第１話 〜始まり〜
最終更新：ID:ltVMKbKT0A 2010年07月02日(金) 21:42:10履歴
『（ ＾ω＾）は死してなお戦うようです』
第１話 〜始まり〜
「俺のターン《地砕き》で《トライホーンドラゴン》を破壊！《ネフティスの鳳凰神》のダイレクトで俺の勝ちだ！」
「速攻魔法《デーモンとの駆け引き》。デッキから《バーサーク・デッド・ドラゴン》を呼ぶよ」
「！？」
「僕のターン。バーサークでネフティスを攻撃」
「負けたあああああ！！！」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ここはとある町にあるカードショップ「SHOP-BON」。
毎日のように少年達が集まりデュエルをする、賑やかな店だ。
そこに今、物欲しそうな顔でショーケースを見つめる、一人の間抜けそうな少年がいた。
（；＾ω＾）「やっぱり高いお…」
彼の名は内藤ホライズン。
人からはブーンなどという愛称で親しまれている。
（；＾ω＾）「１枚7000円だなんてぼったくりだお…」
ブーンは、ショーケースの中にあるカードのあまりの高さにため息をついていた。
そのカードの名は……バーサーク・デッド・ドラゴン。
使いこなせれば絶大な能力を秘めるカードなのだが、その入手の困難さ、そして需要の高さから、どの店でも高額な値段がつけられているカードだ。
（この世界でのバーサークデッドはDTを100回回して１枚出るか出ないかのレアカードなのだ）
一人暮らしで万年金欠状態のブーンには、とても手の出る代物ではなかった。
更に昨今の環境では、ほとんどのデュエリストがバーサークデッドを１枚は投入したデッキを使っている。
このカードを使いこなせてこそ、まさに一人前のデュエリストと呼べる代物なのだ。
ブーンは自分がこのカードを持っていないことに、コンプレックスを抱くほどだった。
（ ´ω｀）「これを手に入れなきゃ、ドクオにもツンにも勝てないお…」
ドクオ、そしてツンというのは、ブーンの友人のことだ。
彼らもバーサークを用い、幾度となくブーンとデュエルをしてきた。
そしてバーサークを持たないブーンは（まぐれでも起きない限りは）彼らに勝てずにいたのだ。
（ ＾ω＾）「店長」
（´・ω・｀）「ダメだよ」
（；＾ω＾）「まだ何も言ってないお…」
ブーンの要求は、この店の店長──ショボンに一蹴される。
ブーンがいくら頼んでも、ショボンがカードをまけてくれることはなかった。
（´・ω・｀）「一人だけ特別扱いはできないからね」
というのがショボンの心情らしい。
一つの店の店長として、当然といえば当然だが。
カランカラン…
ブーンが「やはりダメか……」と諦めかけていた所に、新たな客が現れる。
（´・ω・｀）「いらっしゃ…ん、君は」
（ ＾ω＾）「お？」
入り口を見ると、そこには見慣れない男が立っていた。
川-■∀��）「邪魔するぜ」
大柄な体格に暑苦しい黒いコート。
鋭い目つき、無駄に長い黒い髪の毛、そして眼帯。
見るからに、怪しい男だった。
（´・ω・｀）「見ない顔だね」
ショボンは決して見た目で客を判断したりすることはしないが、一応目的を確認しておくことにする。
（´・ω・｀）「カードをお探しかい？」
川-■∀��）「いいや、カードじゃない」
少しの間。そして、
川-■∀��）「デュエリストを探している。それも、バーサークデッドドラゴンを使わない、な」
男はそう宣言した。
（´・ω・｀）「ほう……」
ショボンは少しだけ考えた。
デュエル相手を探して客が来ることはさほど珍しいことじゃない。
しかし、この男は条件として『バーサークデッドドラゴンを使わない』ことを要求してきた。
何が目的か。単純に現環境で様々なデッキに見受けられるバーサークデッドに見飽きたのか。
それとも……。
（ ＾ω＾）「おっおっ。ボクはバーサーク持ってないお」
だが、ショボンの考えが纏まらない内に、ブーンは名乗り出てしまっていた。
バーサークデッドドラゴンを使わない。その条件を──バーサークデッドドラゴンを持っていない──ブーンは満たしていたのだ。
川-■∀��）「ほう、お前が」
男は品定めでもするようにブーンを見る。
そして何かを決めたようだ。
川-■∀��）「いいだろう。少年、俺とデュエルするか？」
（ ＾ω＾）「望むところだお！それとボクの名前はブーンだお！」
川-■∀��）「そうか、ブーン。俺は……そうだな、ノワールとでも呼んでくれ」
（ ＾ω＾）「わかったお！ノワールさん！」
話は決まってしまっていた。
もうこうなってしまっては、客の間にショボンの入る余地はない。
川-■∀��）「店長、スペース借りるぜ」
（´・ω・｀）「ああ」
ショボンは２人のデュエルを見届けることにした。
謎の男──ノワールの目的が何なのか。
バーサークデッドを持っていないブーンが、どこまで戦えるのか。
ブーンとノワールのデュエルが今始まる。
（ ＾ω＾）「「デュエル！！」」川-■∀��）
（ ＾ω＾）：LP8000
川-■∀��）：LP8000
川-■∀��）「俺のターンからだ。ふっ……悪くねえ。《終末の騎士》を召喚」
《終末の騎士/Armageddon Knight》
効果モンスター
星４/闇属性/戦士族/攻1400/守1200
このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、自分のデッキから闇属性モンスター１体を選択して墓地に送る事ができる。
（ ＾ω＾）「闇デッキかお」
川-■∀��）「デッキからレベルスティーラーを墓地へ落とす」
（；＾ω＾）「無視かお…」
川-■∀��）「今に分かるぜ。ターンエンドだ」
（ ＾ω＾）LP:8000
モンスター:[][][][][]
魔法・罠:[][][][][][]
手札:5 墓地:0 除外:0
川-■∀��）LP:8000
モンスター:[][][終末][][]
魔法・罠:[][][][][][]
手札:5 墓地:1 除外:0
（ ＾ω＾）「ボクのターンだお」
（ ＾ω＾）「おっおっ、攻撃力1400だなんて雑魚だお。ボクは《Ｅ・ＨＥＲＯ アナザー・ネオス》を召喚！」
《Ｅ・ＨＥＲＯ アナザー・ネオス/Elemental Hero Neos Alius》
デュアルモンスター
星４/光属性/戦士族/攻1900/守1300
このカードは墓地またはフィールド上に表側表示で存在する場合、通常モンスターとして扱う。
フィールド上に表側表示で存在するこのカードを通常召喚扱いとして再度召喚する事で、このカードは効果モンスター扱いとなり以下の効果を得る。
●このカードはフィールド上に表側表示で存在する限り、カード名を「Ｅ・ＨＥＲＯ ネオス」として扱う。
（ ＾ω＾）「アナザーネオスで終末の騎士に攻撃！プチ・ラス・オブ・ネオス！」
川-■∀��）LP8000→7400
川-■∀��）「ふっ……」
（ ＾ω＾）「何がおかしいんだお」
川-■∀��）「俺が戦闘ダメージを受けた瞬間…、手札のこのモンスターを特殊召喚することができる。現れろ、《トラゴエディア》！」
《トラゴエディア/Tragoedia》
効果モンスター（制限カード）
星１０/闇属性/悪魔族/攻 ?/守 ?
自分が戦闘ダメージを受けた時、このカードを手札から特殊召喚する事ができる。
このカードの攻撃力・守備力は自分の手札の枚数×６００ポイントアップする。
１ターンに１度、手札のモンスター１体を墓地へ送る事で、そのモンスターと同じレベルの相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター１体のコントロールを得る。
また、１ターンに１度、自分の墓地に存在するモンスター１体を選択し、そのターンのエンドフェイズ時までこのカードは選択したモンスターと同じレベルにする事ができる。
【トラゴATK?→2400】
（ ＾ω＾）「戦闘ダメージを受けただけで特殊召喚かお！しかも攻撃力2400！」
川-■∀��）「トラゴの攻撃力は俺の手札の枚数に依存する」
（；＾ω＾）「次ドローしたら攻撃力3000かお…。何もできないお。ターンエンド」
（ ＾ω＾）LP:8000
モンスター:[][][穴ネオ][][]
魔法・罠:[][][][][][]
手札:5 墓地:0 除外:0
川-■∀��）LP:7400
モンスター:[][][トラゴ][][]
魔法・罠:[][][][][][]
手札:4 墓地:2 除外:0
川-■∀��）「俺のターン…。いいカードを引いたぜ。《簡易融合》発動」
《簡易融合/Instant Fusion》
通常魔法
１０００ライフポイントを払って発動する。
レベル５以下の融合モンスター１体を融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは攻撃する事ができず、エンドフェイズ時に破壊される。
「簡易融合」は１ターンに１枚しか発動できない。
【トラゴATK2400→3000→2400】
川-■∀��）LP7400→6400
川-■∀��）「エクストラデッキから、レベル５以下の融合モンスターを特殊召喚する。呼ぶのはこいつだ。《バロックス》！」
《バロックス/Barox》
融合モンスター
星５/闇属性/悪魔族/攻1380/守1530
「キラーパンダ」＋「ガーゴイル」
（ ＾ω＾）「攻撃力1380…？珍しいモンスターだお」
（ ＾ω＾）「それに簡易で呼んだモンスターは攻撃できないし、エンドフェイズに破壊されるお」
川-■∀��）「俺は墓地の《レベル・スティーラー》の効果を発動！バロックスのレベルを１つ下げることで特殊召喚する」
（；＾ω＾）「また無視……」
《レベル・スティーラー/Level Eater》
効果モンスター
星１/闇属性/昆虫族/攻 600/守 0
このカードが墓地に存在する場合、自分フィールド上に表側表示で存在するレベル５以上のモンスター１体を選択して発動する。
選択したモンスターのレベルを１つ下げ、このカードを墓地から特殊召喚する。
このカードはアドバンス召喚以外のためにはリリースできない。
【バロックス☆５→４】
川-■∀��）「攻撃できないことくらい知ってるさ。バロックスは、生贄だ。俺は永続魔法カード《冥界の宝札》を発動し、バロックスとスティーラーをリリース！」
川-■∀��）「現れろ、《ダーク・ホルス・ドラゴン》！」
《ダーク・ホルス・ドラゴン/Dark Horus》
効果モンスター
星８/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守1800
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、相手のメインフェイズ時に魔法カードが発動された場合、
自分の墓地からレベル４の闇属性モンスター１体を特殊召喚する事ができる。
この効果は１ターンに１度しか使用できない。
トラゴATK2400→1800→1200
（；＾ω＾）「こ、攻撃力3000…！」
川-■∀��）「更に冥界の宝札の効果により、リリース２体でのアドバンス召喚に成功したとき、カードを２枚ドローする」
《冥界の宝札/Precious Cards from Beyond》
永続魔法
２体以上の生け贄を必要とする生け贄召喚に成功した時、デッキからカードを２枚ドローする。
【トラゴATK1200→2400】
（；＾ω＾）「最上級モンスター出しながら手札は１枚しか減ってないお…」
川-■∀��）「トラゴエディアでアナザーネオスに攻撃だ。ブラック・タスク！」
（；＾ω＾）「うわあああ！」
（ ＾ω＾）LP8000→7500
川-■∀��）「そしてダークホルスでダイレクトアタック！ダークネス・ブラック・メガフレイム！」
（；ﾟωﾟ）「ぎゃああああああああああ！！」
（ ＾ω＾）7500→4500
川-■∀��）「カードを１枚セットし、ターンエンド。お前のターンだぜ、ブーン」
【トラゴATK2400→1800】
（ ＾ω＾）LP:4500
モンスター:[][][][][]
魔法・罠:[][][][][][]
手札:5 墓地:1 除外:0
川-■∀��）LP:6400
モンスター:[][][トラゴ][ダークホルス][]
魔法・罠:[][][冥界][伏せ][][]
手札:3 墓地:4 除外:0
（ ＾ω＾）「これはいよいよまずくなってきたお…ドロー！」
（＊＾ω＾）「おっおっ。今引いた《沼地の魔神王》の効果発動だお」
《沼地の魔神王/King of the Swamp》
効果モンスター
星３/水属性/水族/攻 500/守1100
このカードを融合素材モンスター１体の代わりにする事ができる。
その際、他の融合素材モンスターは正規のものでなければならない。
また、このカードを手札から墓地へ捨てる事で、デッキから「融合」魔法カード１枚を手札に加える。
（＊＾ω＾）「手札から捨てて融合を手札に、そして《融合》発動！」
《融合/Polymerization》
通常魔法
手札・自分フィールド上から、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター１体をエクストラデッキから特殊召喚する。
（ ＾ω＾）「手札のスパークマンと黄泉ガエルを融合！現れるお！《E・HERO アブソルートZero》！」
《Ｅ・ＨＥＲＯ アブソルートＺｅｒｏ/Elemental Hero Absolute Zero》
融合・効果モンスター
星８/水属性/戦士族/攻2500/守2000
「ＨＥＲＯ」と名のついたモンスター＋水属性モンスター
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
このカードの攻撃力は、フィールド上に表側表示で存在する「Ｅ・ＨＥＲＯ アブソルートＺｅｒｏ」以外の水属性モンスターの数×５００ポイントアップする。
このカードがフィールド上から離れた時、相手フィールド上に存在するモンスターを全て破壊する。
川-■∀��）「相手のメインフェイズに魔法カードが発動したとき、ダークホルスの効果により、墓地のレベル４闇モンスターを特殊召喚する」
川-■∀��）「終末の騎士を守備表示で特殊召喚。そしてその効果によりレプティレスナージャを墓地へ送る」
（ ＾ω＾）「ナージャです！」
川-■∀��）「あん？」
（；＾ω＾）「ごめんなさいだお…」
（ ＾ω＾）「気を取り直して、Zeroでトラゴエディアに攻撃だお！」
川-■∀��）LP6400→5700
（ ＾ω＾）「モンスターをセットしてターンエンドだお！」
川-■∀��）「……」
（ ＾ω＾）LP:4500
モンスター:[][][Zero][伏せ][]
魔法・罠:[][][][][][]
手札:2 墓地:5 除外:0
川-■∀��）LP:5700
モンスター:[][終末/守備][][ダークホルス][]
魔法・罠:[][][冥界][伏せ][][]
手札:3 墓地:5 除外:0
川-■∀��）「俺のターンだ。ブーン…アブソルートZeroとはなかなかいいカードを使うな」
（ ＾ω＾）「おっおっ」
川-■∀��）「だが、ダークホルスでZeroに攻撃だ」
（ ＾ω＾）「！ 攻撃するかお」
（ ＾ω＾）「ZEROがフィールドを離れたとき、相手フィールド上のモンスターを全て破壊するお！」
川-■∀��）「ダメージは受けてもらうぜ」
（ ＾ω＾）LP4500→4000
（ ＾ω＾）「だけどこれでホルスは破壊…
川-■∀��）「俺は伏せてあった速攻魔法、《デーモンとの駆け引き》を発動だ」
（ ＾ω＾）「だ、お！？」
川-■∀��）「こいつは、レベル８以上のモンスターがフィールドから墓地に送られたターンに発動できる。デッキから《バーサーク・デッド・ドラゴン》を特殊召喚する！」
《デーモンとの駆け引き/A Deal with Dark Ruler》
速攻魔法
レベル８以上の自分フィールド上のモンスターが墓地へ送られたターンに発動する事ができる。
自分の手札またはデッキから「バーサーク・デッド・ドラゴン」１体を特殊召喚する。
《バーサーク・デッド・ドラゴン/Berserk Dragon》
効果モンスター
星８/闇属性/アンデット族/攻3500/守 0
このカードは「デーモンとの駆け引き」の効果でのみ特殊召喚が可能。
相手フィールド上の全てのモンスターに１回ずつ攻撃が可能。
自分のターンのエンドフェイズ毎にこのカードの攻撃力は５００ポイントダウンする。
（；＾ω＾）「バーサークデッド使わない相手を探しながら、自分は使うのかお…。3000のモンスターを破壊したのに今度は3500だお……」
川-■∀��）「バーサークデッドでその伏せモンスターに攻撃だ、デモンズディザスター！」
（ ＾ω＾）「シンクロフュージョニストだお」
川-■∀��）「ターンエンドだ。エンドフェイズ毎にバーサークデッドは500ポイントずつ力を弱める。さあブーン、どうする？」
【バーサークATK3500→3000】
（ ＾ω＾）LP:4000
モンスター:[][][][][]
魔法・罠:[][][][][][]
手札:2 墓地:7 除外:0
川-■∀��）LP:5700
モンスター:[][][バーサーク][][]
魔法・罠:[][][冥界][][][]
手札:4 墓地:7 除外:0
（ ＾ω＾）「なかなか強烈なパワーデッキだお…ボクのターン」
（ ＾ω＾）「…来たお！スタンバイフェイズに《黄泉ガエル》を特殊召喚して、ボクは《ジャンク・シンクロン》を召喚！」
川-■∀��）「チューナー…か」
《黄泉ガエル/Treeborn Frog》
効果モンスター（準制限カード）
星１/水属性/水族/攻 100/守 100
自分のスタンバイフェイズ時にこのカードが墓地に存在し、自分フィールド上に魔法・罠カードが存在しない場合、このカードを自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。
この効果は自分フィールド上に「黄泉ガエル」が表側表示で存在する場合は発動できない。
《ジャンク・シンクロン/Junk Synchron》
チューナー（効果モンスター）
星３/闇属性/戦士族/攻1300/守 500
このカードが召喚に成功した時、自分の墓地に存在するレベル２以下のモンスター１体を表側守備表示で特殊召喚する事ができる。
この効果で特殊召喚した効果モンスターの効果は無効化される。
（ ＾ω＾）「ジャンクシンクロンの効果で、墓地のレベル２以下のモンスターを特殊召喚！復活するお！《シンクロ・フュージョニスト》！」
《シンクロ・フュージョニスト》
効果モンスター
星２/闇属性/魔法使い族/攻 800/守 600
このカードがシンクロ召喚の素材として墓地へ送られた場合、自分のデッキから「フュージョン」または「融合」と名のついた魔法カード１枚を手札に加える事ができる。
（ ＾ω＾）「ボクは、レベル２のシンクロフュージョニスト、レベル１の黄泉ガエルに、レベル３のジャンクシンクロンをチューニング！」
（ ＾ω＾）「監獄の規律を保つため、正義の竜が立ち上がるお！シンクロ召喚！ぶちまけろ！《Ｃ・ドラゴン》！」
《Ｃ・ドラゴン/Iron Chain Dragon》
シンクロ・効果モンスター
星６/地属性/ドラゴン族/攻2500/守1300
チューナー＋チューナー以外のモンスター１体以上
自分の墓地に存在する「Ｃ（チェーン）」と名のついたモンスターを全てゲームから除外する事ができる。
この効果で除外したモンスター１体につき、このカードの攻撃力はこのターンのエンドフェイズ時まで２００ポイントアップする。
このカードが相手ライフに戦闘ダメージを与える度に、相手のデッキの上からカードを３枚墓地へ送る。
川-■∀��）「なるほど。そいつは、シンクロ召喚を行えるデッキだったのか」
（ ＾ω＾）「見たかお！これがボクの融合シンクロデッキの力だお！」
川-■∀��）「だが、そのモンスターじゃバーサークデッドは倒せねえな」
（ ＾ω＾）「確かにＣ・ドラゴンじゃ倒せないお…。だから融合の力で、その力を超えるんだお！シンクロフュージョニストがシンクロ素材となったとき、デッキから融合もしくはフュージョンと名の付いたカードを手札にくわえるお！」
（ ＾ω＾）「ボクが加えるのは、《ミラクルシンクロフュージョン》！そしてミラクルシンクロフュージョン、発動！」
《ミラクルシンクロフュージョン》
通常魔法
自分のフィールド上・墓地から、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターをゲームから除外し、シンクロモンスターを融合素材とするその融合モンスター１体を融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。
また、セットされたこのカードが相手のカードの効果によって破壊され墓地へ送られた時、自分はデッキからカードを１枚ドローする。
（ ＾ω＾）「自分のフィールドか墓地から素材を除外して、シンクロモンスターを融合素材とするモンスターを融合召喚する！」
（ ＾ω＾）「Ｃドラゴンと、墓地のジャンクシンクロンを融合……見るお、バーサークにも負けない、これがボクの正義だお！融合召喚！《波動竜騎士 ドラゴエクィテス》！！」
《波動竜騎士 ドラゴエクィテス/Dragon Knight Draco-Equiste》
融合・効果モンスター
星１０/風属性/ドラゴン族/攻3200/守2000
ドラゴン族シンクロモンスター＋戦士族モンスター
このカードは融合召喚でのみエクストラデッキから特殊召喚する事ができる。
１ターンに１度、墓地に存在するドラゴン族のシンクロモンスター１体をゲームから除外し、エンドフェイズ時までそのモンスターと同名カードとして扱い、同じ効果を得る事ができる。
また、このカードがフィールド上に表側攻撃表示で存在する限り、相手のカードの効果によって発生する自分への効果ダメージは代わりに相手が受ける。
川-■∀��）「攻撃力…3200。ふっ…面白え」
（＃＾ω＾）「ドラゴエクィテスで、バーサークデッドに攻撃だお！うおおおおスパイラル・ジャベリィーーーン！！」
川-■∀��）「ぬおぉ！」
川-■∀��）LP5700→5500
（ ＾ω＾）「バーサークを…倒したお！ターンエンドだお！」
（ ＾ω＾）LP:4000
モンスター:[][][エクィテス][][]
魔法・罠:[][][][][][]
手札:2 墓地:8 除外:2
川-■∀��）LP:5500
モンスター:[][][][][]
魔法・罠:[][][冥界][][][]
手札:4 墓地:8 除外:0
川-■∀��）「俺のバーサークを真っ向から破壊してきたか」
（＊＾ω＾）「おっおっ」
川-■∀��）「面白い、なかなか面白いデッキを使うな、ブーン。だったら、俺もそのモンスターを越えてみせるしかねえ」
（ ＾ω＾）「できるものならやってみるお！」
（ ＾ω＾）（ボクのエクィテスを破壊できるモンスターなんて…バーサークくらいのはずだお）
（ ＾ω＾）（だけどもうバーサークは倒した…行けるお！）
川-■∀��）「俺のターンだ」
川-■∀��）「見せてやるぜ…俺のデッキの本当の力を！」
川-■∀��）「俺の墓地に存在する闇属性は、レベルスティーラー・バロックス・終末の騎士・レプティレスナージャ・ダークホルスドラゴン・バーサークデッドドラゴン……６体だ」
川-■∀��）「俺は手札から《ダーク・クリエイター》を特殊召喚する」
《ダーク・クリエイター/The Dark Creator》
効果モンスター
星８/闇属性/雷族/攻2300/守3000
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地に闇属性モンスターが５体以上存在し、自分フィールド上にモンスターが存在していない場合に特殊召喚する事ができる。
自分の墓地の闇属性モンスター１体をゲームから除外する事で、自分の墓地の闇属性モンスター１体を特殊召喚する。
この効果は１ターンに１度しか使用できない。
（ ＾ω＾）「いきなり最上級モンスターが出てきたお！」
川-■∀��）「そしてダーククリエイターの効果を発動。墓地のバーサークデッドを除外することで、墓地のダークホルスを蘇生する！暗黒転生（ダークネス・リインカーネイション）！」
川-■∀��）「そしてダーククリエイターとダークホルスの２体をリリース…。２体目のダークホルスドラゴン、召喚！！」
（ ＾ω＾）「２体の最上級をリリースして、同じモンスターかお…？ま、まさか…！」
川-■∀��）「まずは冥界の宝札により、カードを２枚ドロー。そして…」
川-■∀��）「手札から２枚のデーモンとの駆け引きを発動！デッキからバーサークデッドドラゴンを２体特殊召喚する！」
（；＾ω＾）「バ、バーサークを３枚も入れてるのかお！？攻撃力3500…まずいお！！」
川-■∀��）「さあ、バーサークデッドでエクィテスに攻撃だ。腐り落ちろ、デモンズディザスター！！」
（ ＾ω＾）LP4000→3700
（ ´ω｀）「ボクのエクィテスが…」
川-■∀��）「さあ、とどめだブーン。バーサークデッドとダークホルスドラゴンによるダイレクトアタック！デモンズディザスター！ダークネス・ブラック・メガフレイム！！」
（；ﾟωﾟ）「うわあああああああああああ！！」
（ ＾ω＾）LP3700→200→0
（ ´ω｀）「負けたお…。バーサークデッドが３枚も入ってるなんて…ありえないお…」
（ ´ω｀）（やっぱり…勝てないのかお……）
ブーンはすっかり意気消沈していた。
バーサークデッドを使わないデュエリストということで立候補したのに、その相手にバーサークデッドを、それも３体も使われてはショックも受けるものだ。
そしてそれを乗り越えることはできず、見事に負けてしまった。
川-■∀��）「すまねえな。だがブーン。いいデッキだったぜ、お前のデッキ」
（ ´ω｀）「ありがとうだお…」
ノワールはブーンのデッキに賞賛を送る。
その言葉は本気の物であるようだ。
ノワールは、デッキから６枚のカードを取り出した。
川-■∀��）「そこでだブーン。お前にこれをやるよ」
男が取り出したカードは……
[デーモンとの駆け引き]
[デーモンとの駆け引き]
[デーモンとの駆け引き]
[バーサーク・デッド・ドラゴン]
[バーサーク・デッド・ドラゴン]
[バーサーク・デッド・ドラゴン]
（ ＾ω＾）
（＾ω＾）
川-■∀��）「いいデュエルができた、礼だ。お前持ってないんだろ？バーサークデッド」
（；＾ω＾）「いいいいいいいいいいいいい頂けないですおこんな高価なカード３枚も！！」
いくら能天気なブーンでも受け取れなかった。
欲しかったカードとは言え、この店で7000円もするカードが３枚。それと駆け引きを合わせれば25000円近くするだろうか。
見ず知らずの人から受け取るには、それは余りにも高額だった。
川-■∀��）「そう言うなよ。俺はお前にもっとデュエルを楽しんで欲しい。バーサークはそれを演出してくれる」
川-■∀��）「それに、俺はこんなカード36枚持ってるしな」
（ ＾ω＾）「36枚！？」
ブーンが驚いている隙に、ノワールはブーンのデッキの上に６枚のカードをポンと置いてしまった。
川-■∀��）「ま、気にすんなよ。ありがたく受け取っておいてくれ。大事にしてくれよ」
（；＾ω＾）「ちょっ！」
ブーンがバーサークのカードを返そうとする前に、ノワールはそそくさと席を立った。
川-■∀��）「店長、邪魔したな」
（´・ω・｀）「……」
カランカラン……
そしてノワールはあっという間に店を出て行ってしまう。
受け取ったバーサークをどうしようかともたもたしていたブーンは、もう追いつくことはできないだろう。
だが、ブーンは店の外に向かって駆け出した。
受け取った以上は、一言だけでも言いたかったのだ。
（ ＾ω＾）「ノワールさーーーーん！！ありがとうございますおーーーーーー！！」
川-■∀��）「……」
前を向いたまま、ノワールは黙って手を振る。
ブーンの礼を背にノワールは、そのまま街の中へと消えていった。
（＊＾ω＾）「いい人だったお」
ブーンは店の中に戻ると、ノワールから貰ったバーサークを見て感慨深くそう言う。
経緯はどうあれ、これでブーンは念願のバーサークデッドを、３枚も手に入れたのだ。
正直踊りだしたい気持ちであった。
（´・ω・｀）「ああ…」
一方ショボンは、どこか釈然としない。
突然現れてバーサークデッドなどという高価なカードを３枚も置いていった男、ノワール。
彼が、只者だとは思えなかった…。
（＊＾ω＾）「おっおっおっおっ」
しかし、今は目の前ではしゃいでいるこの少年に免じて、気にしないで置こう。
ショボンは一先ずそう思うことにした。
まさかただのカードが、何か問題が起こすわけでもなかろう。
ショボンは考えるのをやめ、業務を再開することにした。
こうして、ブーンは晴れてバーサークデッドを手に入れた。
これからのブーンのデュエルは、大きく変わるだろう。
力を持たない、コンプレックスと共にあったデュエルから……
大きな力を得た、自信と共にあるデュエルへと……。
ブーンがこの先バーサークを手に、どんな相手とどんな戦いを繰り広げていくのか。
この時はまだ、誰も知らない。
第２話に続く。
第１話 〜始まり〜
「俺のターン《地砕き》で《トライホーンドラゴン》を破壊！《ネフティスの鳳凰神》のダイレクトで俺の勝ちだ！」
「速攻魔法《デーモンとの駆け引き》。デッキから《バーサーク・デッド・ドラゴン》を呼ぶよ」
「！？」
「僕のターン。バーサークでネフティスを攻撃」
「負けたあああああ！！！」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ここはとある町にあるカードショップ「SHOP-BON」。
毎日のように少年達が集まりデュエルをする、賑やかな店だ。
そこに今、物欲しそうな顔でショーケースを見つめる、一人の間抜けそうな少年がいた。
（；＾ω＾）「やっぱり高いお…」
彼の名は内藤ホライズン。
人からはブーンなどという愛称で親しまれている。
（；＾ω＾）「１枚7000円だなんてぼったくりだお…」
ブーンは、ショーケースの中にあるカードのあまりの高さにため息をついていた。
そのカードの名は……バーサーク・デッド・ドラゴン。
使いこなせれば絶大な能力を秘めるカードなのだが、その入手の困難さ、そして需要の高さから、どの店でも高額な値段がつけられているカードだ。
（この世界でのバーサークデッドはDTを100回回して１枚出るか出ないかのレアカードなのだ）
一人暮らしで万年金欠状態のブーンには、とても手の出る代物ではなかった。
更に昨今の環境では、ほとんどのデュエリストがバーサークデッドを１枚は投入したデッキを使っている。
このカードを使いこなせてこそ、まさに一人前のデュエリストと呼べる代物なのだ。
ブーンは自分がこのカードを持っていないことに、コンプレックスを抱くほどだった。
（ ´ω｀）「これを手に入れなきゃ、ドクオにもツンにも勝てないお…」
ドクオ、そしてツンというのは、ブーンの友人のことだ。
彼らもバーサークを用い、幾度となくブーンとデュエルをしてきた。
そしてバーサークを持たないブーンは（まぐれでも起きない限りは）彼らに勝てずにいたのだ。
（ ＾ω＾）「店長」
（´・ω・｀）「ダメだよ」
（；＾ω＾）「まだ何も言ってないお…」
ブーンの要求は、この店の店長──ショボンに一蹴される。
ブーンがいくら頼んでも、ショボンがカードをまけてくれることはなかった。
（´・ω・｀）「一人だけ特別扱いはできないからね」
というのがショボンの心情らしい。
一つの店の店長として、当然といえば当然だが。
カランカラン…
ブーンが「やはりダメか……」と諦めかけていた所に、新たな客が現れる。
（´・ω・｀）「いらっしゃ…ん、君は」
（ ＾ω＾）「お？」
入り口を見ると、そこには見慣れない男が立っていた。
川-■∀��）「邪魔するぜ」
大柄な体格に暑苦しい黒いコート。
鋭い目つき、無駄に長い黒い髪の毛、そして眼帯。
見るからに、怪しい男だった。
（´・ω・｀）「見ない顔だね」
ショボンは決して見た目で客を判断したりすることはしないが、一応目的を確認しておくことにする。
（´・ω・｀）「カードをお探しかい？」
川-■∀��）「いいや、カードじゃない」
少しの間。そして、
川-■∀��）「デュエリストを探している。それも、バーサークデッドドラゴンを使わない、な」
男はそう宣言した。
（´・ω・｀）「ほう……」
ショボンは少しだけ考えた。
デュエル相手を探して客が来ることはさほど珍しいことじゃない。
しかし、この男は条件として『バーサークデッドドラゴンを使わない』ことを要求してきた。
何が目的か。単純に現環境で様々なデッキに見受けられるバーサークデッドに見飽きたのか。
それとも……。
（ ＾ω＾）「おっおっ。ボクはバーサーク持ってないお」
だが、ショボンの考えが纏まらない内に、ブーンは名乗り出てしまっていた。
バーサークデッドドラゴンを使わない。その条件を──バーサークデッドドラゴンを持っていない──ブーンは満たしていたのだ。
川-■∀��）「ほう、お前が」
男は品定めでもするようにブーンを見る。
そして何かを決めたようだ。
川-■∀��）「いいだろう。少年、俺とデュエルするか？」
（ ＾ω＾）「望むところだお！それとボクの名前はブーンだお！」
川-■∀��）「そうか、ブーン。俺は……そうだな、ノワールとでも呼んでくれ」
（ ＾ω＾）「わかったお！ノワールさん！」
話は決まってしまっていた。
もうこうなってしまっては、客の間にショボンの入る余地はない。
川-■∀��）「店長、スペース借りるぜ」
（´・ω・｀）「ああ」
ショボンは２人のデュエルを見届けることにした。
謎の男──ノワールの目的が何なのか。
バーサークデッドを持っていないブーンが、どこまで戦えるのか。
ブーンとノワールのデュエルが今始まる。
（ ＾ω＾）「「デュエル！！」」川-■∀��）
（ ＾ω＾）：LP8000
川-■∀��）：LP8000
川-■∀��）「俺のターンからだ。ふっ……悪くねえ。《終末の騎士》を召喚」
《終末の騎士/Armageddon Knight》
効果モンスター
星４/闇属性/戦士族/攻1400/守1200
このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、自分のデッキから闇属性モンスター１体を選択して墓地に送る事ができる。
（ ＾ω＾）「闇デッキかお」
川-■∀��）「デッキからレベルスティーラーを墓地へ落とす」
（；＾ω＾）「無視かお…」
川-■∀��）「今に分かるぜ。ターンエンドだ」
（ ＾ω＾）LP:8000
モンスター:[][][][][]
魔法・罠:[][][][][][]
手札:5 墓地:0 除外:0
川-■∀��）LP:8000
モンスター:[][][終末][][]
魔法・罠:[][][][][][]
手札:5 墓地:1 除外:0
（ ＾ω＾）「ボクのターンだお」
（ ＾ω＾）「おっおっ、攻撃力1400だなんて雑魚だお。ボクは《Ｅ・ＨＥＲＯ アナザー・ネオス》を召喚！」
《Ｅ・ＨＥＲＯ アナザー・ネオス/Elemental Hero Neos Alius》
デュアルモンスター
星４/光属性/戦士族/攻1900/守1300
このカードは墓地またはフィールド上に表側表示で存在する場合、通常モンスターとして扱う。
フィールド上に表側表示で存在するこのカードを通常召喚扱いとして再度召喚する事で、このカードは効果モンスター扱いとなり以下の効果を得る。
●このカードはフィールド上に表側表示で存在する限り、カード名を「Ｅ・ＨＥＲＯ ネオス」として扱う。
（ ＾ω＾）「アナザーネオスで終末の騎士に攻撃！プチ・ラス・オブ・ネオス！」
川-■∀��）LP8000→7400
川-■∀��）「ふっ……」
（ ＾ω＾）「何がおかしいんだお」
川-■∀��）「俺が戦闘ダメージを受けた瞬間…、手札のこのモンスターを特殊召喚することができる。現れろ、《トラゴエディア》！」
《トラゴエディア/Tragoedia》
効果モンスター（制限カード）
星１０/闇属性/悪魔族/攻 ?/守 ?
自分が戦闘ダメージを受けた時、このカードを手札から特殊召喚する事ができる。
このカードの攻撃力・守備力は自分の手札の枚数×６００ポイントアップする。
１ターンに１度、手札のモンスター１体を墓地へ送る事で、そのモンスターと同じレベルの相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター１体のコントロールを得る。
また、１ターンに１度、自分の墓地に存在するモンスター１体を選択し、そのターンのエンドフェイズ時までこのカードは選択したモンスターと同じレベルにする事ができる。
【トラゴATK?→2400】
（ ＾ω＾）「戦闘ダメージを受けただけで特殊召喚かお！しかも攻撃力2400！」
川-■∀��）「トラゴの攻撃力は俺の手札の枚数に依存する」
（；＾ω＾）「次ドローしたら攻撃力3000かお…。何もできないお。ターンエンド」
（ ＾ω＾）LP:8000
モンスター:[][][穴ネオ][][]
魔法・罠:[][][][][][]
手札:5 墓地:0 除外:0
川-■∀��）LP:7400
モンスター:[][][トラゴ][][]
魔法・罠:[][][][][][]
手札:4 墓地:2 除外:0
川-■∀��）「俺のターン…。いいカードを引いたぜ。《簡易融合》発動」
《簡易融合/Instant Fusion》
通常魔法
１０００ライフポイントを払って発動する。
レベル５以下の融合モンスター１体を融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは攻撃する事ができず、エンドフェイズ時に破壊される。
「簡易融合」は１ターンに１枚しか発動できない。
【トラゴATK2400→3000→2400】
川-■∀��）LP7400→6400
川-■∀��）「エクストラデッキから、レベル５以下の融合モンスターを特殊召喚する。呼ぶのはこいつだ。《バロックス》！」
《バロックス/Barox》
融合モンスター
星５/闇属性/悪魔族/攻1380/守1530
「キラーパンダ」＋「ガーゴイル」
（ ＾ω＾）「攻撃力1380…？珍しいモンスターだお」
（ ＾ω＾）「それに簡易で呼んだモンスターは攻撃できないし、エンドフェイズに破壊されるお」
川-■∀��）「俺は墓地の《レベル・スティーラー》の効果を発動！バロックスのレベルを１つ下げることで特殊召喚する」
（；＾ω＾）「また無視……」
《レベル・スティーラー/Level Eater》
効果モンスター
星１/闇属性/昆虫族/攻 600/守 0
このカードが墓地に存在する場合、自分フィールド上に表側表示で存在するレベル５以上のモンスター１体を選択して発動する。
選択したモンスターのレベルを１つ下げ、このカードを墓地から特殊召喚する。
このカードはアドバンス召喚以外のためにはリリースできない。
【バロックス☆５→４】
川-■∀��）「攻撃できないことくらい知ってるさ。バロックスは、生贄だ。俺は永続魔法カード《冥界の宝札》を発動し、バロックスとスティーラーをリリース！」
川-■∀��）「現れろ、《ダーク・ホルス・ドラゴン》！」
《ダーク・ホルス・ドラゴン/Dark Horus》
効果モンスター
星８/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守1800
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、相手のメインフェイズ時に魔法カードが発動された場合、
自分の墓地からレベル４の闇属性モンスター１体を特殊召喚する事ができる。
この効果は１ターンに１度しか使用できない。
トラゴATK2400→1800→1200
（；＾ω＾）「こ、攻撃力3000…！」
川-■∀��）「更に冥界の宝札の効果により、リリース２体でのアドバンス召喚に成功したとき、カードを２枚ドローする」
《冥界の宝札/Precious Cards from Beyond》
永続魔法
２体以上の生け贄を必要とする生け贄召喚に成功した時、デッキからカードを２枚ドローする。
【トラゴATK1200→2400】
（；＾ω＾）「最上級モンスター出しながら手札は１枚しか減ってないお…」
川-■∀��）「トラゴエディアでアナザーネオスに攻撃だ。ブラック・タスク！」
（；＾ω＾）「うわあああ！」
（ ＾ω＾）LP8000→7500
川-■∀��）「そしてダークホルスでダイレクトアタック！ダークネス・ブラック・メガフレイム！」
（；ﾟωﾟ）「ぎゃああああああああああ！！」
（ ＾ω＾）7500→4500
川-■∀��）「カードを１枚セットし、ターンエンド。お前のターンだぜ、ブーン」
【トラゴATK2400→1800】
（ ＾ω＾）LP:4500
モンスター:[][][][][]
魔法・罠:[][][][][][]
手札:5 墓地:1 除外:0
川-■∀��）LP:6400
モンスター:[][][トラゴ][ダークホルス][]
魔法・罠:[][][冥界][伏せ][][]
手札:3 墓地:4 除外:0
（ ＾ω＾）「これはいよいよまずくなってきたお…ドロー！」
（＊＾ω＾）「おっおっ。今引いた《沼地の魔神王》の効果発動だお」
《沼地の魔神王/King of the Swamp》
効果モンスター
星３/水属性/水族/攻 500/守1100
このカードを融合素材モンスター１体の代わりにする事ができる。
その際、他の融合素材モンスターは正規のものでなければならない。
また、このカードを手札から墓地へ捨てる事で、デッキから「融合」魔法カード１枚を手札に加える。
（＊＾ω＾）「手札から捨てて融合を手札に、そして《融合》発動！」
《融合/Polymerization》
通常魔法
手札・自分フィールド上から、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター１体をエクストラデッキから特殊召喚する。
（ ＾ω＾）「手札のスパークマンと黄泉ガエルを融合！現れるお！《E・HERO アブソルートZero》！」
《Ｅ・ＨＥＲＯ アブソルートＺｅｒｏ/Elemental Hero Absolute Zero》
融合・効果モンスター
星８/水属性/戦士族/攻2500/守2000
「ＨＥＲＯ」と名のついたモンスター＋水属性モンスター
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
このカードの攻撃力は、フィールド上に表側表示で存在する「Ｅ・ＨＥＲＯ アブソルートＺｅｒｏ」以外の水属性モンスターの数×５００ポイントアップする。
このカードがフィールド上から離れた時、相手フィールド上に存在するモンスターを全て破壊する。
川-■∀��）「相手のメインフェイズに魔法カードが発動したとき、ダークホルスの効果により、墓地のレベル４闇モンスターを特殊召喚する」
川-■∀��）「終末の騎士を守備表示で特殊召喚。そしてその効果によりレプティレスナージャを墓地へ送る」
（ ＾ω＾）「ナージャです！」
川-■∀��）「あん？」
（；＾ω＾）「ごめんなさいだお…」
（ ＾ω＾）「気を取り直して、Zeroでトラゴエディアに攻撃だお！」
川-■∀��）LP6400→5700
（ ＾ω＾）「モンスターをセットしてターンエンドだお！」
川-■∀��）「……」
（ ＾ω＾）LP:4500
モンスター:[][][Zero][伏せ][]
魔法・罠:[][][][][][]
手札:2 墓地:5 除外:0
川-■∀��）LP:5700
モンスター:[][終末/守備][][ダークホルス][]
魔法・罠:[][][冥界][伏せ][][]
手札:3 墓地:5 除外:0
川-■∀��）「俺のターンだ。ブーン…アブソルートZeroとはなかなかいいカードを使うな」
（ ＾ω＾）「おっおっ」
川-■∀��）「だが、ダークホルスでZeroに攻撃だ」
（ ＾ω＾）「！ 攻撃するかお」
（ ＾ω＾）「ZEROがフィールドを離れたとき、相手フィールド上のモンスターを全て破壊するお！」
川-■∀��）「ダメージは受けてもらうぜ」
（ ＾ω＾）LP4500→4000
（ ＾ω＾）「だけどこれでホルスは破壊…
川-■∀��）「俺は伏せてあった速攻魔法、《デーモンとの駆け引き》を発動だ」
（ ＾ω＾）「だ、お！？」
川-■∀��）「こいつは、レベル８以上のモンスターがフィールドから墓地に送られたターンに発動できる。デッキから《バーサーク・デッド・ドラゴン》を特殊召喚する！」
《デーモンとの駆け引き/A Deal with Dark Ruler》
速攻魔法
レベル８以上の自分フィールド上のモンスターが墓地へ送られたターンに発動する事ができる。
自分の手札またはデッキから「バーサーク・デッド・ドラゴン」１体を特殊召喚する。
《バーサーク・デッド・ドラゴン/Berserk Dragon》
効果モンスター
星８/闇属性/アンデット族/攻3500/守 0
このカードは「デーモンとの駆け引き」の効果でのみ特殊召喚が可能。
相手フィールド上の全てのモンスターに１回ずつ攻撃が可能。
自分のターンのエンドフェイズ毎にこのカードの攻撃力は５００ポイントダウンする。
（；＾ω＾）「バーサークデッド使わない相手を探しながら、自分は使うのかお…。3000のモンスターを破壊したのに今度は3500だお……」
川-■∀��）「バーサークデッドでその伏せモンスターに攻撃だ、デモンズディザスター！」
（ ＾ω＾）「シンクロフュージョニストだお」
川-■∀��）「ターンエンドだ。エンドフェイズ毎にバーサークデッドは500ポイントずつ力を弱める。さあブーン、どうする？」
【バーサークATK3500→3000】
（ ＾ω＾）LP:4000
モンスター:[][][][][]
魔法・罠:[][][][][][]
手札:2 墓地:7 除外:0
川-■∀��）LP:5700
モンスター:[][][バーサーク][][]
魔法・罠:[][][冥界][][][]
手札:4 墓地:7 除外:0
（ ＾ω＾）「なかなか強烈なパワーデッキだお…ボクのターン」
（ ＾ω＾）「…来たお！スタンバイフェイズに《黄泉ガエル》を特殊召喚して、ボクは《ジャンク・シンクロン》を召喚！」
川-■∀��）「チューナー…か」
《黄泉ガエル/Treeborn Frog》
効果モンスター（準制限カード）
星１/水属性/水族/攻 100/守 100
自分のスタンバイフェイズ時にこのカードが墓地に存在し、自分フィールド上に魔法・罠カードが存在しない場合、このカードを自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。
この効果は自分フィールド上に「黄泉ガエル」が表側表示で存在する場合は発動できない。
《ジャンク・シンクロン/Junk Synchron》
チューナー（効果モンスター）
星３/闇属性/戦士族/攻1300/守 500
このカードが召喚に成功した時、自分の墓地に存在するレベル２以下のモンスター１体を表側守備表示で特殊召喚する事ができる。
この効果で特殊召喚した効果モンスターの効果は無効化される。
（ ＾ω＾）「ジャンクシンクロンの効果で、墓地のレベル２以下のモンスターを特殊召喚！復活するお！《シンクロ・フュージョニスト》！」
《シンクロ・フュージョニスト》
効果モンスター
星２/闇属性/魔法使い族/攻 800/守 600
このカードがシンクロ召喚の素材として墓地へ送られた場合、自分のデッキから「フュージョン」または「融合」と名のついた魔法カード１枚を手札に加える事ができる。
（ ＾ω＾）「ボクは、レベル２のシンクロフュージョニスト、レベル１の黄泉ガエルに、レベル３のジャンクシンクロンをチューニング！」
（ ＾ω＾）「監獄の規律を保つため、正義の竜が立ち上がるお！シンクロ召喚！ぶちまけろ！《Ｃ・ドラゴン》！」
《Ｃ・ドラゴン/Iron Chain Dragon》
シンクロ・効果モンスター
星６/地属性/ドラゴン族/攻2500/守1300
チューナー＋チューナー以外のモンスター１体以上
自分の墓地に存在する「Ｃ（チェーン）」と名のついたモンスターを全てゲームから除外する事ができる。
この効果で除外したモンスター１体につき、このカードの攻撃力はこのターンのエンドフェイズ時まで２００ポイントアップする。
このカードが相手ライフに戦闘ダメージを与える度に、相手のデッキの上からカードを３枚墓地へ送る。
川-■∀��）「なるほど。そいつは、シンクロ召喚を行えるデッキだったのか」
（ ＾ω＾）「見たかお！これがボクの融合シンクロデッキの力だお！」
川-■∀��）「だが、そのモンスターじゃバーサークデッドは倒せねえな」
（ ＾ω＾）「確かにＣ・ドラゴンじゃ倒せないお…。だから融合の力で、その力を超えるんだお！シンクロフュージョニストがシンクロ素材となったとき、デッキから融合もしくはフュージョンと名の付いたカードを手札にくわえるお！」
（ ＾ω＾）「ボクが加えるのは、《ミラクルシンクロフュージョン》！そしてミラクルシンクロフュージョン、発動！」
《ミラクルシンクロフュージョン》
通常魔法
自分のフィールド上・墓地から、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターをゲームから除外し、シンクロモンスターを融合素材とするその融合モンスター１体を融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。
また、セットされたこのカードが相手のカードの効果によって破壊され墓地へ送られた時、自分はデッキからカードを１枚ドローする。
（ ＾ω＾）「自分のフィールドか墓地から素材を除外して、シンクロモンスターを融合素材とするモンスターを融合召喚する！」
（ ＾ω＾）「Ｃドラゴンと、墓地のジャンクシンクロンを融合……見るお、バーサークにも負けない、これがボクの正義だお！融合召喚！《波動竜騎士 ドラゴエクィテス》！！」
《波動竜騎士 ドラゴエクィテス/Dragon Knight Draco-Equiste》
融合・効果モンスター
星１０/風属性/ドラゴン族/攻3200/守2000
ドラゴン族シンクロモンスター＋戦士族モンスター
このカードは融合召喚でのみエクストラデッキから特殊召喚する事ができる。
１ターンに１度、墓地に存在するドラゴン族のシンクロモンスター１体をゲームから除外し、エンドフェイズ時までそのモンスターと同名カードとして扱い、同じ効果を得る事ができる。
また、このカードがフィールド上に表側攻撃表示で存在する限り、相手のカードの効果によって発生する自分への効果ダメージは代わりに相手が受ける。
川-■∀��）「攻撃力…3200。ふっ…面白え」
（＃＾ω＾）「ドラゴエクィテスで、バーサークデッドに攻撃だお！うおおおおスパイラル・ジャベリィーーーン！！」
川-■∀��）「ぬおぉ！」
川-■∀��）LP5700→5500
（ ＾ω＾）「バーサークを…倒したお！ターンエンドだお！」
（ ＾ω＾）LP:4000
モンスター:[][][エクィテス][][]
魔法・罠:[][][][][][]
手札:2 墓地:8 除外:2
川-■∀��）LP:5500
モンスター:[][][][][]
魔法・罠:[][][冥界][][][]
手札:4 墓地:8 除外:0
川-■∀��）「俺のバーサークを真っ向から破壊してきたか」
（＊＾ω＾）「おっおっ」
川-■∀��）「面白い、なかなか面白いデッキを使うな、ブーン。だったら、俺もそのモンスターを越えてみせるしかねえ」
（ ＾ω＾）「できるものならやってみるお！」
（ ＾ω＾）（ボクのエクィテスを破壊できるモンスターなんて…バーサークくらいのはずだお）
（ ＾ω＾）（だけどもうバーサークは倒した…行けるお！）
川-■∀��）「俺のターンだ」
川-■∀��）「見せてやるぜ…俺のデッキの本当の力を！」
川-■∀��）「俺の墓地に存在する闇属性は、レベルスティーラー・バロックス・終末の騎士・レプティレスナージャ・ダークホルスドラゴン・バーサークデッドドラゴン……６体だ」
川-■∀��）「俺は手札から《ダーク・クリエイター》を特殊召喚する」
《ダーク・クリエイター/The Dark Creator》
効果モンスター
星８/闇属性/雷族/攻2300/守3000
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地に闇属性モンスターが５体以上存在し、自分フィールド上にモンスターが存在していない場合に特殊召喚する事ができる。
自分の墓地の闇属性モンスター１体をゲームから除外する事で、自分の墓地の闇属性モンスター１体を特殊召喚する。
この効果は１ターンに１度しか使用できない。
（ ＾ω＾）「いきなり最上級モンスターが出てきたお！」
川-■∀��）「そしてダーククリエイターの効果を発動。墓地のバーサークデッドを除外することで、墓地のダークホルスを蘇生する！暗黒転生（ダークネス・リインカーネイション）！」
川-■∀��）「そしてダーククリエイターとダークホルスの２体をリリース…。２体目のダークホルスドラゴン、召喚！！」
（ ＾ω＾）「２体の最上級をリリースして、同じモンスターかお…？ま、まさか…！」
川-■∀��）「まずは冥界の宝札により、カードを２枚ドロー。そして…」
川-■∀��）「手札から２枚のデーモンとの駆け引きを発動！デッキからバーサークデッドドラゴンを２体特殊召喚する！」
（；＾ω＾）「バ、バーサークを３枚も入れてるのかお！？攻撃力3500…まずいお！！」
川-■∀��）「さあ、バーサークデッドでエクィテスに攻撃だ。腐り落ちろ、デモンズディザスター！！」
（ ＾ω＾）LP4000→3700
（ ´ω｀）「ボクのエクィテスが…」
川-■∀��）「さあ、とどめだブーン。バーサークデッドとダークホルスドラゴンによるダイレクトアタック！デモンズディザスター！ダークネス・ブラック・メガフレイム！！」
（；ﾟωﾟ）「うわあああああああああああ！！」
（ ＾ω＾）LP3700→200→0
（ ´ω｀）「負けたお…。バーサークデッドが３枚も入ってるなんて…ありえないお…」
（ ´ω｀）（やっぱり…勝てないのかお……）
ブーンはすっかり意気消沈していた。
バーサークデッドを使わないデュエリストということで立候補したのに、その相手にバーサークデッドを、それも３体も使われてはショックも受けるものだ。
そしてそれを乗り越えることはできず、見事に負けてしまった。
川-■∀��）「すまねえな。だがブーン。いいデッキだったぜ、お前のデッキ」
（ ´ω｀）「ありがとうだお…」
ノワールはブーンのデッキに賞賛を送る。
その言葉は本気の物であるようだ。
ノワールは、デッキから６枚のカードを取り出した。
川-■∀��）「そこでだブーン。お前にこれをやるよ」
男が取り出したカードは……
[デーモンとの駆け引き]
[デーモンとの駆け引き]
[デーモンとの駆け引き]
[バーサーク・デッド・ドラゴン]
[バーサーク・デッド・ドラゴン]
[バーサーク・デッド・ドラゴン]
（ ＾ω＾）
（＾ω＾）
川-■∀��）「いいデュエルができた、礼だ。お前持ってないんだろ？バーサークデッド」
（；＾ω＾）「いいいいいいいいいいいいい頂けないですおこんな高価なカード３枚も！！」
いくら能天気なブーンでも受け取れなかった。
欲しかったカードとは言え、この店で7000円もするカードが３枚。それと駆け引きを合わせれば25000円近くするだろうか。
見ず知らずの人から受け取るには、それは余りにも高額だった。
川-■∀��）「そう言うなよ。俺はお前にもっとデュエルを楽しんで欲しい。バーサークはそれを演出してくれる」
川-■∀��）「それに、俺はこんなカード36枚持ってるしな」
（ ＾ω＾）「36枚！？」
ブーンが驚いている隙に、ノワールはブーンのデッキの上に６枚のカードをポンと置いてしまった。
川-■∀��）「ま、気にすんなよ。ありがたく受け取っておいてくれ。大事にしてくれよ」
（；＾ω＾）「ちょっ！」
ブーンがバーサークのカードを返そうとする前に、ノワールはそそくさと席を立った。
川-■∀��）「店長、邪魔したな」
（´・ω・｀）「……」
カランカラン……
そしてノワールはあっという間に店を出て行ってしまう。
受け取ったバーサークをどうしようかともたもたしていたブーンは、もう追いつくことはできないだろう。
だが、ブーンは店の外に向かって駆け出した。
受け取った以上は、一言だけでも言いたかったのだ。
（ ＾ω＾）「ノワールさーーーーん！！ありがとうございますおーーーーーー！！」
川-■∀��）「……」
前を向いたまま、ノワールは黙って手を振る。
ブーンの礼を背にノワールは、そのまま街の中へと消えていった。
（＊＾ω＾）「いい人だったお」
ブーンは店の中に戻ると、ノワールから貰ったバーサークを見て感慨深くそう言う。
経緯はどうあれ、これでブーンは念願のバーサークデッドを、３枚も手に入れたのだ。
正直踊りだしたい気持ちであった。
（´・ω・｀）「ああ…」
一方ショボンは、どこか釈然としない。
突然現れてバーサークデッドなどという高価なカードを３枚も置いていった男、ノワール。
彼が、只者だとは思えなかった…。
（＊＾ω＾）「おっおっおっおっ」
しかし、今は目の前ではしゃいでいるこの少年に免じて、気にしないで置こう。
ショボンは一先ずそう思うことにした。
まさかただのカードが、何か問題が起こすわけでもなかろう。
ショボンは考えるのをやめ、業務を再開することにした。
こうして、ブーンは晴れてバーサークデッドを手に入れた。
これからのブーンのデュエルは、大きく変わるだろう。
力を持たない、コンプレックスと共にあったデュエルから……
大きな力を得た、自信と共にあるデュエルへと……。
ブーンがこの先バーサークを手に、どんな相手とどんな戦いを繰り広げていくのか。
この時はまだ、誰も知らない。
第２話に続く。
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