ニュー速VIP及び製作速報のスレッド「( ^ω^)ブーンが遊戯王の世界で頂点を目指すようです」のまとめwikiです

食事を作るのはモララーの役目であり、数少ない趣味でもあった。味のできだけではなく見た目や栄養にまで気をつかう、徹底した調理に妙な快感を覚えていた。

( ・∀・)「うん、どこをとっても完璧だ」

デフォルメされたゾンビのキャラクターがプリントされているエプロンを外し、時間を確認してため息をつく。

( ・∀・)「まだ寝ているのか。まったくあの人は」

モララーの同居人はすこぶる朝が弱い。今から起こしにいっては料理が冷めるかなどと少し逡巡したあと、結局同居人の部屋に向かうことにした。



二階にある同居人の部屋の前に立ち、無駄だとわかりつつもノックをする。当然のごとく返事はない。
少しやるせなさを覚えながら、ドアを開けて部屋に入った。

( ・∀・)「いつまで寝てるんですか! 起きてくださいマスター! もう朝ですよって……」

そこには幼い顔立ちの割に抜群のスタイルをした女性、ミセリが横たわっていた。

ミセ*゚ー゚)リ「もう……少し……あと五分だけ……」

一糸まとわぬ姿で。

( ・∀・)「なんて格好しているんですか! 自分で起きられないのならしっかり服を着てくださいと、いつもいっているじゃないですか!」

ミセ*゚ー゚)リ「……うーん、怒鳴らないでよう。だって服を着て寝るなんて習慣なかったんだもん」

裸のミセリから目を背けつつ、一緒に暮らすようになってから何度聞いたかわからない言い訳に、モララーは内心で呆れ返る。

( ・∀・)「六年も暮らしていれば習慣化するには十分でしょう! 日本では服を着て寝るのが普通なんです。郷に入りては郷に従えという言葉があります。大人なのですからいい加減聞き分けてください」

そして何度いったかわからない苦言を呈する。効果がどれほどもないのはわかっていたが、それでもいわずにはいられなかった。
そもそも日本で生まれ育ったモララーには、裸で寝るという感覚自体が理解できない。寝巻であれば寝苦しいこともないだろうと思う。

ミセ*゚ー゚)リ「ぶー、なんかモララー年寄りくさいよ」

モララーは二十七歳にもなって子供のようなことをいう主人に、なんといい聞かせたものかと悩む。
そんな考え込んでいるモララーを見てミセリは笑みを浮かべた。その顔に浮かんでいたのは、いたずらを思いついたときの子供のような笑顔だ。

ミセ*゚ー゚)リ「それより興奮したかな? 私のか・ら・だ」

( ・∀・)「なっ! ……しません。僕は下に戻りますから服を着用してからきてください」

ミセリのからかうような言葉にモララーは努めて冷静に振る舞い、踵を返して部屋を出る。

ミセ*゚ー゚)リ「照れちゃって可愛いー」

( ・∀・)「マスターは戯れが過ぎます。本当にいつまでたっても子供のようというか」

冷めた料理を温め直しながらモララーはぼやく。
中学に上がるとき、自分は思春期なのだからもう少し考慮して欲しいと願い出たら、それをネタにからかわれたことさえあった。
そんな嫌なことを思い出しながらも手際よく、リビングにある二人で使うには少し広いテーブルに料理を並べていく。

ミセ*゚ー゚)リ「モララー、おはよ!」

料理を並べ終わり、朝食の準備が済んだリビングに明るいミセリの声が響く。モララーは振り返り返事をして――

( ・∀・)「おはようございます。今しがたあさげの準備ができ…………」

――絶句した。
そこに立っていたミセリは、裸にワイシャツのみという出で立ちであった。サイズはミセリにたいして大きめではあったが身体を隠しきることはなく、動く度にひらひらと裸体をのぞかせる。

( ・∀・)「……僕は服を着用してからきてくださいといったはずですが?」

怒鳴りたい気持ちを押さえて語りかける。人間、互いを理解するためにはまず話し合うことが大切だと、モララーは自分に言い聞かせた。

ミセ*゚ー゚)リ「裸じゃダメだっていうからちゃんとワイシャツを着てきたよ、ぶい!」

( ・∀・)「ぶい、ではありません! ワイシャツ一枚だけでは、服を着ている状態とはいえないでしょうが! 貴女は露出癖でもあるのですかっ!」

ミセ*゚ー゚)リ「家の中では服を着ない習慣が――」

( ・∀・)「イギリスにそんな習慣はありませんっ!!」

モララーの試みは、話し合っても理解し合えない人間もいるのだと、このようなことで悟ってしまう結果に終わった。

( ・∀・)「マスターにおかれましては、もう少し恥じらいというものを持ってください!」

ミセ*゚ー゚)リ「大丈夫、大丈夫! こんな格好するのはモララーの前でだけだから」

( ・∀・)「……そう、ですか」

ミセリにとっては家族だから程度の意味だったのだが、モララーはそう言われると何も言えなくなってしまう。
自分がミセリにとって裸を見られてもなんとも感じないような存在、従者であるということを十分に自覚していたから。

( ・∀・)「とにかく! 服を着ていただけないのでしたら、あさげは抜きということになりますがよろしいですか?」

ミセ*゚ー゚)リ「よろしくないです! 着替えてきまーす!」

いつも返事だけはいいのだけれどと、モララーは本日で一番大きいであろうため息をついた。

…………



モララーが通っている高校は敷地面積が非常に広い。校内を移動するために巡回バスが走っているほどであり、敷地内にはレストランからレジャー施設のようなプールまである。いわゆるお金持ちが通う高校であった。
モララーとしては普通の高校でまったく構わなかったのだが、学費の一切を出してくれているミセリからの勧めとあっては断れるはずもなかった。

( ・∀・)「今日の弁当も完璧だ。美しさすら覚える」

モララーは入学してから二ヶ月間続けてきた習慣の通りに、中庭の定位置で弁当の出来栄えを自画自賛していた。
中庭といっても敷地面積の関係で規模が大きい公園のようになっており、噴水の近くにあるベンチで読書をする者もいれば、スペースをとってスポーツなどに興ずる者もいる。

( ・∀・)「平和だ……」

などとモララーがほうけていると、にわかに周りが騒がしくなった。
何事かと周りを見渡すと、一人の男子生徒がかなり勢いづいてモララーの方へ走ってきていた。

('A`)「モララーーー!!」

走ってきた男子生徒、ドクオはモララーの腕を走りながら掴むと、引っ張り上げて一緒に走らせた。

( ・∀・)「お、おい! これはなんのまねだ!」

('A`)「後ろ見てみ!」

ドクオの切羽詰まった様子に嫌なものを覚え、モララーは走りながら振り返る。
すると目に映ったのはアシナガバチの大群。それがあからさまにこちらへ狙いを定めて向かってきていた。

(;・∀・)「あれはなんだぁぁぁ!?」

('A`)「パンを手のひらに乗せて、手首の下辺りを叩くと飛ぶだろ? それを口でキャッチしながら食べてたら、飛び上がったパンが蜂の巣にダイレクトアタック!」

( ・∀・)「おい、自分の責任じゃないかっ! なんで僕まで巻込んでるんだよ!」

('A`)「苦楽を分かち合うのが友だろう?」

( ・∀・)「僕はお前と友達になった記憶はない!」

ドクオは友達といいながらいつも厄介事を持ち込む。それに巻き込まれながら、モララーが友達ではないと返すのが日課となっていた。

('A`)「そういいなさんな。もう少しで噴水だ、飛び込むぞ!」

( ・∀・)「ちょ、待て!」

腕を引っ張っているドクオが噴水に飛び込んだせいで、必然とモララーも飛び込む形になってしまう。

( ・∀・)「うわっ! がぼがぼ!」

大きい噴水だったためか水深はモララーの想像以上に深く、二人の身体は完全に水の中へ沈んでいた。
蜂達はその上を少しの間旋回していたが、諦めて飛び去っていった。

('A`)「ふー! 間一髪だったな」

( ・∀・)「……なにが間一髪だ! お前のせいで僕まで濡れ鼠になったじゃないか!」

('A`)「ははは、そう怒んなって。これも友達との淡い青春の一ページさ」

( ・∀・)「こんな青春はいらない! それに友達になった記憶はないといつもいっているだろう!」

('A`)「じゃあ友達になろうぜ!」

( ・∀・)「えっ? あ、ああ……って誰がお前となんて友達になるか!」

モララーはなぜドクオが自分と友人になりたがるのか皆目見当がつかない。
いつも冷たくあしらっているのにつきまとってくるドクオは、噂に聞くドMというやつなのではなかろうかとすら思う。

( ・∀・)「それよりいくら暖かくなってきたとはいえ、いつまでも濡れたままだと風邪をひくぞ。体操着にでも着替えるんだな」

('A`)「俺のクラス体育なかったからさ、持ってきてないんだよね」

( ・∀・)「どこまでも手間のかかるやつだな。しかたがないから僕の体操着を貸してやる。ちなみに僕はジャージを着るから遠慮はいらない」

('A`)「さすが友達思いのモララー! 俺も親友として鼻が高いよ」

( ・∀・)「友達じゃない! 誰が親友か!」



…………


( ・∀・)「などということがあったんですよ。本当にあいつには困ったものです」

ミセ*゚ー゚)リ「それってさ、体操服貸さなくても買えばよかったんじゃないの? あそこに通ってるってことは、そのドクオって子もそれぐらい持ってるよね」

(;・∀・)「あっ……!」

冷静に振る舞いながらも、どこか抜けていてお人好しなモララーを、ミセリは可愛く思う。きっとドクオという子も、モララーのそういう部分に惹かれて仲良くしているのだろうとも。

ミセ*゚ー゚)リ「モララーは学校生活についてあんまりしゃべらないから心配だったけど、そんな友達がいるなら大丈夫だね」

( ・∀・)「ですから友達じゃありませんって。あいつのおかげで、僕まで周りから変なやつだと思われているんですから」

ミセ*゚ー゚)リ「モララーは自分から周りに埋没しようとし過ぎるところがあるから、少しぐらい目立つ方がちょうどいいよ」

少しどころじゃありませんよなどと迷惑そうに、そしてどこか楽しそうにつぶやくモララーを見て、ミセリは自分がこの子にしたことは間違いじゃなかったと確信した。

ミセ*゚ー゚)リ「……それで今日の仕事の話だけど」

そして一息をついて家族としての気持ちから、パートナーに対するものへと切り替える。

ミセ*゚ー゚)リ「今回は陰陽寮から回ってきた仕事だよ。海鳴り公園に魔轟神が顕現したって。すでに結界で閉じ込めてあるし付近は閉鎖されているから、私達の役目は討滅すること」

モララーの顔からも暖かみが消え、己が本来の役割を遂行する為のものへと変化する。

( ・∀・)「悪魔の討滅ですね。了解しましたマスター!」


…………



モララーとミセリの二人は進入禁止の柵をこえて、海鳴り公園を包んでいる結界の内側に入り込む。
中は魔轟神の大群で溢れ返っていた。


ミセ*゚ー゚)リ「サポートはするけど極力自力でさばいてね。私の周囲には結界を張っておくけど、今回は数も多そうだしモララーも結界いる?」

( ・∀・)「いえ、不要です。結界は近接戦の邪魔になりますから。それに雑魚相手にマスターの魔翌力を消費させるわけには……いきませんっ!!」

そう言い切ると同時に、上空から飛びかかってきていた魔轟神ルリーの群れを、飛び蹴りで叩き潰していく。
飛び右回し蹴りで砕き、滞空したまま身体をひねらせ左後ろ蹴りを放つ。更に蹴ったルリーを足場にして空中でサマーソルトを繰り出す。

( ・∀・)「ふんっ! はっ! てありゃあぁぁぁ!!」

ルリーを蹂躙し尽したあと、地上に降りたモララーは新たな魔轟神の一群に猛進する。レイヴンの胴体を引き裂き、クルスの首をはね、グリムロの翼を引き千切る。
紫の返り血で身体を染めながら踊るように討滅していく。そこに普段の温和なモララーは存在しない。
まるで息をするかのように、ためらいなく相手を殲滅していく。その姿は美しく、そしておぞましい。

ミセ*゚ー゚)リ「モララー! 危ない! 魔術札、地割れ発現!」

ミセリの投げ放った札が地割れを引き起こし、モララーの背後に迫っていたレイジオンを飲み込んでいく。

( ・∀・)「討滅は僕がおこないますから、魔翌力は修復のために使ってください!」

ミセ*゚ー゚)リ「わかった! 気をつけてね!」

ミセリのほうに気を向けたことにより隙が生まれたのか、モララーの死角をついて魔轟神獣ケルベラルが牙をむいて襲いかかる。
とっさに身体をひねるが、それも半歩間に合わず左腕が食い千切られ鮮血が飛び散る。

(;・∀・)「ぐっ!」

だが、かわしきれないと判断した瞬間からモララーは攻撃に移っていた。

( ・∀・)「ああああああぁぁぁ!!」

左腕を食い千切ったケルベラルの頭蓋を右手で掴み地面へ叩きつけて押し潰す。
一つの頭部が潰されて絶命したのか、残り二つの頭も動かなくなっていた。

( ・∀・)「はあ、はあ……!」

ミセ*゚ー゚)リ「モララー!? 今、直してあげるからね! 我に仕えしデッドエンドたるものモララー! 我が契約の名の元に秘術をおこなう! 汝の身体、我が意のままに変化させん!」

ミセリがそう唱えると、モララーの左腕があったはずの肩から幾十幾百本もの肉の筋が突き出し、互いに絡み合いながら形を成していく。
初めて見る人間であればあまりのグロテスクさに吐き気を催したであろう、それはモララーの左腕を形成していた。

( ・∀・)「ありがとうございますマスター! ……どうやら、大物のお出ましみたいですよ!」

討滅された魔轟神達は幻想的な光を放ち消えていく。そしてその光の中に圧倒的な存在感を放つ者、魔轟神レヴュアタンが包まれるようにして立っていた。

ミセ*゚ー゚)リ「レヴュアタン!? これは普通の討滅じゃ無理そうだね! モララー、デュエルモードに切り替えるよ!」

( ・∀・)「了解しました!」


ミセ*゚ー゚)リ ( ・∀・)「デュエルフィールド形成! デュエル!!」


ミセ*゚ー゚)リ「相手のターンからだよ、気をつけて!」

( ・∀・)「了解です! レヴュアタンはモンスターを守備表示で召喚し、一枚伏せてターンエンドするみたいですね。落ち着いているな」


ミセ*゚ー゚)リ「今度は私達のターンだよ、ドロー! まずは永続魔術札、ミイラの呼び声を発現!」

( ・∀・)「くっ! 相手の罠術札、サンダー・ブレイクが発現されました! 手札の『魔轟神ルリー』を捨ててミイラの呼び声が破壊されます!」

ミセ*゚ー゚)リ「ルリーが手札から捨てられたことにより、フィールドに守備表示で特殊召喚されたね! だったら私は魔物札、『ピラミッド・タートル』を招来!」

( ・∀・)「よし! ピラミッドタートルでルリーに攻撃! 滅っせよ! ルリーの討滅に成功しました!」

ミセ*゚ー゚)リ「この調子でどんどんいこう! ターンエンド!」

( ・∀・)「相手のターンです、気を引き締めていきましょう!」

ミセ*゚ー゚)リ「レヴュアタンは裏守備だった『魔轟神ディフ』を生贄に捧げて、『魔轟神ディアネイラ』を生贄召喚するみたいだよ!」

( ・∀・)「一枚生贄で攻撃翌力2800ですか、厄介ですね。くっ! どうやらそのディアネイラでピラミッドタートルに攻撃をしかけてくるみたいです!」

(;・∀・) LP8000→6400

(;・∀・)「ぐうああぁぁ! だがこの程度っ!」

ミセ*゚ー゚)リ「モララー、無理はしないでね! ピラミッドタートルが戦闘破壊されたことにより、デッキから『ゾンビ・マスター』を特殊招来!!」

( ・∀・)「これで相手のターンはエンドのようです!」

ミセ*゚ー゚)リ「私達のターンドロー! 攻撃翌力が2800もあり魔術札の効果を一回変化させるディアネイラ、どうやって討滅しよっか?」

( ・∀・)「僕に任せてください! ゾンビマスターの効果で手札の『馬頭鬼』を捨てて、墓地のピラミッドタートルを特殊招来! そして魔術札、闇の誘惑を発現!」

ミセ*゚ー゚)リ「ディアネイラの効果で、闇の誘惑は《相手の手札を一枚捨てさせる》効果に変えられたよ! レヴュアタンは『魔轟神獣キャシー』を捨てて、捨てられたキャシーの効果でピラミッドタートルを破壊するみたい!」

( ・∀・)「読み通りだっ! 魔術札、トレード・インを発現! 手札の『闇より出でし絶望』を捨てて二枚ドロー!」

ミセ*゚ー゚)リ「なるほど、これならいけるね! 墓地の馬頭鬼を除外して、墓地に存在する闇より出でし絶望を特殊招来!」

( ・∀・)「いっくぞぉぉぉ! 闇より出でし絶望でディアネイラに攻撃! 滅ぼす!」

ミセ*゚ー゚)リ「両者の攻撃翌力は同じ! 相打ちだよ!」

( ・∀・)「ここで! ゾンビマスターで直接攻撃!!」

レヴュアタン LP8000→6200

ミセ*゚ー゚)リ「これは効いたね!」

( ・∀・)「このまま討滅まで押し切りたいところですね。ターンエンド!」

ミセ*゚ー゚)リ「相手のターン、くるよ!」

( ・∀・)「魔術札、手札抹殺を発現されたか! 僕らはサイクロン、『スカルフレイム』、激流葬を捨てて三枚ドロー!」

ミセ*゚ー゚)リ「レヴュアタンは『魔轟神獣ケルベラル』、『魔轟神獣ガナシア』を捨てて二枚ドローだよ! ケルベラルとガナシアは手札から捨てられたとき特殊召喚される!」

( ・∀・)「更に手札の『魔轟神グリムロ』を捨てて、デッキからディアネイラを手札に加えるようです!」

ミセ*゚ー゚)リ「ガナシアを生贄に捧げて、またしてもディアネイラを生贄召喚されたよ! ディアネイラがゾンビマスターへアタックしてくる! モララー気をつけて!」

(;・∀・) LP6400→5400

( ・∀・)「ぐうっ、耐えてみせる! むっ、ケルベラルで直接攻撃かっ!」

(;・∀・) LP5400→4400

(;・∀・)「ぐあああぁぁぁ!!」

ミセ*゚ー゚)リ「モララーッ!! すぐに修復するからね!」

( ・∀・)「はあ、はあ、ありがとうございます! ……気をつけてください、メインフェイズ2へ移行されました!」

ミセ*゚ー゚)リ「この光……まさか! ケルベラルとディアネイラをチューニングして『魔轟神レヴュアタン』をシンクロ召喚!? 分身体まで作りだせるなんて……」

( ・∀・)「これほどの相手とは! これは陰陽寮からもっとふんだくらないといけませんね。相手のターンはエンドです!」

ミセ*゚ー゚)リ「私達のターンドロー! まずは分身体をなんとかしないとレヴュアタンは討滅できないかな」

( ・∀・)「現状では攻撃翌力3000の分身すら討滅不可能です。ですからここは魔術札、生者の書‐禁断の呪術‐を発現です! 墓地のスカルフレイムを守備表示で蘇生しますよ! 更に相手の墓地のグリムロを除外!」

ミセ*゚ー゚)リ「そして一枚伏せて、ターンエンド!」


( ・∀・)「相手のターンに移りました! 相手は『魔轟神ガルバス』を召喚します!」

ミセ*゚ー゚)リ「ダイレクト狙いだね。レヴュアタンがスカルフレイムにしかけてきたよ!」

( ・∀・)「スカルフレイムではレヴュアタンの攻撃は受けきれませんね! ……きます! ガルバスの直接攻撃です!」

ミセ*゚ー゚)リ「この駆け引きは私達の勝ちだよ! スカルフレイムが墓地に送られたことにより発動条件が満たされた、速攻魔術札、デーモンとの駆け引きを発現!」

( ・∀・)「死してなお闘いを求める狂いし龍、現れいでよ! 『バーサーク・デッド・ドラゴン』をデッキより特殊招来!!」

ミセ*゚ー゚)リ「攻撃翌力を上回るモンスターの出現で、ガルバスの攻撃は中止せざるをえないようだね! そのままターンエンドみたいだよ!」

( ・∀・)「次はこっちのターンだ、ドロー! 魔物札、『ゴブリンゾンビ』を招来!」

ミセ*゚ー゚)リ「デッドドラゴンは攻撃翌力3500で、相手のモンスター全てに攻撃可能! これならいけるねっ! デッドドラゴンでガルバスにアタック! 滅っせよ!」

レヴュアタン LP6200→4200

( ・∀・)「追撃だ、続けていくぞ! デッドドラゴンでレヴュアタンに攻撃! ……討滅ッ!!」

レヴュアタン LP4200→3700

( ・∀・)「レヴュアタンの効果で墓地からケルベラル、ディアネイラ、ルリーを手札に加えられたか! だがまだだ! ゴブリンゾンビで直接攻撃! その隙は逃さない!!」

レヴュアタン LP3700→2600

ミセ*゚ー゚)リ「ゴブリンゾンビの効果で、相手のデッキトップにあった罠術札、因果切断が墓地に送られたみたいだよ!」

( ・∀・)「では一枚伏せてターンエンドです!」

ミセ*゚ー゚)リ「エンドフェイズにデッドドラゴンが腐敗をし始めて、攻撃翌力が500下がったけどまだまだ許容範囲!」

( ・∀・)「相手のターン、きます! くうっ!! 手札からケルベラルを捨てて魔術札、ライトニング・ボルテックスを発現されました! ケルベラルは特殊召喚され、こちらの場のモンスターは全滅です!」

ミセ*゚ー゚)リ「そんな! ……でも! ゴブリンゾンビが墓地に送られたことにより、デッキから『ゾンビキャリア』を手札に加えるよ!」

( ・∀・)「これは厄介な流れです! 手札からルリーを捨てて魔術札、使者転生を発現されました! ルリーは特殊召喚され、墓地からキャシーを手札に加えられます!」

ミセ*゚ー゚)リ「ルリーを生贄に捧げてまたしてもディアネイラを生贄召喚、か。ケルベラルがダイレクトでくるよ、気をつけて!」

(;・∀・) LP4400→3400

(;・∀・)「ぐああああぁぁぁぁ!! くそっ! ディアネイラでの追撃、直接攻撃かっ! さばききれない!」

(;・∀・) LP3400→600

ミセ*゚ー゚)リ「モララーーー!! しっかりしてっ!! はあああああ!」

( ・∀・)「くう、はあ、はあ、ありがとうございます! 僕がデッドエンドでなければと思うとゾッとしますよ!」

ミセ*゚ー゚)リ「でもこれ以上は魔翌力がもたないよ! もうダメージは受けられない!」

( ・∀・)「わかりました! レヴュアタンはメインフェイズ2に移行して、ケルベラルとディアネイラをチューニングしています! 再度レヴュアタンの分身体がシンクロ召喚されました!」

ミセ*゚ー゚)リ「レヴュアタン、ここまで強いなんて! ……相手のターンはエンドみたいだね!」

( ・∀・)「僕達のターンドロー!」

( ・∀・)(マスターの魔翌力消費も激しい。ここで僕が決めなければっ!)

( ・∀・)「魔物札、ゾンビマスター招来! ゾンビマスターの効果で手札のゾンビキャリアを墓地へ送り、そのゾンビキャリアを特殊招来する!」

ミセ*゚ー゚)リ「モララー、もしかして……」

( ・∀・)「ここで決めます! ゾンビマスターとゾンビキャリアをチューニング! 『デスカイザー・ドラゴン』シンクロ招来!!」

ミセ*゚ー゚)リ「まさか!? ダメだよ! あれはモララーの中枢にある死者の指環に負荷が!」

( ・∀・)「僕はデッドエンドです! 主人たるネクロマンサーを守り、敵を殲滅するのが使命! 罠術札、バスタァァァモォォォドッ!! 僕の魂を食らって現れろ! デスカイザーを生贄に捧げ、デッキから『デスカイザー・ドラゴン/バスター』特殊招来!!」

ミセ*゚ー゚)リ「私はっ! そんなつもりでモララーをデッドエンドにしたんじゃっ!」

( ・∀・)「カイザーバスターの効果により墓地からスカルフレイム、闇より出でし絶望、デスカイザー、ゾンビマスターを特殊招来! 一意専心! 目標は一点突破のみ!」

ミセ*゚ー゚)リ「せめて魔術札の魔翌力は私が! 装備魔術札、団結の力をカイザーバスターに装着!」

( ・∀・)「これでカイザーバスターの攻撃翌力は6900!! 力が溢れる……はあああああ!! 分身ごと討滅してやるっ!! カイザーバスターでレヴュアタンに攻撃!! 消え失せろぉぉぉぉぉぉ!!」

レヴュアタン LP2600→0

( ・∀・)「討滅完了! はあ、はあ、さすがに疲れましたね……」

ミセ*゚ー゚)リ「もう、勝手にモード変更なんてするからだよ! ……でも魔轟神レヴュアタンなんて大物は、滅多に顕現しないはずなんだけど」

( ・∀・)「ここ最近、いやに大型の仕事が続いてますね」

ミセ*゚ー゚)リ「うん。何かよくないことが起きなければいいんだけど」

ミセリのつぶやくような言葉にモララーは軽くうなずき返す。そして瞳を閉じて、倦怠感に包まれた身体に心地のよい風を感じていた。



第一語り 完

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

どなたでも編集できます