第一話「本当のヒーロー」
最終更新：ID:J+gXWHk7pw 2009年06月16日(火) 00:48:40履歴
偉大なる獣と神獣の王のようです
第一話「本当のヒーロー」
('A`)「おいブーン、聞いたか？ 今日ウチのクラスに転校生が来るらしいぜ」
( ＾ω＾)「おっ？ 女の子なのかお？ 男なのかお？」
('A`)「いや、チラッと噂で聞いただけだから詳しくは知らね」
( ＾ω＾)「可愛い女の子か遊戯王の強い男だといいお」
('A`)「可愛い女の子だと嬉しいのは同意だが、そういうことツンの前では言わないように気をつけろよ」
( ＾ω＾)「転校生が可愛い女の子だったら良いのと、ツンに何の関係があるんだお？」
('A`)「まったく、本気で言ってるんだから呆れるぜ。まだ女って決まったわけじゃないが……二つの良いところが混ざって遊戯王の強い女の子だったりしてな」
( ＾ω＾)「それなら望むところだお、僕のＨＥＲＯパワー見せてやるお！」
('A`)「……ブーン、お前のＨＥＲＯは」
（ ＾ω＾)「ﾄﾞｸｵ、先生が来たお！」
('A`)「あっ、ああ……」
´Ａ｀「はい皆さん、おはようございます。いきなりですが、今日からこのクラスに新しい友達が加わります。仲良くしてあげてくださいね……もしも仲良くできないような奴は」
｀Ａ´「鞭でビシバシだぁぁぁ!!」
(；'A`)「先生、皆仲良くしますから落ち着いてください」
´Ａ｀「そうですか……すみません、些か取り乱してしまいました。それでは君島さん入って来てください」
ｱｷﾗ「はい！ 今日からお世話になります君島ｱｷﾗです。皆さんよろしくお願いしますね」
('A`)「案外というか、かなり可愛い子じゃないか」
( ＾ω＾)「１０点！」
・Ｂ・「１０点！」
⌒Ｃ⌒「９点！」
＾Ｄ＾「１０点！」
゜Ｅ゜「１０点！」
('A`)「出ました、高得点の４９点!! いやぁ、それにしても惜しい！ もう少しで満点でした。９点をつけられたＣさんは何故１点マイナスを？」
⌒Ｃ⌒「胸のペタンコぶりは芸術的だったのですがね、背丈が少しね。もし挨拶が『よろしくお願いしますね、お兄ちゃん』だったら満点だったでしょう」
('A`)「それにしても残念です。敗因は審査員に変態が紛れていたことのみ！ しかし君島ｱｷﾗ４９点という伝説はVIP高校で語り継がれていくことでしょう!!」
｀Ａ´「……よし、お前ら後で体育館の裏に来い」
「「すいませんっした！！」」
ｱｷﾗ「あ、あの、先生。私はどこの席に座れば良いんですか？」
´Ａ｀「あぁ、すいません。確か内藤君の隣りが空いてましたね、あちらの席を使ってください」
ｱｷﾗ「わかりました。内藤君、今日からよろしくね」
( ＾ω＾)「よろしくお。それと僕のことは皆ブーンって呼ぶから、君島さんもブーンって呼んでお」
ｱｷﾗ「うん、ブーンよろしくね。それと私のこともｱｷﾗって呼んで欲しいな」
( ＾ω＾)「ｱｷﾗ、よろしくお」
('A`)「……なーんか面白くねぇな」
放課後
ｱｷﾗ「ねぇ、ブーン。この辺りに遊戯を扱ってるカードショップってないかな？」
( ＾ω＾)「ｱｷﾗも遊戯王やるのかお？ 僕とﾄﾞｸｵの行きつけの店があるお」
('A`)「なっ、なっ、ブーン。俺の予想通り遊戯王をやる女の子だってことだぜ！」
( ＾ω＾)「そんな嬉しそうにしなくても……それにﾄﾞｸｵは遊戯王の強いって言ってたから、まだ予想通りとは言えないお」
('A`)「いいや、ｱｷ、いや、その、君島さんは強いね。オーラを感じ取れるというか運命を感じちゃったというか……あぁ、とにかくわかるんだよ」
(；＾ω＾)「僕はﾄﾞｸｵが何を言ってるのか、わからないお」
ｱｷﾗ「え、えっとﾄﾞｸｵ君だよね？ ブーンの友達の」
('A`)「あっ、あぁ。ところで君島さんも遊戯王やるのかい？」
ｱｷﾗ「……うん、やるよ遊戯王」
('A`)「ん？ 何か変なこと聞いたかな？」
ｱｷﾗ「う、ううん。あっそうだ、ﾄﾞｸｵ君も私のことｱｷﾗって呼んでよ。ブーンの友達なら私も友達ってことで」
('A`)（なぜブーンのことばかり……）
('A`)「あぁ……よろしくな、ｱｷﾗ」
ｱｷﾗ「よろしくね、ﾄﾞｸｵ君。それでさっきの話の続きなんだけど、ブーンとﾄﾞｸｵ君の行きつけのお店があるんだよね？」
( ＾ω＾)「遊戯王オンリーで扱ってて、店内で対戦してる人も結構いるとこだお」
ｱｷﾗ「そうなんだ。ね、ブーンもし良かったら案内してもらえないかな？」
( ＾ω＾)「おっ、もちろん良いお」
('A`)「よし、ｱｷﾗの歓迎会も兼ねて三人で行こうぜ」
ｱｷﾗ「ありがとう」
( ＾ω＾)「それじゃあ、行くお」
ξﾟ��ﾟ)ξ「……ちょっとブーン。私との約束破ってどこ行く気？」
( ＾ω＾)「ツン！ 何か約束なんてしてたかお？」
ξﾟ��ﾟ)ξ「してたかお？じゃないわよ！ 買い物付き合ってくれるって約束をしてたじゃない！」
(；＾ω＾)「うーん、思い出せないお」
ξ#ﾟ��ﾟ)ξ「ッッ！！！」
ｱｷﾗ「あの、ツンさん？ ブーン達私の歓迎会してくれるって話になっちゃって、先約あるなんて知らなくて……本当にすみません」
ξﾟ��ﾟ)ξ「……貴女が噂の転校生？」
ｱｷﾗ「噂かどうかはわからないですけど今日転校してきました。その、君島ｱｷﾗって言います」
ξﾟ��ﾟ)ξ「転校生の前でいきなり怒ってばかりじゃ私が恐い人みたいじゃない。……私は隣りのクラスのツンよ、なんだかごめんね」
ｱｷﾗ「ううん、こっちこそごめん。これからよろしくね、ツン」
ξﾟ��ﾟ)ξ「うん。ｱｷﾗ、よろしくね」
('A`)「よし話がまとまったところで、俺達は今から遊戯王しにカードショップへ行くけどツンはどうするんだ？」
ξﾟ��ﾟ)ξ「私は……今日買わないといけないものがあるからやめとくわ。ごめんね、ｱｷﾗ」
ｱｷﾗ「もともとツンは予定があったんだもん。気にしないで」
( ＾ω＾)「それじゃあレッツゴーだお！」
('A`)「あ、待てよ……もういなくなっちまったか。それじゃあｱｷﾗ、俺が案内するから、二人きりで行こうぜ」
ｱｷﾗ「ええ、早くブーンを追いかけましょ」
('A`)「……」
ξﾟ��ﾟ)ξ「…………遊戯王、か」
カードショップ
( ＾ω＾)「ここが行きつけの店だお」
ｱｷﾗ「プレイしてる人結構いるんだね」
('A`)「ああ、ここは知る人ぞ知る名店だからな。固定客が多いのさ」
( ＾ω＾)「じゃあまず僕がデュエル挑んで来るから、ｱｷﾗは一回どんな感じか見学しててお」
('A`)「ちょ、ブーン！ お前のデッキは」
( ＾ω＾)「Ｅ、僕とデュエルしようお」
＠Ｅ＠「……ブーン。お断りだね、お前とのデュエルはつまんないんだよ」
(；＾ω＾)「何でそんな酷いこと言うお、デュエルしようお！」
＠Ｅ＠「お前がデッキにしてることの方が酷いだろうが。まぁいい一回だけだからな、俺が勝ったらお前とのデュエルは二度としない」
( ＾ω＾)「わかったお！ 絶対に勝つお！」
( ＾ω＾) 「「デュエル！」」 ＠Ｅ＠
＠Ｅ＠「俺のターンからだ、ドロー。『怒れる類人猿』を攻撃表示で召喚し、一枚伏せてターンエンド」
ｱｷﾗ「何だかブーンが負けたらもうデュエルしないとか言ってたけど、大丈夫かな？」
('A`)「……ブーンがＥに勝つことはまず無いだろうな」
( ＾ω＾)「僕のターン、ドローだお。魔法カード『Ｅ‐エマージェンシーコール』を使うお、引いて来るのは『Ｅ‐ＨＥＲＯワイルドマン』」
ｱｷﾗ「あのＥって人はそんなに強いの？」
('A`)「いや、確かにＥはかなりの使い手だ。だけど問題はブーンの方にあるんだよ」
( ＾ω＾)「更に魔法カード『融合』を使い、手札のワイルドマンとエッジマンを融合して『Ｅ‐ＨＥＲＯワイルドジャギーマン』を攻撃表示で特殊召喚するお」
ｱｷﾗ「それはブーンが弱いってことなの？」
('A`)「そうと言えなくもない。……あいつのデッキはただの真似なんだ」
＠Ｅ＠「悪いな、罠カード発動『奈落の落とし穴』だ」
ｱｷﾗ「真似って、誰かのデッキを真似してるってこと？」
('A`)「ああ、あいつのデッキはアニメの主人公の真似なんだ。憧れだけでできてる模造品、だからデッキに魂が入ってない」
(；＾ω＾)「あぁぁ、僕のヒーローが……ターンエンドだお」
ｱｷﾗ「デュエリストの魂が入ってないデッキなんて……」
('A`)「ああ、今まで俺が何気なくフォローして来たからブーンは気付いていないのさ」
＠Ｅ＠「俺のターン、ドローだ。『巨大ネズミ』を攻撃表示で召喚し、怒れる類人猿と巨大ネズミでダイレクトアタックだ！」
( ´ω｀)ＬＰ８０００→４６００
ｱｷﾗ「そんなのダメだよ！ ……どんなに辛いことでも友達としてこれは言ってあげないと」
('A`)「わかってはいたんだけど……やっぱり俺もどこかで逃げてたんだろうな」
( ＾ω＾)「僕のターン、ドローだお」
(；＾ω＾)(まずいお、手札はネオス、スペーシアギフト、ラスオブネオス、融合解除しかないお)…ターンエンドだお」
('A`)「このデュエルが終わったら、俺ブーンに言うよ」
ｱｷﾗ「うん、お願いﾄﾞｸｵ君。きっと今日友達になったばかりの私の言葉じゃ、ブーンの心に届かないから」
＠Ｅ＠「俺のターン、ドローだ。……ちっ、ブラフでも何でも良いから伏せろってんだよ。魔法カード『野生開放』を巨大ネズミに使い、怒れる類人猿と巨大ネズミでダイレクトアタックだ」
( ´ω｀)ＬＰ４６００→０
＠Ｅ＠「……ブーン、やっぱりお前とはもうやらねぇぜ」
('A`)「ブーン！」
( ＾ω＾)「ﾄﾞｸｵ！……あはは、負けちゃったお。それにしてもツイてなかったお、ジャムり過ぎにも程があるお！ だいたい」
('A`)「ブーン！ いいから聞け！」
(；＾ω＾)「……ﾄﾞｸｵ」
('A`)「ブーン。お前との対戦、Ｅだけじゃなくて俺も皆もずっとつまらないと思ってた」
(；＾ω＾)「そんな、だって」
('A`)「聞けって！ それはなブーン強い弱いの話じゃない。お前のデッキには魂がこもってないんだよ」
( ´ω｀)「……」
('A`)「お前のデッキは憧れという自己満足でできたものに過ぎない。……俺は自分のデッキを信じてる、そしてその信頼に答えてくれるデッキの為に全力を尽くす。勝っても負けてもだ」
( ´ω｀)「ぅ……」
('A`)「別にＥ‐ＨＥＲＯがダメだとか言ってるわけじゃない。ただブーン俺はアニメの真似でも憧れだけの何かでもない、お前だけの」
( ｀ω´)「う、う、うるさいお！ ﾄﾞｸｵなんかに僕の気持ちはわかんないお！」
('A`)「おい、待てよ、ブーン！ 俺はただ……」
ｱｷﾗ「……大丈夫だよ。ﾄﾞｸｵ君の気持ちはちゃんとブーンに届いてる」
('A`)「……悪いなｱｷﾗ、ちょっとトイレ行って来る」
ｱｷﾗ「うん、私のことは気にしないで。」
('A`)「うっ、うっ、くぅぅ……」
ブーン自室
( ｀ω´)「ﾄﾞｸｵなんか！ ﾄﾞｸｵなんか！ もう遊戯王なんてやめてやるお！」
( ｀ω´)「こんなカードみんな要らないお！ お前も！お前も！お前も！お前も……お前は」
回想
父「ブーン、お前が欲しがっていた何たらＨＥＲＯのカード買って来たぞ」
( ＾ω＾)「ありがとうだお、ってこれはＤ・ＨＥＲＯだお！ 僕が欲しいのは主人公の使うＥ・ＨＥＲＯだお」
父「えっ!? 強そうなカードなんだがこれも違うのか？」
( ＾ω＾)「それも違うお、更にそいつはＨＥＲＯですらないお」
父「そうか、すまなかったな」
( ＾ω＾)「あの時の……」
？「私は君のデュエルをずっと見て来た」
( ＾ω＾)「お前は……」
？「私は君のデュエルにかける情熱が、誰に負けるものではないことを知っている」
( ＾ω＾)「僕の魂と共に……」
？「私は君の魂と共に……」
( ＾ω＾)「戦いたいのかお！」
？「戦いたい！」
翌日、学校
('A`)「……よぉ、ブーン」
ｱｷﾗ「おはよう、ブーン」
( ＾ω＾)「ﾄﾞｸｵ、ｱｷﾗ。放課後に話があるお」
('A`)「あっ、ああ」
´Ａ｀「はい、皆さん。おはようございます。今日は……」
放課後
ｱｷﾗ「ブーン、話って何かな？」
( ＾ω＾)「今日も二人にカードショップへついて来て欲しいお」
('A`)「……わかった、早速行こうぜ！」
ξﾟ��ﾟ)ξ「どこ行くの？」
ｱｷﾗ「ツン！」
('A`)「今日もカードショップに行くんだ」
ξﾟ��ﾟ)ξ「へぇ、私も行っても良い？」
('A`)「珍しいな、ツンがカードショップに来るなんて」
ｱｷﾗ「ね、ブーン。良いよね」
( ＾ω＾)「もちろん構わないお」
('A`)「じゃあ今度こそ行くか」
カードショップ
( ＾ω＾)「僕は今日、Ｅに挑むお」
('A`)「だけどブーン、Ｅは」
( ＾ω＾)「わかってるお、それでもだお」
('A`)「……ああ、わかった。俺はもう何も言わねえ」
( ＾ω＾)(ありがとう、ﾄﾞｸｵ)
( ＾ω＾)「行って来るお」
＠Ｅ＠「よしっ、俺の勝ちだな！」
( ＾ω＾)「Ｅ、僕と勝負して欲しいお」
＠Ｅ＠「あ？ ブーン、俺はもうお前とは」
＠Ｅ＠；(何だ、この感じは？ 今までのブーンとは決定的に何かが違う！)
( ＾ω＾)「そこをなんとか頼むお」
＠Ｅ＠「わかった、良いだろう」
( ＾ω＾)「Ｅ、ありがとう。今までごめんお、そして……楽しいデュエルをしようお！」
＠Ｅ＠「ああ！」
( ＾ω＾) 「「デュエル！」」 ＠Ｅ＠
( ＾ω＾)「僕のターンからだお。一枚ドローして『Ｅ・ＨＥＲＯエアーマン』を攻撃表示で召喚するお」
('A`)「ブーンはやっぱりＥ‐ＨＥＲＯか」
ｱｷﾗ「ううん、まだわかんないよ」
( ＾ω＾)「エアーマンの効果でデッキから『Ｄ‐ＨＥＲＯドグマガイ』を引いてくるお。更に二枚伏せてターンエンドだお」
('A`)「今度はＤ‐ＨＥＲＯなのか？」
ｱｷﾗ「きっと、ブーンは自分の道を見つけたんだよ」
('A`)「ああ……」
ξﾟ��ﾟ)ξ「…………」
＠Ｅ＠「俺のターンだ、ドロー。俺は怒れる類人猿を攻撃表示で召喚する、そしてエアーマンに攻撃だ！」
( ´ω｀)LP８０００→７８００
＠Ｅ＠「メインフェイズ２に一枚伏せてターンエンドだ」
( ＾ω＾)「おっ、エンド前に伏せてある速攻魔法『終焉の焔』を発動するお。自分フィールド上に黒焔トークン二体を特殊召喚するお」
＠Ｅ＠(ドグマか、ちと厄介だぜ)
( ＾ω＾)「僕のターン、ドローだお。『Ｄ‐ＨＥＲＯダイヤモンドガイ』を攻撃表示で召喚するお。そして優先権を行使してダイヤモンドガイ効果発動、トップのカードはドゥームガイ……デッキの一番下に戻すお」
('A`)(伏せカードは多分、奈落の落とし穴。どうするんだブーン？)
( ＾ω＾)「僕はデッキを信じてるし、デッキは僕に答えてくれる。……だから全力を尽くすお！ ダイヤモンドガイとトークン二体をリリースしてドグマガイ特殊召喚！」
＠Ｅ＠「悪いな。罠発動、奈落の落とし穴だ」
( ＾ω＾)「僕はデュエリスト、たとえ自分の身を削ってでも仲間と共に闘うお！ チェーンしてトラップ発動、『神の宣告』奈落は無効化するお」
( ´ω｀)LP７８００→３９００
＠Ｅ＠「ちっ！」
( ＾ω＾)「ドグマガイで怒れる類人猿にアタックだお！」
＠Ｅ＠LP８０００→６８００
( ＾ω＾)「ターンエンドだお」
＠Ｅ＠「ブーン、やるじゃねぇか。俺のターンドロー！」
( ＾ω＾)「この瞬間ドグマガイの効果で相手のライフは半分になるお！」
＠Ｅ＠LP６８００→３４００
＠Ｅ＠「まだ大した差じゃねぇ。俺はモンスターは守備表示でセット、更にカードを一枚伏せてエンドだ！」
( ＾ω＾)「僕のターン、ドローするお。ドグマガイでモンスターに攻撃！」
＠Ｅ＠「巨大ネズミだ、戦闘で破壊されたことによりデッキから『レスキューキャット』を特殊召喚する」
( ＾ω＾)「ターンエンドだお」
＠Ｅ＠「俺のターン、ドローだ。レスキューキャットの効果発動、レスキューキャットをリリースして『コアラッコ』と『Ｘセイバーエアベルン』を特殊召喚する。コアラッコの効果発動、このターンドグマガイの攻撃力は０だ！」
(；＾ω＾)「さすがＥ、本領発揮かお」
＠Ｅ＠「まさかこいつを使うことになるとはな、頼むぜ相棒！ コアラッコとエアベルンをリリースして『百獣の王ベヒーモス』をアドバンス召喚だ！」
ﾍﾞﾋ「ブルゥゥ！」
ｱｷﾗ「……あ、あれは、ベヒーモス」
('A`)「初めて見るカードだが、ｱｷﾗは知ってるのか？」
ｱｷﾗ「え、ええ」
＠Ｅ＠「ベヒーモスの効果発動、墓地のレスキューキャットとエアベルンを手札に加える。更に永続魔法『一族の結束』を発動ベヒーモスの攻撃力は８００上昇する。ドグマガイにアタックだ！」
( ´ω｀)LP３９００→４００
ｱｷﾗ「…………」
('A`)「どうしたんだ？ もし急に体調悪くなったなら休ませてもらったほうが」
ｱｷﾗ「ううん、大丈夫。それにブーンだって頑張ってるんだし……何があってもこのデュエル、見逃すわけにはいかないよ」
('A`)(ｱｷﾗ、お前はやっぱりブーンのことが……)
＠Ｅ＠「次のターンで俺の勝ちだ。ターンエンドだぜ」
( ＾ω＾)(……信じ合うデッキとデュエリストは運命のように惹かれ合う)
( ＾ω＾)「僕のターン、これが最後のドローだお。速攻魔法『サイクロン』発動、伏せカードを破壊するお」
＠Ｅ＠「今さらだぜ？破壊されたのは地霊術‐鉄だ」
( ＾ω＾)「更に魔法カード『戦士の生還』でドグマガイを手札に加えるお。もう一つ魔法カード『融合賢者』を使って融合を手札に加えるお」
('A`)「融合だって、まさか！」
( ＾ω＾)「僕も、僕もお前の魂と共に闘いたいお！ 融合、手札のドグマガイとＢｌｏｏ‐Ｄを融合して最後のＤ『Ｄｒａｇｏｏｎ Ｄ‐ＥＮＤ』を特殊召喚するお！」
Ｄ「よく頑張ったな、ブーン君」
( ；ω；)「ＨＥＲＯじゃないなんて言ってごめんお。お前はアニメの主人公よりも、誰よりも僕のヒーローだお」
Ｄ「私がヒーローか、だったらブーン君。ヒーローを使う君は主人公だ。さぁ涙を拭いて、主人公に涙と鼻水は似合わない。後は主人公とヒーローの力でカーテンフォールをするだけさ」
( ＾ω＾)(……僕は僕の物語を見つけたお。そこにはﾄﾞｸｵ、ツン、ｱｷﾗ、Ｅ、他にも大勢の人がいて、色んな物語の主人公と交差しながら真直ぐ前に続いていく。その道を僕は信じ合う仲間と共に歩いていくお)
( ＾ω＾)「Ｄエンドの効果発動！ ベヒーモスを破壊してその攻撃力分相手ライフにダメージを与えるお！」
＠Ｅ＠LP３４００→０
＠Ｅ＠「ブーン、お前の勝ちだ」
( ＾ω＾)「Ｅ……ありがとう」
＠Ｅ＠「今日から俺とお前はライバルだ！ これからも楽しいデュエル続けようぜ」
( ＾ω＾)「もちろんだお！」
('A`)「やったな、ブーン！」
( ＾ω＾)「…………」
('A`)「どうしたんだ？」
( ＾ω＾)「ﾄﾞｸｵ、僕達は今日から友達じゃないお」
('A`)「…………」
( ＾ω＾)「今日からは親友兼ライバルだお！」
('A`)「ああ、だが Ｅに一回勝ったぐらいで俺のライバルとは大口叩いたな」
( ＾ω＾)「今やったら僕が勝つお」
('A`)「なんだと！」
ｱｷﾗ「ねぇ、私もライバルにさせてもらって良いかな？」
( ＾ω＾)「もちろんだお」
('A`)「おいブーン！ 今すぐ俺との力差見せてやるぜ！」
( ＾ω＾)「かかってこいお！」
ｱｷﾗ「あはは」
ξﾟ��ﾟ)ξ(私はデュエリストじゃないからあの輪には入れない。あの眩しくて輝いてる輪を遠くで見てるだけ……遊戯王、か)
その日の夜
＠Ｅ＠「ブーンも強くなったし、明日もデュエルが楽しみだぜ」
？「ちょっとまちな、かなり濃い獣の臭いだ。テメェ、百獣王を持ってやがんな？」
＠Ｅ＠「誰だ、お前は……ってブーンやﾄﾞｸｵと一緒にいた」
？「あぁ？ 何言ってやがんだ、それとも頭イッてんのか？」
＠Ｅ＠「何だと！」
？「まぁつまらん問答する気もねえし、細けぇことはどうでもいいんだ。要件だけ言えば百獣王を渡せ」
＠Ｅ＠「ふざけるな、こいつは俺の魂をわけた相棒だ！ 自分の魂を他人にホイホイ渡せるか！」
？「力ずくが好みか？ 良いねぇ、俺もその方が楽しめる」
＠Ｅ＠「問答は無用なんだろ？ デュエル！」
…………
＠Ｅ＠「そ、そんな、俺が手も足も出ないなんて……」
？「百獣王は頂くぜ、っとそういや魂だから簡単に渡せないんだったな？ じゃあついでにテメェの魂も抜き取ってってやるよ」
＠Ｅ＠「うわぁぁ!!」
？「まったくモブキャラのくせに出張ってんじゃねぇよ、さてと次はどこに行くかね」
第一話 完
第一話「本当のヒーロー」
('A`)「おいブーン、聞いたか？ 今日ウチのクラスに転校生が来るらしいぜ」
( ＾ω＾)「おっ？ 女の子なのかお？ 男なのかお？」
('A`)「いや、チラッと噂で聞いただけだから詳しくは知らね」
( ＾ω＾)「可愛い女の子か遊戯王の強い男だといいお」
('A`)「可愛い女の子だと嬉しいのは同意だが、そういうことツンの前では言わないように気をつけろよ」
( ＾ω＾)「転校生が可愛い女の子だったら良いのと、ツンに何の関係があるんだお？」
('A`)「まったく、本気で言ってるんだから呆れるぜ。まだ女って決まったわけじゃないが……二つの良いところが混ざって遊戯王の強い女の子だったりしてな」
( ＾ω＾)「それなら望むところだお、僕のＨＥＲＯパワー見せてやるお！」
('A`)「……ブーン、お前のＨＥＲＯは」
（ ＾ω＾)「ﾄﾞｸｵ、先生が来たお！」
('A`)「あっ、ああ……」
´Ａ｀「はい皆さん、おはようございます。いきなりですが、今日からこのクラスに新しい友達が加わります。仲良くしてあげてくださいね……もしも仲良くできないような奴は」
｀Ａ´「鞭でビシバシだぁぁぁ!!」
(；'A`)「先生、皆仲良くしますから落ち着いてください」
´Ａ｀「そうですか……すみません、些か取り乱してしまいました。それでは君島さん入って来てください」
ｱｷﾗ「はい！ 今日からお世話になります君島ｱｷﾗです。皆さんよろしくお願いしますね」
('A`)「案外というか、かなり可愛い子じゃないか」
( ＾ω＾)「１０点！」
・Ｂ・「１０点！」
⌒Ｃ⌒「９点！」
＾Ｄ＾「１０点！」
゜Ｅ゜「１０点！」
('A`)「出ました、高得点の４９点!! いやぁ、それにしても惜しい！ もう少しで満点でした。９点をつけられたＣさんは何故１点マイナスを？」
⌒Ｃ⌒「胸のペタンコぶりは芸術的だったのですがね、背丈が少しね。もし挨拶が『よろしくお願いしますね、お兄ちゃん』だったら満点だったでしょう」
('A`)「それにしても残念です。敗因は審査員に変態が紛れていたことのみ！ しかし君島ｱｷﾗ４９点という伝説はVIP高校で語り継がれていくことでしょう!!」
｀Ａ´「……よし、お前ら後で体育館の裏に来い」
「「すいませんっした！！」」
ｱｷﾗ「あ、あの、先生。私はどこの席に座れば良いんですか？」
´Ａ｀「あぁ、すいません。確か内藤君の隣りが空いてましたね、あちらの席を使ってください」
ｱｷﾗ「わかりました。内藤君、今日からよろしくね」
( ＾ω＾)「よろしくお。それと僕のことは皆ブーンって呼ぶから、君島さんもブーンって呼んでお」
ｱｷﾗ「うん、ブーンよろしくね。それと私のこともｱｷﾗって呼んで欲しいな」
( ＾ω＾)「ｱｷﾗ、よろしくお」
('A`)「……なーんか面白くねぇな」
放課後
ｱｷﾗ「ねぇ、ブーン。この辺りに遊戯を扱ってるカードショップってないかな？」
( ＾ω＾)「ｱｷﾗも遊戯王やるのかお？ 僕とﾄﾞｸｵの行きつけの店があるお」
('A`)「なっ、なっ、ブーン。俺の予想通り遊戯王をやる女の子だってことだぜ！」
( ＾ω＾)「そんな嬉しそうにしなくても……それにﾄﾞｸｵは遊戯王の強いって言ってたから、まだ予想通りとは言えないお」
('A`)「いいや、ｱｷ、いや、その、君島さんは強いね。オーラを感じ取れるというか運命を感じちゃったというか……あぁ、とにかくわかるんだよ」
(；＾ω＾)「僕はﾄﾞｸｵが何を言ってるのか、わからないお」
ｱｷﾗ「え、えっとﾄﾞｸｵ君だよね？ ブーンの友達の」
('A`)「あっ、あぁ。ところで君島さんも遊戯王やるのかい？」
ｱｷﾗ「……うん、やるよ遊戯王」
('A`)「ん？ 何か変なこと聞いたかな？」
ｱｷﾗ「う、ううん。あっそうだ、ﾄﾞｸｵ君も私のことｱｷﾗって呼んでよ。ブーンの友達なら私も友達ってことで」
('A`)（なぜブーンのことばかり……）
('A`)「あぁ……よろしくな、ｱｷﾗ」
ｱｷﾗ「よろしくね、ﾄﾞｸｵ君。それでさっきの話の続きなんだけど、ブーンとﾄﾞｸｵ君の行きつけのお店があるんだよね？」
( ＾ω＾)「遊戯王オンリーで扱ってて、店内で対戦してる人も結構いるとこだお」
ｱｷﾗ「そうなんだ。ね、ブーンもし良かったら案内してもらえないかな？」
( ＾ω＾)「おっ、もちろん良いお」
('A`)「よし、ｱｷﾗの歓迎会も兼ねて三人で行こうぜ」
ｱｷﾗ「ありがとう」
( ＾ω＾)「それじゃあ、行くお」
ξﾟ��ﾟ)ξ「……ちょっとブーン。私との約束破ってどこ行く気？」
( ＾ω＾)「ツン！ 何か約束なんてしてたかお？」
ξﾟ��ﾟ)ξ「してたかお？じゃないわよ！ 買い物付き合ってくれるって約束をしてたじゃない！」
(；＾ω＾)「うーん、思い出せないお」
ξ#ﾟ��ﾟ)ξ「ッッ！！！」
ｱｷﾗ「あの、ツンさん？ ブーン達私の歓迎会してくれるって話になっちゃって、先約あるなんて知らなくて……本当にすみません」
ξﾟ��ﾟ)ξ「……貴女が噂の転校生？」
ｱｷﾗ「噂かどうかはわからないですけど今日転校してきました。その、君島ｱｷﾗって言います」
ξﾟ��ﾟ)ξ「転校生の前でいきなり怒ってばかりじゃ私が恐い人みたいじゃない。……私は隣りのクラスのツンよ、なんだかごめんね」
ｱｷﾗ「ううん、こっちこそごめん。これからよろしくね、ツン」
ξﾟ��ﾟ)ξ「うん。ｱｷﾗ、よろしくね」
('A`)「よし話がまとまったところで、俺達は今から遊戯王しにカードショップへ行くけどツンはどうするんだ？」
ξﾟ��ﾟ)ξ「私は……今日買わないといけないものがあるからやめとくわ。ごめんね、ｱｷﾗ」
ｱｷﾗ「もともとツンは予定があったんだもん。気にしないで」
( ＾ω＾)「それじゃあレッツゴーだお！」
('A`)「あ、待てよ……もういなくなっちまったか。それじゃあｱｷﾗ、俺が案内するから、二人きりで行こうぜ」
ｱｷﾗ「ええ、早くブーンを追いかけましょ」
('A`)「……」
ξﾟ��ﾟ)ξ「…………遊戯王、か」
カードショップ
( ＾ω＾)「ここが行きつけの店だお」
ｱｷﾗ「プレイしてる人結構いるんだね」
('A`)「ああ、ここは知る人ぞ知る名店だからな。固定客が多いのさ」
( ＾ω＾)「じゃあまず僕がデュエル挑んで来るから、ｱｷﾗは一回どんな感じか見学しててお」
('A`)「ちょ、ブーン！ お前のデッキは」
( ＾ω＾)「Ｅ、僕とデュエルしようお」
＠Ｅ＠「……ブーン。お断りだね、お前とのデュエルはつまんないんだよ」
(；＾ω＾)「何でそんな酷いこと言うお、デュエルしようお！」
＠Ｅ＠「お前がデッキにしてることの方が酷いだろうが。まぁいい一回だけだからな、俺が勝ったらお前とのデュエルは二度としない」
( ＾ω＾)「わかったお！ 絶対に勝つお！」
( ＾ω＾) 「「デュエル！」」 ＠Ｅ＠
＠Ｅ＠「俺のターンからだ、ドロー。『怒れる類人猿』を攻撃表示で召喚し、一枚伏せてターンエンド」
ｱｷﾗ「何だかブーンが負けたらもうデュエルしないとか言ってたけど、大丈夫かな？」
('A`)「……ブーンがＥに勝つことはまず無いだろうな」
( ＾ω＾)「僕のターン、ドローだお。魔法カード『Ｅ‐エマージェンシーコール』を使うお、引いて来るのは『Ｅ‐ＨＥＲＯワイルドマン』」
ｱｷﾗ「あのＥって人はそんなに強いの？」
('A`)「いや、確かにＥはかなりの使い手だ。だけど問題はブーンの方にあるんだよ」
( ＾ω＾)「更に魔法カード『融合』を使い、手札のワイルドマンとエッジマンを融合して『Ｅ‐ＨＥＲＯワイルドジャギーマン』を攻撃表示で特殊召喚するお」
ｱｷﾗ「それはブーンが弱いってことなの？」
('A`)「そうと言えなくもない。……あいつのデッキはただの真似なんだ」
＠Ｅ＠「悪いな、罠カード発動『奈落の落とし穴』だ」
ｱｷﾗ「真似って、誰かのデッキを真似してるってこと？」
('A`)「ああ、あいつのデッキはアニメの主人公の真似なんだ。憧れだけでできてる模造品、だからデッキに魂が入ってない」
(；＾ω＾)「あぁぁ、僕のヒーローが……ターンエンドだお」
ｱｷﾗ「デュエリストの魂が入ってないデッキなんて……」
('A`)「ああ、今まで俺が何気なくフォローして来たからブーンは気付いていないのさ」
＠Ｅ＠「俺のターン、ドローだ。『巨大ネズミ』を攻撃表示で召喚し、怒れる類人猿と巨大ネズミでダイレクトアタックだ！」
( ´ω｀)ＬＰ８０００→４６００
ｱｷﾗ「そんなのダメだよ！ ……どんなに辛いことでも友達としてこれは言ってあげないと」
('A`)「わかってはいたんだけど……やっぱり俺もどこかで逃げてたんだろうな」
( ＾ω＾)「僕のターン、ドローだお」
(；＾ω＾)(まずいお、手札はネオス、スペーシアギフト、ラスオブネオス、融合解除しかないお)…ターンエンドだお」
('A`)「このデュエルが終わったら、俺ブーンに言うよ」
ｱｷﾗ「うん、お願いﾄﾞｸｵ君。きっと今日友達になったばかりの私の言葉じゃ、ブーンの心に届かないから」
＠Ｅ＠「俺のターン、ドローだ。……ちっ、ブラフでも何でも良いから伏せろってんだよ。魔法カード『野生開放』を巨大ネズミに使い、怒れる類人猿と巨大ネズミでダイレクトアタックだ」
( ´ω｀)ＬＰ４６００→０
＠Ｅ＠「……ブーン、やっぱりお前とはもうやらねぇぜ」
('A`)「ブーン！」
( ＾ω＾)「ﾄﾞｸｵ！……あはは、負けちゃったお。それにしてもツイてなかったお、ジャムり過ぎにも程があるお！ だいたい」
('A`)「ブーン！ いいから聞け！」
(；＾ω＾)「……ﾄﾞｸｵ」
('A`)「ブーン。お前との対戦、Ｅだけじゃなくて俺も皆もずっとつまらないと思ってた」
(；＾ω＾)「そんな、だって」
('A`)「聞けって！ それはなブーン強い弱いの話じゃない。お前のデッキには魂がこもってないんだよ」
( ´ω｀)「……」
('A`)「お前のデッキは憧れという自己満足でできたものに過ぎない。……俺は自分のデッキを信じてる、そしてその信頼に答えてくれるデッキの為に全力を尽くす。勝っても負けてもだ」
( ´ω｀)「ぅ……」
('A`)「別にＥ‐ＨＥＲＯがダメだとか言ってるわけじゃない。ただブーン俺はアニメの真似でも憧れだけの何かでもない、お前だけの」
( ｀ω´)「う、う、うるさいお！ ﾄﾞｸｵなんかに僕の気持ちはわかんないお！」
('A`)「おい、待てよ、ブーン！ 俺はただ……」
ｱｷﾗ「……大丈夫だよ。ﾄﾞｸｵ君の気持ちはちゃんとブーンに届いてる」
('A`)「……悪いなｱｷﾗ、ちょっとトイレ行って来る」
ｱｷﾗ「うん、私のことは気にしないで。」
('A`)「うっ、うっ、くぅぅ……」
ブーン自室
( ｀ω´)「ﾄﾞｸｵなんか！ ﾄﾞｸｵなんか！ もう遊戯王なんてやめてやるお！」
( ｀ω´)「こんなカードみんな要らないお！ お前も！お前も！お前も！お前も……お前は」
回想
父「ブーン、お前が欲しがっていた何たらＨＥＲＯのカード買って来たぞ」
( ＾ω＾)「ありがとうだお、ってこれはＤ・ＨＥＲＯだお！ 僕が欲しいのは主人公の使うＥ・ＨＥＲＯだお」
父「えっ!? 強そうなカードなんだがこれも違うのか？」
( ＾ω＾)「それも違うお、更にそいつはＨＥＲＯですらないお」
父「そうか、すまなかったな」
( ＾ω＾)「あの時の……」
？「私は君のデュエルをずっと見て来た」
( ＾ω＾)「お前は……」
？「私は君のデュエルにかける情熱が、誰に負けるものではないことを知っている」
( ＾ω＾)「僕の魂と共に……」
？「私は君の魂と共に……」
( ＾ω＾)「戦いたいのかお！」
？「戦いたい！」
翌日、学校
('A`)「……よぉ、ブーン」
ｱｷﾗ「おはよう、ブーン」
( ＾ω＾)「ﾄﾞｸｵ、ｱｷﾗ。放課後に話があるお」
('A`)「あっ、ああ」
´Ａ｀「はい、皆さん。おはようございます。今日は……」
放課後
ｱｷﾗ「ブーン、話って何かな？」
( ＾ω＾)「今日も二人にカードショップへついて来て欲しいお」
('A`)「……わかった、早速行こうぜ！」
ξﾟ��ﾟ)ξ「どこ行くの？」
ｱｷﾗ「ツン！」
('A`)「今日もカードショップに行くんだ」
ξﾟ��ﾟ)ξ「へぇ、私も行っても良い？」
('A`)「珍しいな、ツンがカードショップに来るなんて」
ｱｷﾗ「ね、ブーン。良いよね」
( ＾ω＾)「もちろん構わないお」
('A`)「じゃあ今度こそ行くか」
カードショップ
( ＾ω＾)「僕は今日、Ｅに挑むお」
('A`)「だけどブーン、Ｅは」
( ＾ω＾)「わかってるお、それでもだお」
('A`)「……ああ、わかった。俺はもう何も言わねえ」
( ＾ω＾)(ありがとう、ﾄﾞｸｵ)
( ＾ω＾)「行って来るお」
＠Ｅ＠「よしっ、俺の勝ちだな！」
( ＾ω＾)「Ｅ、僕と勝負して欲しいお」
＠Ｅ＠「あ？ ブーン、俺はもうお前とは」
＠Ｅ＠；(何だ、この感じは？ 今までのブーンとは決定的に何かが違う！)
( ＾ω＾)「そこをなんとか頼むお」
＠Ｅ＠「わかった、良いだろう」
( ＾ω＾)「Ｅ、ありがとう。今までごめんお、そして……楽しいデュエルをしようお！」
＠Ｅ＠「ああ！」
( ＾ω＾) 「「デュエル！」」 ＠Ｅ＠
( ＾ω＾)「僕のターンからだお。一枚ドローして『Ｅ・ＨＥＲＯエアーマン』を攻撃表示で召喚するお」
('A`)「ブーンはやっぱりＥ‐ＨＥＲＯか」
ｱｷﾗ「ううん、まだわかんないよ」
( ＾ω＾)「エアーマンの効果でデッキから『Ｄ‐ＨＥＲＯドグマガイ』を引いてくるお。更に二枚伏せてターンエンドだお」
('A`)「今度はＤ‐ＨＥＲＯなのか？」
ｱｷﾗ「きっと、ブーンは自分の道を見つけたんだよ」
('A`)「ああ……」
ξﾟ��ﾟ)ξ「…………」
＠Ｅ＠「俺のターンだ、ドロー。俺は怒れる類人猿を攻撃表示で召喚する、そしてエアーマンに攻撃だ！」
( ´ω｀)LP８０００→７８００
＠Ｅ＠「メインフェイズ２に一枚伏せてターンエンドだ」
( ＾ω＾)「おっ、エンド前に伏せてある速攻魔法『終焉の焔』を発動するお。自分フィールド上に黒焔トークン二体を特殊召喚するお」
＠Ｅ＠(ドグマか、ちと厄介だぜ)
( ＾ω＾)「僕のターン、ドローだお。『Ｄ‐ＨＥＲＯダイヤモンドガイ』を攻撃表示で召喚するお。そして優先権を行使してダイヤモンドガイ効果発動、トップのカードはドゥームガイ……デッキの一番下に戻すお」
('A`)(伏せカードは多分、奈落の落とし穴。どうするんだブーン？)
( ＾ω＾)「僕はデッキを信じてるし、デッキは僕に答えてくれる。……だから全力を尽くすお！ ダイヤモンドガイとトークン二体をリリースしてドグマガイ特殊召喚！」
＠Ｅ＠「悪いな。罠発動、奈落の落とし穴だ」
( ＾ω＾)「僕はデュエリスト、たとえ自分の身を削ってでも仲間と共に闘うお！ チェーンしてトラップ発動、『神の宣告』奈落は無効化するお」
( ´ω｀)LP７８００→３９００
＠Ｅ＠「ちっ！」
( ＾ω＾)「ドグマガイで怒れる類人猿にアタックだお！」
＠Ｅ＠LP８０００→６８００
( ＾ω＾)「ターンエンドだお」
＠Ｅ＠「ブーン、やるじゃねぇか。俺のターンドロー！」
( ＾ω＾)「この瞬間ドグマガイの効果で相手のライフは半分になるお！」
＠Ｅ＠LP６８００→３４００
＠Ｅ＠「まだ大した差じゃねぇ。俺はモンスターは守備表示でセット、更にカードを一枚伏せてエンドだ！」
( ＾ω＾)「僕のターン、ドローするお。ドグマガイでモンスターに攻撃！」
＠Ｅ＠「巨大ネズミだ、戦闘で破壊されたことによりデッキから『レスキューキャット』を特殊召喚する」
( ＾ω＾)「ターンエンドだお」
＠Ｅ＠「俺のターン、ドローだ。レスキューキャットの効果発動、レスキューキャットをリリースして『コアラッコ』と『Ｘセイバーエアベルン』を特殊召喚する。コアラッコの効果発動、このターンドグマガイの攻撃力は０だ！」
(；＾ω＾)「さすがＥ、本領発揮かお」
＠Ｅ＠「まさかこいつを使うことになるとはな、頼むぜ相棒！ コアラッコとエアベルンをリリースして『百獣の王ベヒーモス』をアドバンス召喚だ！」
ﾍﾞﾋ「ブルゥゥ！」
ｱｷﾗ「……あ、あれは、ベヒーモス」
('A`)「初めて見るカードだが、ｱｷﾗは知ってるのか？」
ｱｷﾗ「え、ええ」
＠Ｅ＠「ベヒーモスの効果発動、墓地のレスキューキャットとエアベルンを手札に加える。更に永続魔法『一族の結束』を発動ベヒーモスの攻撃力は８００上昇する。ドグマガイにアタックだ！」
( ´ω｀)LP３９００→４００
ｱｷﾗ「…………」
('A`)「どうしたんだ？ もし急に体調悪くなったなら休ませてもらったほうが」
ｱｷﾗ「ううん、大丈夫。それにブーンだって頑張ってるんだし……何があってもこのデュエル、見逃すわけにはいかないよ」
('A`)(ｱｷﾗ、お前はやっぱりブーンのことが……)
＠Ｅ＠「次のターンで俺の勝ちだ。ターンエンドだぜ」
( ＾ω＾)(……信じ合うデッキとデュエリストは運命のように惹かれ合う)
( ＾ω＾)「僕のターン、これが最後のドローだお。速攻魔法『サイクロン』発動、伏せカードを破壊するお」
＠Ｅ＠「今さらだぜ？破壊されたのは地霊術‐鉄だ」
( ＾ω＾)「更に魔法カード『戦士の生還』でドグマガイを手札に加えるお。もう一つ魔法カード『融合賢者』を使って融合を手札に加えるお」
('A`)「融合だって、まさか！」
( ＾ω＾)「僕も、僕もお前の魂と共に闘いたいお！ 融合、手札のドグマガイとＢｌｏｏ‐Ｄを融合して最後のＤ『Ｄｒａｇｏｏｎ Ｄ‐ＥＮＤ』を特殊召喚するお！」
Ｄ「よく頑張ったな、ブーン君」
( ；ω；)「ＨＥＲＯじゃないなんて言ってごめんお。お前はアニメの主人公よりも、誰よりも僕のヒーローだお」
Ｄ「私がヒーローか、だったらブーン君。ヒーローを使う君は主人公だ。さぁ涙を拭いて、主人公に涙と鼻水は似合わない。後は主人公とヒーローの力でカーテンフォールをするだけさ」
( ＾ω＾)(……僕は僕の物語を見つけたお。そこにはﾄﾞｸｵ、ツン、ｱｷﾗ、Ｅ、他にも大勢の人がいて、色んな物語の主人公と交差しながら真直ぐ前に続いていく。その道を僕は信じ合う仲間と共に歩いていくお)
( ＾ω＾)「Ｄエンドの効果発動！ ベヒーモスを破壊してその攻撃力分相手ライフにダメージを与えるお！」
＠Ｅ＠LP３４００→０
＠Ｅ＠「ブーン、お前の勝ちだ」
( ＾ω＾)「Ｅ……ありがとう」
＠Ｅ＠「今日から俺とお前はライバルだ！ これからも楽しいデュエル続けようぜ」
( ＾ω＾)「もちろんだお！」
('A`)「やったな、ブーン！」
( ＾ω＾)「…………」
('A`)「どうしたんだ？」
( ＾ω＾)「ﾄﾞｸｵ、僕達は今日から友達じゃないお」
('A`)「…………」
( ＾ω＾)「今日からは親友兼ライバルだお！」
('A`)「ああ、だが Ｅに一回勝ったぐらいで俺のライバルとは大口叩いたな」
( ＾ω＾)「今やったら僕が勝つお」
('A`)「なんだと！」
ｱｷﾗ「ねぇ、私もライバルにさせてもらって良いかな？」
( ＾ω＾)「もちろんだお」
('A`)「おいブーン！ 今すぐ俺との力差見せてやるぜ！」
( ＾ω＾)「かかってこいお！」
ｱｷﾗ「あはは」
ξﾟ��ﾟ)ξ(私はデュエリストじゃないからあの輪には入れない。あの眩しくて輝いてる輪を遠くで見てるだけ……遊戯王、か)
その日の夜
＠Ｅ＠「ブーンも強くなったし、明日もデュエルが楽しみだぜ」
？「ちょっとまちな、かなり濃い獣の臭いだ。テメェ、百獣王を持ってやがんな？」
＠Ｅ＠「誰だ、お前は……ってブーンやﾄﾞｸｵと一緒にいた」
？「あぁ？ 何言ってやがんだ、それとも頭イッてんのか？」
＠Ｅ＠「何だと！」
？「まぁつまらん問答する気もねえし、細けぇことはどうでもいいんだ。要件だけ言えば百獣王を渡せ」
＠Ｅ＠「ふざけるな、こいつは俺の魂をわけた相棒だ！ 自分の魂を他人にホイホイ渡せるか！」
？「力ずくが好みか？ 良いねぇ、俺もその方が楽しめる」
＠Ｅ＠「問答は無用なんだろ？ デュエル！」
…………
＠Ｅ＠「そ、そんな、俺が手も足も出ないなんて……」
？「百獣王は頂くぜ、っとそういや魂だから簡単に渡せないんだったな？ じゃあついでにテメェの魂も抜き取ってってやるよ」
＠Ｅ＠「うわぁぁ!!」
？「まったくモブキャラのくせに出張ってんじゃねぇよ、さてと次はどこに行くかね」
第一話 完
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E･HERO、E-HERO、D-HEROがゴッチャになってますね