：４枚
その他：ヴェノム強いですね＾＾
アイン「磨破羅魏…！（磨破羅魏召喚、死のマジック・ボックス発動）」
久井「ナイトジョーカーの効果！このカードを対象とするカードと同カテゴリのカードを手札から捨てる事でその効果は無効になるよ！」
幸いな事に、手札にはブランチがある。
ここで使うのが得策だろう。
アイン「……」
無言でターンを終了する彼女に不気味さを感じる久井。
だが、それが逆に魅力的に思えたから不思議だ。
ＬＰ：８０００
モンスター：アルカナの騎士、物資調達員
魔法・罠：（融合解除）
手札：０枚
その他：ヴェノム強いですね＾＾
久井「僕のターン、ドローするよ」
ドローカード：大嵐
久井「大嵐発動！場のカードを全て破壊するよ！」
アイン「……させない！（伏せていたのは偽物のわな……その効果で罠の破壊を無効にするわ）」
久井「ヴェノム・スワンプの消失により攻撃力がもとに戻るよ、天意の騎士で直接攻撃だ！」
アイン LP8000→4200
久井「ターン終了！」
ＬＰ：４２００
モンスター：なし
魔法・罠：血の代償、神の恵み、エンペラー・オーダー、？？？
手札：５枚
アイン「…ＧＯ！（因幡之白兎召喚、攻撃！）」
久井「…っ！」
久井 LP8000→7300
アイン「二枚…（伏せカードを出し、ターン終了）」
ＬＰ：７３００
モンスター：アルカナの騎士、物資調達員
魔法・罠：なし
手札：０枚
久井「僕のターン」
ドローカード：融合回収
久井（いける、これなら勝てる……！）
久井「僕は物資調達員を反転召喚！さらに融合回収を発動して絵札の三剣士たちと融合を手札に！」
久井「融合召喚！二体目のアルカナ ナイトジョーカー！」
久井「バトル！アルカナナイトでダイレクトアタック！」
アイン LP4700→900
久井「二体目のアルカナナイトで――」
アイン「…罠！（コンフュージョン・チャフ！）」
久井「ああっ……！？」
大ダメージを受けるというのにわざと直接攻撃を受けたのは同志討ちさせる為だったのだ。
天位の騎士達は千日戦争に入る事無く消失する。
久井「物資調達員で直接攻撃…！」
この攻撃が通れば勝ちだが、当然そうはさせてもらえない。
無言で守備表示モンスターを場に出すアイン。
磨破羅魏なのは明白。久井は攻撃のまき戻しをそのまま終わらせる。
久井「ターン終了だよ……」
（；＾ω＾）「…見つからないお」
('A`)「もしかしてこれじゃないか？」
メム「…！」
ヌン「ありがとうございます！」
（ ＾ω＾）「…僕に言われても困るお、お礼ならドクオに…」
その言葉を聞く前にコスプレの子どもたちは走り去ってしまった。
('A`)「…」
（ ＾ω＾）（変態にかける声はないって事かお…）
, -‐;ｚ..__ ＿丿
／￣ﾞヽ′ ﾆ‐- 、＼ ＼
Ｚ´// ,ﾍ.∧ ヽ ＼ヽ ゝ ヽ
/, / ,ﾘ vﾍ ｌヽ＼ヽヽ.| ノ
/ｲﾙ_-､ij~ ﾊにヽ,,＼`| ＜
. N⌒ヽヽ /／￣ﾘ:| l l | ｀)
ﾄ､_e.〉u ' ｅ_ ノﾉ |.l l | ∠. 現実です
|､＜ ､ ij _,¨､イ||ト､| ヽ ‥‥‥！
. |ドｴｴエ「-┴''´|.|L八 ﾉ -､ これが現実‥！
l.ﾋ_ー-r-ー'スｿ | l トゝ､.__ | ,. - ､
_,,. -‐ ''"ﾄヽｴｴｴエ!ゝ'´.ｲ i l;;;;:::::::::::`::ｰ/
ﾊ:::::::::::::::::::::| l＼ｰ一_v~'´ j ,1;;;;;;:::::::::::::::::::
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↑ブーン
（ ＾ω＾）（って奴だお）
('A`)「なあブーン…」
（ ＾ω＾）「お？」
('A`)「スフィラスレディって岩石族の通常モンスターだよな？」
（ ＾ω＾）「そうだお、それがどうかしたかお？」
('A`)「…俺疲れてんのかな、融合モンスターに見えて…」
（ ＾ω＾）「スフィラスレディが融合モンスターな訳ないおｗｗｗｗドクオは昨日ソスレンジャーを徹夜で見たから疲れてるんだお」
('A`)「ソスレンジャーが深夜番組に格下げされて降板の危機…それなのに俺は何もできない！俺は無力だ！」
（；＾ω＾）（また始まったお、もう二十回は聞いたから無視するお）
(；'A`)「お、おい待てよブーン！」
ＬＰ：９００
モンスター：なし
魔法・罠：血の代償、神の恵み、エンペラー・オーダー、？？？
手札：４枚
アイン「ドロー…izanami！（私のターン…izanamiを反転召喚）」
久井「（磨破羅魏じゃない！？）こ…これって！？」
見た事もないカード。少なくとも、日本に流通はしていない――。
izanami
スピリットモンスター
星４/水属性/天使族/攻1100/守1800
このカードは特殊召喚できない。
召喚・リバースしたターンのエンドフェイズ時に持ち主の手札に戻る。
このカードが召喚・リバースした時、手札からカードを１枚捨てる事で
自分の墓地に存在するスピリットモンスター１体を手札に加える。
アイン「効果…（手札を一枚捨てる事で、墓地のスピリットを手札に…）」
鳳凰神の羽根→墓地へ
阿修羅→手札へ
アイン「阿修羅…磨破羅魏…攻撃…！（三体のモンスターでバトル！）」
久井「うああっ…！」
久井 LP7300→6900→5800→4600
アイン「ターン終了…」
久井「僕のターン」
ドローカード：Ｅ・ＨＥＲＯ フォレストマン
引きがいいのか悪いのか、壁モンスター兼サーチモンスターを引いた。
フォレストマンの守備力は２０００、早々やられはしないはず……。
久井「僕はモンスターを守備で出してターン終了だよ」
ＬＰ：１４００
モンスター：なし
魔法・罠：血の代償、神の恵み、エンペラー・オーダー、？？？
手札：６枚
アイン「…阿修羅！（ドロー、阿修羅に草薙剣を装備して攻撃よ）」
久井「フォレストマンだから３００のダメージを受けてもらうよ」
アイン LP1900→1600
アイン「…ターン終了」
草薙剣→墓地へ
久井「僕のターン、ドロー…デッキの融合を手札に」
久井「モンスターを守備で出してターン終了だよ」
从 ﾟ∀从「おっちゃん！例の奴手に入ったか？」
古本屋の人「ああ、久保宗雄版真・女神転生if...なら昨日見つけたよ」
从 ﾟ∀从「お、マネキンじゃねぇ金子一馬絵…殺竜事件は殺竜事件でいいんだがやっぱ昔の方がいｉ」
(*ﾟーﾟ)「ハインリッヒちゃん！」
从 ﾟ∀从「あん？」
(*ﾟーﾟ)「古本なんか買ってる場合じゃないでしょ！？」
从 ﾟ∀从「？」
(#ﾟーﾟ)「泪さん！いくら彼女が目的だからって一人にさせたままにするなんて…」
从 ﾟ∀从「んー、まああいつなら大丈夫だろ」
从 ﾟ∀从「おめーは知らねぇと思うが泪はタイマンじゃまず負けねぇから……」
(#ﾟーﾟ)「…」
从 ﾟ∀从「しぃ？」
(#ﾟーﾟ)「ハインリッヒちゃん、泪さんとは仲いいもんね」
从 ﾟ∀从「何言ってんだバカ、そういう問題じゃねーだろ？」
(#ﾟーﾟ)「…」
从；ﾟ∀从「んだよぉ…しゃーねーだろ、俺はあっちの世話になってんだからあいつと接する機会はどうしても…」
(#ﾟーﾟ)「…」
从;ﾟ∀从「…」
从；ﾟ∀从「お、あいつは久井じゃねぇか、何やってんだ？」
ＬＰ：１６００
モンスター：なし
魔法・罠：血の代償、神の恵み、エンペラー・オーダー、？？？
手札：６枚
アイン「……」
久井（…？）
さっきから彼女の顔色がおかしい。
まるでラーの翼神竜を引いたリシドのような――。
アイン「…阿修羅…伊弉凪…（伊弉凪は手札のスピリットを除外して特殊召喚できる…）」
アイン「攻撃…」
久井「裏守備モンスターはフレンドッグ！フォレストマンと融合を手札にくわえるよ！」
アイン「……ターン終了」
久井（あれ？阿修羅が手札に戻らない…？）
アイン「伊弉凪…（彼の効果はスピリットを手札に戻さなくてもよいという効果…）」
久井（そっか、だから…）
久井「僕のターン」
ドローカード：貪欲な壺
久井「貪欲な壺を発動！五体のモンスターをデッキに戻しシャッフル」
アルカナ ナイトジョーカー→デッキへ
キングス・ナイト→デッキへ
ジャックス・ナイト→デッキへ
物資調達員→デッキへ
フレンドッグ→デッキへ
ドローカード：増援、思い出のブランコ
久井「増援発動、キングス・ナイトを手札にくわえるよ」
久井「思い出のブランコ発動、クィーンを復活させてキングを召喚！その効果でジャックを特殊召喚！」
久井「融合発動！三体目のアルカナナイトを融合召喚！」
久井「阿修羅を攻撃！ライトニングサンダーブレード！」
伊弉凪の効果が裏目に出た。
この攻撃で僕が勝つ――はずだった。
アイン「…罠！（八汰烏の骸発動！）」
カードをドローした事により神の恵みの効果が発動、ライフが５００回復する――。
紙一重で逃げられてしまった。
アイン LP2100→2600→500
久井「ターン終了…」
从 ﾟ∀从「おう久井、何やってんだ？」
久井「高岡さん…一体どこに行ってたんですか？約束の時間は…」
从 ﾟ∀从「んー？そりゃおめぇ、途中で小説版真if...を見つけちまったから寄り道するのがクラッカーってもんだ」
从 ﾟ∀从「それにしても……逢引たぁオメーも色気づいたじゃねぇか」
久井「違います」
从 ﾟ∀从「そこまできっぱり言うとこのねーちゃんに失礼ってもんだぜ？」
久井「……」
アイン「私のターン…」
少し怒りの表情――といっても久井ぐらいにしかわからない程度の表情の変化――を見せるアイン。
アイン「私……（私はこのモンスターを――）」
（ ＾ω＾）「久井、何やってるんだお？」
久井「あ、ブーンさん」
从 ﾟ∀从「痴話喧嘩らしいぜ」
久井「違います」
（ ＾ω＾）「いつこんなべっぴんさんと知り合ったんだお？」
久井「それは…」
……これは異様な状況だ。
彼女達二人は来る可能性を考慮していたが、もう二人来るとは――。
これでは当初の計画を断念せざるを得ない。
アインは一瞬でそう決め立ち上がった。
驚く久井に、アインはこう告げた。
アイン「ごめんなさい…（久井の財布を隠したのは私、ごめんなさいね）」
久井「え…」
アイン「………（久井には本当の事を教える為に、ある所に来てもらうつもりだった…）」
久井「な…それってどういうことですか！？」
アイン「さよなら…（お金は置いておくわ、この手紙を読めば私の言いたい事がきっとわかると思う…さよなら）」
久井「アインさん…！」
久井の言葉を聞こうともせずに、アインは足早に立ち去った。
目的は達成できなかったが彼女に怒られる事はないだろうと考えながらアインはヴェパルに報告する――作戦の成功を。
从 ﾟ∀从「なあ久井？」
久井「はい」
从;ﾟ∀从「俺にはごめんなさいとさよならしか喋ってないように聞こえたが、お前…」
久井「……ちょっと今は話せることではありません」
从 ﾟ∀从「そうか、ならいい」
久井「……」
本当は、話すべきなのだろう
何故なら、彼女は――。
そこまで考えた所で久井の思考は中断された。
こちらに向かってくる者を見つけたからだ。
泪「久井！」
久井「お姉ちゃん！」
息を切らして走って来たのは愛する姉だ。
泪は呼吸を整えようともせず、矢継ぎ早に質問した。
泪「大丈夫！？変な事されなかった！？誰と会って何を話した、のっ……！」
（ ＾ω＾）「お、落ち着くんだお泪」
久井「…アインさんに会って、デュエルして…それだけだよ」
泪「そんな筈はないわ、あのクラレ曰く久井が狙いらしくて…」
('A`)「…？でも久井は無事だぞ？」
（ ＾ω＾）「じゃあ、一体何が狙いなんだお…」
从 ﾟ∀从「…なあ、もしかしたらなんだが」
(*ﾟーﾟ)「？」
从 ﾟ∀从「狙いは『ここに俺らを集める』だとしたら……ヤバくねぇか？」
泪「…！」
('A`)「い、今いないのは！？」
（；＾ω＾）「ツ、ツンとクーだお！」
(*ﾟーﾟ)「って事は本当の本当の狙いはツンさん達だったって事……！？」
久井「い、急がないと！」
ヴェパル「……さて、準備万端ですね」
ヴェパル「久井様が手に入ればしめたものですが…私は本来の目的を遂行するとしましょうか」
ヴェパル（問題は『特異点』…彼がどう行動するかが我等の作戦の是非に関わるぐらいですか）
つづく
自分は何をしているんだろう？
ふと久井は考えた。
この場で姉を待つ理由は一つ、姉と共にいたい、それだけだ。
久井が愛する実の姉は、口にこそ出さないがきっとベタベタするのを嫌っているはずである。
久井（でも、それでいいよね…）
自分が好きになった異性は誰も愛さず、自身のしたいことへ突き進むというスタンスを貫く人だから。
自分にできる事は姉のサポートをするだけであっても、久井はそれで幸せである。
久井にとって、姉が世界である以上。
久井（遅いな…）
時計を見ると、集まる予定の時刻を五分もすぎていた。
久井（何かあったのかな…？）
姉や高岡さんはともかく、長岡さんは時間厳守派である。
一抹の不安が久井の頭をよぎる。
だが次の瞬間にはその不安は消えてしまう。
久井（あれは…アインさん？）
青い髪と青い双眸。…………おまけで豊かな双丘。
異国の者の証である。
日本での外人は目立つように思えるが、
遊戯王関連専用外交使節を作った勇者な前市長のおかげでさほどでもなかったりする。
久井「アインさ…」
アイン「クイ…？」
自分から声を掛けようと思った矢先、彼女から声をかけてきた。
どうやらアインさんは僕に用があったみたいだ。
久井「僕に用って、いったい…」
そこまで話した所で、めざとく店員のウェイトレスが声を掛けてきた。
「ご注文はお決まりでしょうか？」
アイン「…（チーズケーキセット）」
「あ、あのお客様？（シカトかよ？早く言えよ）」
アイン「………（紅茶のチーズケーキセット）」
正しき第三者の目を持っているのなら違和感は丸わかりであったが、あいにくその人物はいない。
久井から見ればウェイトレスの方が無視しているようにしか見えないため、彼女を不審な目で見てしまう。
久井（もしかして…）
違和感に気づいた久井が慌てて注文を言う。
久井「あ…すみません、チーズケーキセットの紅茶をお願いします」
「ご注文を繰り返します、チーズケーキセット、お飲み物は紅茶でよろしいですね？（ガキも気付いてるんだったらさっさと言えっての）」
久井「はい」
現実に対する憤りは当然の感想ではあるが、おくびにも顔に出さない辺りはプロ根性だろうか。
などと下らない事を考えつつ久井はアインの座った方を向いた。
久井「アインさん、話ってなんですか？」
アイン「…どうして？（私の言葉が分かるの？）」
別に彼女が日本語以外の言葉を喋っている訳ではない。
つまり、日本人の通常の疑問とは別な訳だが――。
久井「それは、えっと、その…」
このことは父にも愛する姉にも告げていないことなので、当然彼女に話せるわけがない。
アイン「嫌…？（知り合ったばかりの私には話せない？）」
久井「う…」
亡き母である結の愛を知らぬ久井にとって
話しているだけで不思議と落ち着く彼女は徐々に久井自身に浸透しているのだが久井はそれに気づいていない。
久井にとって『アイン』というよりも
『異性』に嫌われてはならないと久井は教えられている為
どうしていいかわからずまごまごしているのだと久井自身はそう思っているのである。
アイン「私…（私の言葉が初対面で理解できたのは久井で二人目なの）」
アイン「…（だから、お願い…）」
つまり彼女は唖の一種を患っているだろう。
言葉が通じないのは不便ではある、が。
久井「…」
自分のこのＭＰＬＳと言わんばかりの力のことを話すのは
久井にとってマイナスの要素にしかならないのは明白である。
アイン「…（じゃあ、こうしましょう）」
そういうと、彼女はカバンからカード――もちろん遊戯王――を取り出した。
アイン「デュエル…（私が勝ったら、教えて…負けたら、久井の分のお金を支払うから）」
久井「そんな、アインさんの分も僕が…」
そう言って自分のカバンの中に手を入れた…のだが
愉快な某母親を思い浮かべるのに時間はかからなかった。
久井（あ、あれ…家を出る時に確認したらあったはずなのに！？）
アイン「…？」
久井「…わかりました、デュエルを受けます」
姉たちが来ない以上、選択肢などない――。
二人ともデュエルディスクを持っていなかったが、
互いにドラゴンの力のフィールドセットを持っていたのでそれを使用する事にした。
久井（アインさんはいったいどんなデッキを使うんだろう？）
久井のアインに対する興味はいずれとんでもない事態を巻き起こすのだが、その事は今は誰も知らなかった。
ラメド「ボロ家も住めば都、か…」
ラメド「メム、ヌン、おとなしくしていたか？」
いつもならうるせぇ馬鹿死ぬほどキムチ食えだの何らかのリアクションが帰ってくるのだが、
何故か問いかけに応じる声は発せられなかった。
ラメド「…？」
ヴェパルの部屋も探し回ってみたが、それらしき人物は見つけられない。
ラメド「もしかしてあいつら…」
ラメドの頭に悪い予感が駆け巡り、自身の部屋をもう一度くまなく探してみた。
すると、テーブルに子供特有の悪筆で書置きがしてあった。
ラメド『ラメドへ ヒマなので出かけます、くろ…じゃなくてくらくなるまでには帰ってきます メムとヌン』
ラメド「 あ の 馬 鹿 共 ！ 怒られるのは俺なんだぞ！！」
彼の声は貸アパートに虚しく響くだけであった。
メム「そとー」
ヌン「そとはひろいー」
以心伝心な二人は探求心のままに彼らにとって広い世界を回る。
今日もメムの声に続いてヌンが掛け合いをする。
メム「ひろいはせかいー」
ヌン「せかいは…！」
不意に相棒の声が途切れる。
何事かと思い振り返ると、彼女は上着のポケットを懸命に探っていた。
メム「…ヌン、どしたの？」
ヌン「…ない」
メム「え？」
ヌン「ヴェパルにもらったったカードがない！」
メム「おこられちゃう…！」
ヌン「さ、さがそう！」
久井 剣士を融合せよ
デュエル！
アイン Dahlia of Wednesday
アイン「………（ドロー…カードを二枚伏せてターンエンド）」
久井（手札事故なのかな？）
もしくはパーミッション系か、それとも…？
久井「僕のターン、ドロー」
久井「クィーンズ・ナイト召喚、ダイレクトアタックだよ」
アイン「させない…（罠カード発動、血の代償…竜宮之姫を召喚）」
久井「（竜宮之姫の効果で守備表示にされちゃう…数で何とかしないと…）僕はカードを１枚伏せてターン終了だよ」
アイン「ストップ…（待って、私のターンになる前に神の恵みを発動）」
久井（これじゃあ無限サイクルになっちゃう…どうしよう？）
ＬＰ：７５００
モンスター：なし
魔法・罠：血の代償、神の恵み
手札：４枚
アイン「…」
アイン LP7500→8000
今の彼女はカードをドローする度にライフが回復する。
早く何とかしなければ。
アイン「…阿修羅…（阿修羅を召喚、八尺勾玉を装備…）」
手槍ならぬ手剣の乱れ撃ちはクィーンズ・ナイトを正確に貫く。
無残に破壊されたクィーンの生命力を彼女は吸収する。
アイン LP8000→9500
アイン「……（１枚伏せて終了…）」
ＬＰ：８０００
モンスター：なし
魔法・罠：？？？
手札：４枚
久井「僕のターン、正統なる血統発動！墓地のクィーンズ・ナイトを復活させるよ！」
久井「僕はキングス・ナイトを召喚、その効果でデッキのジャックス・ナイトを特殊召喚！」
久井「三体で総攻撃だよ！」
アイン「…」
無言で現れる竜宮之姫の舞に魅了されるジャックを尻目に、クィーンの一撃が龍王に決まる。
続くキングの一撃が、彼女に中ダメージを与えた。
アイン LP9500→9000→7400
久井「カードを１枚伏せてターン終了だよ」
ＬＰ：８０００
モンスター：クィーン、キング、ジャック
魔法・罠：正統なる血統、？？？
手札：３枚
ＬＰ：７４００
モンスター：なし
魔法・罠：血の代償、神の恵み、？？？
手札：３枚
アイン「…阿修羅…攻撃…」
やはりと言うかなんと言うか、十二分に予想できた反撃。
だが久井には策があった。
久井「炸裂装甲発動！阿修羅は破壊されるよ」
アイン「…！」
久井（お、怒らせちゃった…かな？）
だが、真の恐怖はこれからだった――。
アイン「…ヴェノム・スワンプ…」
久井「…！？」
久井（ヴェノム・スワンプはエンドフェイズ毎にフィールド上のモンスターの攻撃力を５００下げる…そして０になったら破壊される！）
アイン「エンペラー・オーダー…」
アイン「…磨破羅魏！…ターン終了」
久井（エンペラー・オーダーは召喚時に発動する効果を無効にする代わりに１枚ドローできるカード…）
久井（つまり磨破羅魏を使えばお互いのターンにドローでき神の恵みにより血の代償のコストは相殺…どうすれば！？）
（ ＾ω＾）「…変だお、さっきから何度やってもツンの携帯に繋がらないお」
('A`)「ツンの好きそうなカードが手に入ったからあげようと思ったのにな…」
('A`)「ん…あれは？」
（ ＾ω＾）「金髪だお、でもＶＩＰ市だしそれほど珍しくない…」
r‐ _＞ '´: : : : : : : :＼: :ヽ__／_ノ:_:_:_:_:_:_:_:_:_ノ_,ｲ
（ f´: : : : : : : : : : : :_＿ノ_工_不ユ辷ン､__)て_ﾌ￣＼
（_}: : : : _ -r≦_入ﾉ‐(⌒)ﾉ＾ゝ┘ヽ,＼ 下卞､[_￣
(ｲ‐ﾊ__ﾉ`ー'＞_T升 ｌ i{ ヽ. ヽ ＼ ヽ } ＼
く ｈ{: : __,:ィ´r勹' | ｜ i l ヽ ヽ 冫
｀下不ンﾌ_√ | | ｜ | ,. -+- 、 ', l ＼{
. j_:_:イﾞ厂 ! ､ ヽ_,⊥｜i| ! | _⊥_ﾊ ハ リ__}）
/レ＾ 「｜！ ヽ／ ＼_,.|从 ﾊ ｲテ'卞仆jイ `ｰ､
／ | | ﾞ, ヽ × ＼x＝ミ、 ｀´ ' {ゞｨﾘ '|__,ﾝ千´￣｀ヽ
/ l| ハ ヽ ＼_>〃{k_r１ ｀−´仁二亅_,二二｝
ｰ＝ミＬ.＿__≧ト､ート ヽ ゞン ' ﾞハ三{_∠_￣
＼｀Y二ﾆ＝-Y´ ￣｀Ｙ r ￣} .ｲ 厶イく_ﾌﾉ
ﾉ ｲ ＿ゝＺ,ラ､ ヽ __ ﾉ ∠,ﾉ┴‐┴＜
ゝ二三三ﾆﾊ=-=ァ≧ｰ ┬ --,イ: : | : : : : : : : : ＼
└─＝ｧ冫｀乙(⌒´＾f廴／,ニニ.ヽ: : : : : : : : : :｀ｰ 、
く< ⌒,ィ冖��Zく : : : : :.|'::}: : : : :.:.:.: : :.:. :./
｀ ／ｲ￣}:::;小:::＼_:_:_/:/: : :.:.:.:.:.:.: :.:./_/
〈〈: : : //::l | l::|` ー一'_:.:.:.:.:.:.:.: :‐:⌒ヽ
／ヽニソｉ:::|！ﾍ:ヽ: : : : :└--(: : : : : ヽ: ＼
（:.:.:.:.:.:.:ﾉ:/::/ i: :ﾍ:::＼: : : : : : :.l: : : : : : :ヽ: :ヽ
＼;／ /::/ !: : }＼:::＼: : : : : l: : : : : : : : ＼:',
/: : ﾊ:::', |: : | : : ＼:::＼: : : :ｌ: : : : : : : : : :卞、
彼の眼に映ったもの…それはコスプレをしたメムとヌンだった。
当然そんな事などブーン達は知る由もない。
（；＾ω＾）「あばばばばば」
('A`)「どうしたんだ、ブーン？」
（；＾ω＾）「…ど、どうして彼がここにいるんだお…」
('A`)「彼？あっちの緑と赤の目をした子の事か？確かに女っぽくはないけどれっきとした…」
（；＾ω＾）「いや、そうじゃないんだお…」
('A`)「？」
（；＾ω＾）「ドクオ、見なかった事にするお」
('A`)「困ってる幼女を見捨てるのか？そんな事は俺にはできない」
（；＾ω＾）「か、彼女は…とにかく危険なんだお！」
('A`)「君、どうしたんだい？困ってるならお兄さんがお助けするよ」
（；＾ω＾）「って話を全然聞いてないお…これは嫌な予感がするお」
メム「…」
ヌン「…」
('A`)「…怖がらなくていいよ、お兄さんは怪しい人じゃ…」
（；＾ω＾）「どう考えても怪しい人です本当にありがとうございましたって奴だお…変態ここに極まれりだお」
メム「…！」
ヌン「…！？」
（ ＾ω＾）「…お？僕の顔に何かついてるかお？」
メム「…ゆーぎおーのカードをなくしたんです」
ヌン「…いっしょにさがしてくれませんか？」
彼らの瞳に涙をため込んだ姿がとても痛々しい。
吹けば飛ぶと言わんばかりに弱々しい彼らを見捨てる事など、ブーンにはできなかった。
（；＾ω＾）（…ポイズン！だお）
（ ＾ω＾）「いいお、一緒に探すお」
ＬＰ：８０００
モンスター：クィーン、キング、ジャック
魔法・罠：正統なる血統
手札：３枚
その他：ヴェノム強いですね＾＾
久井「僕のターン」
久井（僕の手札は融合解除に黙する死者、ブランチ…ドローしたのは物資調達員だけどこれはまだ使えない同然…）
久井「クィーンとキングは守備、ジャックを攻撃表示にしてバトル！」
予想通りジャックの攻撃が通り、アインにダメージを与える。
無言で現れる磨破羅魏は主を守れぬことに対し憤りを感じているように見えた。
アイン LP7400→6000→5500→6000
久井「カードを伏せてターン終了！」
ＬＰ：６０００
モンスター：なし
魔法・罠：血の代償、神の恵み、エンペラー・オーダー、？？？
手札：２枚
その他：ヴェノム強いですね＾＾
アイン「…（私のターン…）」
磨破羅魏が主の為にカードをドローする。
久井は土偶がいつも以上に微笑んでいるような気がした。
アイン「…」
ジャックを見るアイン、しかし前自ターンの事が思い浮かんだのかカードを伏せターンを終了した。
アイン「エンド…（クィーンズ・ナイトは消失する…）」
久井「…！」
血の沼地に一足早く溶かされるクィーン。
ジャックもキングもすぐに後を追ってしまうだろう。
ドローカードで一体なにができるか……。
ＬＰ：８０００
モンスター：キング、ジャック
魔法・罠：（融合解除）
手札：３枚
その他：ヴェノム強いですね＾＾
久井「…ドロー！」
久井（引いたカードは融合…！よし、いける！）
久井「僕は黙する死者を発動、クィーンズ・ナイトを墓地から復活させるよ」
久井「そして融合発動！アルカナ ナイトジョーカーを融合召喚！」
久井「行け！ダイレクトアタック！」
久井「…」
アインを守ろうと現れたのは磨破羅魏……ではなく銀の色をした不定形物質だ。
やむなく騎士は銀のスライムを切り裂いた。
久井「守備モンスターを出してターン終了！」
ＬＰ：７０００
モンスター：なし
魔法・罠：血の代償、神の恵み、エンペラー・オーダー、？？？
手札：４枚
その他：ヴェノム強いですね＾＾
アイン「磨破羅魏…！（磨破羅魏召喚、死のマジック・ボックス発動）」
久井「ナイトジョーカーの効果！このカードを対象とするカードと同カテゴリのカードを手札から捨てる事でその効果は無効になるよ！」
幸いな事に、手札にはブランチがある。
ここで使うのが得策だろう。
アイン「……」
無言でターンを終了する彼女に不気味さを感じる久井。
だが、それが逆に魅力的に思えたから不思議だ。
ＬＰ：８０００
モンスター：アルカナの騎士、物資調達員
魔法・罠：（融合解除）
手札：０枚
その他：ヴェノム強いですね＾＾
久井「僕のターン、ドローするよ」
ドローカード：大嵐
久井「大嵐発動！場のカードを全て破壊するよ！」
アイン「……させない！（伏せていたのは偽物のわな……その効果で罠の破壊を無効にするわ）」
久井「ヴェノム・スワンプの消失により攻撃力がもとに戻るよ、天意の騎士で直接攻撃だ！」
アイン LP8000→4200
久井「ターン終了！」
ＬＰ：４２００
モンスター：なし
魔法・罠：血の代償、神の恵み、エンペラー・オーダー、？？？
手札：５枚
アイン「…ＧＯ！（因幡之白兎召喚、攻撃！）」
久井「…っ！」
久井 LP8000→7300
アイン「二枚…（伏せカードを出し、ターン終了）」
ＬＰ：７３００
モンスター：アルカナの騎士、物資調達員
魔法・罠：なし
手札：０枚
久井「僕のターン」
ドローカード：融合回収
久井（いける、これなら勝てる……！）
久井「僕は物資調達員を反転召喚！さらに融合回収を発動して絵札の三剣士たちと融合を手札に！」
久井「融合召喚！二体目のアルカナ ナイトジョーカー！」
久井「バトル！アルカナナイトでダイレクトアタック！」
アイン LP4700→900
久井「二体目のアルカナナイトで――」
アイン「…罠！（コンフュージョン・チャフ！）」
久井「ああっ……！？」
大ダメージを受けるというのにわざと直接攻撃を受けたのは同志討ちさせる為だったのだ。
天位の騎士達は千日戦争に入る事無く消失する。
久井「物資調達員で直接攻撃…！」
この攻撃が通れば勝ちだが、当然そうはさせてもらえない。
無言で守備表示モンスターを場に出すアイン。
磨破羅魏なのは明白。久井は攻撃のまき戻しをそのまま終わらせる。
久井「ターン終了だよ……」
（；＾ω＾）「…見つからないお」
('A`)「もしかしてこれじゃないか？」
メム「…！」
ヌン「ありがとうございます！」
（ ＾ω＾）「…僕に言われても困るお、お礼ならドクオに…」
その言葉を聞く前にコスプレの子どもたちは走り去ってしまった。
('A`)「…」
（ ＾ω＾）（変態にかける声はないって事かお…）
, -‐;ｚ..__ ＿丿
／￣ﾞヽ′ ﾆ‐- 、＼ ＼
Ｚ´// ,ﾍ.∧ ヽ ＼ヽ ゝ ヽ
/, / ,ﾘ vﾍ ｌヽ＼ヽヽ.| ノ
/ｲﾙ_-､ij~ ﾊにヽ,,＼`| ＜
. N⌒ヽヽ /／￣ﾘ:| l l | ｀)
ﾄ､_e.〉u ' ｅ_ ノﾉ |.l l | ∠. 現実です
|､＜ ､ ij _,¨､イ||ト､| ヽ ‥‥‥！
. |ドｴｴエ「-┴''´|.|L八 ﾉ -､ これが現実‥！
l.ﾋ_ー-r-ー'スｿ | l トゝ､.__ | ,. - ､
_,,. -‐ ''"ﾄヽｴｴｴエ!ゝ'´.ｲ i l;;;;:::::::::::`::ｰ/
ﾊ:::::::::::::::::::::| l＼ｰ一_v~'´ j ,1;;;;;;:::::::::::::::::::
. /:::;l::::::::::::::::::::;W1;;;下、 ／lﾙ' !;;;;;;;;;::::::::::::::::
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/:::::;;;;;;|:::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;|/: : >､: : :|;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::
↑ブーン
（ ＾ω＾）（って奴だお）
('A`)「なあブーン…」
（ ＾ω＾）「お？」
('A`)「スフィラスレディって岩石族の通常モンスターだよな？」
（ ＾ω＾）「そうだお、それがどうかしたかお？」
('A`)「…俺疲れてんのかな、融合モンスターに見えて…」
（ ＾ω＾）「スフィラスレディが融合モンスターな訳ないおｗｗｗｗドクオは昨日ソスレンジャーを徹夜で見たから疲れてるんだお」
('A`)「ソスレンジャーが深夜番組に格下げされて降板の危機…それなのに俺は何もできない！俺は無力だ！」
（；＾ω＾）（また始まったお、もう二十回は聞いたから無視するお）
(；'A`)「お、おい待てよブーン！」
ＬＰ：９００
モンスター：なし
魔法・罠：血の代償、神の恵み、エンペラー・オーダー、？？？
手札：４枚
アイン「ドロー…izanami！（私のターン…izanamiを反転召喚）」
久井「（磨破羅魏じゃない！？）こ…これって！？」
見た事もないカード。少なくとも、日本に流通はしていない――。
izanami
スピリットモンスター
星４/水属性/天使族/攻1100/守1800
このカードは特殊召喚できない。
召喚・リバースしたターンのエンドフェイズ時に持ち主の手札に戻る。
このカードが召喚・リバースした時、手札からカードを１枚捨てる事で
自分の墓地に存在するスピリットモンスター１体を手札に加える。
アイン「効果…（手札を一枚捨てる事で、墓地のスピリットを手札に…）」
鳳凰神の羽根→墓地へ
阿修羅→手札へ
アイン「阿修羅…磨破羅魏…攻撃…！（三体のモンスターでバトル！）」
久井「うああっ…！」
久井 LP7300→6900→5800→4600
アイン「ターン終了…」
久井「僕のターン」
ドローカード：Ｅ・ＨＥＲＯ フォレストマン
引きがいいのか悪いのか、壁モンスター兼サーチモンスターを引いた。
フォレストマンの守備力は２０００、早々やられはしないはず……。
久井「僕はモンスターを守備で出してターン終了だよ」
ＬＰ：１４００
モンスター：なし
魔法・罠：血の代償、神の恵み、エンペラー・オーダー、？？？
手札：６枚
アイン「…阿修羅！（ドロー、阿修羅に草薙剣を装備して攻撃よ）」
久井「フォレストマンだから３００のダメージを受けてもらうよ」
アイン LP1900→1600
アイン「…ターン終了」
草薙剣→墓地へ
久井「僕のターン、ドロー…デッキの融合を手札に」
久井「モンスターを守備で出してターン終了だよ」
从 ﾟ∀从「おっちゃん！例の奴手に入ったか？」
古本屋の人「ああ、久保宗雄版真・女神転生if...なら昨日見つけたよ」
从 ﾟ∀从「お、マネキンじゃねぇ金子一馬絵…殺竜事件は殺竜事件でいいんだがやっぱ昔の方がいｉ」
(*ﾟーﾟ)「ハインリッヒちゃん！」
从 ﾟ∀从「あん？」
(*ﾟーﾟ)「古本なんか買ってる場合じゃないでしょ！？」
从 ﾟ∀从「？」
(#ﾟーﾟ)「泪さん！いくら彼女が目的だからって一人にさせたままにするなんて…」
从 ﾟ∀从「んー、まああいつなら大丈夫だろ」
从 ﾟ∀从「おめーは知らねぇと思うが泪はタイマンじゃまず負けねぇから……」
(#ﾟーﾟ)「…」
从 ﾟ∀从「しぃ？」
(#ﾟーﾟ)「ハインリッヒちゃん、泪さんとは仲いいもんね」
从 ﾟ∀从「何言ってんだバカ、そういう問題じゃねーだろ？」
(#ﾟーﾟ)「…」
从；ﾟ∀从「んだよぉ…しゃーねーだろ、俺はあっちの世話になってんだからあいつと接する機会はどうしても…」
(#ﾟーﾟ)「…」
从;ﾟ∀从「…」
从；ﾟ∀从「お、あいつは久井じゃねぇか、何やってんだ？」
ＬＰ：１６００
モンスター：なし
魔法・罠：血の代償、神の恵み、エンペラー・オーダー、？？？
手札：６枚
アイン「……」
久井（…？）
さっきから彼女の顔色がおかしい。
まるでラーの翼神竜を引いたリシドのような――。
アイン「…阿修羅…伊弉凪…（伊弉凪は手札のスピリットを除外して特殊召喚できる…）」
アイン「攻撃…」
久井「裏守備モンスターはフレンドッグ！フォレストマンと融合を手札にくわえるよ！」
アイン「……ターン終了」
久井（あれ？阿修羅が手札に戻らない…？）
アイン「伊弉凪…（彼の効果はスピリットを手札に戻さなくてもよいという効果…）」
久井（そっか、だから…）
久井「僕のターン」
ドローカード：貪欲な壺
久井「貪欲な壺を発動！五体のモンスターをデッキに戻しシャッフル」
アルカナ ナイトジョーカー→デッキへ
キングス・ナイト→デッキへ
ジャックス・ナイト→デッキへ
物資調達員→デッキへ
フレンドッグ→デッキへ
ドローカード：増援、思い出のブランコ
久井「増援発動、キングス・ナイトを手札にくわえるよ」
久井「思い出のブランコ発動、クィーンを復活させてキングを召喚！その効果でジャックを特殊召喚！」
久井「融合発動！三体目のアルカナナイトを融合召喚！」
久井「阿修羅を攻撃！ライトニングサンダーブレード！」
伊弉凪の効果が裏目に出た。
この攻撃で僕が勝つ――はずだった。
アイン「…罠！（八汰烏の骸発動！）」
カードをドローした事により神の恵みの効果が発動、ライフが５００回復する――。
紙一重で逃げられてしまった。
アイン LP2100→2600→500
久井「ターン終了…」
从 ﾟ∀从「おう久井、何やってんだ？」
久井「高岡さん…一体どこに行ってたんですか？約束の時間は…」
从 ﾟ∀从「んー？そりゃおめぇ、途中で小説版真if...を見つけちまったから寄り道するのがクラッカーってもんだ」
从 ﾟ∀从「それにしても……逢引たぁオメーも色気づいたじゃねぇか」
久井「違います」
从 ﾟ∀从「そこまできっぱり言うとこのねーちゃんに失礼ってもんだぜ？」
久井「……」
アイン「私のターン…」
少し怒りの表情――といっても久井ぐらいにしかわからない程度の表情の変化――を見せるアイン。
アイン「私……（私はこのモンスターを――）」
（ ＾ω＾）「久井、何やってるんだお？」
久井「あ、ブーンさん」
从 ﾟ∀从「痴話喧嘩らしいぜ」
久井「違います」
（ ＾ω＾）「いつこんなべっぴんさんと知り合ったんだお？」
久井「それは…」
……これは異様な状況だ。
彼女達二人は来る可能性を考慮していたが、もう二人来るとは――。
これでは当初の計画を断念せざるを得ない。
アインは一瞬でそう決め立ち上がった。
驚く久井に、アインはこう告げた。
アイン「ごめんなさい…（久井の財布を隠したのは私、ごめんなさいね）」
久井「え…」
アイン「………（久井には本当の事を教える為に、ある所に来てもらうつもりだった…）」
久井「な…それってどういうことですか！？」
アイン「さよなら…（お金は置いておくわ、この手紙を読めば私の言いたい事がきっとわかると思う…さよなら）」
久井「アインさん…！」
久井の言葉を聞こうともせずに、アインは足早に立ち去った。
目的は達成できなかったが彼女に怒られる事はないだろうと考えながらアインはヴェパルに報告する――作戦の成功を。
从 ﾟ∀从「なあ久井？」
久井「はい」
从;ﾟ∀从「俺にはごめんなさいとさよならしか喋ってないように聞こえたが、お前…」
久井「……ちょっと今は話せることではありません」
从 ﾟ∀从「そうか、ならいい」
久井「……」
本当は、話すべきなのだろう
何故なら、彼女は――。
そこまで考えた所で久井の思考は中断された。
こちらに向かってくる者を見つけたからだ。
泪「久井！」
久井「お姉ちゃん！」
息を切らして走って来たのは愛する姉だ。
泪は呼吸を整えようともせず、矢継ぎ早に質問した。
泪「大丈夫！？変な事されなかった！？誰と会って何を話した、のっ……！」
（ ＾ω＾）「お、落ち着くんだお泪」
久井「…アインさんに会って、デュエルして…それだけだよ」
泪「そんな筈はないわ、あのクラレ曰く久井が狙いらしくて…」
('A`)「…？でも久井は無事だぞ？」
（ ＾ω＾）「じゃあ、一体何が狙いなんだお…」
从 ﾟ∀从「…なあ、もしかしたらなんだが」
(*ﾟーﾟ)「？」
从 ﾟ∀从「狙いは『ここに俺らを集める』だとしたら……ヤバくねぇか？」
泪「…！」
('A`)「い、今いないのは！？」
（；＾ω＾）「ツ、ツンとクーだお！」
(*ﾟーﾟ)「って事は本当の本当の狙いはツンさん達だったって事……！？」
久井「い、急がないと！」
ヴェパル「……さて、準備万端ですね」
ヴェパル「久井様が手に入ればしめたものですが…私は本来の目的を遂行するとしましょうか」
ヴェパル（問題は『特異点』…彼がどう行動するかが我等の作戦の是非に関わるぐらいですか）
つづく
コメントをかく