最終更新:ID:dRiOZd0fNw 2009年10月23日(金) 17:56:50履歴
前回のあらすじ
急遽執り行われることになった校内デュエル大会。
そのデッキ調整を行う為に学校に残った天は怪しげな黒いローブの男と闇のデュエルを行うはめに。
トラゴエディアの持つモンスター効果によって窮地に追い込まれるが、彼の精霊である【雲魔物‐スモークボール】と共に無事勝利をつかんだ。
( α_α)「…ってことがあったんだ」
(;^ω^)「なんか凄くぶっ飛んだ話で正直付いていけないお」
(;'A`)「…俺もブーンに同意だ。俺たちがここでデュエルをしている間にそんなことが」
闇のデュエルを終えた天はクリボーサワーコーラを片手に事の顛末を語って聞かせていた。
消えた黒いローブの男、闇のデュエル、そしてカードの精霊のことを。
(*^ω^)「それにしても本当にカードの精霊がいたんだお!しかもこんな身近にだお」
( α_α)「あぁ、お前らには見えてないと思うが今もちゃんとここにいるぜ」
スモークボールは天の頭上をフワフワと漂いながら肯定のうなずきを見せる。
( α_α)(しっかし俺も最初は驚いたぜ。カードの精霊と話が出来る日が来るなんてな)
―――僕は結構呼んでたんだけどね。きっかけが無かっただけさ
('A`)「…で、天。どうするんだ?話を聞くだけでも闇のデュエルなんてヤバ過ぎる」
( α_α)「そうだな。ショボン先生に相談してみようとは思ってる」
( α_α)「真面目に取り合ってもらえるかは分からないけど、こりゃ俺たちだけの手に負える問題じゃないぜ」
( ^ω^)「なら善は急げ、だお!」
( α_α)「おいっ、ブーン俺たちを置いてくなって!」
('A`)「…やれやれだぜ」
( ^ω^)「アーッ!ショボン先生!丁度いいところにいたお!」
(´・ω・`)「ん?どうしたんだい。君達そろって」
('A`)「そこに居る天が説明します」
( α_α)「かくかくしかじか」
(´・ω・`)「ふむ、なるほど。そんなことがあったのかい」
(´・ω・`)「詳しく話がしたい。でもこの話で悪戯に混乱を呼ぶのは避けたいから場所を移そう」
〜場所は代わって教務主任室〜
(´・ω・`)「おーい、中にいるかい?」
???「うむ、我輩は在室している。入りたまえ」
(´・ω・`)「さあ、君達も入った入った」
( ^ω^)(混乱を避ける場所が教務主任室かお?)
戸惑いつつもショボンの後に続いて三人は教務主任室の中へ入った。
( ФωФ)「ようこそ。我輩はロマネスクである」
( ФωФ)「今はデュエル科の教務主任である。してショボン、何があったのだ?」
(´・ω・`)「やあ、ロマネスク。この学校で再び闇のデュエルが行われてしまったんだ」
(;ФωФ)「なにぃ!それは本当か!」
(´・ω・`)「うん。本当。んでうちのクラスの雲澤が対処した」
( ФωФ)「ほう。君がやったのであるか」
( α_α)「あ、はい。危なかったっスけど何とか勝てました」
( ФωФ)「うむ、勝てればよろしいのだ。負けていれば今ここに君は居なかったであろう」
('A`)「…やはり負けたら消えてしまっていた、ということでしょうか?」
ロマネスクは眼を瞑りながら頷く。
( ^ω^)「そもそも闇のデュエルとは何なんですかお?」
( ^ω^)「ロマネスク先生もショボン先生も平然と聞いてるけどこれって普通なら凄く驚くことだと思いますお」
( ^ω^)「ハァ?闇のデュエル?厨二乙wwwwレベルだと思うお」
( ФωФ)「我輩も最初は驚いたのである。驚いたとは言っても学生の頃であるが」
( α_α)「先生の学生時代?いったいこの学園で何が?」
( ФωФ)「我輩の学生時代にも同じようなことがあったのである」
〜回想1〜
( ФωФ)「闇のデュエル、であるか?」
( ФωФ):当時VIP校生徒
(´・ω・`)「ああ、確かに黒いローブの男はそう言っていたよ。シャキンだってそれは間近でみていたし」
(´・ω・`):当時VIP校生徒
(;´・ω・)「今回は無事に勝てたから良いものの、この学校何かヤバイもんでも隠してるんじゃないかな?」
(;ФωФ)「うーむ、闇のデュエルなんて只の噂だと思っていた。
(;ФωФ)「しかし我輩にも精霊が見えるようになったからには信じざる負えない」
(`・ω・´)「それにあの男は『敗者は消え去る』なんて物騒なことまで言ってたぞ」
(`・ω・´):当時VIP校生徒
( ФωФ)「…こんな冗談みたいな話を先生にした所で厨二乙ですまされてしまうであろう」
(´・ω・`)「なら僕らが解決すればいいじゃない」
(`・ω・´)「流石はショボン。親友にして最高のライバルだ」
( ФωФ)「うむ。下手に実力も無い者を巻き込むよりいはマシである」
(´・ω・`)「なら決まりだね。僕らで学園を守るんだ」
〜回想ここまで〜
( ФωФ)「我々三人は我武者羅に黒いローブの男を探し回り闇のデュエルに打ち勝っていた」
( ФωФ)「だが根本解決にはならなかった。徐々にではあるが生徒は消えてしまっていたのだ」
( ФωФ)「精霊の加護を受けることができた我々は消えた生徒達を忘れることは無かった」
(´・ω・`)「でも普通の人たちは人が消えたことさえも気づけないんだ。昨日まで親しく話していた友人であっても」
(;α_α)(;^ω^)(;'A`)「なにそれこわい」
( α_α)「で、でも!今回はショボン先生もロマネスク先生もいるから安心だぜ」
( ФωФ)「いいや、我輩達ではどうすることもできない」
(?^ω^)「えっ」
(´・ω・`)「何故なのかって顔をしているね。昔話には続きがあるんだ」
( ФωФ)「我々は生徒が消え行く中で黒幕との最後の戦いに臨んだ」
(´・ω・`)「結果として僕らは奴を封じることに成功した。でも代償として多くのものを失ってしまった」
( ФωФ)「…我々が失ったものは三つ。一つ目が我々の守護精霊、二つ目が最後の戦いの記憶」
(´・ω・`)「そして、三番目はシャキン…」
( ФωФ)「戦いが終わり意識の戻った我輩達の前にシャキンの姿は無かった」
( ФωФ)「残されたのは奴のデュエルディスクとデッキのみ…」
( ФωФ)「加えて守護精霊を失った我々に精霊の姿を見ることは出来ない。だから君達の力にはなれないのだ」
(;'A`)「先生達にそんなことがあったなんて…」
(´・ω・`)「そういう経緯があったから君達の話を僕は疑わなかったんだ」
(´・ω・`)「どうやら完全に僕らでは奴を封じられなかったようだね。不甲斐ない限りさ…」
( ФωФ)「我輩としても君達に頑張ってもらわなければ困る身だ。協力できることがあればなんでも協力するのである」
(;α_α)(俺たちがここにいる人たちの未来を背負ったってことか)
―――大丈夫。マスターには僕がいるよ
( α_α)(あぁ、頼りにしてるぜスモークボール)
(´・ω・`)「今日のところはこの辺でいいんじゃないかな。明日からは大会だしね」
( ФωФ)「そうであるな。敵方も雲澤君が出鼻をくじいたことでしばらくは動き出すことはあるまい」
( ФωФ)「今日のところは家に帰ったほうがいいのである」
('A`)「…そうさせてもらいます。いくぞ、天、ブーン」
( ^ω^)「あの先生!」
( ФωФ)「内藤君だったか。どうしたのかね?」
( ^ω^)「僕も天やドクオみたいに強くなりたいんですお!
( ФωФ)「強くであるか?」
( ^ω^)「闇のデュエルに負けないくらい強くなりたいんですお。僕だって戦うための本当の力が欲しいんだお」
( ФωФ)(戦うための力か。よかろう)
( ФωФ)「すまないがドクオ君、雲澤君。先に帰っていただけないだろうか」
( α_α)「ブーンがやる気だし俺は構いませんよ」
('A`)「俺も異論はありません」
(´・ω・`)「じゃあ僕も別件の仕事があるからここら辺で」
ショボン、天、ドクオが部屋から出て行く。
( ФωФ)「うむ。では内藤君。我輩が今から君に稽古をつけてあげよう。デュエルをするのだ」
( ^ω^)「ありがとうございますお!先生、全力で行きますお」
( ^ω^)「デュエル!!!」(ФωФ )
( ^ω^)「先攻は僕が貰いますお。ドロー!」
( ^ω^)「モンスター、リバースカードを一枚ずつセットしてターンエンドですお」
( ФωФ)(静かな走り出しである)
( ФωФ)「では我輩のターンだ。ドロー」
( ФωФ)「我輩はジェネティック・ワーウルフを召喚」
<ジェネティック・ワーウルフ>
通常モンスター
星4/地属性/獣戦士族/攻2000/守 100
遺伝子操作により強化された人狼。本来の優しき心は完全に破壊され、
闘う事でしか生きる事ができない体になってしまった。その破壊力は計り知れない。
(;^ω^)「デメリットなしの攻撃力2000かお…」
( ФωФ)「ふむ。リバースカードは不安材料ではあるが恐れていては進展はない」
( ФωФ)「バトルフェイズに移る。ワーウルフ、セットモンスターを攻撃するのだ」
( ^ω^)「セットされたモンスターはUFOタートルだお」
<UFOタートル>
効果モンスター
星4/炎属性/機械族/攻1400/守1200
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、
自分のデッキから攻撃力1500以下の炎属性モンスター1体を
自分のフィールド上に表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる。
( ^ω^)「破壊され墓地に送られたからデッキよりコマンド・ナイトを特殊召喚するお!」
<コマンド・ナイト>
効果モンスター
星4/炎属性/戦士族/攻1200/守1900
自分のフィールド上に他のモンスターが存在する限り、
相手はこのカードを攻撃対象に選択できない。
また、このカードがフィールド上に存在する限り、
自分の戦士族モンスターの攻撃力は400ポイントアップする。
( ФωФ)「我輩はメインフェイズ2でリバースカードを二枚セットする。ターンエンドするのだ」
Turn1
( ^ω^)LP:4000 手札:4
■□□□□ 魔・罠 セットカード
□□A□□ モ Aコマンド・ナイト
□F□□□ モ Fジェネティック・ワーウルフ
■■□□□ 魔・罠 セットカード×2
( ФωФ)LP:4000 手札:3
( ^ω^)「ドロー。先生、今度はこっちからいくお」
( ^ω^)「エヴォルテクター シュバリエを召喚。攻撃力はコマンド・ナイトの効果で400ポイント上昇!」
エヴォルテクター シュバリエ
ATK1900→2300
( ^ω^)「これでワーウルフの攻撃力を上回ったお。バトルフェイズ、シュバリエでワーウルフを攻撃」
エヴォルテクター シュバリエ(ATK2300) vs ジェネティック・ワーウルフ(ATK2000)
( ФωФ)「そう簡単に我輩のモンスターは倒せないぞ。速攻魔法、月の書発動!」
<月(つき)の書(しょ)>
速攻魔法
フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択し、裏側守備表示にする。
( ФωФ)「対象にするのはコマンド・ナイト。これでシュバリエの攻撃力は低下する」
エヴォルテクター シュバリエ
ATK2300→1900
( ^ω^)LP:4000→3900
(;^ω^)「くっ、しくじったお。僕はこれでターンを終了しますお」
( ФωФ)「ちょっと待ちたまえ。エンドフェイズにもう一枚のセットカードを発動させる」
( ФωФ)「罠カード、サンダー・ブレイク発動」
<サンダー・ブレイク>
通常罠
手札を1枚捨て、フィールド上に存在するカード1枚を選択して発動する。
選択したカードを破壊する。
( ФωФ)「その怪しいセットカードを破壊させていただこう」
( ^ω^)「アーッ!炸裂装甲がまた破壊されたお。どこにいってもコイツはかませなのかお」
<炸裂装甲(リアクティブアーマー)>
通常罠
相手モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。
その攻撃モンスター1体を破壊する。
( ФωФ)「ほう、UFOタートルへの攻撃を通すことでコマンド・ナイトをサーチして次のターンで除去する予定だったというわけか」
( ФωФ)「では我輩のターンに移らせてもらう。ドロー」
( ФωФ)「一気に畳み掛けさせていただこう。我輩は短期決戦が好みなのでな。一族の結束を発動する」
(?^ω^)「ワーウルフの戦闘破壊に失敗したんだから先生の墓地にモンスターなんていないと思うお」
( ФωФ)「内藤君。それは違うのだ。我輩はエンドフェイズに何をしたかな?」
( ^ω^)「あっ、サンダー・ブレイクのコストとして獣戦士族のカードを落としたのかお!」
( ФωФ)「その通りだ。これで我輩のワーウルフは最上級モンスタークラスの攻撃力を得る」
ジェネティック・ワーウルフ
ATK2000→2800
( ФωФ)「我輩はこのターン通常召喚権を行使してない。よって激昂のミノタウルスを召喚する」
<激昂(げきこう)のミノタウルス>
効果モンスター
星4/地属性/獣戦士族/攻1700/守1000
このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、
自分フィールド上の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターは、
守備表示モンスターを攻撃した時にその守備力を攻撃力が
越えていれば、その数値だけ相手に戦闘ダメージを与える。
激昂のミノタウルス
ATK1700→2500
(;^ω^)(貫通能力の付加とか今の僕にとってやば過ぎるお)
( ФωФ)「その比類なき力を君に見せてあげよう。バトルだ」
ジェネティック・ワーウルフ(ATK2800) vs コマンド・ナイト(DEF1900)
( ^ω^)LP:3900→3000
激昂のミノタウルス(ATK2500)→( ^ω^)
( ^ω^)LP:3000→500
( ´ω`)「ちょっ、往復二ターン目に入る前にこのライフとか先生強すぎるお」
(#ФωФ)「真に力が欲しければこの程度の逆境、乗り越えて見せるのである!ターンエンドなのだ」
Turn2
( ^ω^)LP:500 手札:4
□□□□□ 魔・罠
□□□□□ モ
□FG□□ モ F:ジェネティック・ワーウルフ G:激昂のミノタウルス
一□□□□ 魔・罠 一:一族の結束
( ФωФ)LP:4000 手札:1
(;^ω^)(手札は装備カードがだぶ付いてて単体じゃ使えないもんばっかりだお)
( ^ω^)(だからこのドローに全てをかけるお!)
( ^ω^)「行きますお。僕のターン」
( ^ω^)「ドロォォォォォッ!!!」
(;^ω^)(頼む、あのカードよきてくれ)
(;−ω−)「…」
( ФωФ)「期待したカードは引けたかね?」
(;−ω・)「…!」
ブーンは瞑っていた目を開けるとドローしたカードを確かめた。
(*^ω^)「バッチリですお!引けましたお」
( ^ω^)「僕は炎妖蝶ウィルプスを召喚!」
<炎妖蝶(えんようちょう)ウィルプス>
デュアルモンスター
星4/炎属性/昆虫族/攻1500/守1500
このカードは墓地またはフィールド上に表側表示で存在する場合、
通常モンスターとして扱う。
フィールド上に表側表示で存在するこのカードを通常召喚扱いとして再度召喚する事で、
このカードは効果モンスター扱いとなり以下の効果を得る。
●このカードをリリースする事で、自分の墓地に存在する「炎妖蝶ウィルプス」以外の
デュアルモンスター1体を特殊召喚する。
この効果によって特殊召喚されたデュアルモンスターは再度召喚された状態になる。
( ^ω^)「更に今ドローした僕のデッキのキーカード、スーペルヴィス発動だお」
( ^ω^)「再度召喚扱いになったウィルプスをリリース。墓地より蘇れシュバリエ!攻撃表示で特殊召喚」
炎を纏った紅蓮の騎士が再びフィールドに姿を現すと剣を構えた。
( ^ω^)「まだだお。スーペルヴィスのもう一つの効果を発動。墓地のウィルプスを攻撃表示で特殊召喚するお」
( ФωФ)「単純な力比べでは我輩に分があるが…」
( ^ω^)「再度召喚扱いのシュバリエには強力な除去能力があるお」
( ^ω^)「ビッグバン・シュートをワーウルフに装備」
<ビッグバン・シュート>
装備魔法
装備モンスターの攻撃力は400ポイントアップする。
装備モンスターが守備表示モンスターを攻撃した時、
その守備力を攻撃力が超えていれば、
その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。
このカードがフィールド上から離れた時、装備モンスターをゲームから除外する。
ジェネティック・ワーウルフ
ATK2800→3200
( ФωФ)(我輩のモンスターにわざわざ攻撃力強化の装備カードを使用した?)
( ФωФ)「ハッ、まさか!」
( ^ω^)「そのまさかだお。シュバリエの効果を発動!」
( ^ω^)「自分フィールド上に存在する装備カードを墓地に送ることで相手フィールド上のカードを一枚破壊するんだお」
( ^ω^)「いけっ、シュバリエ!ミノタウルスを破壊だーッ!」
激しい爆風がミノタウルスを包み込み破壊した。
( ^ω^)「ミノタウルス爆☆殺。同時にフィールドを離れたビッグバン・シュートの効果でワーウルフを次元の彼方へ追放するお」
( ^ω^)「これで決めるお!団結の力をシュバリエに装備」
<団結(だんけつ)の力(ちから)>
装備魔法(制限カード)
自分フィールド上に存在する表側表示モンスター1体につき、
装備モンスターの攻撃力・守備力を800ポイントアップする。
エヴォルテクター シュバリエ
ATK1900→3500
( ^ω^)「シュバリエとウィルプスで先生へダイレクトアタック!」
エヴォルテクター シュバリエ(ATK3500)+炎妖蝶ウィルプス(ATK1500)=5000
( ФωФ)LP:4000→0
( ФωФ)「見事なデュエルであった。君は『力が欲しい』と我輩に言った。だがそれは違うぞ」
( ^ω^)「どういうことですかお?」
( ФωФ)「君の求める力は既に君の中にあったのだよ。あの状況で引かねばならないカードを内藤君は見事引き当てた」
( ФωФ)「我輩は思うのだ。真の力というものはデッキを信じ、デッキから愛されたデュエリストの持つものだと」
( ФωФ)「どうだ?君はそのデッキの事が好きであろう?」
( ^ω^)「はい、このデッキは僕がデュエルを始めた頃からずっと使ってきた大切なデッキですお!大好きですお!!」
( ФωФ)「その心を忘れないことだ。…大分遅くなってしまったな。君ももう帰りなさい」
( ^ω^)「先生、ありがとうございましたお。これで僕も少しは立派に慣れたと思いますお」
( ФωФ)「ハハハ、それは良いことである」
夕暮れの校舎。勢いよく駆け出していく少年の後姿にロマネスクはかつての友の姿を重ねていた。
( ФωФ)(シャキン。君は今どこに居るのであるか…)
第五話・完 次回につづく
【今日の最強カード】
<スーペルヴィス>
装備魔法
デュアルモンスターにのみ装備可能。
装備モンスターは再度召喚した状態になる。
フィールド上に表側表示で存在するこのカードが墓地へ送られた時、
自分の墓地に存在する通常モンスター1体を選択して特殊召喚する。
( ^ω^)「今日の最強カードはスーペルヴィスだお!」
( ^ω^)「つい最近彗星の如く現れたデュアルモンスターの強力補助カードだお」
( ^ω^)「とりあえず装備しておくだけでも擬似的な除去耐性を得られると考えていいと思うお」
( ^ω^)「蘇生するモンスターはデュアルモンスターではなく通常モンスターだから様々な使い方があるお」
急遽執り行われることになった校内デュエル大会。
そのデッキ調整を行う為に学校に残った天は怪しげな黒いローブの男と闇のデュエルを行うはめに。
トラゴエディアの持つモンスター効果によって窮地に追い込まれるが、彼の精霊である【雲魔物‐スモークボール】と共に無事勝利をつかんだ。
( α_α)「…ってことがあったんだ」
(;^ω^)「なんか凄くぶっ飛んだ話で正直付いていけないお」
(;'A`)「…俺もブーンに同意だ。俺たちがここでデュエルをしている間にそんなことが」
闇のデュエルを終えた天はクリボーサワーコーラを片手に事の顛末を語って聞かせていた。
消えた黒いローブの男、闇のデュエル、そしてカードの精霊のことを。
(*^ω^)「それにしても本当にカードの精霊がいたんだお!しかもこんな身近にだお」
( α_α)「あぁ、お前らには見えてないと思うが今もちゃんとここにいるぜ」
スモークボールは天の頭上をフワフワと漂いながら肯定のうなずきを見せる。
( α_α)(しっかし俺も最初は驚いたぜ。カードの精霊と話が出来る日が来るなんてな)
―――僕は結構呼んでたんだけどね。きっかけが無かっただけさ
('A`)「…で、天。どうするんだ?話を聞くだけでも闇のデュエルなんてヤバ過ぎる」
( α_α)「そうだな。ショボン先生に相談してみようとは思ってる」
( α_α)「真面目に取り合ってもらえるかは分からないけど、こりゃ俺たちだけの手に負える問題じゃないぜ」
( ^ω^)「なら善は急げ、だお!」
( α_α)「おいっ、ブーン俺たちを置いてくなって!」
('A`)「…やれやれだぜ」
( ^ω^)「アーッ!ショボン先生!丁度いいところにいたお!」
(´・ω・`)「ん?どうしたんだい。君達そろって」
('A`)「そこに居る天が説明します」
( α_α)「かくかくしかじか」
(´・ω・`)「ふむ、なるほど。そんなことがあったのかい」
(´・ω・`)「詳しく話がしたい。でもこの話で悪戯に混乱を呼ぶのは避けたいから場所を移そう」
〜場所は代わって教務主任室〜
(´・ω・`)「おーい、中にいるかい?」
???「うむ、我輩は在室している。入りたまえ」
(´・ω・`)「さあ、君達も入った入った」
( ^ω^)(混乱を避ける場所が教務主任室かお?)
戸惑いつつもショボンの後に続いて三人は教務主任室の中へ入った。
( ФωФ)「ようこそ。我輩はロマネスクである」
( ФωФ)「今はデュエル科の教務主任である。してショボン、何があったのだ?」
(´・ω・`)「やあ、ロマネスク。この学校で再び闇のデュエルが行われてしまったんだ」
(;ФωФ)「なにぃ!それは本当か!」
(´・ω・`)「うん。本当。んでうちのクラスの雲澤が対処した」
( ФωФ)「ほう。君がやったのであるか」
( α_α)「あ、はい。危なかったっスけど何とか勝てました」
( ФωФ)「うむ、勝てればよろしいのだ。負けていれば今ここに君は居なかったであろう」
('A`)「…やはり負けたら消えてしまっていた、ということでしょうか?」
ロマネスクは眼を瞑りながら頷く。
( ^ω^)「そもそも闇のデュエルとは何なんですかお?」
( ^ω^)「ロマネスク先生もショボン先生も平然と聞いてるけどこれって普通なら凄く驚くことだと思いますお」
( ^ω^)「ハァ?闇のデュエル?厨二乙wwwwレベルだと思うお」
( ФωФ)「我輩も最初は驚いたのである。驚いたとは言っても学生の頃であるが」
( α_α)「先生の学生時代?いったいこの学園で何が?」
( ФωФ)「我輩の学生時代にも同じようなことがあったのである」
〜回想1〜
( ФωФ)「闇のデュエル、であるか?」
( ФωФ):当時VIP校生徒
(´・ω・`)「ああ、確かに黒いローブの男はそう言っていたよ。シャキンだってそれは間近でみていたし」
(´・ω・`):当時VIP校生徒
(;´・ω・)「今回は無事に勝てたから良いものの、この学校何かヤバイもんでも隠してるんじゃないかな?」
(;ФωФ)「うーむ、闇のデュエルなんて只の噂だと思っていた。
(;ФωФ)「しかし我輩にも精霊が見えるようになったからには信じざる負えない」
(`・ω・´)「それにあの男は『敗者は消え去る』なんて物騒なことまで言ってたぞ」
(`・ω・´):当時VIP校生徒
( ФωФ)「…こんな冗談みたいな話を先生にした所で厨二乙ですまされてしまうであろう」
(´・ω・`)「なら僕らが解決すればいいじゃない」
(`・ω・´)「流石はショボン。親友にして最高のライバルだ」
( ФωФ)「うむ。下手に実力も無い者を巻き込むよりいはマシである」
(´・ω・`)「なら決まりだね。僕らで学園を守るんだ」
〜回想ここまで〜
( ФωФ)「我々三人は我武者羅に黒いローブの男を探し回り闇のデュエルに打ち勝っていた」
( ФωФ)「だが根本解決にはならなかった。徐々にではあるが生徒は消えてしまっていたのだ」
( ФωФ)「精霊の加護を受けることができた我々は消えた生徒達を忘れることは無かった」
(´・ω・`)「でも普通の人たちは人が消えたことさえも気づけないんだ。昨日まで親しく話していた友人であっても」
(;α_α)(;^ω^)(;'A`)「なにそれこわい」
( α_α)「で、でも!今回はショボン先生もロマネスク先生もいるから安心だぜ」
( ФωФ)「いいや、我輩達ではどうすることもできない」
(?^ω^)「えっ」
(´・ω・`)「何故なのかって顔をしているね。昔話には続きがあるんだ」
( ФωФ)「我々は生徒が消え行く中で黒幕との最後の戦いに臨んだ」
(´・ω・`)「結果として僕らは奴を封じることに成功した。でも代償として多くのものを失ってしまった」
( ФωФ)「…我々が失ったものは三つ。一つ目が我々の守護精霊、二つ目が最後の戦いの記憶」
(´・ω・`)「そして、三番目はシャキン…」
( ФωФ)「戦いが終わり意識の戻った我輩達の前にシャキンの姿は無かった」
( ФωФ)「残されたのは奴のデュエルディスクとデッキのみ…」
( ФωФ)「加えて守護精霊を失った我々に精霊の姿を見ることは出来ない。だから君達の力にはなれないのだ」
(;'A`)「先生達にそんなことがあったなんて…」
(´・ω・`)「そういう経緯があったから君達の話を僕は疑わなかったんだ」
(´・ω・`)「どうやら完全に僕らでは奴を封じられなかったようだね。不甲斐ない限りさ…」
( ФωФ)「我輩としても君達に頑張ってもらわなければ困る身だ。協力できることがあればなんでも協力するのである」
(;α_α)(俺たちがここにいる人たちの未来を背負ったってことか)
―――大丈夫。マスターには僕がいるよ
( α_α)(あぁ、頼りにしてるぜスモークボール)
(´・ω・`)「今日のところはこの辺でいいんじゃないかな。明日からは大会だしね」
( ФωФ)「そうであるな。敵方も雲澤君が出鼻をくじいたことでしばらくは動き出すことはあるまい」
( ФωФ)「今日のところは家に帰ったほうがいいのである」
('A`)「…そうさせてもらいます。いくぞ、天、ブーン」
( ^ω^)「あの先生!」
( ФωФ)「内藤君だったか。どうしたのかね?」
( ^ω^)「僕も天やドクオみたいに強くなりたいんですお!
( ФωФ)「強くであるか?」
( ^ω^)「闇のデュエルに負けないくらい強くなりたいんですお。僕だって戦うための本当の力が欲しいんだお」
( ФωФ)(戦うための力か。よかろう)
( ФωФ)「すまないがドクオ君、雲澤君。先に帰っていただけないだろうか」
( α_α)「ブーンがやる気だし俺は構いませんよ」
('A`)「俺も異論はありません」
(´・ω・`)「じゃあ僕も別件の仕事があるからここら辺で」
ショボン、天、ドクオが部屋から出て行く。
( ФωФ)「うむ。では内藤君。我輩が今から君に稽古をつけてあげよう。デュエルをするのだ」
( ^ω^)「ありがとうございますお!先生、全力で行きますお」
( ^ω^)「デュエル!!!」(ФωФ )
( ^ω^)「先攻は僕が貰いますお。ドロー!」
( ^ω^)「モンスター、リバースカードを一枚ずつセットしてターンエンドですお」
( ФωФ)(静かな走り出しである)
( ФωФ)「では我輩のターンだ。ドロー」
( ФωФ)「我輩はジェネティック・ワーウルフを召喚」
<ジェネティック・ワーウルフ>
通常モンスター
星4/地属性/獣戦士族/攻2000/守 100
遺伝子操作により強化された人狼。本来の優しき心は完全に破壊され、
闘う事でしか生きる事ができない体になってしまった。その破壊力は計り知れない。
(;^ω^)「デメリットなしの攻撃力2000かお…」
( ФωФ)「ふむ。リバースカードは不安材料ではあるが恐れていては進展はない」
( ФωФ)「バトルフェイズに移る。ワーウルフ、セットモンスターを攻撃するのだ」
( ^ω^)「セットされたモンスターはUFOタートルだお」
<UFOタートル>
効果モンスター
星4/炎属性/機械族/攻1400/守1200
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、
自分のデッキから攻撃力1500以下の炎属性モンスター1体を
自分のフィールド上に表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる。
( ^ω^)「破壊され墓地に送られたからデッキよりコマンド・ナイトを特殊召喚するお!」
<コマンド・ナイト>
効果モンスター
星4/炎属性/戦士族/攻1200/守1900
自分のフィールド上に他のモンスターが存在する限り、
相手はこのカードを攻撃対象に選択できない。
また、このカードがフィールド上に存在する限り、
自分の戦士族モンスターの攻撃力は400ポイントアップする。
( ФωФ)「我輩はメインフェイズ2でリバースカードを二枚セットする。ターンエンドするのだ」
Turn1
( ^ω^)LP:4000 手札:4
■□□□□ 魔・罠 セットカード
□□A□□ モ Aコマンド・ナイト
□F□□□ モ Fジェネティック・ワーウルフ
■■□□□ 魔・罠 セットカード×2
( ФωФ)LP:4000 手札:3
( ^ω^)「ドロー。先生、今度はこっちからいくお」
( ^ω^)「エヴォルテクター シュバリエを召喚。攻撃力はコマンド・ナイトの効果で400ポイント上昇!」
エヴォルテクター シュバリエ
ATK1900→2300
( ^ω^)「これでワーウルフの攻撃力を上回ったお。バトルフェイズ、シュバリエでワーウルフを攻撃」
エヴォルテクター シュバリエ(ATK2300) vs ジェネティック・ワーウルフ(ATK2000)
( ФωФ)「そう簡単に我輩のモンスターは倒せないぞ。速攻魔法、月の書発動!」
<月(つき)の書(しょ)>
速攻魔法
フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択し、裏側守備表示にする。
( ФωФ)「対象にするのはコマンド・ナイト。これでシュバリエの攻撃力は低下する」
エヴォルテクター シュバリエ
ATK2300→1900
( ^ω^)LP:4000→3900
(;^ω^)「くっ、しくじったお。僕はこれでターンを終了しますお」
( ФωФ)「ちょっと待ちたまえ。エンドフェイズにもう一枚のセットカードを発動させる」
( ФωФ)「罠カード、サンダー・ブレイク発動」
<サンダー・ブレイク>
通常罠
手札を1枚捨て、フィールド上に存在するカード1枚を選択して発動する。
選択したカードを破壊する。
( ФωФ)「その怪しいセットカードを破壊させていただこう」
( ^ω^)「アーッ!炸裂装甲がまた破壊されたお。どこにいってもコイツはかませなのかお」
<炸裂装甲(リアクティブアーマー)>
通常罠
相手モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。
その攻撃モンスター1体を破壊する。
( ФωФ)「ほう、UFOタートルへの攻撃を通すことでコマンド・ナイトをサーチして次のターンで除去する予定だったというわけか」
( ФωФ)「では我輩のターンに移らせてもらう。ドロー」
( ФωФ)「一気に畳み掛けさせていただこう。我輩は短期決戦が好みなのでな。一族の結束を発動する」
(?^ω^)「ワーウルフの戦闘破壊に失敗したんだから先生の墓地にモンスターなんていないと思うお」
( ФωФ)「内藤君。それは違うのだ。我輩はエンドフェイズに何をしたかな?」
( ^ω^)「あっ、サンダー・ブレイクのコストとして獣戦士族のカードを落としたのかお!」
( ФωФ)「その通りだ。これで我輩のワーウルフは最上級モンスタークラスの攻撃力を得る」
ジェネティック・ワーウルフ
ATK2000→2800
( ФωФ)「我輩はこのターン通常召喚権を行使してない。よって激昂のミノタウルスを召喚する」
<激昂(げきこう)のミノタウルス>
効果モンスター
星4/地属性/獣戦士族/攻1700/守1000
このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、
自分フィールド上の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターは、
守備表示モンスターを攻撃した時にその守備力を攻撃力が
越えていれば、その数値だけ相手に戦闘ダメージを与える。
激昂のミノタウルス
ATK1700→2500
(;^ω^)(貫通能力の付加とか今の僕にとってやば過ぎるお)
( ФωФ)「その比類なき力を君に見せてあげよう。バトルだ」
ジェネティック・ワーウルフ(ATK2800) vs コマンド・ナイト(DEF1900)
( ^ω^)LP:3900→3000
激昂のミノタウルス(ATK2500)→( ^ω^)
( ^ω^)LP:3000→500
( ´ω`)「ちょっ、往復二ターン目に入る前にこのライフとか先生強すぎるお」
(#ФωФ)「真に力が欲しければこの程度の逆境、乗り越えて見せるのである!ターンエンドなのだ」
Turn2
( ^ω^)LP:500 手札:4
□□□□□ 魔・罠
□□□□□ モ
□FG□□ モ F:ジェネティック・ワーウルフ G:激昂のミノタウルス
一□□□□ 魔・罠 一:一族の結束
( ФωФ)LP:4000 手札:1
(;^ω^)(手札は装備カードがだぶ付いてて単体じゃ使えないもんばっかりだお)
( ^ω^)(だからこのドローに全てをかけるお!)
( ^ω^)「行きますお。僕のターン」
( ^ω^)「ドロォォォォォッ!!!」
(;^ω^)(頼む、あのカードよきてくれ)
(;−ω−)「…」
( ФωФ)「期待したカードは引けたかね?」
(;−ω・)「…!」
ブーンは瞑っていた目を開けるとドローしたカードを確かめた。
(*^ω^)「バッチリですお!引けましたお」
( ^ω^)「僕は炎妖蝶ウィルプスを召喚!」
<炎妖蝶(えんようちょう)ウィルプス>
デュアルモンスター
星4/炎属性/昆虫族/攻1500/守1500
このカードは墓地またはフィールド上に表側表示で存在する場合、
通常モンスターとして扱う。
フィールド上に表側表示で存在するこのカードを通常召喚扱いとして再度召喚する事で、
このカードは効果モンスター扱いとなり以下の効果を得る。
●このカードをリリースする事で、自分の墓地に存在する「炎妖蝶ウィルプス」以外の
デュアルモンスター1体を特殊召喚する。
この効果によって特殊召喚されたデュアルモンスターは再度召喚された状態になる。
( ^ω^)「更に今ドローした僕のデッキのキーカード、スーペルヴィス発動だお」
( ^ω^)「再度召喚扱いになったウィルプスをリリース。墓地より蘇れシュバリエ!攻撃表示で特殊召喚」
炎を纏った紅蓮の騎士が再びフィールドに姿を現すと剣を構えた。
( ^ω^)「まだだお。スーペルヴィスのもう一つの効果を発動。墓地のウィルプスを攻撃表示で特殊召喚するお」
( ФωФ)「単純な力比べでは我輩に分があるが…」
( ^ω^)「再度召喚扱いのシュバリエには強力な除去能力があるお」
( ^ω^)「ビッグバン・シュートをワーウルフに装備」
<ビッグバン・シュート>
装備魔法
装備モンスターの攻撃力は400ポイントアップする。
装備モンスターが守備表示モンスターを攻撃した時、
その守備力を攻撃力が超えていれば、
その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。
このカードがフィールド上から離れた時、装備モンスターをゲームから除外する。
ジェネティック・ワーウルフ
ATK2800→3200
( ФωФ)(我輩のモンスターにわざわざ攻撃力強化の装備カードを使用した?)
( ФωФ)「ハッ、まさか!」
( ^ω^)「そのまさかだお。シュバリエの効果を発動!」
( ^ω^)「自分フィールド上に存在する装備カードを墓地に送ることで相手フィールド上のカードを一枚破壊するんだお」
( ^ω^)「いけっ、シュバリエ!ミノタウルスを破壊だーッ!」
激しい爆風がミノタウルスを包み込み破壊した。
( ^ω^)「ミノタウルス爆☆殺。同時にフィールドを離れたビッグバン・シュートの効果でワーウルフを次元の彼方へ追放するお」
( ^ω^)「これで決めるお!団結の力をシュバリエに装備」
<団結(だんけつ)の力(ちから)>
装備魔法(制限カード)
自分フィールド上に存在する表側表示モンスター1体につき、
装備モンスターの攻撃力・守備力を800ポイントアップする。
エヴォルテクター シュバリエ
ATK1900→3500
( ^ω^)「シュバリエとウィルプスで先生へダイレクトアタック!」
エヴォルテクター シュバリエ(ATK3500)+炎妖蝶ウィルプス(ATK1500)=5000
( ФωФ)LP:4000→0
( ФωФ)「見事なデュエルであった。君は『力が欲しい』と我輩に言った。だがそれは違うぞ」
( ^ω^)「どういうことですかお?」
( ФωФ)「君の求める力は既に君の中にあったのだよ。あの状況で引かねばならないカードを内藤君は見事引き当てた」
( ФωФ)「我輩は思うのだ。真の力というものはデッキを信じ、デッキから愛されたデュエリストの持つものだと」
( ФωФ)「どうだ?君はそのデッキの事が好きであろう?」
( ^ω^)「はい、このデッキは僕がデュエルを始めた頃からずっと使ってきた大切なデッキですお!大好きですお!!」
( ФωФ)「その心を忘れないことだ。…大分遅くなってしまったな。君ももう帰りなさい」
( ^ω^)「先生、ありがとうございましたお。これで僕も少しは立派に慣れたと思いますお」
( ФωФ)「ハハハ、それは良いことである」
夕暮れの校舎。勢いよく駆け出していく少年の後姿にロマネスクはかつての友の姿を重ねていた。
( ФωФ)(シャキン。君は今どこに居るのであるか…)
第五話・完 次回につづく
【今日の最強カード】
<スーペルヴィス>
装備魔法
デュアルモンスターにのみ装備可能。
装備モンスターは再度召喚した状態になる。
フィールド上に表側表示で存在するこのカードが墓地へ送られた時、
自分の墓地に存在する通常モンスター1体を選択して特殊召喚する。
( ^ω^)「今日の最強カードはスーペルヴィスだお!」
( ^ω^)「つい最近彗星の如く現れたデュアルモンスターの強力補助カードだお」
( ^ω^)「とりあえず装備しておくだけでも擬似的な除去耐性を得られると考えていいと思うお」
( ^ω^)「蘇生するモンスターはデュアルモンスターではなく通常モンスターだから様々な使い方があるお」
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