最終更新:ID:RhDw9DhqLQ 2010年03月10日(水) 02:14:14履歴
('A`)「テストか。日頃の研鑽が形になる場と考えれば、楽しみでもあるな」
从 ゚∀从「ドックン、あのね? 私、勉強でよくわからないところがあって。その、よかったら教えてもらえないかな……ダメ?」
('A`)「ダメ、よくない」
从 ゚∀从「俺がわざわざ、こんなに頼んでやってんだから勉強教えろや!」
('A`)「おお、それでこそハインだ」
从 ゚∀从「お前、俺のことなんだと思ってんだ!」
('A`)「俺はハインのことをハインリッヒ高岡だと思っている。いや、むしろハインリッヒ高岡の中のハインリッヒ高岡。つまりハインリッヒ高岡を越えた、真のハインリッヒ高岡だと思っている。わかったか、ハインリッヒ高岡よ」
从 ゚∀从「ハインリッヒ高岡言いたいだけちゃうんかと! 前回言い忘れた分を取り戻そうとしたな」
('A`)「だいたい学業は常日頃から励むものだ。急場凌ぎの勉学は、血肉とならないぞ」
从 ゚∀从「あーあーあー、勉強できるやつはそれだけで偉そうな口を叩く。血肉になんぞならなくても急場凌ぎで十分なんだよ、俺は将来パティシエになるんだからな。お前は将来血ン肉マンにでもなってろ」
('A`)「まあ、確かに俺の将来の夢は血ン肉マンになることだが」
从;゚∀从「えっ、ほんとになりたかったの?」
('A`)「とでも言うと思ったかド低能め!」
从 ゚∀从「お前だけは……生かしておけねぇぇぇ!!」
('A`)「おっと、では俺は失礼させてもらう」
从 ゚∀从「お、おい! 逃げる気か!」
('A`)「ついてくるな、ここから先は男のファンタジーだ!」
从;゚∀从「あ、ああ……」
…………
('A`)「まったく。勉強なんてものは、日頃からしていれば誰でもできるものだと思うがねえ」
( ^Д^)「誰でもできるだと、ふざけるな!」
('A`)「誰だ、お前は」
( ^Д^)「俺はプギャーだ!」
('A`)「クラスは?」
( ^Д^)「Aだ!」
('A`)(Aか。どれくらい強いかわからんが、やってみる価値はありそうだな)
('A`)「えっ、お前もしかして勉強しててもできないの? うわ、そんなやつお前だけだわ! 言っておくけど、他の成績悪いやつらは勉強してないだけだから」
( ^Д^)「なんだと!」
('A`)「文句があるならデュエルで決着つけてやるよ。どうせ口ではまともな反論なんてできないだろうからな」
( ^Д^)「こ、こいつ! やってやろうじゃないか!」
('A`)「「デュエル!!」」(^Д^ )
( ^Д^)「俺のターンからだ、ドロー! まずは手札の『黄金の天道虫』を見せてライフを回復させてもらうぞ!」
( ^Д^) LP4000→4500
('A`)(毎ターン500回復されると面倒だな、手早く決めたいところだ)
( ^Д^)「俺は『デーモン・ソルジャー』を召喚し、一枚伏せてターンエンドだ!」
('A`)「俺のターンだな、ドロー!」
('A`)(能力を使っている素振りを見せないが、常時発動タイプではないのか? まあいい、追い込んでやればおのずとわかるだろう)
('A`)「永続魔法、神の居城‐ヴァルハラを発動する。ヴァルハラの効果により、自フィールドにモンスターが存在しない場合手札から天使族を特殊召喚できる」
( ^Д^)(永続魔法か、これは厄介そうだ)
('A`)「俺は『ヘカテリス』を特殊召喚する。更にヘカテリスをリリースして『堕天使ディザイア』アドバンス召喚だ! ディザイアの攻撃翌力を1000下げることで、デーモンソルジャーを墓地に送らせてもらう!」
( ^Д^)「くっ、除去能力を持っているのか!」
('A`)「これでディザイアの攻撃翌力は2000になる。ディザイアでダイレクトアタック!」
( ^Д^)「ダイレクトなどさせないぞ! 永続罠、正統なる血統を発動! 墓地のデーモンソルジャーを攻撃表示で特殊召喚する!」
('A`)「ならばディザイアでデーモンソルジャーにアタック!」
(;^Д^) LP4500→4400
('A`)「一枚伏せて、俺のターンエンド!」
( ^Д^)「俺のターンドロー!」
( ^Д^)(ふふふ、お前はこれから俺の能力の恐ろしさを知ることになる!)
( ^Д^)「まずは手札の黄金の天道虫を見せてライフを回復させてもらうぞ」
( ^Д^) LP4400→4900
( ^Д^)「ここで永続魔法、デーモンの宣告を発動だ!」
('A`)「デーモンの宣告だと?」
( ^Д^)「ライフポイントを支払い、デーモンの宣告の効果を発動する!」
(;^Д^) LP4900→4400
( ^Д^)「デッキトップのカード名を指定して、当たっていた場合は手札に加える。指定するカード名は装備魔法、堕落だ! よし、当たっているので手札に加えるぞ!」
(*'A`)(こんなもの、でたらめに宣言して当たるはずがない! 面白い、実に面白いぞ! お前の持っている物語は、少なくともデッキトップのカードがわかる能力ということだ! 物語の欠片、見えてきたぞ!)
( ^Д^)「装備魔法、堕落をディザイアに装備だ。デーモンと名のついたカードが自フィールド上に存在するとき、装備モンスターのコントロールを得る!」
('A`)「なるほど、デーモンの宣告がそれを担っているわけか」
( ^Д^)「そういうことだ! ディザイアをリリースして『デーモンの召喚』をアドバンス召喚! デーモンの召喚でダイレクトアタック!」
('A`)「そう簡単には決めさせん! 罠カード、次元幽閉を発動だ! デーモンの召喚を除外する!」
( ^Д^)「ちっ、しかたない。二枚伏せて俺のターンエンドだ!」
('A`)「俺のターンドロー! 俺はヴァルハラの効果により『堕天使アスモディウス』を特殊召喚する!」
( ^Д^)「最上級をも特殊召喚できるのか!」
('A`)「お前の場にモンスターはいない、アスモディウスでダイレクトアタックだ!」
( ^Д^)「ここで罠カード、聖なるバリア‐ミラーフォースを発動! アスモディウスを破壊する!」
('A`)「構わんさ! アスモディウスが破壊され墓地に送られたことにより、アスモトークンを攻撃表示、ディウストークンを守備表示で特殊召喚する! アスモは効果で、ディウスは戦闘で破壊されない!」
( ^Д^)「しまった、トークン生成能力を持っていたのか!」
('A`)「今度こそ! アスモトークンでダイレクトアタック!」
( ^Д^)「通させないぞ! 罠カード、ガードブロックを発動! ダメージを無効化し一枚ドローする!」
('A`)「ちっ、まだ防御カードが伏せてあったか! 俺のターンエンドだ!」
( ^Д^)「俺のターンドロー! 手札の黄金の天道虫を見せてライフを回復する」
( ^Д^) LP4400→4900
( ^Д^)「もちろんライフを支払いデーモンの宣告を発動だ!」
(;^Д^) LP4900→4400
( ^Д^)「指定するカードは『邪神 ドレッド・ルート』! よし、手札に加えるぞ!」
('A`)(邪神? 見たところ場に三体のモンスターを揃える用意はなさそうだが)
( ^Д^)(俺の能力はデッキトップがわかる程度じゃない! 真骨頂はこれだっ!!)
( ^Д^)「俺はライフを支払い魔法カード、魔の試着部屋を発動! デッキトップから四枚めくり、そのなかのレベル3以下の通常モンスターを全て特殊召喚することができる!」
(;^Д^) LP4400→3600
( ^Д^)「カードは『デーモン・ビーバー』、『悪魔の鏡(デーモンズ・ミラー)』、デーモンの斧、二枚目のデーモンビーバーだ。デーモンの斧をデッキに戻し、ビーバー二体と悪魔の鏡を特殊召喚!」
(*'A`)(これがお前の! ……ははは……はははははは! わかったぞ! この物語はデッキトップがわかる程度のちゃちなものじゃない! お前にはわかるんだろう? 自分の引いてくるカードの順番全てがぁぁぁぁ!!)
( ^Д^)「場の三体をリリースして邪神ドレッドルートをアドバンス召喚! ドレッドルートの効果で、ドレッドルート以外のモンスターの攻守は半分になる! ドレッドルートでアスモトークンにアタックだ!」
(;'A`) LP4000→900
( ^Д^)「大ダメージだな! これで俺のターンエンド!」
(*'A`)「俺のターンドロー! そしてそしてそして皆さん御待ちかねの記入ターーーーイムゥゥゥゥ!!」
(;^Д^)「な、なんだ? 急に」
('A`)「《全てを記す絵本》よ! 物語を記入する! 第72ぺージ! その名は……《既に定められていた運命》! 発動条件は常時発動! 能力は、自分の山札に存在するカードの並び順がわかる!」
(;^Д^)「え、絵本? なんだこいつ……」
全てを記す絵本「第72ページ、既に定められていた運命。それは英雄という言葉に呪われ、敵の命を絶つことを求められる、心優しい勇者の物語」
(*'A`)「あぁぁぁたぁぁぁりぃぃぃ!! ヒャッホーい! OKOK、72ページ超OKじゃんよ! 俺っち的にも大満足じゃぜ!」
(;^Д^)「お、おい! 早くデュエルを!」
('A`)「ああ? ああ、そうだったな。デュエルは決着のつくまでがデュエルっていうもんな」
( ^Д^)「遠足は家に帰るまでが遠足みたいにいうなよ!」
('A`)「では、墓地のアスモディウスとヘカテリスを除外して『カオス・ソーサラー』を特殊召喚する!」
( ^Д^)(ソーサラーか、邪神はやられても次のデッキトップは堕落! 次のターンでコントロールを奪取して――)
('A`)「いっておくがこのターンで決着だ! 俺は『ツインバレル・ドラゴン』を召喚する! ツインバレルが召喚されたときフィールド上のカードを一枚選択し、コイントスを二回する。二回とも表だった場合そのカードを破壊だ!」
( ^Д^)「勝ち誇った顔をして! 二回とも表が出る確率など話にならない!」
('A`)「それが出るんだよ、この物語ならな! 《全てを記す絵本》よ! 物語を語る! 第89ページ! その名は……《神に愛され過ぎた者》! 発動条件は常時発動! 能力はコイントスを行うとき、好きな面を出せる!」
全てを記す絵本「第89ページ、神に愛され過ぎた者。それは神の寵愛を受け、死ぬことすら許されない、不老不死に苦悩する青年の物語」
(*'A`)「効果の対象はドレッドルート、当然二回とも表だ! 前までは一枚のコイントスが限度だったが、さすがに80ページ代のラストナンバーは違うな!」
(;^Д^)「くそっ、そんな……」
('A`)「カオスソーサラーでダイレクトアタック!」
(;^Д^) LP3600→1300
('A`)「これで終わりだな。ツインバレルでダイレクトアタック!」
(;^Д^) LP1300→0
(;^Д^)「勉強でかなわないやつに、デュエルでまでかなわないのか……」
('A`)「いいか、勉強なんていうのは自分との闘いなんだ。お前は、どうせ自分は勉強ができないからと手を抜いてはいなかったか?」
( ^Д^)「それは……」
('A`)「やってできないなんてことは死ぬ気でやってからいえ! 周りのやつらが生まれつきできたなど思うな!」
( ^Д^)「あ、ああ。そうか、俺は自分で自分を見限っていたのか」
('A`)「では失礼させてもらう」
( ^Д^)「お前のおかげで目から鱗が落ちた、ありがとう!」
(*'A`)(73ページも手に入ったし、適当に偉そうなこといっただけで感謝されるし、万々歳だったな!)
第四話 完
从 ゚∀从「ドックン、あのね? 私、勉強でよくわからないところがあって。その、よかったら教えてもらえないかな……ダメ?」
('A`)「ダメ、よくない」
从 ゚∀从「俺がわざわざ、こんなに頼んでやってんだから勉強教えろや!」
('A`)「おお、それでこそハインだ」
从 ゚∀从「お前、俺のことなんだと思ってんだ!」
('A`)「俺はハインのことをハインリッヒ高岡だと思っている。いや、むしろハインリッヒ高岡の中のハインリッヒ高岡。つまりハインリッヒ高岡を越えた、真のハインリッヒ高岡だと思っている。わかったか、ハインリッヒ高岡よ」
从 ゚∀从「ハインリッヒ高岡言いたいだけちゃうんかと! 前回言い忘れた分を取り戻そうとしたな」
('A`)「だいたい学業は常日頃から励むものだ。急場凌ぎの勉学は、血肉とならないぞ」
从 ゚∀从「あーあーあー、勉強できるやつはそれだけで偉そうな口を叩く。血肉になんぞならなくても急場凌ぎで十分なんだよ、俺は将来パティシエになるんだからな。お前は将来血ン肉マンにでもなってろ」
('A`)「まあ、確かに俺の将来の夢は血ン肉マンになることだが」
从;゚∀从「えっ、ほんとになりたかったの?」
('A`)「とでも言うと思ったかド低能め!」
从 ゚∀从「お前だけは……生かしておけねぇぇぇ!!」
('A`)「おっと、では俺は失礼させてもらう」
从 ゚∀从「お、おい! 逃げる気か!」
('A`)「ついてくるな、ここから先は男のファンタジーだ!」
从;゚∀从「あ、ああ……」
…………
('A`)「まったく。勉強なんてものは、日頃からしていれば誰でもできるものだと思うがねえ」
( ^Д^)「誰でもできるだと、ふざけるな!」
('A`)「誰だ、お前は」
( ^Д^)「俺はプギャーだ!」
('A`)「クラスは?」
( ^Д^)「Aだ!」
('A`)(Aか。どれくらい強いかわからんが、やってみる価値はありそうだな)
('A`)「えっ、お前もしかして勉強しててもできないの? うわ、そんなやつお前だけだわ! 言っておくけど、他の成績悪いやつらは勉強してないだけだから」
( ^Д^)「なんだと!」
('A`)「文句があるならデュエルで決着つけてやるよ。どうせ口ではまともな反論なんてできないだろうからな」
( ^Д^)「こ、こいつ! やってやろうじゃないか!」
('A`)「「デュエル!!」」(^Д^ )
( ^Д^)「俺のターンからだ、ドロー! まずは手札の『黄金の天道虫』を見せてライフを回復させてもらうぞ!」
( ^Д^) LP4000→4500
('A`)(毎ターン500回復されると面倒だな、手早く決めたいところだ)
( ^Д^)「俺は『デーモン・ソルジャー』を召喚し、一枚伏せてターンエンドだ!」
('A`)「俺のターンだな、ドロー!」
('A`)(能力を使っている素振りを見せないが、常時発動タイプではないのか? まあいい、追い込んでやればおのずとわかるだろう)
('A`)「永続魔法、神の居城‐ヴァルハラを発動する。ヴァルハラの効果により、自フィールドにモンスターが存在しない場合手札から天使族を特殊召喚できる」
( ^Д^)(永続魔法か、これは厄介そうだ)
('A`)「俺は『ヘカテリス』を特殊召喚する。更にヘカテリスをリリースして『堕天使ディザイア』アドバンス召喚だ! ディザイアの攻撃翌力を1000下げることで、デーモンソルジャーを墓地に送らせてもらう!」
( ^Д^)「くっ、除去能力を持っているのか!」
('A`)「これでディザイアの攻撃翌力は2000になる。ディザイアでダイレクトアタック!」
( ^Д^)「ダイレクトなどさせないぞ! 永続罠、正統なる血統を発動! 墓地のデーモンソルジャーを攻撃表示で特殊召喚する!」
('A`)「ならばディザイアでデーモンソルジャーにアタック!」
(;^Д^) LP4500→4400
('A`)「一枚伏せて、俺のターンエンド!」
( ^Д^)「俺のターンドロー!」
( ^Д^)(ふふふ、お前はこれから俺の能力の恐ろしさを知ることになる!)
( ^Д^)「まずは手札の黄金の天道虫を見せてライフを回復させてもらうぞ」
( ^Д^) LP4400→4900
( ^Д^)「ここで永続魔法、デーモンの宣告を発動だ!」
('A`)「デーモンの宣告だと?」
( ^Д^)「ライフポイントを支払い、デーモンの宣告の効果を発動する!」
(;^Д^) LP4900→4400
( ^Д^)「デッキトップのカード名を指定して、当たっていた場合は手札に加える。指定するカード名は装備魔法、堕落だ! よし、当たっているので手札に加えるぞ!」
(*'A`)(こんなもの、でたらめに宣言して当たるはずがない! 面白い、実に面白いぞ! お前の持っている物語は、少なくともデッキトップのカードがわかる能力ということだ! 物語の欠片、見えてきたぞ!)
( ^Д^)「装備魔法、堕落をディザイアに装備だ。デーモンと名のついたカードが自フィールド上に存在するとき、装備モンスターのコントロールを得る!」
('A`)「なるほど、デーモンの宣告がそれを担っているわけか」
( ^Д^)「そういうことだ! ディザイアをリリースして『デーモンの召喚』をアドバンス召喚! デーモンの召喚でダイレクトアタック!」
('A`)「そう簡単には決めさせん! 罠カード、次元幽閉を発動だ! デーモンの召喚を除外する!」
( ^Д^)「ちっ、しかたない。二枚伏せて俺のターンエンドだ!」
('A`)「俺のターンドロー! 俺はヴァルハラの効果により『堕天使アスモディウス』を特殊召喚する!」
( ^Д^)「最上級をも特殊召喚できるのか!」
('A`)「お前の場にモンスターはいない、アスモディウスでダイレクトアタックだ!」
( ^Д^)「ここで罠カード、聖なるバリア‐ミラーフォースを発動! アスモディウスを破壊する!」
('A`)「構わんさ! アスモディウスが破壊され墓地に送られたことにより、アスモトークンを攻撃表示、ディウストークンを守備表示で特殊召喚する! アスモは効果で、ディウスは戦闘で破壊されない!」
( ^Д^)「しまった、トークン生成能力を持っていたのか!」
('A`)「今度こそ! アスモトークンでダイレクトアタック!」
( ^Д^)「通させないぞ! 罠カード、ガードブロックを発動! ダメージを無効化し一枚ドローする!」
('A`)「ちっ、まだ防御カードが伏せてあったか! 俺のターンエンドだ!」
( ^Д^)「俺のターンドロー! 手札の黄金の天道虫を見せてライフを回復する」
( ^Д^) LP4400→4900
( ^Д^)「もちろんライフを支払いデーモンの宣告を発動だ!」
(;^Д^) LP4900→4400
( ^Д^)「指定するカードは『邪神 ドレッド・ルート』! よし、手札に加えるぞ!」
('A`)(邪神? 見たところ場に三体のモンスターを揃える用意はなさそうだが)
( ^Д^)(俺の能力はデッキトップがわかる程度じゃない! 真骨頂はこれだっ!!)
( ^Д^)「俺はライフを支払い魔法カード、魔の試着部屋を発動! デッキトップから四枚めくり、そのなかのレベル3以下の通常モンスターを全て特殊召喚することができる!」
(;^Д^) LP4400→3600
( ^Д^)「カードは『デーモン・ビーバー』、『悪魔の鏡(デーモンズ・ミラー)』、デーモンの斧、二枚目のデーモンビーバーだ。デーモンの斧をデッキに戻し、ビーバー二体と悪魔の鏡を特殊召喚!」
(*'A`)(これがお前の! ……ははは……はははははは! わかったぞ! この物語はデッキトップがわかる程度のちゃちなものじゃない! お前にはわかるんだろう? 自分の引いてくるカードの順番全てがぁぁぁぁ!!)
( ^Д^)「場の三体をリリースして邪神ドレッドルートをアドバンス召喚! ドレッドルートの効果で、ドレッドルート以外のモンスターの攻守は半分になる! ドレッドルートでアスモトークンにアタックだ!」
(;'A`) LP4000→900
( ^Д^)「大ダメージだな! これで俺のターンエンド!」
(*'A`)「俺のターンドロー! そしてそしてそして皆さん御待ちかねの記入ターーーーイムゥゥゥゥ!!」
(;^Д^)「な、なんだ? 急に」
('A`)「《全てを記す絵本》よ! 物語を記入する! 第72ぺージ! その名は……《既に定められていた運命》! 発動条件は常時発動! 能力は、自分の山札に存在するカードの並び順がわかる!」
(;^Д^)「え、絵本? なんだこいつ……」
全てを記す絵本「第72ページ、既に定められていた運命。それは英雄という言葉に呪われ、敵の命を絶つことを求められる、心優しい勇者の物語」
(*'A`)「あぁぁぁたぁぁぁりぃぃぃ!! ヒャッホーい! OKOK、72ページ超OKじゃんよ! 俺っち的にも大満足じゃぜ!」
(;^Д^)「お、おい! 早くデュエルを!」
('A`)「ああ? ああ、そうだったな。デュエルは決着のつくまでがデュエルっていうもんな」
( ^Д^)「遠足は家に帰るまでが遠足みたいにいうなよ!」
('A`)「では、墓地のアスモディウスとヘカテリスを除外して『カオス・ソーサラー』を特殊召喚する!」
( ^Д^)(ソーサラーか、邪神はやられても次のデッキトップは堕落! 次のターンでコントロールを奪取して――)
('A`)「いっておくがこのターンで決着だ! 俺は『ツインバレル・ドラゴン』を召喚する! ツインバレルが召喚されたときフィールド上のカードを一枚選択し、コイントスを二回する。二回とも表だった場合そのカードを破壊だ!」
( ^Д^)「勝ち誇った顔をして! 二回とも表が出る確率など話にならない!」
('A`)「それが出るんだよ、この物語ならな! 《全てを記す絵本》よ! 物語を語る! 第89ページ! その名は……《神に愛され過ぎた者》! 発動条件は常時発動! 能力はコイントスを行うとき、好きな面を出せる!」
全てを記す絵本「第89ページ、神に愛され過ぎた者。それは神の寵愛を受け、死ぬことすら許されない、不老不死に苦悩する青年の物語」
(*'A`)「効果の対象はドレッドルート、当然二回とも表だ! 前までは一枚のコイントスが限度だったが、さすがに80ページ代のラストナンバーは違うな!」
(;^Д^)「くそっ、そんな……」
('A`)「カオスソーサラーでダイレクトアタック!」
(;^Д^) LP3600→1300
('A`)「これで終わりだな。ツインバレルでダイレクトアタック!」
(;^Д^) LP1300→0
(;^Д^)「勉強でかなわないやつに、デュエルでまでかなわないのか……」
('A`)「いいか、勉強なんていうのは自分との闘いなんだ。お前は、どうせ自分は勉強ができないからと手を抜いてはいなかったか?」
( ^Д^)「それは……」
('A`)「やってできないなんてことは死ぬ気でやってからいえ! 周りのやつらが生まれつきできたなど思うな!」
( ^Д^)「あ、ああ。そうか、俺は自分で自分を見限っていたのか」
('A`)「では失礼させてもらう」
( ^Д^)「お前のおかげで目から鱗が落ちた、ありがとう!」
(*'A`)(73ページも手に入ったし、適当に偉そうなこといっただけで感謝されるし、万々歳だったな!)
第四話 完
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