第四話『天才渡辺さん』前編
最終更新：ID:+Xwrtkf4FQ 2007年11月02日(金) 16:21:43履歴
『前回のあらすじ』
／￣￣ ヽ,
/ ',
.ｌ {0} /¨`ヽ}0},
.ｌ ヽ._.ノ ',
ﾘ ｀ー'′/￣/￣/
（ 二二つ / と）
| / / /
| ￣￣|￣
俺はバードマンというカードについて考えてみた
召喚する為に、生贄などのアドバンテージを消費する事がない。
このカードにフォースを使用すれば、究極竜騎士だろうが、攻撃力が軽く1万を超えたキメラテックだろうが、一方的に戦闘破壊する事が出来る。
サイコショッカーが場に出ていたり、王宮のお触れが張ってあれば、召喚を無効化されることも極めて少ない。
ホルスLV8と共に出ていれば、相手の魔法で除去されず、コントロールを奪われる事もない。
風属性でありハーピィ・レディ1による攻撃力上昇効果の恩恵を受けられ、疾風鳥人ジョー・神鳥シムルグなどの生贄要員ともなる
相手のLPが1800以下の時にこのカードでダイレクトアタックを決める事ができれば、問答無用で勝利を勝ち取る事が出来る。
この6つだけでも十分過ぎるほど強力だが、このカードには鳥獣族専用のサポートカードと、通常モンスター専用のサポートカードの恩恵をも受けることが出来る。
欠点と言えば、このカードを通常召喚してしまうと、そのターン内に何らかの手段を講じなければ、他の通常召喚ができないと言う事だが、これほど強力なカードであるならば、些細な事に過ぎないだろう。
そして相手の除去カードにチェーンしてゴッドバードアタックの生贄にしてしまえば3：2交換の堅実なアド稼ぎすら出来てしまう
また、DNA改造手術を使用すれば攻撃力1万オーバーのキメラテックに化ける事もあり、1KILLも可能である。
／￣￣ ヽ,
/ ',
.ｌ {0} /¨`ヽ}0},
.ｌ ヽ._.ノ ',
ﾘ ｀ー'′/￣/￣/
（ 二二つ / と）
| / / /
| ￣￣|￣
そして俺は結論に至る。
／￣￣ ヽ,
/ ',
{0} /¨`ヽ {0}', ・ ・ ・
ｌ ヽ._.ノ ',
ﾘ ｀ー'′ /￣/
（ 二二つ/ と）
| / /
| ￣ |
／￣￣ ヽ,
/ ',
{0} /¨`ヽ {0}', ・ ・ ・
ｌ ヽ._.ノ ',
ﾘ ｀ー'′ /￣/
（ 二二つ/ と）
| / /
| ￣ |
／￣￣ ヽ,
/ ',
.ｌ {0} /¨`ヽ}0},
.ｌ ヽ._.ノ ',
ﾘ ｀ー'′/￣/￣/
（ 二二つ / と）
| / / /
| ￣￣|￣
そして俺は結論に至る。
↓2代目バードマン ↓3代目バードマン
／￣￣ ヽ,
/￣"ヽ / ', ←4代目バードマン
b ,-､ d ./"￣"ヽ {0} /¨`ヽ {0}
r-=、 |. `=' |＿ .bi ,-､ id | ヽ._.ノ |
｀ﾞゝヽ、| ﾉ ｀ヽ､ / `=' ﾉﾞ`ｰ | ｀ー' ／￣￣ ヽ,
にｰ `ヾヽ'" .ｨ"^ﾞi _,,ﾉ , | / ', ←5代目ジュウシマツ住職
,.、 ｀~iヽ､. ｀~`''"´ ﾞt （,,￣, frﾉ ゝ-‐ {0} /¨`ヽ {0},
ゝヽ、__l ヽ｀iー- '''"´ﾞi, ヽ ヽ,/ / ｌ ヽ._.ノ ',
W..,,」 .,->ヽi''"´::::ノ-ゝ ヽ､_ﾉｰ‐ﾃ-/ i | ｀ー'′ ',
￣r＝=ミ__ｨ'{-‐ﾆ二...,-ゝ、'″ ／,/｀ヽl : : ヽ )'^`''ｰ- :、
lﾐ､ ／ f´ r''/'´ミ)ゝ^),ノ>''" ,:ｲ`i / ＼ / ｀ﾞ
! ヾ .il l l;;;ﾄ､つノ,ノ ／ ／:ﾄ-"ﾉ ＼ /
. l ハ. l l;;;;i _,,.:イ / ／ ,ﾚ''" ヽ_,,ノ
人 ヾﾆﾞi ヽ.l yt,;ヽ ﾞv'′ ,:ｨ" / r-'"´｀i
r'"::::ゝ､_ﾉ ﾞi_,/ l ヽ ﾞ':く´ _,,.〃_ f´' ll
｀￣´ ／ l ヽ ヾ"／ ｀ﾞ''ーハ. l
／ l ﾞt `' ／^t;＼ ,,.ゝ
（ ＾ω＾）がプロ決闘者を目指すようです 第四話『天才渡辺さん』
諸君、私はパワーカードが好きだ
諸君、私はパワーカードが好きだ
諸君、私はパワーカードが大好きだ
エアーマンが好きだ
メタモルポットが好きだ
クリッターが好きだ
サイコ・ショッカーが好きだ
異次元の女戦士が好きだ
サイドラが好きだ
お注射天使が好きだ
ゴーズが好きだ
マシュマロンが好きだ
ダンディライオンが好きだ
黄泉ガエルが好きだ
深淵の暗殺者が好きだ
聖なる魔術師が好きだ
死のデッキ破壊ウイルスが好きだ
アニメで 大会で
CGIで フリーデュエルで
SSで 漫画で
本スレで 考察で
このカードゲームで語られるありとあらゆるパワーカードが好きだ
戦列に並べた除去罠の一斉発動が轟音と共に敵陣を吹き飛ばすのが好きだ
フィールド狭しと並べられた敵モンスターが攻撃宣言と共にミラーフォースでバラバラになった時など心がおどる
ゴーズの操るカイエントークンが敵の切り札を撃破するのが好きだ
悲鳴を上げて守備表示になろうとするリクルーターを阿修羅でなぎ倒した時など胸がすくような気持ちだった
フェニックスブレードの剣先を揃えたエアーマンの横隊が敵の戦列を蹂躙するのが好きだ
恐慌状態の混黒が既に息絶えた敵モンスターを異次元に送還している様など感動すら覚える
リスペクト主義の決闘者達の手札を押収で吊るし上げていく様などはもうたまらない
泣き叫ぶ魂のカードが私の振り下ろした手の平と共にあっさりと墓地へ送られていくのも最高だ
哀れな最上級モンスターがマイナーコンボで健気にも立ち上がってきたのを死のウイルスが手札ごと木っ端微塵に粉砕した時など絶頂すら覚える
ファンデッキと思っていたハーピィ師団に滅茶苦茶にされるのが好きだ
必死に守る筈だったアドバンテージが蹂躙されフィールドが狩場へと姿を変えていく様はとてもとても悲しいものだ
ローレベルの物量に押しつぶされて殲滅されるのが好きだ
千眼の邪教神に追い回され害虫のように墓地を這いずり回るのは屈辱の極みだ
諸君 私はスタンを 地獄のようなガチスタンを望んでいる
諸君 私に付き従う黒歴史諸君
君達は一体何を望んでいる？
更なるスタンダードを望むか？
情け容赦、リスペクトの無い糞のようなスタンを望むか？
上級除去の限りを尽くしご都合主義の主人公を殺す嵐の様なガチスタンを望むか？
『スタン！スタン！スタ
ひろゆき「ときにFOX教頭。うまい棒はありますか？」
先程から事務用椅子を用いて360度回転を繰り返していた校長ひろゆきの間延びした声が、教頭FOXを甘美な妄想の世界から連れ出す
FOX「・・・はい、先日楽天からダンボールで贈られて来ました（・・・このドグサレが、うまい像をくらえっ」
※うまい像…『うまい棒』の類似品。画像をご用意できなかったのが心残りです
FOXが差し出したとある駄菓子の類似品を、大して嬉しくも無さそうに受け取るひろゆき
しかし彼が包装紙に目を向けた所でその表情は目に見えて曇っていく
先程までの彼の表情が、紛れも無く『喜び』を表していたのだと確認出来るほどに
たらゆき「・・・うまい像をうまい像と見抜けない人には（うまい棒を買うのは）難しい」
FOX「・・・はぁ、申し訳ありません。何分“いんたーねっと”には慣れないもので・・・」
この間お前が食ってたのはそれだったぞ。そんな言葉を何とか喉元で飲み込んで、代わりに従順な犬の言葉を吐く
インターネットに疎いというのも勿論真っ赤な嘘だ。全ては校長ひろゆきを油断させ、失墜させるための。
彼はその技術とコネを使って、アカデミアの大元『にちゃんねる』内において“FOX派”と呼ばれる一つの派閥を築きつつある
たらゆこ「しかたがないなぁFOX君は・・・来なさい、おいらが色々教えてあげますです。。。」
今はこれで良い。無能を装い、来るべき時を待てば良いのだ。それまでは牙を隠し、従順な犬で居てやろう
そしていつの日にかその余裕に満ちた表情を、ぐしゃぐしゃに歪めた上で嘲ってやるのだ
たらこ「Welcome to underground・・・」
得意げな顔をした校長がPCでプロ決闘者団体『にちゃんねる』のホームページを開き、FOXの耳元に唇を寄せて何事か囁く
・・・次の瞬間、嫌悪感に駆られたFOXの拳がひろゆきの顔面を歪めていた
青い空に白い雲。キラキラと輝く白い船体を打ち付けるのは、自然界にある事がいっそ不自然とすら感じる深い青
船の甲板に上がってみれば磯の香りが心地良く鼻をくすぐり、決して強すぎない日の光が体を優しく暖めてくれる
・・・そう、所変わってここは客船。夢とロマン溢れる水平線上。そこには―――
,-'"ヽ
/ i､ ／￣￣ ヽ, ＿/＼／＼/＼／|＿
{ ﾉ "' ゝ / ', ＼ ／
／ "' ゝﾉ {0} /¨`ヽ{0} ＜ ニャーン！！ ＞
/ ヽ._.ノ ', ／ ＼
i ｀ー'′ '. ￣|／＼/＼/＼/￣
/ }.
i' /､ ,i..
い _／ `-､.,, ､_ i
/' / _/ ＼`i " /ﾞ ./
(,,／ , ' _,,-'" i ヾi__,,,...--t'" ,|
,/ ／ ＼ ヽ､ i |
(､,,/ 〉､ ､,} | .i
`` ` ! ､､＼
!､_n_,〉>
川 ﾟ -ﾟ)「ふっ・・・ドクオ、君も双眼鏡を構えてみたまえ。あれが噂のウミネコさんだぞ」
('A`)「はぁ・・・ジュウシマツみたいっすね・・・」
―――よりによって、このシチュエーションが最も似合わない二人が立って居た
('A`)（どうしてこんな事になったんだろう・・・）
―――二日前の朝、ディアンブルー寮 ドクオの部屋にて
川 ﾟ -ﾟ)「やぁドクオよ。ご機嫌いかがかな？」
('A`)「・・・なんで俺の部屋にいるんすか。そしてあの絞った雑巾みたいになってるドアはなんですか
それからそのやたらとでかい荷物は一体？とりあえず帰って下さい」
川 ﾟ -ﾟ)「よくぞ聞いてくれた。この荷物はな・・・」
(；'A`)（三つ目の質問以外脳内消去されてる・・・！）
〜中略〜
(；'A`)「お、俺がラウンジ校に・・・留学がくがくがく・・・」
川 ﾟ -ﾟ)「うむ、必要な物はもうこちらで用意してある。さぁドクオよ、私と共に真のエリートへの道を歩もうではないか」
('A`)「クー先生・・・」
,,,,,,,_ ,--、 ,!i､ ._,,,--,、 ,-,,、 ,r‐-,,、 .,_ .'ﾆ'ｰ．
ﾞヽ .ﾞ> .＿_ | .l|-、| | ,ハ､|ﾞﾞ'二--―″ ｀i､│ .,,-―i､ ｀ﾞl .丿 ﾞ''ﾐヘヽ ﾞ|
.,,、 ,! .lﾞ,,,--． ‘'ｰ,,"''-、 | |.｝.ﾞ,!| |lﾞ.,ｒ'"| | | lﾞ ,i´,i´ ﾞl, ﾞl、 ,-,_ __lﾞ ｲ-'"ﾞﾞ,! ヽ,ﾉ｀＾
.ﾞlﾞ'ｰｰ''" ,ン-‐'゜ .,,ﾆ＿ ﾞl .| | |nlﾞ! V冖↓ .|＿＿―､、 lﾞ .|丿/｀ ﾞl | .ヽ,,二��r‐'''ﾞ二--―ｰi､
ﾞ'"ﾞ｝ | ＿,,__ ｀＾ | |ト l| ｖ-i､ .ｖ--┘ | .ﾚ / | .| / ,i´ l彡ｯ!彡-―'′
| .|,,,-''二―-rﾐﾞ'-, | | .ノ.,、 こ'-､| ,! .| | ﾞl ｀│ | lﾞ ,lﾞ lﾞ ﾞ‐'｀
.,,lﾞ .ン''ﾞ_ ﾞl │ .| |/ン｝ .| ＼ﾉ| | | | }, | ,lﾞ .lﾞ .,i´lﾞ ,,、
.,r'Ｌ／_��| ﾞlヽ │ | .| |‐′| │,,,,,.lﾞ ,lﾞ | .| ｀″ ,/ ,/ ,lﾞ .lﾞ lﾞ |
.lﾞ ´,,､,ﾍ" | ヽ,`ｰ-‐'ﾞ_,,i´ | .二ﾆ,二,＿｀丿 | | ,／,／ / │ .ﾞl.＼,,,,,,,,,,,,,,,,-､、
‘ﾞ゛ .ﾞi､ ,lﾞ ｀ﾞ'"｀ .| ,! ._,-ン′ | .| .,-'彡‐" ﾞl,丿 ﾞ'ｰ--------lﾞ
｀″ ﾟ''′ ﾞ‐'′ .ﾞ‐'′ ﾞﾞ＾ ｀｀
※↓はドクオです
, -― ''"^'ー- ､
／_, -――- ､、 ヾ-、
l'´ ,..::'! .: {i, ヽ、｀ ､` ー┐
l _, ｡ｨ' li:.､ヒァ' ヽ lj ／
ﾉ ｀ヾ､.:'.::｀ﾐ/ﾞ'、 Y^iイ_
/ ⌒';,ﾞi, ri:.:i .::' メ、､_ﾉiﾄミ>
l ,:' /,';;;}:.ヾ:. 八ﾘ
丶 ' {;!ﾞ' ::.. ,ｨ' ヽヽ
ゝ−--- ― ｧ'" ヽ
(（ ｲ てヽ、{ そ ﾉ
丶､、＿_(⌒Y⌒)i-､
※↓はアナルではなくドクオです
('＊`)（前が見えねぇ）
川 ﾟ -ﾟ)「すまない、返事がよく聞こえなかったのだが・・・」
('＊`)「クー先生とならどこまででも走れます」
川 ﾟーﾟ)「おぉ、君ならそう言ってくれると信じていたぞ！」
そしてあれよあれよと言う間に船の上へ。二日が経過しこの状況に至るわけだが・・・
('A`)（・・・意外と、悪くないもんだな・・・）
留学の上で手続きやら面倒な事をやらされるのだろうと思っていたし、自分の知らない世界に対する漠然とした不安もあった
しかしここに至るまでドクオがやった事といえば船長に威勢良く声をかけられてキョドッた事ぐらいであり・・・
そして今、彼が初めて知った外の世界は、彼が今まで見てきたどの光景よりも美しかったのだ
(*'A`)（それに・・・）
先程から空を見上げてウミネコを数えているらしいクー先生の姿を盗み見てみる
女性にしては高い身長とマッチした黒いスーツは、スレンダーながら出るところは出ている彼女の魅力を雄弁に語っている
大空を自由に舞う海鳥をあくまで静かに追い掛けるやや切れ長の黒い瞳は、
彼女の端正な顔のパーツと相まってどこか近寄り難い神秘的な雰囲気を醸し出す
(*'A`)（あぁ・・・話し掛けたい・・・何かきっかけ・・・きっかけが欲しい・・・！）
『3秒でボロクズにされる』という些か衝撃的過ぎるファーストコンタクトの所為で認識していなかったがここへ来て
ドクオはようやく、自分が今どれだけ幸運な状況に置かれているかを自覚したのだ
しかし生来より奥手であり生粋の孤男でもあるドクオにこの状況を活かす事は難しい
今彼に出来る事は美しい彼女の姿を眺め、その心の中に自分の姿が僅かにでも在る事を祈るだけだった
川 ﾟ -ﾟ)（焼き鳥が食べたい）
・・・もしドクオが『共に行く』と答えた時にクー先生が見せた、嬉しそうな表情を思い出せていたなら
そして滅多に表情を崩す事の無い彼女の性格を理解できていたなら、
展開はきっと違うものになっていただろう・・・勿論、性的な意味で
「ウェーハッハッハッハ、今日こそウリの勝利ニダー！！」
('A`)「？誰か決闘をやってるのか・・・？」
川 ﾟ -ﾟ)（海鳥は食べられるのだろうか？）
決闘者の性か『勝利』という単語に反応し、だみ声がした方向へ顔を向けるドクオ
思ったとおり、そこでは一組の男女の決闘が繰り広げられていた
第四話『天才渡辺さん』後編に続く
／￣￣ ヽ,
/ ',
.ｌ {0} /¨`ヽ}0},
.ｌ ヽ._.ノ ',
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（ 二二つ / と）
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| ￣￣|￣
俺はバードマンというカードについて考えてみた
召喚する為に、生贄などのアドバンテージを消費する事がない。
このカードにフォースを使用すれば、究極竜騎士だろうが、攻撃力が軽く1万を超えたキメラテックだろうが、一方的に戦闘破壊する事が出来る。
サイコショッカーが場に出ていたり、王宮のお触れが張ってあれば、召喚を無効化されることも極めて少ない。
ホルスLV8と共に出ていれば、相手の魔法で除去されず、コントロールを奪われる事もない。
風属性でありハーピィ・レディ1による攻撃力上昇効果の恩恵を受けられ、疾風鳥人ジョー・神鳥シムルグなどの生贄要員ともなる
相手のLPが1800以下の時にこのカードでダイレクトアタックを決める事ができれば、問答無用で勝利を勝ち取る事が出来る。
この6つだけでも十分過ぎるほど強力だが、このカードには鳥獣族専用のサポートカードと、通常モンスター専用のサポートカードの恩恵をも受けることが出来る。
欠点と言えば、このカードを通常召喚してしまうと、そのターン内に何らかの手段を講じなければ、他の通常召喚ができないと言う事だが、これほど強力なカードであるならば、些細な事に過ぎないだろう。
そして相手の除去カードにチェーンしてゴッドバードアタックの生贄にしてしまえば3：2交換の堅実なアド稼ぎすら出来てしまう
また、DNA改造手術を使用すれば攻撃力1万オーバーのキメラテックに化ける事もあり、1KILLも可能である。
／￣￣ ヽ,
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.ｌ {0} /¨`ヽ}0},
.ｌ ヽ._.ノ ',
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（ 二二つ / と）
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そして俺は結論に至る。
／￣￣ ヽ,
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ｌ ヽ._.ノ ',
ﾘ ｀ー'′ /￣/
（ 二二つ/ と）
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.ｌ {0} /¨`ヽ}0},
.ｌ ヽ._.ノ ',
ﾘ ｀ー'′/￣/￣/
（ 二二つ / と）
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そして俺は結論に至る。
↓2代目バードマン ↓3代目バードマン
／￣￣ ヽ,
/￣"ヽ / ', ←4代目バードマン
b ,-､ d ./"￣"ヽ {0} /¨`ヽ {0}
r-=、 |. `=' |＿ .bi ,-､ id | ヽ._.ノ |
｀ﾞゝヽ、| ﾉ ｀ヽ､ / `=' ﾉﾞ`ｰ | ｀ー' ／￣￣ ヽ,
にｰ `ヾヽ'" .ｨ"^ﾞi _,,ﾉ , | / ', ←5代目ジュウシマツ住職
,.、 ｀~iヽ､. ｀~`''"´ ﾞt （,,￣, frﾉ ゝ-‐ {0} /¨`ヽ {0},
ゝヽ、__l ヽ｀iー- '''"´ﾞi, ヽ ヽ,/ / ｌ ヽ._.ノ ',
W..,,」 .,->ヽi''"´::::ノ-ゝ ヽ､_ﾉｰ‐ﾃ-/ i | ｀ー'′ ',
￣r＝=ミ__ｨ'{-‐ﾆ二...,-ゝ、'″ ／,/｀ヽl : : ヽ )'^`''ｰ- :、
lﾐ､ ／ f´ r''/'´ミ)ゝ^),ノ>''" ,:ｲ`i / ＼ / ｀ﾞ
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人 ヾﾆﾞi ヽ.l yt,;ヽ ﾞv'′ ,:ｨ" / r-'"´｀i
r'"::::ゝ､_ﾉ ﾞi_,/ l ヽ ﾞ':く´ _,,.〃_ f´' ll
｀￣´ ／ l ヽ ヾ"／ ｀ﾞ''ーハ. l
／ l ﾞt `' ／^t;＼ ,,.ゝ
（ ＾ω＾）がプロ決闘者を目指すようです 第四話『天才渡辺さん』
諸君、私はパワーカードが好きだ
諸君、私はパワーカードが好きだ
諸君、私はパワーカードが大好きだ
エアーマンが好きだ
メタモルポットが好きだ
クリッターが好きだ
サイコ・ショッカーが好きだ
異次元の女戦士が好きだ
サイドラが好きだ
お注射天使が好きだ
ゴーズが好きだ
マシュマロンが好きだ
ダンディライオンが好きだ
黄泉ガエルが好きだ
深淵の暗殺者が好きだ
聖なる魔術師が好きだ
死のデッキ破壊ウイルスが好きだ
アニメで 大会で
CGIで フリーデュエルで
SSで 漫画で
本スレで 考察で
このカードゲームで語られるありとあらゆるパワーカードが好きだ
戦列に並べた除去罠の一斉発動が轟音と共に敵陣を吹き飛ばすのが好きだ
フィールド狭しと並べられた敵モンスターが攻撃宣言と共にミラーフォースでバラバラになった時など心がおどる
ゴーズの操るカイエントークンが敵の切り札を撃破するのが好きだ
悲鳴を上げて守備表示になろうとするリクルーターを阿修羅でなぎ倒した時など胸がすくような気持ちだった
フェニックスブレードの剣先を揃えたエアーマンの横隊が敵の戦列を蹂躙するのが好きだ
恐慌状態の混黒が既に息絶えた敵モンスターを異次元に送還している様など感動すら覚える
リスペクト主義の決闘者達の手札を押収で吊るし上げていく様などはもうたまらない
泣き叫ぶ魂のカードが私の振り下ろした手の平と共にあっさりと墓地へ送られていくのも最高だ
哀れな最上級モンスターがマイナーコンボで健気にも立ち上がってきたのを死のウイルスが手札ごと木っ端微塵に粉砕した時など絶頂すら覚える
ファンデッキと思っていたハーピィ師団に滅茶苦茶にされるのが好きだ
必死に守る筈だったアドバンテージが蹂躙されフィールドが狩場へと姿を変えていく様はとてもとても悲しいものだ
ローレベルの物量に押しつぶされて殲滅されるのが好きだ
千眼の邪教神に追い回され害虫のように墓地を這いずり回るのは屈辱の極みだ
諸君 私はスタンを 地獄のようなガチスタンを望んでいる
諸君 私に付き従う黒歴史諸君
君達は一体何を望んでいる？
更なるスタンダードを望むか？
情け容赦、リスペクトの無い糞のようなスタンを望むか？
上級除去の限りを尽くしご都合主義の主人公を殺す嵐の様なガチスタンを望むか？
『スタン！スタン！スタ
ひろゆき「ときにFOX教頭。うまい棒はありますか？」
先程から事務用椅子を用いて360度回転を繰り返していた校長ひろゆきの間延びした声が、教頭FOXを甘美な妄想の世界から連れ出す
FOX「・・・はい、先日楽天からダンボールで贈られて来ました（・・・このドグサレが、うまい像をくらえっ」
※うまい像…『うまい棒』の類似品。画像をご用意できなかったのが心残りです
FOXが差し出したとある駄菓子の類似品を、大して嬉しくも無さそうに受け取るひろゆき
しかし彼が包装紙に目を向けた所でその表情は目に見えて曇っていく
先程までの彼の表情が、紛れも無く『喜び』を表していたのだと確認出来るほどに
たらゆき「・・・うまい像をうまい像と見抜けない人には（うまい棒を買うのは）難しい」
FOX「・・・はぁ、申し訳ありません。何分“いんたーねっと”には慣れないもので・・・」
この間お前が食ってたのはそれだったぞ。そんな言葉を何とか喉元で飲み込んで、代わりに従順な犬の言葉を吐く
インターネットに疎いというのも勿論真っ赤な嘘だ。全ては校長ひろゆきを油断させ、失墜させるための。
彼はその技術とコネを使って、アカデミアの大元『にちゃんねる』内において“FOX派”と呼ばれる一つの派閥を築きつつある
たらゆこ「しかたがないなぁFOX君は・・・来なさい、おいらが色々教えてあげますです。。。」
今はこれで良い。無能を装い、来るべき時を待てば良いのだ。それまでは牙を隠し、従順な犬で居てやろう
そしていつの日にかその余裕に満ちた表情を、ぐしゃぐしゃに歪めた上で嘲ってやるのだ
たらこ「Welcome to underground・・・」
得意げな顔をした校長がPCでプロ決闘者団体『にちゃんねる』のホームページを開き、FOXの耳元に唇を寄せて何事か囁く
・・・次の瞬間、嫌悪感に駆られたFOXの拳がひろゆきの顔面を歪めていた
青い空に白い雲。キラキラと輝く白い船体を打ち付けるのは、自然界にある事がいっそ不自然とすら感じる深い青
船の甲板に上がってみれば磯の香りが心地良く鼻をくすぐり、決して強すぎない日の光が体を優しく暖めてくれる
・・・そう、所変わってここは客船。夢とロマン溢れる水平線上。そこには―――
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川 ﾟ -ﾟ)「ふっ・・・ドクオ、君も双眼鏡を構えてみたまえ。あれが噂のウミネコさんだぞ」
('A`)「はぁ・・・ジュウシマツみたいっすね・・・」
―――よりによって、このシチュエーションが最も似合わない二人が立って居た
('A`)（どうしてこんな事になったんだろう・・・）
―――二日前の朝、ディアンブルー寮 ドクオの部屋にて
川 ﾟ -ﾟ)「やぁドクオよ。ご機嫌いかがかな？」
('A`)「・・・なんで俺の部屋にいるんすか。そしてあの絞った雑巾みたいになってるドアはなんですか
それからそのやたらとでかい荷物は一体？とりあえず帰って下さい」
川 ﾟ -ﾟ)「よくぞ聞いてくれた。この荷物はな・・・」
(；'A`)（三つ目の質問以外脳内消去されてる・・・！）
〜中略〜
(；'A`)「お、俺がラウンジ校に・・・留学がくがくがく・・・」
川 ﾟ -ﾟ)「うむ、必要な物はもうこちらで用意してある。さぁドクオよ、私と共に真のエリートへの道を歩もうではないか」
('A`)「クー先生・・・」
,,,,,,,_ ,--、 ,!i､ ._,,,--,、 ,-,,、 ,r‐-,,、 .,_ .'ﾆ'ｰ．
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.ﾞlﾞ'ｰｰ''" ,ン-‐'゜ .,,ﾆ＿ ﾞl .| | |nlﾞ! V冖↓ .|＿＿―､、 lﾞ .|丿/｀ ﾞl | .ヽ,,二��r‐'''ﾞ二--―ｰi､
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※↓はドクオです
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l ,:' /,';;;}:.ヾ:. 八ﾘ
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(（ ｲ てヽ、{ そ ﾉ
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※↓はアナルではなくドクオです
('＊`)（前が見えねぇ）
川 ﾟ -ﾟ)「すまない、返事がよく聞こえなかったのだが・・・」
('＊`)「クー先生とならどこまででも走れます」
川 ﾟーﾟ)「おぉ、君ならそう言ってくれると信じていたぞ！」
そしてあれよあれよと言う間に船の上へ。二日が経過しこの状況に至るわけだが・・・
('A`)（・・・意外と、悪くないもんだな・・・）
留学の上で手続きやら面倒な事をやらされるのだろうと思っていたし、自分の知らない世界に対する漠然とした不安もあった
しかしここに至るまでドクオがやった事といえば船長に威勢良く声をかけられてキョドッた事ぐらいであり・・・
そして今、彼が初めて知った外の世界は、彼が今まで見てきたどの光景よりも美しかったのだ
(*'A`)（それに・・・）
先程から空を見上げてウミネコを数えているらしいクー先生の姿を盗み見てみる
女性にしては高い身長とマッチした黒いスーツは、スレンダーながら出るところは出ている彼女の魅力を雄弁に語っている
大空を自由に舞う海鳥をあくまで静かに追い掛けるやや切れ長の黒い瞳は、
彼女の端正な顔のパーツと相まってどこか近寄り難い神秘的な雰囲気を醸し出す
(*'A`)（あぁ・・・話し掛けたい・・・何かきっかけ・・・きっかけが欲しい・・・！）
『3秒でボロクズにされる』という些か衝撃的過ぎるファーストコンタクトの所為で認識していなかったがここへ来て
ドクオはようやく、自分が今どれだけ幸運な状況に置かれているかを自覚したのだ
しかし生来より奥手であり生粋の孤男でもあるドクオにこの状況を活かす事は難しい
今彼に出来る事は美しい彼女の姿を眺め、その心の中に自分の姿が僅かにでも在る事を祈るだけだった
川 ﾟ -ﾟ)（焼き鳥が食べたい）
・・・もしドクオが『共に行く』と答えた時にクー先生が見せた、嬉しそうな表情を思い出せていたなら
そして滅多に表情を崩す事の無い彼女の性格を理解できていたなら、
展開はきっと違うものになっていただろう・・・勿論、性的な意味で
「ウェーハッハッハッハ、今日こそウリの勝利ニダー！！」
('A`)「？誰か決闘をやってるのか・・・？」
川 ﾟ -ﾟ)（海鳥は食べられるのだろうか？）
決闘者の性か『勝利』という単語に反応し、だみ声がした方向へ顔を向けるドクオ
思ったとおり、そこでは一組の男女の決闘が繰り広げられていた
第四話『天才渡辺さん』後編に続く
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