第九話『脱落』
最終更新：ID:+Xwrtkf4FQ 2007年11月02日(金) 16:35:39履歴
『前回のあらすじ』
∩00 ∩ │ やられた……
⊂ﾆﾆ ⊃ ⊂ ﾆ )-- ､ | ノーレラスだ……！
,. ---ゝ ) | ﾚ'／⌒ヽヽ |
（ (´￣￣ / / ﾉ.ﾉ ○ O│ ラングがFOXのフィールドを
ヽﾞニﾆ⊃ ,`'∪ ⊂ﾆ-‐' ` z. | 凶悪極まるパーシアスコンボで蹂躙したように
＿ ＿ / yＷV∨∨VVv` │
＞ `´ ＜ | i' -=＝ u ==ゝ. | FOXのノーレラスが……
. / M ミ |r ､| , ＝ ＝､ ! | 最凶のリセット効果で殺しにかかってきやがった……！
l ,ｨ卅ﾉ uゞト､.ゝ |!.6||v ｰ-ﾟ l lﾟ-‐' | ` ｰ──────────y─
| |｢（(_･）ニ（･_)）! |ヽ｣! u' Ｌ___｣ v | ,' ／/ イﾉ ＼ ヽ ゝ
|（6|! v Ｌ_.｣ u ﾘ | /l. ,.-─--‐-､ | / ／`/ィ'__> u /∠ヽ! .!
／| ,ｲ ）⊂ニ⊃（ !＼ | / l ー-─‐-‐' ! ／ /⌒y' ＝＝== _ ,'=＝ ﾚ､ !
.-‐''7 |/ `ー-､ニ,.-イ ト.､ ／l/ ヽ. ＝ /ト７ l.{ヾ!,' `ｰ-°' ﾞﾞ 〈ｰ°.y/ i
/ | |. ⊥ -‐'1＿|＼ ` ー--‐ ' ﾉ / ヽ,ﾘ u u r __ ヽ. ,'/ !
∩00 ∩ ,ｲ´ l＿_l ＼ ／_,. '-‐''7! ﾄ、 v ＿＿＿ｰY1 |
⊂ﾆﾆ ⊃ ⊂ ﾆ )-- ､ ヽ、,ゝ、 _,,.ゝ-‐'''"´ /.! !. ＼. └-----' / |＼.|
,. ---ゝ ) | ﾚ'／⌒ヽヽ ヽ／ヽ /, ! i | ＼. ー / |. ＼
. （ (´￣￣ / / ﾉ.ﾉ ○ ○ / l / 1|! l | ＼ ,ｲ !
ヽﾞニﾆ⊃ `'∪ ⊂ﾆ-‐' / | / !| ‖ |＼ ＼, ' | ‖|
〜モニターの前の皆様へお知らせ〜
元プロ決闘者であり現在ではラウンジ校職員を勤めるハイドリッヒ・ラング氏(38)が第八話終了直後から行方不明となっております
運営サイドは総力をあげてラング氏の捜索を行っておりますが、現在も発見には至っておりません
もし、皆様の中にラング氏の所在をご存知の方がおられれば大至急ご連絡をお願いいたします
では 改めまして ( ＾ω＾)がプロ決闘者を目指すようです 第九話『脱落』をお楽しみ下さい
_,,:-ｰ''"￣￣￣ `ヽ､
,r'" `ヽ.
__,,::r'7" ::. ヽ＿
ﾞl | :: ﾞ） 7
| ヽ`l :: ／ノ ）
.| ヾミ,l _;;-＝＿ ,,,,,,,,,,,,＿ ﾋ-彡|
〉"l,_l "- （ ○ ）;::) f';;（ ○ ）ニ ﾞﾚr-{
| ヽ":::: ￣´.::;i, i `￣ r';' }
. ﾞN l ::. ....:;イ;:' l ､ ,l,ﾌ ﾉ
. |_i"ヽ;:...:::／ ﾞ=-=´｀ヽ. ／i l"
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/ﾄ､ :|. ﾞl;: `=====' ,i' ,l' ノﾄ､
／ .| ＼ゝ､ﾞl;: ,,/;;,ノ;r'" :| ＼
'" | `''-､`'ー--─'";;-'''" ,| ＼_
バイバイ！ラング先生！！
・・・
「競争は能力の向上に必要な事だと」
「しかし、退学はやり過ぎなのでは？」
―――5月1日、アカデミアvip校の会議室。先代のいい加減さゆえかただ埃を被るばかりだったこの場所に、久しく人の声が響いている
こぢんまりとした会議室に顔を並べるのはvip校の教職員達。彼等は今、ある議題のためにこの場所に集まっているのだ
ある議題とは勿論、FOX新校長発案の“サバイバルゲーム”について
ゲームに反発しているのは先代ひろゆきを慕い、校内における環境の急激な変化に戸惑う古株の教師達
徹底擁護の姿勢を崩さないのはFOXの持論と、ラングとの決闘で証明されたその強さに感化された若い教師達だ
今も若い女性教諭と壮年の男性教諭が熱心に議論を繰り返しているが、そのやりとりは数刻前から冒頭のような無限ループに突入している
「・・・皆さん、まず冷静になってこれを見て下さい」
目の前で延々と繰り返される会議とは名ばかりの水掛け論争にうんざりしたのか、問題の元凶がついに動き出した
「これは・・・」
新校長が教師達に提示したそれは購買部における収支の明細書だった
「まず注目して貰いたいのは各種パックの売上です。購買ではここ数日間、殆どのパックが売り切れる日々が続いています
また、これだけでは足りないと本日入荷予定のパックを予約までしている生徒もちらほら出てきているそうで・・・
私としては、これに対する解決策として購買部を本校のみならず各寮に一つずつ設置したいと思うのですが・・・いかがでしょう？」
「！・・・金か？こうやって生徒を煽ってパックを買わせるのが・・・金がお前の目的だったのか！！」
声を荒げて噛みついてきた男性教諭に対し新校長は目を丸くする。いかにも心外だといわんばかりに
「まさか。私が言いたいのはデッキを強化している生徒が増えた・・・換言するなら生徒の質が上がった、という事」
「そんなもの、言い逃れでしかｎ・・・？」
更に噛みつこうとした男性の言葉はそこで止まる。彼も気付いたのだ、その明細が示す校内の変化に
「やっと気が付いてくれましたか・・・まぁ、ここ2週間ほど教室と会議室を往復するような日が続きましたからね
購買でパックに目を遣る余裕が無いのも、無理はありません」
校内の大きな変化をこれでもかと伝えてくるのはその収支報告欄
これほど莫大な売上を記録しているにも関わらずそこに記された数字は先月のそれを大幅に下回るものだった
「FORCE OF THE BREAKER が￥25・・・！？なんという価格破壊・・・これは間違いなく採算度外視」
「天は二物を与えず・・・才能と富を併せ持つ者はとても少ないですからね
特にこのvip校は田舎から経済的な無理をして入学してくる者も多い
そういう糞に埋もれたダイヤの原石を見つけるには我々がこれぐらいしてやらなければならないでしょう」
「し、しかしこんな調子ではすぐに財政難に陥る。最悪vip校がなくなってしまうだろう！」
至極もっともと言えるその言葉にもまるで動じず、新校長は静かに言葉を紡いでいく
「生徒の数を減らし、遊ばせるだけだった先代の蓄えや運営との下らない接待に回していた金を使えば今年度は三校揃って＋−ゼロに落ち着く
更に我々教職員の給与を今の30%も削れば翌年に現れる新一年生達の分を考えても十分にやりくりして行ける・・・
驚くべきは今日における我々の懐の潤い具合でしょう。おっと、話が逸れましたね・・・つまり金の心配は要らないんですよ」
「・・・それでも退学処分はやり過ぎだろ・・・常識的に考えて・・・」
「重視すべきは量ではなく質でしょう・・・真に洗練されたデッキの枚数が40枚であるように
厳しい環境の中から選び抜かれた者こそが更なる高みへ昇るに相応しい
より多くの知識を身に付け、如何なる重圧にも屈さぬ心を持ち、偶然ではなく必然で勝利を掴み取れる真の決闘者こそが」
ラングとの決闘において一部の生徒と教師を魅了せしめた彼の演説が、今再びこの場に存在する者達の心を動かそうとしている
「そこまでして・・・あなたの目的は一体何なんだ」
「・・・私の行動の意味ならば私が育て、やがて巣立って行く生徒達が示してくれるでしょう
さぁどうします？儲けしか頭に無い運営が創った、ただの馴れ合いでしかない“理想”に甘んじるのか
それらを打ち壊し、その先で見えるだろう新たな理想を追うのか。・・・答えを下さい」
「・・・」
答え無きこと、そのものこそが答えだった
・・・翌日の朝、全校生徒に“サバイバルゲーム”の正式な開始が宣言される
クォリティチップノルマ枚数…4
―――5月3日、アカデミアvip校屋上
( ＾ω＾)LP:400 手札：1 場：N・グロー・モス
(*ﾟーﾟ)LP:5000 手札：1 場：マシンナーズ・フォース VWXYZ−ドラゴンカタパルトキャノン マグネット・バルキリオン
( ＾ω＾)「ミラクルフュージョンを発動！墓地の(ｒｙ を除外しシャイニング・フレア・ウイングマンを特殊召喚！」
(*ﾟーﾟ)「！！」
( ＾ω＾)「墓地のE・HEROは5体・・・スカイスクレイパーの効果でシャイニング(ｒｙの攻撃力は5000！マシンナーズ・フォースに攻撃だお！！」
(*ﾟーﾟ)LP:3000⇒2600⇒0
(*；−；)「・・・あたしの負けです・・・ひっく、うっ・・・」
( ´ω｀)「・・・ごめんお、ごめんお・・・」
(*；−；)「いいんです、気にしないで下ｓひっ、うぇ・・・」
( ´ω｀)「・・・」
震える手で受け取ったクォリティチップを懐に仕舞い、泣きながら去っていく同級生の背中を見送る
大勝負になるほど強くなる内藤の引きは今回の決闘においても発揮され、結果彼は見事勝利を収めた
・・・しかし内藤の心は重く、暗い。このような状況での勝利を手放しで喜べる程、内藤の神経は図太く出来ていなかったのだ
( ´ω｀)(僕は勝ったからこの場所に居られるお・・・でも、僕に負けたあの子は・・・)
――退学。冗談としか思えない処分だがあのFOXの言う事だからきっと本気なのだろう
内藤には夢がある。憧れのプロ決闘者になって、幼い頃テレビで見たあの大舞台で決闘するという夢が
( ´ω｀)(・・・でも、あの子にだって夢がある筈だお・・・僕は・・・)
決闘者としていけない事だと心の何処かで分かっていながら、それでも敗北した者への同情を禁じ得ず、憂鬱になっていたその時だった
「なんというベタな勝利・・・君は間違いなく主人公」
( ´ω｀)「お・・・？」
内藤が振り向いたその先には、憂鬱の原因が微笑んでいた
( ´ω｀)「教頭・・・いや、校長先生・・・何か用ですかお？」
FOX「ふふ、用という程でも無いんですがね。ちょっとデッキを見せてもらえませんか、内藤ホライゾン君？」
( ´ω｀)「？ 構いませんお・・・(ﾊﾞｶﾔﾛ、僕は傷心中なんだお・・・空気嫁お・・・」
FOX「では失礼して・・・ こ れ は ひ ど い 」
(；´ω｀)「ちょｗｗｗｗｗなにを言う きさまー！？」
FOX「・・・基本はE・HEROのようですが、これはなんですか？」
つＮ・アクア・ドルフィン
( ´ω｀)「手札破壊とピーピングを兼ねたモンスターですお」
FOX「そうですね、私の押収と交換してあげるからこれを使いなさい」
(；´ω｀)「ちょｗｗｗおまｗｗｗｗ勝手に交換するなおｗｗｗｗｗ」
FOX「まぁまぁ落ち着いて。あと、これはなんですか？」
つN・グロー・モス
( ´ω｀)「25円のパックで当てた念願のグローモス様ですお」
FOX「なるほど。とりあえずスロットが勿体無いので抜いておきましょうね」
(；´ω｀)「ちょｗｗｗｗやめるおｗｗｗｗｗｗ」
FOX「ふむ・・・それで、このカードは一体なんですか？」
つサンダー・ブレイク
( ´ω｀)「発動タイミングを選ばない単体除去罠ですお」
FOX「はいはい三沢輪三沢輪」
(；´ω｀)「おまｗｗｗｗやめｗｗｗｗもう返すお！！」
FOX「・・・何故わざわざコストのある使いにくいカードをデッキに投入するのですか？
ドロー系カードが悉く禁止となり、エアーマンも制限になった今、E・HEROでアドを稼ぐ事は難しいというのに」
( ´ω｀)「・・・僕は自分が買って当てたカードだけをデッキに入れるんですお。他人のカードは受け取れませんお・・・」
FOX「・・・そうですか。しかし内藤ホライゾン君、このままだと君は―――」
FOX「―――負けますよ。次の決闘で、確実に」
（ ゜ω゜）「」
(；´ω｀)「な、なにを根拠にそんな事を・・・」
FOX「一戦を勝利し、敗北した者をその目で見た君はこの状況に改めて危機感を感じている筈です。違いますか？」
(；´ω｀)「・・・」
FOX「今クォリティチップを持っているのはそんな危機感を強く抱いている者達ばかり・・・勢いやご都合主義でどうにかなる相手ではありません
構成として無理のあるE・HERO＋ネオスペーシアンなど以ての外と言えるでしょう」
(；´ω｀)「・・・」
FOX「さっき君が戦った相手はVtoZマシンナーズバルキリオンでしたっけ？もしあの子が勝っていたら、きっとすぐにデッキ構築を改めた筈――」
（＃゜ω゜）「そ、そんな言い方はやめるお！あの子は・・・あの子のデッキはとても強かったお！！」
FOX「・・・やはり君は子供ですね。私は君の事を思って―――」
（＃゜ω゜）「ｇｄｇｄうっさいお！とっととあっち行けお！！１」
FOX「・・・」
（＃゜ω゜）「僕は・・・自分のやり方で勝ち残ってみせるお・・・」
残念そうな表情を浮かべて踵を返した新校長の背中を、内藤は怒りに満ちた眼差しで見送った
――数分後
( ^Д^)「なぁお前、俺と決闘しないか？チップ2枚賭けで」
(；＾ω＾)「おっおっ・・・リスキーなのはちょっと・・・」
( ^Д^)「なに言ってんだよ、俺だって2枚しかもってねーぜ？それに挑戦は受けるのが決闘者ってもんだろ？」
(；＾ω＾)「・・・わかったお。決闘するお」
( ^Д^)「へへへ・・・それじゃ」
LP:8000【サイカリバー】( ^Д^)「「決闘！！」」(＾ω＾ )【E・HERO＋N】LP:8000
※内藤視点
( ＾ω＾)「僕の先攻だお、ドロー！」
つ押収 手札：フェザーマン アクア・ドルフィン スパークマン 雑貨商人 バーストレディ
(；＾ω＾)(？ 押収なんて入れた覚えないお・・ハッ！)
(＃＾ω＾)「(絶対FOX先生だお・・・キモイルカのコストにしてやるお)僕は裏守備でモンスター(雑貨商人)を召喚。ターンエンドだお」
( ^Д^)「俺のターン、ドロー。・・・へへ、1000ライフを払って魔法カード、押収を発動するぜ」LP:8000⇒7000
《押収》
通常魔法（制限カード）
１０００ライフポイントを払う。
相手の手札を確認し、その中からカードを１枚選択して墓地に捨てる。
( ^Д^)「お前の押収を捨ててもらうぜ、糞手札ﾌﾟｷﾞｬｰｗｗｗｗ」
(＃＾ω＾)ﾋﾞｷﾋﾞｷ(もし僕が押収を使ってたら落ちてたのはお前の手札だったお・・・)
( ^Д^)「どんどん、いくぜｗｗｗ手札からサイバー・ドラゴンを特殊召喚。更に死霊騎士デスカリバーナイトを召喚！デスカリで裏守備に攻撃だ」
(；＾ω＾)「裏守備は雑貨商人だお・・・」
( ^Д^)「デスカリを生贄に捧げ雑貨商人の効果は無効！サイドラでダイレクトアタックだぜ！」
(；＾ω＾)「ｱｳｱｳ・・・」LP:8000⇒5900
( ^Д^)「ﾌﾋﾋｗｗｗｗカードを一枚伏せてターンエンドだぜｗｗｗ」
( ＾ω＾)LP:5900 手札：4 場：無し
( ^Д^)LP:7000 手札：3 場：サイドラ リバースカード
( ＾ω＾)「僕のターン、ドロー！」
つ手札抹殺
( ＾ω＾)「僕は魔法カード、手札抹殺を発動するお！」
キモイルカ「」
《手札抹殺》
通常魔法（制限カード）
お互いの手札を全て捨て、それぞれ自分のデッキから
捨てた枚数分のカードをドローする。
( ＾ω＾)「手札を全て捨て、その枚数分ドローするお」
つおろかな埋葬 奇跡融合 メタポ オーバーソウル
( ＾ω＾)「よし、魔法カードミラクル・フュージョンを発ｄ・・・」
( ^Д^)「おぉっと！手札の戦士抹殺を捨てて罠カード、封魔の呪印を発動するぜｗ」
（ ゜ω゜）「」
《封魔の呪印》
カウンター罠
手札から魔法カードを１枚捨てる。
魔法カードの発動と効果を無効にし、それを破壊する。
相手はこのデュエル中、この効果で破壊された魔法カード及び
同名カードを発動する事ができない。
(；＾ω＾)「(有用な魔法カードが次々と制限になる中でこのカード・・・そして今捨てられた“戦士抹殺”・・・これは完全にメタられてるお)
( ^Д^)「おい、打つ手が無いならさっさとターンエンドしろよｗｗｗｗ」
(＃＾ω＾)ﾋﾟｷﾋﾟｷ「(押さえるお・・・決闘者ならｇｄｇｄ言わずに次の手を考えるもんだお！)・・・僕はおろかな埋葬を発動するお」
《おろかな埋葬》
通常魔法
自分のデッキからモンスター１体を選択して墓地へ送る。
その後デッキをシャッフルする。
( ＾ω＾)「デッキからE・HEROネオスを墓地へ送るお。そしてO−オーバーソウルを発動！
効果で今墓地へ送ったネオスを蘇生し、サイドラに攻撃だお！ラス・オブ・ネオス！！」
(；^Д^)「ﾁｯ・・・」LP:7000⇒6600
( ＾ω＾)「僕は更にモンスター(メタポ)を守備表示で召喚。ターンエンドだお」
( ＾ω＾) LP:5900 手札：0 場：ネオス 裏守備(メタポ)
( ^Д^) LP:6600 手札：2 場：無し
( ^Д^)「俺のターン、OK牧場(」
(＃＾ω＾)ﾋﾟｷﾋﾟｷ
( ^Д^)「へへ、手札よりサイバー・ドラゴンを特殊召喚。更にサイファー・スカウターを召喚するぜ！」
《サイファー・スカウター》
効果モンスター
星３/地属性/機械族/攻1350/守1800
戦士族と戦闘を行う場合、
ダメージ計算時に攻撃力・守備力がそれぞれ２０００ポイントアップする。
( ^Д^)「ﾌﾋﾋｗｗｗサイファー・スカウターでネオスを、サイドラで裏守備を攻撃だ」
(；＾ω＾)「・・・裏守備はメタポ、お互い手札を捨てて5枚ドローだお」LP:5900⇒5050
つ奇跡融合 早すぎた埋葬 沼地の魔神王 ネクロダークマン エアーマン
( ^Д^)「ｗｗｗｗ 俺はリバースカードを1枚セット。ターン・えんどう豆(ﾌﾟﾌﾟｯ」
( ＾ω＾)LP:5050 手札：4 場：無し
( ^Д^)LP:6600 手札：4 場：リバースカード
( ＾ω＾)「僕のターン、ドロー！」
つライボル
( ＾ω＾)「僕はミラクル・フュージョンを捨てて魔法カード、ライトニング・ボルテックスを発動だお！」
《ライトニング・ボルテックス》
通常魔法
手札を１枚捨てる。
相手フィールド上に表側表示で存在するモンスターを全て破壊する。
( ^Д^)「ﾁｯ、俺のモンスターは全滅だな・・・」
( ＾ω＾)「更に魔法カード、早すぎた埋葬を発動！ライフを800払い墓地のネオスを特殊召喚―――あれ？」LP:5050⇒4250
/ || :ヽ
┌|（⌒ヽ :|| ..:⌒: |┐ ／￣￣￣￣￣￣￣
|::|::ヽ.:）:||（_ノ ::|::| │
|:|: .. :|| .. |:| │ ジュワ！？
:|: .. || ..|| ＜
:＼ ［_￣］ /::| │ 訳「あれれ〜？何かが私の足を掴んでるよ〜？」
(；＾ω＾)「ちょｗｗｗｗネオス引き篭もってんじゃねーおｗｗｗｗｗ」
( ^Д^)「無駄無駄・・・早すぎた埋葬にチェーンして誘発即時効果を発動したんだよ。この・・・D.D.クロウの効果をな！」
《Ｄ.Ｄ.クロウ》
効果モンスター
星１/闇属性/鳥獣族/攻 100/守 100
このカードを手札から墓地に捨てる。
相手の墓地に存在するカード１枚をゲームから除外する。
この効果は相手ターンでも発動する事ができる。
( ^Д^)「早すぎた埋葬は効果対象を選択後、その対象を特殊召喚する・・・鴉と共に奈落へ消えろ、ネオス！」
ネオス「っぁ、ちょ、、、どこ触って・・・らめぇぇぇぇぇぇぇ！！！１」
,ﾍ _,ハ = 、
/ ｀ヽ -t - '´ ヽ,
/|! 」 _,.-=' ,.-=' ／ ﾉﾉ'´ ⌒´
__ ＿,,_ト|! ｒ フ [!|__＿＿ ノ⌒ '⌒' /_,. '´
＼ゝ---ニ＝て r'⌒ﾊ l__ ｲ⌒入 ＿￣ _,. '´
ヽ,__, ゝ＼ニ---┴┴"∠ '´ ｀ヽ _,. '´
ヽ＿ ⌒)ノ＿＿ 彡 } _,. '´
￣ 'vc＼ ヽ__ノ-‐ '´
あ り が と う ウ ル ○ ラ マ ン
(；＾ω＾)「ちょｗｗｗｗｗｗまておｗｗｗｗｗｗｗｗ」
( ＾ω＾)「(やばいお、メタられてるってレベルじゃねーお・・・ここは一気に)僕はエアーマンを召喚。手札にワイルドマンを加えるお
そして起動効果、沼地の魔神王。魔神王を墓地に送り融合をサーチ
そしてワイルドマンとネクロダークマンを手札融合、ネクロイド・シャーマンを特殊召喚！」
《沼地の魔神王》
効果モンスター
星３/水属性/水族/攻 500/守1100
このカードを融合素材モンスター１体の代わりにする事ができる。
その際、他の融合素材モンスター１体は正規のものでなければならない。
また、このカードを手札から墓地に捨てる事で、
デッキから「融合」魔法カードを手札に加える。
その後デッキをシャッフルする。
《Ｅ・ＨＥＲＯ ネクロイド・シャーマン》
融合・効果モンスター
星６/闇属性/戦士族/攻1900/守1800
「Ｅ・ＨＥＲＯ ワイルドマン」＋「Ｅ・ＨＥＲＯ ネクロダークマン」
このモンスターは融合召喚でしか特殊召喚できない。
このカードが特殊召喚に成功した時、
相手フィールド上のモンスター１体を破壊する。
その後、相手の墓地からモンスター１体を選択し、
相手フィールド上に特殊召喚する。
( ＾ω＾)「エアーマンとシャーマンでダイレクトアタックだお！」
( ^Д^)「ふん、エアーマンに対して炸裂装甲を発動。エアーマンを破壊するぜ」
( ＾ω＾)「でもお前の場はもうがら空きだお、シャーマンで攻撃！！」
( ^Д^)「ククク・・・この瞬間に誘発効果が発動する！手札から冥府の使者ゴーズを特殊召喚だぜ！！」LP:6600⇒4700
《冥府の使者ゴーズ》
効果モンスター（制限カード）
星７/闇属性/悪魔族/攻2700/守2500
自分フィールド上にカードが存在しない場合、
相手がコントロールするカードによってダメージを受けた時、
このカードを手札から特殊召喚することができる。
この方法で特殊召喚に成功した時、
受けたダメージの種類により以下の効果を発動する。
●戦闘ダメージの場合、自分フィールド上に「冥府の使者カイエントークン」
（天使族・光・星７・攻/守？）を１体特殊召喚する。
このトークンの攻撃力・守備力は、この時受けた戦闘ダメージと同じ数値になる。
●カードの効果によるダメージの場合、受けたダメージと同じダメージを相手ライフに与える。
(；＾ω＾)「なんというパワーカード・・・ターンエンドだお」
( ^Д^)「調子に乗るからこうなんだよｗｗｗｗｗﾌﾟｷﾞｬｰｗｗｗｗｗ」
( ＾ω＾) LP:4250 手札：0 場：シャーマン
( ^Д^) LP:4700 手札：3 場：冥府の使者ゴーズ カイエントークン
( ^Д^)「俺のターン、ドロー！キラー・トマトを召喚、一斉攻撃だ！！」
(；＾ω＾)「ｱｳｱｳ・・・」LP:4250⇒3450⇒1550⇒150
( ^Д^)「へへ、サレンダーするか？ｗｗｗターンエンドｗｗｗｗ」
( ＾ω＾) LP:150 手札：0 場：無し
( ^Д^) LP:4700 手札：3 場：ゴーズ カイエン トマト
( ＾ω＾)「サレンダー・・・？」
へ へ|＼ へ √￣| へ へ
（ レ⌒） |＼ （ |＼)| |/~| ノ ,__√ ／７ ∠､ ＼ . 丶＼ _ __ （ レ⌒） |＼
|＼_／ ／へ＿ ＼) | | | |∠ | |＿＿ | / ! | | |＿〜、 ﾚ' ﾚ' |＼_／ ／へ＿ ＼)
＼_.／| |／ ＼ .| |(￣ ＿） | ） | | i | へ_,/ ノ ,へ ＼_.／| |／ ＼
／ ／￣~ヽ ヽ. | | フ ヽ、 ﾉ √| | ! レﾉ | !. ＼_ ー￣＿,ー~' ） ／ ／￣~ヽ ヽ.
/ ／| | ｜ | | |（ ノ| |`､) i ﾉ | | ＼_ノ ﾉ / ﾌ ! （
＿,,,,／ﾉ/ / ／| | ｜ |
| | | | / / | | . し' ノ ノ | | / / | | ￣ | | | | / /
＼＼ﾉ | / / | |＿＿＿∠-". | | ﾉ ／ ﾉ | /（ ＼＼ﾉ | / /
＼＿ノ_／ ／ （＿＿＿＿） し' ノ／ / / | 〜-,,,＿＿ ＼＿ノ_／ ／
∠-~ ﾉ／ （＿ﾉ 〜ー､､＿＿） ∠-~
( ^Д^)「んだと・・・フィールドはおろか手札さえ0、切り札は封じられライフまで虫の息なお前に何ができるってんだよｗｗｗｗ」
( ＾ω＾)「それは僕のデッキが答えてくれる筈だお・・・！僕のターン、ドロー！！」
つバブルマン
( ＾ω＾)「手札よりE・HEROバブルマンを守備表示で特殊召喚！効果により二枚ドローするお！」
つ貪欲な壺 E・HEROネオス
( ＾ω＾)「僕は更に貪欲な壺を発動！エアーマン・雑貨商人・メタポ・魔神王にスパークマンをデッキに戻し、二枚ドロー！」
つ魂の共有−コモンソウル N・グラン・モール
( ＾ω＾)「まずは墓地のネクロダークマンの効果を発動し手札からE・HEROネオスを生贄無しで召喚だお！」
( ^Д^)「またそいつか・・・ATK2500じゃゴーズには勝てないぜ？ｗ」
( ＾ω＾)「そんな事は分かってるお！僕は永続魔法、魂の共有−コモンソウルを発動するお！！」
《魂の共有−コモンソウル》
永続魔法
フィールド上に表側表示で存在するモンスター１体を選択して発動する。
自分の手札の「Ｎ（ネオスペーシアン）」と名のついたモンスター１体を、
選択したモンスターのコントローラーのフィールド上へ特殊召喚する。
選択したモンスターの攻撃力は、この効果で特殊召喚した
「Ｎ（ネオスペーシアン）」と名のついたモンスターの攻撃力分アップする。
このカードがフィールド上から離れた時、このカードの効果で特殊召喚した
「Ｎ（ネオスペーシアン）」と名のついたモンスター１体を手札に戻す。
( ＾ω＾)「選択するのは勿論E・HEROネオス！僕のフィールドにN・グラン・モールを特殊召喚！」
《Ｎ・グラン・モール》
効果モンスター（制限カード）
星３/地属性/岩石族/攻 900/守 300
このカードが相手モンスターと戦闘を行う場合、
ダメージ計算を行わず相手モンスターとこのカードを
持ち主の手札に戻す事ができる。
( ＾ω＾)「パワーアップしたネオスでゴーズを、グランモールでカイエントークンを攻撃だお！」
(；^Д^)「ぐ・・・カイエントークンは手札に戻れずゲームから取り除かれる・・・」LP:4700⇒4000
( ＾ω＾)「グランモールは手札に戻る・・・ターンエンドだお！」
( ＾ω＾) LP:150 手札：1 場：バブルマン ネオス コモンソウル
( ^Д^) LP:4000 手札：3 場：トマト
( ^Д^)「俺のターン、ドロー。・・・キラートマトでバブルマンに攻撃
メインフェイズ2、裏守備でモンスターを召喚し、ターンエンドだ・・・」
( ＾ω＾)(どうやら除去カードは無いみたいだお・・・)
( ＾ω＾) LP:150 手札：1 場：ネオス コモンソウル
( ^Д^) LP:4000 手札：3 場：トマト 裏守備
( ＾ω＾)「僕のターン、ドロー！」
つ破壊輪
(；＾ω＾)「( ま た F O X か )僕はグランモールを召喚。ネオスでトマトを、グランモールで裏守備を攻撃するお」
(；^Д^)「モグラばっかり使いやがって・・・相手に対するリスペクトはねーのかよ、クソが・・・トマトを特殊召喚だ！」LP:4000⇒2000
(＃＾ω＾)ﾋﾞｷﾋﾞｷ(血も涙も無いメタ、統一性の欠片も無いパワーデッキ、そして度重なるプレイヤーへの侮辱・・・！)
（＃゜ω゜）(あいつにはリスペクト精神の欠片もないお、だからこのカード・・・破壊輪を使っても許されるはずだお！)
/ || :ヽ
┌|（⌒ヽ :|| ..:⌒: |┐ ／￣￣￣￣￣￣￣
|::|::ヽ.:）:||（_ノ ::|::| │
|:|: .. :|| .. |:| │ ・・・
:|: .. || ..|| ＜
:＼ ［_￣］ /::| │
（＃゜ω゜）(・・・何か文句があるのかお？言っとくけど僕はもうキレてるお。吉良的に言えば『いいや、限界だ！押すね！！』って感じだお！)
ネオス「・・・あぁ、やれよ」
（＃゜ω゜）(僕は勝利をリスペクトするぅぅぅぅ・・・っ！？)
ネオス「やれと言ったんだ・・・GX第一話冒頭で三沢が自分のブラッド・ヴォルスを吹き飛ばしたように・・・そうすれば引き分けでお前が助かる、そうだろ？」
(；＾ω＾)(でも・・・お、怒らないのかお・・・？もっと、こう・・・HEROとして・・・)
ネオス「バカ言えよ！なぜぼくが怒るんだ？露伴先生も言ったがリスペクトがどうとか言わずにプレイヤーを守ってさっさと墓地に行くってのが
正しいモンスターのあり方だってのは変わらない意見なんだぜ」
(；＾ω＾)(ネオス・・・)
(＃^Д^)「おい！いつまで待たせる気だよ！？」
――――そこが、内藤ホライゾンの《運命の分かれ道》
（ ゜ω゜）「僕は・・・」
( ＾ω＾)「・・・・・・僕はこのままターンエンドだお」
ネオス「！？」
ベジータ「！？」
( ＾ω＾)(暴言を吐く相手には暴言を吐き返していいお・・・？CGIでバグを悪用する奴に、同じことをやり返してもいいお・・・？
自分のカードを笑う相手を倒した時、その相手のデッキを笑って否定してもいいのかお？
・・・絶対に違うお・・・“リスペクト”とは他者に求めるものじゃないんだお・・・！)
一人の決闘者、『内藤ホライゾン』が完成された瞬間だった
―――二時間後、アカデミア本校屋上
“五月晴れ”・・・梅雨の合間の晴天を射す言葉、と何かの本で読んだ気がする
ならば今時分この言葉を用いる事は誤用だと言える。が、それでも視線を上げた先には快晴の空とまばゆい太陽がある
これこそまさに“五月晴れ”・・・この心地良い陽気の中で吹き抜けた風が、妙に冷たく感じるのは恐らく自分だけなのだろう
ξ；ﾟ��ﾟ)ξ「ブーン！その荷物は・・・！？」
聞き覚えのある声に振り返れば、やはり見覚えのある少女の姿があった
あぁ、見つかってしまった。出来れば誰にも見られる事なくこの学校を後にしたかったというのに
かくなる上は強行突破か。テンパった頭でそう考えて、足早に扉へ向かったのに
あろうことか彼女はその扉の前に立ち塞がり、その大きな瞳でこちらを見詰めてきた
ξ；ﾟ��ﾟ)ξ「なんかの冗談よね・・・？ブーンが、わたしに勝ったブーンが退学なんて・・・」
( ＾ω＾)「・・・ごめんだお、僕の分まで頑張ってほしいお」
すれ違い様の一瞬ではそれだけしか言えない。だがそれだけで十分だった
目を合わせてゆっくりと・・・話したい事を一から順に話した所で、数秒もすれば意味の無い嗚咽に変わってしまうだろうから
ξ；��；)ξ「ちょっと・・・待ちなさいよ！ブーン・・・ブーーン！！！」
金網越しに見た桜の枯れ木が、何故か自分と被って見えた
( ＾ω＾)がプロ決闘者を目指すようです 第九話『脱落』 完
_,,:-ｰ''"￣￣￣ `ヽ､
,r'" `ヽ.
__,,::r'7" ::. ヽ＿
ﾞl | :: ﾞ） 7
| ヽ`l :: ／ノ ）
.| ヾミ,l _;;-＝=ｪ;､ ,,,,,,,,,,,,,,,＿ ﾋ-彡|
〉"l,_l "-ー:ｪｪヮ;::) f';;_-ｪｪ-ニ ﾞﾚr-{ ／￣￣￣￣￣￣￣￣
| ヽ":::: ￣´.::;i, i `￣ r';' } | 久々に鬱END
. ﾞN l ::. ....:;イ;:' l ､ ,l,ﾌ ﾉ | このまま最終回にしたら支援してくれた皆に
. |_i"ヽ;:...:::／ ﾞ=-=´｀ヽ. ／i l" ＜ 申し訳が立たないんだよな
.| ::ﾞl ::´~＝==' '==＝''` ,il" .|'". | という訳でこの話はもうちょっとだけ続くから困る
.{ ::| ､ :: `::=====::" , il | ＼＿＿＿＿＿＿＿＿
/ﾄ､ :|. ﾞl;: ,i' ,l' ノﾄ､
／ .| ＼ゝ､ﾞl;: ,,/;;,ノ;r'" :| ＼
'" | `''-､`'ー--─'";;-'''" ,| ＼_
∩00 ∩ │ やられた……
⊂ﾆﾆ ⊃ ⊂ ﾆ )-- ､ | ノーレラスだ……！
,. ---ゝ ) | ﾚ'／⌒ヽヽ |
（ (´￣￣ / / ﾉ.ﾉ ○ O│ ラングがFOXのフィールドを
ヽﾞニﾆ⊃ ,`'∪ ⊂ﾆ-‐' ` z. | 凶悪極まるパーシアスコンボで蹂躙したように
＿ ＿ / yＷV∨∨VVv` │
＞ `´ ＜ | i' -=＝ u ==ゝ. | FOXのノーレラスが……
. / M ミ |r ､| , ＝ ＝､ ! | 最凶のリセット効果で殺しにかかってきやがった……！
l ,ｨ卅ﾉ uゞト､.ゝ |!.6||v ｰ-ﾟ l lﾟ-‐' | ` ｰ──────────y─
| |｢（(_･）ニ（･_)）! |ヽ｣! u' Ｌ___｣ v | ,' ／/ イﾉ ＼ ヽ ゝ
|（6|! v Ｌ_.｣ u ﾘ | /l. ,.-─--‐-､ | / ／`/ィ'__> u /∠ヽ! .!
／| ,ｲ ）⊂ニ⊃（ !＼ | / l ー-─‐-‐' ! ／ /⌒y' ＝＝== _ ,'=＝ ﾚ､ !
.-‐''7 |/ `ー-､ニ,.-イ ト.､ ／l/ ヽ. ＝ /ト７ l.{ヾ!,' `ｰ-°' ﾞﾞ 〈ｰ°.y/ i
/ | |. ⊥ -‐'1＿|＼ ` ー--‐ ' ﾉ / ヽ,ﾘ u u r __ ヽ. ,'/ !
∩00 ∩ ,ｲ´ l＿_l ＼ ／_,. '-‐''7! ﾄ、 v ＿＿＿ｰY1 |
⊂ﾆﾆ ⊃ ⊂ ﾆ )-- ､ ヽ、,ゝ、 _,,.ゝ-‐'''"´ /.! !. ＼. └-----' / |＼.|
,. ---ゝ ) | ﾚ'／⌒ヽヽ ヽ／ヽ /, ! i | ＼. ー / |. ＼
. （ (´￣￣ / / ﾉ.ﾉ ○ ○ / l / 1|! l | ＼ ,ｲ !
ヽﾞニﾆ⊃ `'∪ ⊂ﾆ-‐' / | / !| ‖ |＼ ＼, ' | ‖|
〜モニターの前の皆様へお知らせ〜
元プロ決闘者であり現在ではラウンジ校職員を勤めるハイドリッヒ・ラング氏(38)が第八話終了直後から行方不明となっております
運営サイドは総力をあげてラング氏の捜索を行っておりますが、現在も発見には至っておりません
もし、皆様の中にラング氏の所在をご存知の方がおられれば大至急ご連絡をお願いいたします
では 改めまして ( ＾ω＾)がプロ決闘者を目指すようです 第九話『脱落』をお楽しみ下さい
_,,:-ｰ''"￣￣￣ `ヽ､
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バイバイ！ラング先生！！
・・・
「競争は能力の向上に必要な事だと」
「しかし、退学はやり過ぎなのでは？」
―――5月1日、アカデミアvip校の会議室。先代のいい加減さゆえかただ埃を被るばかりだったこの場所に、久しく人の声が響いている
こぢんまりとした会議室に顔を並べるのはvip校の教職員達。彼等は今、ある議題のためにこの場所に集まっているのだ
ある議題とは勿論、FOX新校長発案の“サバイバルゲーム”について
ゲームに反発しているのは先代ひろゆきを慕い、校内における環境の急激な変化に戸惑う古株の教師達
徹底擁護の姿勢を崩さないのはFOXの持論と、ラングとの決闘で証明されたその強さに感化された若い教師達だ
今も若い女性教諭と壮年の男性教諭が熱心に議論を繰り返しているが、そのやりとりは数刻前から冒頭のような無限ループに突入している
「・・・皆さん、まず冷静になってこれを見て下さい」
目の前で延々と繰り返される会議とは名ばかりの水掛け論争にうんざりしたのか、問題の元凶がついに動き出した
「これは・・・」
新校長が教師達に提示したそれは購買部における収支の明細書だった
「まず注目して貰いたいのは各種パックの売上です。購買ではここ数日間、殆どのパックが売り切れる日々が続いています
また、これだけでは足りないと本日入荷予定のパックを予約までしている生徒もちらほら出てきているそうで・・・
私としては、これに対する解決策として購買部を本校のみならず各寮に一つずつ設置したいと思うのですが・・・いかがでしょう？」
「！・・・金か？こうやって生徒を煽ってパックを買わせるのが・・・金がお前の目的だったのか！！」
声を荒げて噛みついてきた男性教諭に対し新校長は目を丸くする。いかにも心外だといわんばかりに
「まさか。私が言いたいのはデッキを強化している生徒が増えた・・・換言するなら生徒の質が上がった、という事」
「そんなもの、言い逃れでしかｎ・・・？」
更に噛みつこうとした男性の言葉はそこで止まる。彼も気付いたのだ、その明細が示す校内の変化に
「やっと気が付いてくれましたか・・・まぁ、ここ2週間ほど教室と会議室を往復するような日が続きましたからね
購買でパックに目を遣る余裕が無いのも、無理はありません」
校内の大きな変化をこれでもかと伝えてくるのはその収支報告欄
これほど莫大な売上を記録しているにも関わらずそこに記された数字は先月のそれを大幅に下回るものだった
「FORCE OF THE BREAKER が￥25・・・！？なんという価格破壊・・・これは間違いなく採算度外視」
「天は二物を与えず・・・才能と富を併せ持つ者はとても少ないですからね
特にこのvip校は田舎から経済的な無理をして入学してくる者も多い
そういう糞に埋もれたダイヤの原石を見つけるには我々がこれぐらいしてやらなければならないでしょう」
「し、しかしこんな調子ではすぐに財政難に陥る。最悪vip校がなくなってしまうだろう！」
至極もっともと言えるその言葉にもまるで動じず、新校長は静かに言葉を紡いでいく
「生徒の数を減らし、遊ばせるだけだった先代の蓄えや運営との下らない接待に回していた金を使えば今年度は三校揃って＋−ゼロに落ち着く
更に我々教職員の給与を今の30%も削れば翌年に現れる新一年生達の分を考えても十分にやりくりして行ける・・・
驚くべきは今日における我々の懐の潤い具合でしょう。おっと、話が逸れましたね・・・つまり金の心配は要らないんですよ」
「・・・それでも退学処分はやり過ぎだろ・・・常識的に考えて・・・」
「重視すべきは量ではなく質でしょう・・・真に洗練されたデッキの枚数が40枚であるように
厳しい環境の中から選び抜かれた者こそが更なる高みへ昇るに相応しい
より多くの知識を身に付け、如何なる重圧にも屈さぬ心を持ち、偶然ではなく必然で勝利を掴み取れる真の決闘者こそが」
ラングとの決闘において一部の生徒と教師を魅了せしめた彼の演説が、今再びこの場に存在する者達の心を動かそうとしている
「そこまでして・・・あなたの目的は一体何なんだ」
「・・・私の行動の意味ならば私が育て、やがて巣立って行く生徒達が示してくれるでしょう
さぁどうします？儲けしか頭に無い運営が創った、ただの馴れ合いでしかない“理想”に甘んじるのか
それらを打ち壊し、その先で見えるだろう新たな理想を追うのか。・・・答えを下さい」
「・・・」
答え無きこと、そのものこそが答えだった
・・・翌日の朝、全校生徒に“サバイバルゲーム”の正式な開始が宣言される
クォリティチップノルマ枚数…4
―――5月3日、アカデミアvip校屋上
( ＾ω＾)LP:400 手札：1 場：N・グロー・モス
(*ﾟーﾟ)LP:5000 手札：1 場：マシンナーズ・フォース VWXYZ−ドラゴンカタパルトキャノン マグネット・バルキリオン
( ＾ω＾)「ミラクルフュージョンを発動！墓地の(ｒｙ を除外しシャイニング・フレア・ウイングマンを特殊召喚！」
(*ﾟーﾟ)「！！」
( ＾ω＾)「墓地のE・HEROは5体・・・スカイスクレイパーの効果でシャイニング(ｒｙの攻撃力は5000！マシンナーズ・フォースに攻撃だお！！」
(*ﾟーﾟ)LP:3000⇒2600⇒0
(*；−；)「・・・あたしの負けです・・・ひっく、うっ・・・」
( ´ω｀)「・・・ごめんお、ごめんお・・・」
(*；−；)「いいんです、気にしないで下ｓひっ、うぇ・・・」
( ´ω｀)「・・・」
震える手で受け取ったクォリティチップを懐に仕舞い、泣きながら去っていく同級生の背中を見送る
大勝負になるほど強くなる内藤の引きは今回の決闘においても発揮され、結果彼は見事勝利を収めた
・・・しかし内藤の心は重く、暗い。このような状況での勝利を手放しで喜べる程、内藤の神経は図太く出来ていなかったのだ
( ´ω｀)(僕は勝ったからこの場所に居られるお・・・でも、僕に負けたあの子は・・・)
――退学。冗談としか思えない処分だがあのFOXの言う事だからきっと本気なのだろう
内藤には夢がある。憧れのプロ決闘者になって、幼い頃テレビで見たあの大舞台で決闘するという夢が
( ´ω｀)(・・・でも、あの子にだって夢がある筈だお・・・僕は・・・)
決闘者としていけない事だと心の何処かで分かっていながら、それでも敗北した者への同情を禁じ得ず、憂鬱になっていたその時だった
「なんというベタな勝利・・・君は間違いなく主人公」
( ´ω｀)「お・・・？」
内藤が振り向いたその先には、憂鬱の原因が微笑んでいた
( ´ω｀)「教頭・・・いや、校長先生・・・何か用ですかお？」
FOX「ふふ、用という程でも無いんですがね。ちょっとデッキを見せてもらえませんか、内藤ホライゾン君？」
( ´ω｀)「？ 構いませんお・・・(ﾊﾞｶﾔﾛ、僕は傷心中なんだお・・・空気嫁お・・・」
FOX「では失礼して・・・ こ れ は ひ ど い 」
(；´ω｀)「ちょｗｗｗｗｗなにを言う きさまー！？」
FOX「・・・基本はE・HEROのようですが、これはなんですか？」
つＮ・アクア・ドルフィン
( ´ω｀)「手札破壊とピーピングを兼ねたモンスターですお」
FOX「そうですね、私の押収と交換してあげるからこれを使いなさい」
(；´ω｀)「ちょｗｗｗおまｗｗｗｗ勝手に交換するなおｗｗｗｗｗ」
FOX「まぁまぁ落ち着いて。あと、これはなんですか？」
つN・グロー・モス
( ´ω｀)「25円のパックで当てた念願のグローモス様ですお」
FOX「なるほど。とりあえずスロットが勿体無いので抜いておきましょうね」
(；´ω｀)「ちょｗｗｗｗやめるおｗｗｗｗｗｗ」
FOX「ふむ・・・それで、このカードは一体なんですか？」
つサンダー・ブレイク
( ´ω｀)「発動タイミングを選ばない単体除去罠ですお」
FOX「はいはい三沢輪三沢輪」
(；´ω｀)「おまｗｗｗｗやめｗｗｗｗもう返すお！！」
FOX「・・・何故わざわざコストのある使いにくいカードをデッキに投入するのですか？
ドロー系カードが悉く禁止となり、エアーマンも制限になった今、E・HEROでアドを稼ぐ事は難しいというのに」
( ´ω｀)「・・・僕は自分が買って当てたカードだけをデッキに入れるんですお。他人のカードは受け取れませんお・・・」
FOX「・・・そうですか。しかし内藤ホライゾン君、このままだと君は―――」
FOX「―――負けますよ。次の決闘で、確実に」
（ ゜ω゜）「」
(；´ω｀)「な、なにを根拠にそんな事を・・・」
FOX「一戦を勝利し、敗北した者をその目で見た君はこの状況に改めて危機感を感じている筈です。違いますか？」
(；´ω｀)「・・・」
FOX「今クォリティチップを持っているのはそんな危機感を強く抱いている者達ばかり・・・勢いやご都合主義でどうにかなる相手ではありません
構成として無理のあるE・HERO＋ネオスペーシアンなど以ての外と言えるでしょう」
(；´ω｀)「・・・」
FOX「さっき君が戦った相手はVtoZマシンナーズバルキリオンでしたっけ？もしあの子が勝っていたら、きっとすぐにデッキ構築を改めた筈――」
（＃゜ω゜）「そ、そんな言い方はやめるお！あの子は・・・あの子のデッキはとても強かったお！！」
FOX「・・・やはり君は子供ですね。私は君の事を思って―――」
（＃゜ω゜）「ｇｄｇｄうっさいお！とっととあっち行けお！！１」
FOX「・・・」
（＃゜ω゜）「僕は・・・自分のやり方で勝ち残ってみせるお・・・」
残念そうな表情を浮かべて踵を返した新校長の背中を、内藤は怒りに満ちた眼差しで見送った
――数分後
( ^Д^)「なぁお前、俺と決闘しないか？チップ2枚賭けで」
(；＾ω＾)「おっおっ・・・リスキーなのはちょっと・・・」
( ^Д^)「なに言ってんだよ、俺だって2枚しかもってねーぜ？それに挑戦は受けるのが決闘者ってもんだろ？」
(；＾ω＾)「・・・わかったお。決闘するお」
( ^Д^)「へへへ・・・それじゃ」
LP:8000【サイカリバー】( ^Д^)「「決闘！！」」(＾ω＾ )【E・HERO＋N】LP:8000
※内藤視点
( ＾ω＾)「僕の先攻だお、ドロー！」
つ押収 手札：フェザーマン アクア・ドルフィン スパークマン 雑貨商人 バーストレディ
(；＾ω＾)(？ 押収なんて入れた覚えないお・・ハッ！)
>FOX「ふふ、用という程でも無いんですがね。ちょっとデッキを見せてもらえませんか、内藤ホライゾン君？」
(＃＾ω＾)「(絶対FOX先生だお・・・キモイルカのコストにしてやるお)僕は裏守備でモンスター(雑貨商人)を召喚。ターンエンドだお」
( ^Д^)「俺のターン、ドロー。・・・へへ、1000ライフを払って魔法カード、押収を発動するぜ」LP:8000⇒7000
《押収》
通常魔法（制限カード）
１０００ライフポイントを払う。
相手の手札を確認し、その中からカードを１枚選択して墓地に捨てる。
( ^Д^)「お前の押収を捨ててもらうぜ、糞手札ﾌﾟｷﾞｬｰｗｗｗｗ」
(＃＾ω＾)ﾋﾞｷﾋﾞｷ(もし僕が押収を使ってたら落ちてたのはお前の手札だったお・・・)
( ^Д^)「どんどん、いくぜｗｗｗ手札からサイバー・ドラゴンを特殊召喚。更に死霊騎士デスカリバーナイトを召喚！デスカリで裏守備に攻撃だ」
(；＾ω＾)「裏守備は雑貨商人だお・・・」
( ^Д^)「デスカリを生贄に捧げ雑貨商人の効果は無効！サイドラでダイレクトアタックだぜ！」
(；＾ω＾)「ｱｳｱｳ・・・」LP:8000⇒5900
( ^Д^)「ﾌﾋﾋｗｗｗｗカードを一枚伏せてターンエンドだぜｗｗｗ」
( ＾ω＾)LP:5900 手札：4 場：無し
( ^Д^)LP:7000 手札：3 場：サイドラ リバースカード
( ＾ω＾)「僕のターン、ドロー！」
つ手札抹殺
( ＾ω＾)「僕は魔法カード、手札抹殺を発動するお！」
キモイルカ「」
《手札抹殺》
通常魔法（制限カード）
お互いの手札を全て捨て、それぞれ自分のデッキから
捨てた枚数分のカードをドローする。
( ＾ω＾)「手札を全て捨て、その枚数分ドローするお」
つおろかな埋葬 奇跡融合 メタポ オーバーソウル
( ＾ω＾)「よし、魔法カードミラクル・フュージョンを発ｄ・・・」
( ^Д^)「おぉっと！手札の戦士抹殺を捨てて罠カード、封魔の呪印を発動するぜｗ」
（ ゜ω゜）「」
《封魔の呪印》
カウンター罠
手札から魔法カードを１枚捨てる。
魔法カードの発動と効果を無効にし、それを破壊する。
相手はこのデュエル中、この効果で破壊された魔法カード及び
同名カードを発動する事ができない。
(；＾ω＾)「(有用な魔法カードが次々と制限になる中でこのカード・・・そして今捨てられた“戦士抹殺”・・・これは完全にメタられてるお)
( ^Д^)「おい、打つ手が無いならさっさとターンエンドしろよｗｗｗｗ」
(＃＾ω＾)ﾋﾟｷﾋﾟｷ「(押さえるお・・・決闘者ならｇｄｇｄ言わずに次の手を考えるもんだお！)・・・僕はおろかな埋葬を発動するお」
《おろかな埋葬》
通常魔法
自分のデッキからモンスター１体を選択して墓地へ送る。
その後デッキをシャッフルする。
( ＾ω＾)「デッキからE・HEROネオスを墓地へ送るお。そしてO−オーバーソウルを発動！
効果で今墓地へ送ったネオスを蘇生し、サイドラに攻撃だお！ラス・オブ・ネオス！！」
(；^Д^)「ﾁｯ・・・」LP:7000⇒6600
( ＾ω＾)「僕は更にモンスター(メタポ)を守備表示で召喚。ターンエンドだお」
( ＾ω＾) LP:5900 手札：0 場：ネオス 裏守備(メタポ)
( ^Д^) LP:6600 手札：2 場：無し
( ^Д^)「俺のターン、OK牧場(」
(＃＾ω＾)ﾋﾟｷﾋﾟｷ
( ^Д^)「へへ、手札よりサイバー・ドラゴンを特殊召喚。更にサイファー・スカウターを召喚するぜ！」
《サイファー・スカウター》
効果モンスター
星３/地属性/機械族/攻1350/守1800
戦士族と戦闘を行う場合、
ダメージ計算時に攻撃力・守備力がそれぞれ２０００ポイントアップする。
( ^Д^)「ﾌﾋﾋｗｗｗサイファー・スカウターでネオスを、サイドラで裏守備を攻撃だ」
(；＾ω＾)「・・・裏守備はメタポ、お互い手札を捨てて5枚ドローだお」LP:5900⇒5050
つ奇跡融合 早すぎた埋葬 沼地の魔神王 ネクロダークマン エアーマン
( ^Д^)「ｗｗｗｗ 俺はリバースカードを1枚セット。ターン・えんどう豆(ﾌﾟﾌﾟｯ」
( ＾ω＾)LP:5050 手札：4 場：無し
( ^Д^)LP:6600 手札：4 場：リバースカード
( ＾ω＾)「僕のターン、ドロー！」
つライボル
( ＾ω＾)「僕はミラクル・フュージョンを捨てて魔法カード、ライトニング・ボルテックスを発動だお！」
《ライトニング・ボルテックス》
通常魔法
手札を１枚捨てる。
相手フィールド上に表側表示で存在するモンスターを全て破壊する。
( ^Д^)「ﾁｯ、俺のモンスターは全滅だな・・・」
( ＾ω＾)「更に魔法カード、早すぎた埋葬を発動！ライフを800払い墓地のネオスを特殊召喚―――あれ？」LP:5050⇒4250
/ || :ヽ
┌|（⌒ヽ :|| ..:⌒: |┐ ／￣￣￣￣￣￣￣
|::|::ヽ.:）:||（_ノ ::|::| │
|:|: .. :|| .. |:| │ ジュワ！？
:|: .. || ..|| ＜
:＼ ［_￣］ /::| │ 訳「あれれ〜？何かが私の足を掴んでるよ〜？」
- :
- ＼|_|_|_|_／:::| ＼＿＿＿＿＿＿＿＿
(；＾ω＾)「ちょｗｗｗｗネオス引き篭もってんじゃねーおｗｗｗｗｗ」
( ^Д^)「無駄無駄・・・早すぎた埋葬にチェーンして誘発即時効果を発動したんだよ。この・・・D.D.クロウの効果をな！」
《Ｄ.Ｄ.クロウ》
効果モンスター
星１/闇属性/鳥獣族/攻 100/守 100
このカードを手札から墓地に捨てる。
相手の墓地に存在するカード１枚をゲームから除外する。
この効果は相手ターンでも発動する事ができる。
( ^Д^)「早すぎた埋葬は効果対象を選択後、その対象を特殊召喚する・・・鴉と共に奈落へ消えろ、ネオス！」
ネオス「っぁ、ちょ、、、どこ触って・・・らめぇぇぇぇぇぇぇ！！！１」
,ﾍ _,ハ = 、
/ ｀ヽ -t - '´ ヽ,
/|! 」 _,.-=' ,.-=' ／ ﾉﾉ'´ ⌒´
__ ＿,,_ト|! ｒ フ [!|__＿＿ ノ⌒ '⌒' /_,. '´
＼ゝ---ニ＝て r'⌒ﾊ l__ ｲ⌒入 ＿￣ _,. '´
ヽ,__, ゝ＼ニ---┴┴"∠ '´ ｀ヽ _,. '´
ヽ＿ ⌒)ノ＿＿ 彡 } _,. '´
￣ 'vc＼ ヽ__ノ-‐ '´
あ り が と う ウ ル ○ ラ マ ン
(；＾ω＾)「ちょｗｗｗｗｗｗまておｗｗｗｗｗｗｗｗ」
( ＾ω＾)「(やばいお、メタられてるってレベルじゃねーお・・・ここは一気に)僕はエアーマンを召喚。手札にワイルドマンを加えるお
そして起動効果、沼地の魔神王。魔神王を墓地に送り融合をサーチ
そしてワイルドマンとネクロダークマンを手札融合、ネクロイド・シャーマンを特殊召喚！」
《沼地の魔神王》
効果モンスター
星３/水属性/水族/攻 500/守1100
このカードを融合素材モンスター１体の代わりにする事ができる。
その際、他の融合素材モンスター１体は正規のものでなければならない。
また、このカードを手札から墓地に捨てる事で、
デッキから「融合」魔法カードを手札に加える。
その後デッキをシャッフルする。
《Ｅ・ＨＥＲＯ ネクロイド・シャーマン》
融合・効果モンスター
星６/闇属性/戦士族/攻1900/守1800
「Ｅ・ＨＥＲＯ ワイルドマン」＋「Ｅ・ＨＥＲＯ ネクロダークマン」
このモンスターは融合召喚でしか特殊召喚できない。
このカードが特殊召喚に成功した時、
相手フィールド上のモンスター１体を破壊する。
その後、相手の墓地からモンスター１体を選択し、
相手フィールド上に特殊召喚する。
( ＾ω＾)「エアーマンとシャーマンでダイレクトアタックだお！」
( ^Д^)「ふん、エアーマンに対して炸裂装甲を発動。エアーマンを破壊するぜ」
( ＾ω＾)「でもお前の場はもうがら空きだお、シャーマンで攻撃！！」
( ^Д^)「ククク・・・この瞬間に誘発効果が発動する！手札から冥府の使者ゴーズを特殊召喚だぜ！！」LP:6600⇒4700
《冥府の使者ゴーズ》
効果モンスター（制限カード）
星７/闇属性/悪魔族/攻2700/守2500
自分フィールド上にカードが存在しない場合、
相手がコントロールするカードによってダメージを受けた時、
このカードを手札から特殊召喚することができる。
この方法で特殊召喚に成功した時、
受けたダメージの種類により以下の効果を発動する。
●戦闘ダメージの場合、自分フィールド上に「冥府の使者カイエントークン」
（天使族・光・星７・攻/守？）を１体特殊召喚する。
このトークンの攻撃力・守備力は、この時受けた戦闘ダメージと同じ数値になる。
●カードの効果によるダメージの場合、受けたダメージと同じダメージを相手ライフに与える。
(；＾ω＾)「なんというパワーカード・・・ターンエンドだお」
( ^Д^)「調子に乗るからこうなんだよｗｗｗｗｗﾌﾟｷﾞｬｰｗｗｗｗｗ」
( ＾ω＾) LP:4250 手札：0 場：シャーマン
( ^Д^) LP:4700 手札：3 場：冥府の使者ゴーズ カイエントークン
( ^Д^)「俺のターン、ドロー！キラー・トマトを召喚、一斉攻撃だ！！」
(；＾ω＾)「ｱｳｱｳ・・・」LP:4250⇒3450⇒1550⇒150
( ^Д^)「へへ、サレンダーするか？ｗｗｗターンエンドｗｗｗｗ」
( ＾ω＾) LP:150 手札：0 場：無し
( ^Д^) LP:4700 手札：3 場：ゴーズ カイエン トマト
( ＾ω＾)「サレンダー・・・？」
へ へ|＼ へ √￣| へ へ
（ レ⌒） |＼ （ |＼)| |/~| ノ ,__√ ／７ ∠､ ＼ . 丶＼ _ __ （ レ⌒） |＼
|＼_／ ／へ＿ ＼) | | | |∠ | |＿＿ | / ! | | |＿〜、 ﾚ' ﾚ' |＼_／ ／へ＿ ＼)
＼_.／| |／ ＼ .| |(￣ ＿） | ） | | i | へ_,/ ノ ,へ ＼_.／| |／ ＼
／ ／￣~ヽ ヽ. | | フ ヽ、 ﾉ √| | ! レﾉ | !. ＼_ ー￣＿,ー~' ） ／ ／￣~ヽ ヽ.
/ ／| | ｜ | | |（ ノ| |`､) i ﾉ | | ＼_ノ ﾉ / ﾌ ! （
＿,,,,／ﾉ/ / ／| | ｜ |
| | | | / / | | . し' ノ ノ | | / / | | ￣ | | | | / /
＼＼ﾉ | / / | |＿＿＿∠-". | | ﾉ ／ ﾉ | /（ ＼＼ﾉ | / /
＼＿ノ_／ ／ （＿＿＿＿） し' ノ／ / / | 〜-,,,＿＿ ＼＿ノ_／ ／
∠-~ ﾉ／ （＿ﾉ 〜ー､､＿＿） ∠-~
( ^Д^)「んだと・・・フィールドはおろか手札さえ0、切り札は封じられライフまで虫の息なお前に何ができるってんだよｗｗｗｗ」
( ＾ω＾)「それは僕のデッキが答えてくれる筈だお・・・！僕のターン、ドロー！！」
つバブルマン
( ＾ω＾)「手札よりE・HEROバブルマンを守備表示で特殊召喚！効果により二枚ドローするお！」
つ貪欲な壺 E・HEROネオス
( ＾ω＾)「僕は更に貪欲な壺を発動！エアーマン・雑貨商人・メタポ・魔神王にスパークマンをデッキに戻し、二枚ドロー！」
つ魂の共有−コモンソウル N・グラン・モール
( ＾ω＾)「まずは墓地のネクロダークマンの効果を発動し手札からE・HEROネオスを生贄無しで召喚だお！」
( ^Д^)「またそいつか・・・ATK2500じゃゴーズには勝てないぜ？ｗ」
( ＾ω＾)「そんな事は分かってるお！僕は永続魔法、魂の共有−コモンソウルを発動するお！！」
《魂の共有−コモンソウル》
永続魔法
フィールド上に表側表示で存在するモンスター１体を選択して発動する。
自分の手札の「Ｎ（ネオスペーシアン）」と名のついたモンスター１体を、
選択したモンスターのコントローラーのフィールド上へ特殊召喚する。
選択したモンスターの攻撃力は、この効果で特殊召喚した
「Ｎ（ネオスペーシアン）」と名のついたモンスターの攻撃力分アップする。
このカードがフィールド上から離れた時、このカードの効果で特殊召喚した
「Ｎ（ネオスペーシアン）」と名のついたモンスター１体を手札に戻す。
( ＾ω＾)「選択するのは勿論E・HEROネオス！僕のフィールドにN・グラン・モールを特殊召喚！」
《Ｎ・グラン・モール》
効果モンスター（制限カード）
星３/地属性/岩石族/攻 900/守 300
このカードが相手モンスターと戦闘を行う場合、
ダメージ計算を行わず相手モンスターとこのカードを
持ち主の手札に戻す事ができる。
( ＾ω＾)「パワーアップしたネオスでゴーズを、グランモールでカイエントークンを攻撃だお！」
(；^Д^)「ぐ・・・カイエントークンは手札に戻れずゲームから取り除かれる・・・」LP:4700⇒4000
( ＾ω＾)「グランモールは手札に戻る・・・ターンエンドだお！」
( ＾ω＾) LP:150 手札：1 場：バブルマン ネオス コモンソウル
( ^Д^) LP:4000 手札：3 場：トマト
( ^Д^)「俺のターン、ドロー。・・・キラートマトでバブルマンに攻撃
メインフェイズ2、裏守備でモンスターを召喚し、ターンエンドだ・・・」
( ＾ω＾)(どうやら除去カードは無いみたいだお・・・)
( ＾ω＾) LP:150 手札：1 場：ネオス コモンソウル
( ^Д^) LP:4000 手札：3 場：トマト 裏守備
( ＾ω＾)「僕のターン、ドロー！」
つ破壊輪
(；＾ω＾)「( ま た F O X か )僕はグランモールを召喚。ネオスでトマトを、グランモールで裏守備を攻撃するお」
(；^Д^)「モグラばっかり使いやがって・・・相手に対するリスペクトはねーのかよ、クソが・・・トマトを特殊召喚だ！」LP:4000⇒2000
(＃＾ω＾)ﾋﾞｷﾋﾞｷ(血も涙も無いメタ、統一性の欠片も無いパワーデッキ、そして度重なるプレイヤーへの侮辱・・・！)
（＃゜ω゜）(あいつにはリスペクト精神の欠片もないお、だからこのカード・・・破壊輪を使っても許されるはずだお！)
/ || :ヽ
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（＃゜ω゜）(・・・何か文句があるのかお？言っとくけど僕はもうキレてるお。吉良的に言えば『いいや、限界だ！押すね！！』って感じだお！)
ネオス「・・・あぁ、やれよ」
（＃゜ω゜）(僕は勝利をリスペクトするぅぅぅぅ・・・っ！？)
ネオス「やれと言ったんだ・・・GX第一話冒頭で三沢が自分のブラッド・ヴォルスを吹き飛ばしたように・・・そうすれば引き分けでお前が助かる、そうだろ？」
(；＾ω＾)(でも・・・お、怒らないのかお・・・？もっと、こう・・・HEROとして・・・)
ネオス「バカ言えよ！なぜぼくが怒るんだ？露伴先生も言ったがリスペクトがどうとか言わずにプレイヤーを守ってさっさと墓地に行くってのが
正しいモンスターのあり方だってのは変わらない意見なんだぜ」
(；＾ω＾)(ネオス・・・)
(＃^Д^)「おい！いつまで待たせる気だよ！？」
――――そこが、内藤ホライゾンの《運命の分かれ道》
（ ゜ω゜）「僕は・・・」
( ＾ω＾)「・・・・・・僕はこのままターンエンドだお」
ネオス「！？」
ベジータ「！？」
( ＾ω＾)(暴言を吐く相手には暴言を吐き返していいお・・・？CGIでバグを悪用する奴に、同じことをやり返してもいいお・・・？
自分のカードを笑う相手を倒した時、その相手のデッキを笑って否定してもいいのかお？
・・・絶対に違うお・・・“リスペクト”とは他者に求めるものじゃないんだお・・・！)
一人の決闘者、『内藤ホライゾン』が完成された瞬間だった
―――二時間後、アカデミア本校屋上
“五月晴れ”・・・梅雨の合間の晴天を射す言葉、と何かの本で読んだ気がする
ならば今時分この言葉を用いる事は誤用だと言える。が、それでも視線を上げた先には快晴の空とまばゆい太陽がある
これこそまさに“五月晴れ”・・・この心地良い陽気の中で吹き抜けた風が、妙に冷たく感じるのは恐らく自分だけなのだろう
ξ；ﾟ��ﾟ)ξ「ブーン！その荷物は・・・！？」
聞き覚えのある声に振り返れば、やはり見覚えのある少女の姿があった
あぁ、見つかってしまった。出来れば誰にも見られる事なくこの学校を後にしたかったというのに
かくなる上は強行突破か。テンパった頭でそう考えて、足早に扉へ向かったのに
あろうことか彼女はその扉の前に立ち塞がり、その大きな瞳でこちらを見詰めてきた
ξ；ﾟ��ﾟ)ξ「なんかの冗談よね・・・？ブーンが、わたしに勝ったブーンが退学なんて・・・」
( ＾ω＾)「・・・ごめんだお、僕の分まで頑張ってほしいお」
すれ違い様の一瞬ではそれだけしか言えない。だがそれだけで十分だった
目を合わせてゆっくりと・・・話したい事を一から順に話した所で、数秒もすれば意味の無い嗚咽に変わってしまうだろうから
ξ；��；)ξ「ちょっと・・・待ちなさいよ！ブーン・・・ブーーン！！！」
金網越しに見た桜の枯れ木が、何故か自分と被って見えた
( ＾ω＾)がプロ決闘者を目指すようです 第九話『脱落』 完
_,,:-ｰ''"￣￣￣ `ヽ､
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__,,::r'7" ::. ヽ＿
ﾞl | :: ﾞ） 7
| ヽ`l :: ／ノ ）
.| ヾミ,l _;;-＝=ｪ;､ ,,,,,,,,,,,,,,,＿ ﾋ-彡|
〉"l,_l "-ー:ｪｪヮ;::) f';;_-ｪｪ-ニ ﾞﾚr-{ ／￣￣￣￣￣￣￣￣
| ヽ":::: ￣´.::;i, i `￣ r';' } | 久々に鬱END
. ﾞN l ::. ....:;イ;:' l ､ ,l,ﾌ ﾉ | このまま最終回にしたら支援してくれた皆に
. |_i"ヽ;:...:::／ ﾞ=-=´｀ヽ. ／i l" ＜ 申し訳が立たないんだよな
.| ::ﾞl ::´~＝==' '==＝''` ,il" .|'". | という訳でこの話はもうちょっとだけ続くから困る
.{ ::| ､ :: `::=====::" , il | ＼＿＿＿＿＿＿＿＿
/ﾄ､ :|. ﾞl;: ,i' ,l' ノﾄ､
／ .| ＼ゝ､ﾞl;: ,,/;;,ノ;r'" :| ＼
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