第十九話「闇を越えて光輝け」
最終更新：ID:SWpMEXGm8w 2010年06月23日(水) 20:02:58履歴
あらすじ
試練の洞穴から無事帰還を果たし力を得たｱｷﾗ。それから一月の時間が流れ機運が熟した今、最後の闘いが幕を開くようで？
偉大なる獣と神獣の王のようです
第十九話「闇を越えて光輝け」
神獣王の里
ｱｷﾗ「ついに人間獣人同盟の調印式だよ。これで世界中の人に、獣人や龍人のことが知られたんだね」
('A`)「この映像は衛星使って、全世界の全チャンネルで放送してるんだもんな。こんな歴史的瞬間に、間近で立ち会うとは思わなかったよ」
ｱｷﾗ「でも今回の同盟は緊急措置みたいなものだから、種族間の問題はまだまだ山済みなんだよね……」
('A`)「細かいことは大人が考えるさ。差し当たって俺達にできることは、種族の違う俺達自身が身をもって仲良くすることぐらいだ」
ｱｷﾗ「うん！ 明日の闘いが種族間での最後の争いになるといいね」
('A`)「そうだな。そうできるように頑張っていきたいな」
ｱｷﾗ「そのためにも絶対に勝たなきゃね！ ところでﾄﾞｸｵ君は、一度家に帰らなくていいの？」
('A`)「ブーンやツンと違って俺は独り身だ、家に帰りを待ってくれてる家族がいるわけじゃないさ」
('∀`)「酷いですよﾄﾞｸｵ君！ そんな天涯孤独のようないわれかたをされては、まるで父までいないみたいではありませんか！」
('A`)「うおっ、親父？ なんでここにいるんだよ」
('∀`)「今回の調印式を成功させるために、私は方々を駆け回りましたからね。いわば歴史の立役者！ となれば、最後まで自分の目で見届けたいじゃないですか」
('A`)「この親父は本当に考古学者なのか疑わしくなるな。だがたまにはいいことをするじゃないか」
('∀`)「おや、心外ですね。私としてはたまにではなく、いつもいいことをしているつもりなのですが。……それはそれとして、よろしかったのですか？」
('A`)「なにがだよ？」
('∀`)「ｱｷﾗさんのことですよ。なにか話の途中だったのではないのですか？ 先ほどどこかへいってしまわれましたよ」
('A`)「へっ？ おい、そういうことは早くいえよっ！ じゃあな親父！」
('∀`)「やれやれ、慌ただしいですね。私も若い頃はああだったのでしょうか」
神獣王の里、湖のほとり
ｱｷﾗ「…………」
ｱｷﾗの母「淡水魚も美味いけどさ、たまには海水魚も食いたいよな」
ｱｷﾗ「お母様？」
ｱｷﾗの母「よっ！ こんなところに一人でどうした。ﾄﾞｸｵっちと喧嘩でもしたか？」
ｱｷﾗ「喧嘩なんてしないよ。……ﾄﾞｸｵ君のお父様が来てたから。明日の闘いはどれだけ危険なものになるかわからないもん、少しだけでも家族水入らずの時間を作ってあげないと」
ｱｷﾗの母「おいおい、何を遠慮なんてしてんだ。この時期を誰と過ごすかが大切なんだぜ」
ｱｷﾗ「えっ、大切って？」
ｱｷﾗの母「大きな闘いを控えたこの状況こそまさに決戦前夜！ 今ここを誰と一緒に過ごすかでルートが決まるんだぞ！ ちなみに血縁関係者のルートに入ると、唐突に血が繋がってないという設定が出て来るから安心してくれ！」
ｱｷﾗ「ルートとか意味がわからないよ」
ｱｷﾗの母「おっと、残念だが俺はもう攻略不可能だぜ。もっと早く俺を登場させないとな。現在好感度的に攻略可能なのはﾄﾞｸｵっち、ﾂﾊﾞｻ、ﾐｻｷの三人だ！」
ｱｷﾗ「よくわからないけどﾐｻｷは倫理的にアウトだからっ！」
ｱｷﾗの母「やっと元気になったか。ｱｷﾗはそれぐらい元気なほうがいいぜ」
ｱｷﾗ「お母様、そのために……」
ｱｷﾗの母「あながち冗談ばっかりってわけじゃないけどな。明日はどうなるかわかんねぇんだ。今日ぐらい一緒にいたいやつと過ごすべきだと思うぜ」
ｱｷﾗ「うん！」
神獣王の里、夜 湖のほとり
('A`)「月の光が水面に反射して神秘的だな。試練の洞穴以来、一ヶ月間もこの里で暮らしてたのにこんな場所があったなんてしらなかったよ」
ｱｷﾗ「奥まったところにあるから普通に暮らしてる分には気がつかないかもね。これからの季節は浅瀬で水遊びとかも楽しいよ」
('A`)「今度ブーン達やﾐｻｷ達も誘って皆で水遊びっていうのもいいな」
ｱｷﾗ「あはは、その今度のためにも明日は勝つだけじゃなくて、全員で生き残らないといけないね」
('A`)「勝てるかどうかすらわからない闘いで、勝った上に生き残らないといけないのか。はは、大変だな」
ｱｷﾗ「水遊びでもなんでも目標があるほうがきっと頑張れるよ。それに私にはかなえたい夢があるから、そのためにも頑張らないと」
('A`)「ｱｷﾗの夢？」
ｱｷﾗ「うん、私には夢があるの。獣人、龍人、人間、この三種族が何の偏見も差別もなく交流できる学生街。アカデミアを作りたいんだ」
('A`)「学生街か、それは楽しそうだな」
ｱｷﾗ「いつか……それこそ私達の子供ぐらいの世代になるかもしれないけど、私はそんな場所を作りたい」
('A`)「ｱｷﾗなら絶対にできるさ。例え一人じゃできなくても、ｱｷﾗには力になってくれる仲間がたくさんいる。もちろん俺を含めてな」
ｱｷﾗ「ありがとう、ﾄﾞｸｵ君！」
('A`)「それはそうと、俺達の子供ぐらいの世代か」
ｱｷﾗ「えっ、あっ！ べ、べつに私達の子供っていっても、私とﾄﾞｸｵ君の子供って意味じゃなくて！ 私達の世代の子供ぐらいの世代って意味で！ だから変な勘違いは、その、ごにょごにょ……」
('A`)「そっか、勘違いだったのか。それは残念だよ」
ｱｷﾗ「え、えっ、えぇぇぇぇぇぇぇ!? ちょ、ちょちょちょちょっとﾄﾞｸｵ君!? それってどういう――」
('A`)「さて、俺はそろそろ部屋に戻るよ。ｱｷﾗも遅くならないうちに寝るんだぞ」
ｱｷﾗ「…………もう！ そんなこといわれて寝られるわけないよ」
移動中の大型ヘリ
(´･ω･｀)「今僕達が向かっている場所、龍の頂きは龍神王の封印されている場所であり、龍神達の本拠地でもあるんだ」
('∀`)「その場所は富士山。富士山の座標軸に空間を歪めて、異空間龍の頂きが存在しています」
(´･ω･｀)「もう龍神王の封印が解かれるまで時間がない。人間獣人連盟は僕達の突入の手助けに手一杯で、龍の頂きには僕達だけで挑まないといけない」
川 ﾟ -ﾟ)「試練の洞穴を越えられた私達だからこその少数精鋭ということだな」
ﾐｻｷ「メンバーは俺とクー、ｱｷﾗとﾄﾞｸｵ、ブーンにツン、ﾄﾞｸｵんとこのオッサンとショボン」
ﾂﾊﾞｻ「そして私を含めた九名ですわね」
(´･ω･｀)「龍の頂きにどれだけの龍神がいるのか予想もつかない。そして龍神は龍人を生み出すことができる。戦力差はわからないけど、厳しい闘いになることだけは間違いないよ」
('∀`)「目標は龍の頂きの頂上でおこなわれている、龍神王復活の儀式を止めることです。富士山が見えて来ました。では皆さん、いきますよ！」
龍の頂き、ふもと
('∀`)「なんとか無事異空間に入れたみたいですね」
( ＾ω＾)「なんで夏場にこんな厚着なのかと思ったら雪山なのかお！」
ξﾟ��ﾟ)ξ「龍人の力を使いこなせれば、こんなところでも寒くないのね。これは便利だわ」
('A`)「ツンと店長は平気そうだし、獣人勢は獣化してるとなんか暖かそうだしずるいぞ！」
ｱｷﾗ「ほら、ﾄﾞｸｵ君。こうやってくっついてたら暖かいよ」
ξﾟ��ﾟ)ξ「なんかあの二人、最近怪しいのよね」
ｱｷﾗ「あ、怪しいってなにが!?」
ξﾟ��ﾟ)ξ「その態度とかのことよ」
ﾂﾊﾞｻ「ああ、ﾄﾞｸｵが憎い！ 憎しみで人が殺せたら！」
ﾐｻｷ「はぁ、お前らも囲まれてるのわかってて冗談いえるとは余裕だな」
(´･ω･｀)「ここにいるやつらは龍神から生み出されたばかりの龍人だね。僕やツンさんみたいに世代を重ねた龍人より圧倒的に弱いはず」
川 ﾟ -ﾟ)「でも私達は物語のヒーローじゃないんだ。戦闘員相手でも時間をくうし、物量に押されることだってある」
('∀`)「ではここは私とショボンさんで突破口を作りましょう。そのまま私達はここにとどまりしんがりを務めます」
ｱｷﾗ「二人だけでなんて危険です！」
('A`)「いや、その案でいこう！」
ｱｷﾗ「ﾄﾞｸｵ君!? お父様はﾄﾞｸｵ君のたった一人の肉親なんだよ！」
('A`)「だからこそ任せられることもあるのさ」
('∀`)「嬉しいことをいってくれますね」
(´･ω･｀)「僕達が突撃して道を空けるから皆はそこを走り抜けるんだよ！ 今だ！」
ﾐｻｷ「全員走れ！ グズグスしてたら二人の心意気を無駄にするぞ！」
('A`)「親父、死ぬなよ！」
('∀`)「私は殺されても死なないような男ですよ」
ξﾟ��ﾟ)ξ「師匠、いってまいります！」
(´･ω･｀)「ツンさん、苦しいときこそ笑って前を向きなさい。なにがあっても大丈夫、あなたは強い子ですから」
('∀`)「…………未来への希望は飛び立ちましたか。ショボンさんまで付き合わせて申し訳ないですね」
(´･ω･｀)「いえいえ、あの子達のいく道を守りたいのは僕も同じですから。さて、この道はネズミ一匹通すわけにはいきませんね」
('∀`)「では参りましょうか！」
('∀`)(´･ω･｀)「「デュエル!!」」龍人達
龍の頂き、第一層
川 ﾟ -ﾟ)「今度の相手は龍神か」
(*ﾟーﾟ)「私とつーちゃんの愛のコンビネーションにかかれば」
(*ﾟ∀ﾟ)「愛かどうかはさておき、お前達なんざボロ雑巾だぜ！ ヒャッハー！」
( ＾ω＾)「さて、いつぞやのように一番槍は僕に任せてもらおうかお！」
ξﾟ��ﾟ)ξ「相手は二人よ。私もここに残るからｱｷﾗ達は先へいって！ 必ず追い付くから！」
ｱｷﾗ「うん！ ブーン、ツン……信じてるから！」
(*ﾟ∀ﾟ)「あんにゃろ！ 待ちやがれ！」
( ＾ω＾)「おっと、お前程度じゃｱｷﾗとやるには役者が不足してるお」
ξﾟ��ﾟ)ξ「そうね。私達が相手でもおつりがきそうだわ」
(*ﾟ∀ﾟ)「んだと！ なら望み通り、まずはお前らからぶっ飛ばしてやるよぉぉぉ!!」
(*ﾟーﾟ)「つーちゃんたら、こんな安い挑発に乗っちゃって。まっ、そこが可愛いんだけどね……ふふふ」
( ＾ω＾)「それじゃあどっちからでもかかってくるお！」
(*ﾟーﾟ)「それなんだけど、ここはタッグデュエルといかないかな。私とつーちゃんは愛の絆で結ばれてるし、別々にデュエルするなんてイヤだから」
ξﾟ��ﾟ)ξ「望むところよ！」
(；＾ω＾)「望むところなのかお？」
ξﾟ��ﾟ)ξ「私とブーンの……ｧｨ……の絆の深さを見せてやるわ！」
( ＾ω＾)「今なんの絆の深さってごぶぁ！ なんで殴られるお……？」
(*ﾟーﾟ)「タッグルールは簡単。手札も場も墓地も共通で、持てたり置いたりできる枚数はいつも通り。違う点は最初に片方の山札から三枚、もう片方から二枚引いてスタート」
(*ﾟ∀ﾟ)「その後ドローフェイズ毎に互いの山札から一枚づつドロー、つまり二枚ドローするんだぜ。サーチなんか好きなほうのデッキからしろ」
( ＾ω＾)「ルールは理解したお。いくお、ツン！」
ξﾟ��ﾟ)ξ「ええ！」
( ＾ω＾)ξﾟ��ﾟ)ξ「「デュエル!!」」(ﾟ∀ﾟ*)(ﾟーﾟ*)
ξﾟ��ﾟ)ξ「私達のターンからね、ドロー！」
( ＾ω＾)「ツン、これを使わせてもらうお。魔法カード、闇の誘惑を発動！ 二枚ドローして『Ｄ‐ＨＥＲＯ ドゥームガイ』を除外！」
(*ﾟーﾟ)「双方のデッキに入っていれば、制限カードが二枚使えるのもタッグのいいところだね」
ξﾟ��ﾟ)ξ(ブーンのデッキにも未来融合が入っているはず。確かに未来融合二枚はありがたいわね)
( ＾ω＾)「僕は『Ｄ‐ＨＥＲＯ ダイヤモンドガイ』を召喚するお。効果を発動して、僕のデッキのトップをめくる。トップのカードは……増援！」
ξﾟ��ﾟ)ξ「通常魔法カードだから墓地に送られるわ！」
( ＾ω＾)「これで僕達のターンエンド！」
(*ﾟーﾟ)「私達のターン、ドロー！ 私は永続魔法、ウォーターハザードを発動しておくよ」
(*ﾟ∀ﾟ)「助かるぜ。よし、ウォーターハザードの効果で『ハイドロゲドン』を特殊召喚だ！ 更に魔法カード、化石調査でデッキから『オキシゲドン』を手札に加えて、オキシゲドンをそのまま召喚！」
( ＾ω＾)「おっ？ まさかこのモンスター達は」
(*ﾟ∀ﾟ)「そのまさかさ。ハイドロゲドンでダイヤモンドガイにアタックだ！ ヒャッハー！」
( ´ω｀) LP８０００→７８００
(*ﾟ∀ﾟ)「ハイドロゲドンが相手モンスターを戦闘破壊したから、デッキのハイドロゲドンを特殊召喚するぜ！ ハイドロゲドンでダイレクトアタック！」
( ´ω｀) LP７８００→６２００
(*ﾟ∀ﾟ)「もういっちょオキシゲドンでダイレクトアタック！」
( ´ω｀) LP６２００→４４００
(；＾ω＾)「ぐはっ!! はあ、はあ、き、きついお……」
(*ﾟ∀ﾟ)「メインフェイズ２へ移行すんぜ。魔法カード、ボンディング‐Ｈ２Ｏを発動！ ハイドロ二体とオキシをリリースする！」
(*ﾟーﾟ)「つーちゃんのエースカードの御登場〜！」
(*ﾟ∀ﾟ)「科学変化により生まれた尊き水よ！ 我に宿りて龍となれ！ デッキから『ウォーター・ドラゴン』特殊召喚！」
ウォータードラゴン「グルルルルルル!!」
(*ﾟ∀ﾟ)「一枚伏せて俺達のターンエンドだ！」
ξﾟ��ﾟ)ξ「私達のターンドロー！」
( ＾ω＾)「すまない、序盤からダメージを受けすぎたお」
ξﾟ��ﾟ)ξ「そんなこと気にしないの。それよりどう攻めるかよ！」
ξﾟ��ﾟ)ξ(あいつはブーンを傷つけた、絶対に許さない！)
( ＾ω＾)「まずはダイヤモンドガイの効果で墓地に送られた増援を発動。デッキから『Ｅ・ＨＥＲＯ エアーマン』を手札に加えるお！ くっ、僕のカードじゃウォータードラゴンは倒せないお」
ξﾟ��ﾟ)ξ「ここは私がいくわ！ 私は『ヘル・ドラゴン』を召喚。そのヘルドラゴンを除外して『レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン』特殊召喚！」
(*ﾟーﾟ)「強力なモンスターだけど、墓地にドラゴンが落ちてないならまだましだね」
ξﾟ��ﾟ)ξ「確かに墓地にドラゴンはいないし、手札から特殊召喚できるようなドラゴンもいないわ。でもそれは当たり前なのよね、これは私とブーンのデッキなんだから」
(*ﾟ∀ﾟ)「なんだそれ。お前ら相性悪いな」
ξﾟ��ﾟ)ξ「相性が悪い？ なにをいってるんだか。ブーンがドローしてくれたカードは最高のカードよ！ ブーン、これを使うわ！ 速攻魔法、異次元からの埋葬を発動！」
( ＾ω＾)「除外されているドゥームガイとヘルドラゴンを墓地に戻すお！」
ξﾟ��ﾟ)ξ「これで墓地の闇属性のカードはちょうど三枚！ さあ、私の心の闇を纏って現れなさい！ 『ダーク・アームド・ドラゴン』特殊召喚！」
ダークアームド「ガアァァァァ!!」
(;ﾟ∀ﾟ)「ダークアームドだと！」
ξﾟ��ﾟ)ξ「優先権でダークアームドの効果を発動するわ！ 墓地のヘルドラゴンを除外してウォータードラゴンを破壊！」
(*ﾟ∀ﾟ)「だがウォータードラゴンが破壊されたことにより、墓地のハイドロゲドン二体とオキシゲドンを守備表示で特殊召喚するぜ！」
ξﾟ��ﾟ)ξ「墓地のドゥームガイを除外して、その伏せカードを破壊する！」
(*ﾟ∀ﾟ)「ちっ、破壊されたのは次元幽閉だ」
ξﾟ��ﾟ)ξ「墓地のダイヤモンドガイを除外してオキシゲドンを破壊！ ダークアームドとダークネスメタルでアタックしてハイドロゲドン二体を破壊！」
( ＾ω＾)「そして一枚伏せて、僕達のターンエンドだお！」
(*ﾟ∀ﾟ)「俺達のターンドロー！ くそっ、俺のウォータードラゴンが……」
(*ﾟーﾟ)「大丈夫だよつーちゃん。つーちゃんの敵は私が全て倒してあげるから！ フィールド魔法カード、伝説の都アトランティスを発動するよ」
ξﾟ��ﾟ)ξ「アトランティスを使う龍神ということは、貴女のデッキは！」
(*ﾟーﾟ)「そう、私のデッキは海竜族！ 私は『コダロス』を召喚！ コダロスの効果でアトランティスを墓地へ送り、ダークアームドとダークネスメタルを墓地へ送る！」
ξﾟ��ﾟ)ξたった一枚で二体を!?」
(*ﾟーﾟ)「よーし、コダロスでダイレクトアタック！ いくよ！」
( ＾ω＾)「これ以上ダメージは受けられないお！ 速攻魔法、終焉の焔を発動。黒焔トークン二体を守備表示で特殊召喚するお！」
(*ﾟーﾟ)「しかたないからトークン一体を戦闘破壊して、これで私達のターンエンド！」
( ＾ω＾)「僕達のターン、ドロー！ 僕はＥ・ＨＥＲＯエアーマンを召喚。エアーマンの効果でデッキから『Ｄ‐ＨＥＲＯ Ｂｌｏｏ‐Ｄ』を手札に加えるお！」
ξﾟ��ﾟ)ξ(タッグデュエルは一人じゃない。私が手札を多く使ってもブーンがアドバンテージを稼いでくれる！)
( ＾ω＾)「エアーマンでコダロスにアタック！」
(;ﾟーﾟ) LP８０００→７６００
(*ﾟーﾟ)「きゃっ！」
(*ﾟ∀ﾟ)「しぃ、大丈夫かっ！」
(*ﾟーﾟ)「つーちゃんたら優しい〜！ やっぱり私のこと愛してくれてるんだね」
(*ﾟ∀ﾟ)「……おい、ブーンとかいったか！ しぃをやるときは、もっと強くやれ！ もしかしたらショック療法でまともになるかもしれん！」
(*ﾟーﾟ)「それはひどいよ、つーちゃん……」
( ＾ω＾)「と、とにかくこれで僕達のターンエンド！」
(*ﾟーﾟ)「私達のターンドロー！」
(*ﾟ∀ﾟ)「しぃ、こっちもそろそろアドバンテージを稼がないと息切れしちまうぜ」
(*ﾟーﾟ)「それじゃこの子でいこっか。私は『深海のディーヴァ』を召喚するよ。ディーヴァの効果でデッキの『ニードル・ギルマン』を特殊召喚！」
(*ﾟ∀ﾟ)「深海のディーヴァとニードルギルマンをチューニングだ！ 『神海竜 ギシルノドン』シンクロ召喚！」
( ＾ω＾)「一枚消費でシンクロできるのかお」
(*ﾟ∀ﾟ)「ギシルノドンでエアーマンにアタック！」
( ´ω｀) LP４４００→３９００
(；＾ω＾)「うぐぁぁぁ!! まだ、まだ、だお……！」
(*ﾟ∀ﾟ)「これで俺達のターンはエンドだぜ！」
( ＾ω＾)「次は僕達のターンだお、ドロー！」
ξﾟ��ﾟ)ξ「ブーン、これなら！」
( ＾ω＾)「ああ、いける！ 手札の『沼地の魔神王』を墓地に送り、デッキから融合を手札に加えるお！ 魔法カード、融合発動っ！」
(*ﾟ∀ﾟ)「融合だと？」
( ＾ω＾)「手札のＢｌｏｏ‐Ｄと『Ｄ‐ＨＥＲＯ ドグマガイ』を融合！ 今こそお前の力を見せるとき！ 『Ｄｒａｇｏｏｎ Ｄ‐ＥＮＤ』融合召喚!!」
Ｄ‐ＥＮＤ「ここは私に任せてくれ!!」
( ＾ω＾)「Ｄ‐ＥＮＤの効果でギシルノドンを破壊して、その攻撃力分ダメージを与える！」
(;ﾟ∀ﾟ) LP７６００→５３００
(;ﾟ∀ﾟ)「ぐああぁぁぁぁ!! くはっ！ くう、ちくしょうめ……！」
( ＾ω＾)「Ｄ‐ＥＮＤの効果を使ったターンは攻撃できない。これでターンエンドだお！」
(*ﾟーﾟ)「私達のターンドロー！ つーちゃん、あのモンスターは破壊しても蘇るみたいだよ」
(*ﾟ∀ﾟ)「あとのことを考えると、こりゃ無理してでも消しておきたいな！ ならば俺は『ハイパーハンマーヘッド』を召喚。ハンマーヘッドでＤ‐ＥＮＤにアタックだ！」
(;ﾟ∀ﾟ) LP５３００→３８００
(;ﾟ∀ﾟ)「ぐうぅぅぅ！ ハンマーヘッドはやられ、ダメージも受けちまったがＤ‐ＥＮＤはエクストラに戻るぜ！」
(；＾ω＾)「バウンスと除外だけはどうしようもないお」
(*ﾟーﾟ)「ガラ空きってわけにはいかないからね、二枚伏せて私達のターンエンド！」
ξﾟ��ﾟ)ξ「私達のターンドロー！ 永続魔法、未来融合‐フューチャー・フュージョンを発動するわ」
( ＾ω＾)「エクストラの『Ｆ・Ｇ・Ｄ』を指定して、デッキから『ランサー・ドラゴニュート』、『黒竜の雛』、『真紅眼の黒竜』、『アックス・ドラゴニュート』、『冥王竜 ヴァンダルギオン』を墓地に送るお！」
(*ﾟーﾟ)「ＦＧＤか。出て来られると厄介だね」
ξﾟ��ﾟ)ξ「ふふ、本当の狙いはこっちよ！ 墓地の闇属性のモンスターを七種類除外するわ！ 綺麗な虹……闇の中で輝いてっ!! 『究極宝玉神 レインボー・ダーク・ドラゴン』特殊召喚!!」
虹闇龍「キシャアァァァァァァ!!」
ξﾟ��ﾟ)ξ「墓地の闇属性のモンスター全て、つまり二枚を除外！ これで虹闇龍の攻撃力は5000になるわ！」
(*ﾟ∀ﾟ)「そう簡単にいくかよっ！ 罠カード、激流葬だ！ フィールド上のモンスターを全て破壊する！」
ξﾟ��ﾟ)ξ「やっぱり激流葬があったわね。だけど私にはまだ召喚権が残ってる！ 『終焉の精霊』召喚！ 終焉の精霊の攻撃力は除外されている闇属性の数×300、すなわち3600になる！ 終焉の精霊でダイレクトアタック！」
(*ﾟーﾟ)「まだだよ！ 罠カード、聖なるバリア‐ミラーフォース‐発動！ 終焉の精霊を破壊する！」
ξﾟ��ﾟ)ξ「これでも攻めきれないか。終焉の精霊が破壊されたとき、除外されている闇属性のモンスターを全て墓地に戻すわ。一枚伏せて私達のターンエンド！」
(*ﾟーﾟ)「私達のターンドロー！ 風が私達に吹いてきたね！ フィールド魔法カード、伝説の都アトランティスを発動するよ！」
(*ﾟ∀ﾟ)「『俊足のギラザウルス』を特殊召喚だ！ そっちは墓地から一体モンスターを蘇せろよ」
ξﾟ��ﾟ)ξ「ならレッドアイズ・ダークネスメタルドラゴンを特殊召喚するわ」
(*ﾟ∀ﾟ)「じゃあいくぞ！ 俺はギラザウルスをリリースして『海竜‐ダイダロス』をアドバンス召喚！」
(*ﾟーﾟ)「更にダイダロスをリリースするよ！ 生命の根源たる母なる海よ！ 我に宿りて龍となれ！ 『海竜神‐ネオダイダロス』特殊召喚!!」
ネオダイダロス「ゴオォォォォォ!!」
(；＾ω＾)「ネオ……」
ξ;ﾟ��ﾟ)ξ「ダイダロス……！」
(*ﾟーﾟ)「ネオダイダロスの効果発動！ アトランティスを墓地へ送り、ネオダイダロスの以外の互いの手札、フィールド上のカードを全て墓地へ送る！」
(；＾ω＾)「なっ、全てを!? ……フィールドのリビングデッドと、手札から『Ｅ・ＨＥＲＯ プリズマー』、ヴァンダルギオン、デステニー・ドローを墓地へ送るお」
(*ﾟーﾟ)「私達は場のウォーターハザードを墓地へ送って、手札はないから関係なし。それではネオダイダロスでダイレクトアターック！ 大いなる海に私とつーちゃんの愛の力で沈めぇぇぇ」
ネオダイダロス「グアァァァァァ!!」
( ´ω｀) LP３９００→１０００
(；＾ω＾)「あがあぁぁぁ!! げはっ！ ごほっ、はあはあ……」
ξ;ﾟ��ﾟ)ξ「ブーンしっかりしてっ！」
(*ﾟ∀ﾟ)「他人の心配なんざしてる余裕あるのか？ もうアドバンテージは関係ねえ。いいカードを引けないと即終わりだぜ」
(*ﾟーﾟ)「これが私達の愛の結晶！ これで私達のターンエンド！」
ξﾟ��ﾟ)ξ「私達のターン」
ξﾟ��ﾟ)ξ(これが最後のドローになるかもしれない……)
( ＾ω＾)「ツン、大丈夫だお。デッキを信じればデッキは必ず応えてくれる。だからこんなのはいいカードが引けるか、遊びぐらいの軽い気持ちで引いたらいいんだお」
ξﾟ��ﾟ)ξ「ふふふ、そうね」
ξﾟ��ﾟ)ξ(師匠は苦しいときほど笑って前を向けといった。軽い気持ちで引いたらいい、それでもデッキは……)
ξﾟ��ﾟ)ξ「ドロー！」
パアァァァ！
ξﾟ��ﾟ)ξ「必ず応えてくれる！ 私は永続魔法、未来融合‐フューチャー・フュージョンを発動するわ！」
(*ﾟ∀ﾟ)「今さら未来融合でどうなるんだよ」
( ＾ω＾)「指定するカードはＦＧＤ。アックス・ドラゴニュート、レッドアイズ・ダークネスメタル２枚、黒竜の雛、『バイス・ドラゴン』を墓地に送るお！」
ξﾟ��ﾟ)ξ「これが試練を越えて手に入れた力！ 墓地の闇属性のモンスター七種類を除外する！ 気高く美しい虹……私の闇を越えて光輝けぇぇぇ!! 究極宝玉神 レインボー・ダーク・ドラゴン、特殊召喚!!」
虹闇龍「ギシャアァァァァ!!」
( ＾ω＾)「二枚目の虹、これがツンの力ッ!!」
ξﾟ��ﾟ)ξ「もっともっと、もっと輝けぇぇぇ!! 墓地の闇属性のモンスター全て、十二枚を除外して虹闇龍の攻撃力は10000になる！」
(;ﾟ∀ﾟ)「い、10000だと!?」
ξﾟ��ﾟ)ξ「虹闇龍でネオダイダロスにアタック！ 今、虹のアーチを描く！」
虹闇龍「ギシャリャアァァァァァ!!」
(;ﾟ∀ﾟ) LP３８００→０
(*ﾟ∀ﾟ)「俺達が……負けた、のかよ…………」
( ＾ω＾)「これは、龍神達の身体が薄くなっていってるお!?」
(*ﾟーﾟ)「つーちゃん……どこ……？ 私、もう眼が……見えないよ……」
(*ﾟ∀ﾟ)「しぃ……俺は、ここだ……！」
(*ﾟーﾟ)「あっ……つーちゃんの身体……暖かい…………な………………」
ξﾟ��ﾟ)ξ「……消えた？」
？「龍神は力を使い果たせば消滅する。そんなこともしらなかったのかい？」
( ＾ω＾)「お前は誰だお！」
＼(^o^)／「俺か？ 俺の名は人生ｵﾜﾀ。なに、通りすがりの……龍神さ！」
第十九話 完
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