第十七話「過去の弱い自分はもういない」
最終更新：ID:aeCyPLhxBg 2010年04月03日(土) 22:20:15履歴
あらすじ
ついに龍神が復活したということを知るよしもないｱｷﾗ。ﾐｻｷとクーがその場に居合わせるも龍神の力は強大なようで？
偉大なる獣と神獣の王のようです
第十七話「過去の弱い自分はもういない」
ﾐｻｷ「こいつが……」
川 ﾟ -ﾟ)「龍神……！」
o川*ﾟーﾟ)o「ううーん、よく寝た！ こういうときさ、何百年ぶりの目覚めだなんて台詞あるけど、寝起きでよくそんなことわかるよね」
ﾐｻｷ「知るかっ！」
o川*ﾟーﾟ)o「付き合い悪いなあ。少しぐらいおしゃべりしてもいいじゃない」
川 ﾟ -ﾟ)「ふざけてはいるが、こいつはできる。かなりの力の持ち主だ」
ﾐｻｷ「ああ、わかってる。こっちも全開でいくしかねぇ！」
o川*ﾟーﾟ)o「ボクとデュエルしたいの？ いいよ、やろうやろう！」
ﾐｻｷ、川 ﾟ -ﾟ)「「デュエル!!」」o川*ﾟーﾟ)o
…………
ﾐｻｷ「ちくしょうッ!!」
川;ﾟ -ﾟ)「私達が手も足もでないだと!?」
o川*ﾟーﾟ)o「うーん！ 久し振りだよ、この感覚！ やっぱりデュエルは気持ちいいね！ さてと、君達のことだけど……」
ﾐｻｷ「チッ、やるならやれ！ ただし潔くは死んでやらねぇけどなぁっ！」
o川*ﾟーﾟ)o「君、なかなか面白いね！ よし、決めたっ！」
川 ﾟ -ﾟ)(ﾐｻｷは私の光！ 私の全てっ！ 私がどうなろうともﾐｻｷだけは逃がさねば!! 彼女は今度こそ生を祝福され生きるべきなのだ！)
ﾐｻｷ(クーは俺のかけがえのない存在！ ただ一人の親友！ 俺がどうなろうとクーだけは逃がす!! あいつは今度こそ生きる喜びを知るべきなんだよ！)
ﾐｻｷ、川 ﾟ -ﾟ)「うおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!」
数日後、カードショップ
ξﾟ��ﾟ)ξ「血の繋がった親子じゃないと知って、それで私はお父さんとお母さんの悪口をいってしまったんです。そしたらブーンに、誰が愛してもいない子供を汗水たらして働いて育てるかって怒鳴られて」
(´･ω･｀)「そうだね。子供を愛していない親なんていない……とまではいえないけど、少なくともツンさんは御両親に愛されているよ。見ていればわかる」
ξﾟ��ﾟ)ξ「はい！ お父さんとお母さんは私が龍人だということを知りませんでした。そしてそれを知ってもなにも変わりませんでした。血の繋がりなんてなくても私達は親子だったんです」
(´･ω･｀)「血の繋がりより深い、絆の繋がりあったんだね」
ξﾟ��ﾟ)ξ「そういえば師匠は私のこと、気づいていたんですか？」
(´･ω･｀)「それは、うん、まあ、ほら、あれだよ」
ξﾟ��ﾟ)ξ「気づいていたんですね？ もう、いってくれてもよかったじゃないですか！」
(´･ω･｀)「僕からいうことじゃない気がしてね。いつかツンさんが自分で乗り越える問題だと思ったんだよ」
ξﾟ��ﾟ)ξ「それはそうですけど、でも！」
( ＾ω＾)「はあ！ はあ！ ツン、店長！ 大変なことになったお！」
(´･ω･｀)「ブーン君。そんなに慌ててどうしたんだい？」
( ＾ω＾)「龍神が……復活したらしいお！」
(;´･ω･｀)「な、なんだって!?」
ﾄﾞｸｵの家
ｱｷﾗ「それでﾐｻｷとクーは惨敗したって。二人の話によると、まさしく神に等しい力を持っていたらしいよ」
ξﾟ��ﾟ)ξ「性格とかはともかく、本気になったときの神は凄まじい力を持っていたわ」
('A`)「それでﾐｻｷとクーは無事だったのか！」
ｱｷﾗ「龍神は二人の命や魂なんかに興味ないって見逃したそうだよ。……ﾐｻｷは凄く悔しそうにしてたけど」
( ＾ω＾)「そんなにびびることはないお！ 僕達は神や、それ以上の力を持っていた原初の獣を倒してるんだお！」
('A`)「そうだな、皆で力を合わせれば龍神だって！」
(´･ω･｀)「……それが、そんなに簡単な問題じゃないんだ」
ｱｷﾗ「どういうことですか？」
(´･ω･｀)「本来は神もそうだったんだけど、龍神は一柱だけじゃないんだ」
('A`)「なっ!?」
(´･ω･｀)「一柱が目覚めたということは封印が完全に解けたも同然。残りは芋づる式に……」
ｱｷﾗ「それは、今からでも止めることはできないんですか？」
(´･ω･｀)「僕だってそこまで詳しいわけじゃないけど、おそらくそんなことは……。だから龍神が復活しないように色々動き回っていたんだ。これはそれまでの勝負だったんだよ」
ξ;ﾟ��ﾟ)ξ「そんな…………」
(；＾ω＾)「…………」
(;'A`)「…………」
ｱｷﾗ「…………だったら、全ての龍神を倒します」
(´･ω･｀)「いくらｱｷﾗさんでもそんなことは不可能だよ。あのﾐｻｷさんとクーさんが二人がかりでも駄目だったんだよ？ しかもたった一柱を相手にだよ？」
ｱｷﾗ「不可能だろうとなんだろうと、挑まずに諦めるのは嫌なんです！ 私は一人でも闘います！」
(´･ω･｀)「ｱｷﾗさん……」
('A`)「一人でもってなんだよ？ いつもいってるだろ、一人で暴走するなって。俺達も一緒だ」
ξﾟ��ﾟ)ξ「ええ、もちろんよ！」
( ＾ω＾)「…………」
('A`)「どうした？ ノリが悪いじゃないか」
( ＾ω＾)「そもそも龍神が復活するとどうなるんだお？ そこが今一つ曖昧で……」
('A`)「いわれてみると悪いイメージが先行して、それは知らなかったな」
(´･ω･｀)「そうだね、世界を滅ぼすぐらいはするんじゃないかな？」
(;'A`)「店長もそこは曖昧なのかよっ!?」
ｱｷﾗ「もしかしたらお父様なら詳しく知っているかもしれないよ。今後の対策を含めて、皆で神獣王の里へいってみない？」
('A`)「それがよさそうだな。出発の準備をしようぜ」
( ＾ω＾)「ﾄﾞｸｵ、娘さんを僕に下さいっていうのは礼儀がなっていない言葉らしいお。なんでも物扱いにとらえられるからだとか」
(;'A`)「なぜ今そんなことを!?」
( ＾ω＾)「大切なことかなと思って」
神獣王の里
里長「これはこれは、いつもｱｷﾗが世話になっております」
('A`)「いえ、こちらこそｱｷﾗさんにはいつも仲良くして頂いております」
( ＾ω＾)(ｱｷﾗのおじさん若っ!!)
ξﾟ��ﾟ)ξ(しかもかなり美形っ!!)
ｱｷﾗ「友達と親が挨拶してるのってなんだか恥ずかしいね」
ｱｷﾗの母「帰ってたのかｱｷﾗ！ おっと、お客さんも来てたのか。君達、ｱｷﾗの友達だろ？ これからもｱｷﾗと仲良くしてやってくれな」
ｱｷﾗ「お母様、今から大事な話をするから」
ｱｷﾗの母「ああ、細かい話は性に合わねぇからな。俺はそこらをぶらぶらしてくるよ」
(;'A`)(獣人、若っ!! そして誰がどう似たのかわかってしまった……)
(´･ω･｀)「さっそくですが里長殿。実際に龍神が復活するとどうなってしまうのでしょうか？」
里長「それはショボン殿の考えが正しいといえますな、彼らは世界を滅ぼすでしょう」
( ＾ω＾)(二十代の外見でその口調は違和感が……)
里長「神と龍神は、どのような世界を作るかということで対立していたらしいのです。蘇った彼らは神の作った世界を破壊し、新しく自分達の世界を作るでしょう」
(´･ω･｀)「世界を壊して作り直す、ですか。もはや止めることはできないのでしょうか？」
里長「可能性がないわけではありません。……零ではないという程度ですが」
ｱｷﾗ「お父様、その可能性というのは！」
里長「うむ。龍神達の王、龍神王の復活を阻止すればいいのだよ」
('A`)「龍神王!? そのようなものが」
里長「龍神達に神と同じ力はないのです。神の力は絶大、神と同じ力を持つのは龍神王だけなのです」
('A`)「お言葉ですがﾐｻｷさんやクーさんは神と龍神、この二つと会ったことがあります。その二人が神と龍神は等しい力を持っていると」
里長「二人が会い、そして皆様が闘われた神は力の多くを失っていたそうです。神に本来の力があれば、初めから原初の獣などに頼らなくともよかったはず」
ｱｷﾗ「確かに神様ッスはそんなことをいっていたっけ」
里長「龍神王には龍神達とは比べ物にならないほど強い、別種の封印がかけられているそうです。ですが蘇った龍神達が力を合わせればやがて解けてしまうでしょう」
ｱｷﾗ「それまでに龍神を全て倒せばいいわけだね！」
(´･ω･｀)「しかし我々と全ての獣人が団結したとしても龍神は……。龍人の相手をするのが手一杯ではないでしょうか？」
里長「今回は世界の存続にも関わること。私は今こそ獣人と人間が力を合わせるべきときだと思うのです」
(´･ω･｀)「獣人と人間が手を！ 共通の敵ができたときしか手を結べないというのは悲しいですが、確かに今がまたとないチャンスですね」
( ＾ω＾)(例のごとく話についていけなくなったお)
ξﾟ��ﾟ)ξ(こういうときは真面目に聞いてるふりだけでもしておけばいいの！)
ｱｷﾗ「お父様、私に試練の洞穴を使わせて！ 今のままの私じゃダメなの！」
里長「ここに来たときからそういうと思っておったよ。あれは命の保証など……いうだけ無駄だったな。いいだろう、許可しよう」
('A`)「試練の洞穴というのは？」
里長「我が里に伝わる原初の獣と並ぶ秘宝です。そこで試練を受けたものは潜在能力が引き出され、飛躍的に能力を向上させることができるといわれておるのです」
( ＾ω＾)「僕もわかりやすい話のほうが性に合ってるみたいだお。里長さん、僕にもその試練を受けさせてくださいお！」
ξﾟ��ﾟ)ξ「私もお願いします！ 足手まといにはなりたくないですから」
('A`)「俺も今のままじゃ駄目だと感じていた。大切なものを守ることのできない力じゃ意味がないんだ！」
里長「皆様……わかりました。今は少しでも可能性があるほうにかけるべきなのでしょうな」
ﾐｻｷ「石頭だと思っていたが、案外物分かりがよくて助かるぜ」
川 ﾟ -ﾟ)「我々もこのまま引き下がるつもりはないからな」
里長「お前達!? まだろくに動けるような身体では！」
ﾂﾊﾞｻ「私が連れてまいりました。私も、この二人も、黙ってなどいられないのです！」
里長「しかし……」
ｱｷﾗの母「話は聞かせてもらったぜ！ ウチの娘達はそんなにやわじゃねぇよ。俺が許可する、お前らもいっちまいな！」
里長「……わかった、許可をしよう。だが必ず生きて帰るのだぞ！」
ﾐｻｷ「まかせとけって！」
(;'A`)(この里の力関係の差をみた……)
試練の洞穴
('A`)「皆で入ったはずなのに気がついたら俺一人か。さて、俺に待ち受ける試練とはなんなのか」
('A`)(どんな試練でもかかってこいよ！ 俺は大切なものを守る力を手に入れて必ず生きて戻る！ もう大切な人が亡くなるところを泣いて見ていたガキの頃とは違う！)
(^A^)「なにが違うんだ？」
('A`)「お前は、ガキの頃の俺……？」
(^A^)「俺と今のお前はなにが違うんだ？」
('A`)「俺は大人になった。大切な人を自分の手で守れるようになった！」
(^A^)「では今のお前が、あのときの母さんの横にいたら母さんは助かったのか？」
('A`)「それは……」
(^A^)「結局、なにも変わってないんだよ。でも安心しろ。ここなら――」
？「ﾄﾞｸｵ……」
('A`)「この、声は……」
J( 'ｰ`)し「寂しい思いをさせてごめんね。ここならずっと一緒にいられるから」
('A`)「母さん……」
…………
( ＾ω＾)「僕がもう一人いるお？」
( ＾ω＾)「よっ、もう一人の僕。お疲れ様」
( ＾ω＾)「お疲れ様？ お前はなにをいってるんだお」
( ＾ω＾)「隠さなくてもいいよ、僕はお前なんだ。疲れただろ、周りに合わせて生きるのは」
( ＾ω＾)「周りに合わせて……？」
( ＾ω＾)「無理しなくてもいいんだよ。僕達は獣人でも龍人でもない普通の人間なんだ、ﾄﾞｸｵほどの覚悟だって持っていない。こんな闘い疲れただろ？」
( ＾ω＾)「…………」
( ＾ω＾)「楽になろうぜ、無理をせずにさ。ほうっておいてもｱｷﾗやﾄﾞｸｵ、それにツンが世界をなんとかしてくれるさ」
( ＾ω＾)「……なにがもう一人の僕だ、ふざけるなっ！ 確かに命懸けの闘いなんて疲れることもある！ だけどｱｷﾗやﾄﾞｸｵ、それにツンが苦しいときに一緒に闘えない方が何倍も辛いんだよ！」
…………
川ﾟ��ﾟ川「お前は私なんだよ」
ξﾟ��ﾟ)ξ「私は私、他の誰でもない！ ブーンがそのことを教えてくれた！」
…………
ﾂﾊﾞｻ「ｱｷﾗが私のことを幼馴染みとしか見ていなかろうと！ 誰を愛していようと！ 私がｱｷﾗを愛しているのです！」
…………
川 ﾟ -ﾟ)「私は人間だ！ 確かに私は普通とは違うかもしれない！ それでも私は人間だ！ 私の大切な人がそういってくれた！」
…………
ﾐｻｷ「俺は今を生きている！ 大切なのは昔じゃなくて今なんだよ！ ｱｷﾗが俺を生かしてくれた！ クーが俺と生きてくれる！ それだけで十分なんだよぉぉぉ!!」
…………
ｱｷﾗ「私は……」
…………
J( 'ｰ`)し「ﾄﾞｸｵ。ここで母さんと一緒に暮らしましょ」
('∀`)「私もいますよ、ﾄﾞｸｵ君。いつも家を空けてすみませんでした、今度こそ家族三人で暮らしましょう」
J( 'ｰ`)し「今度のﾄﾞｸｵの誕生日にはケーキを焼くわ。料理もﾄﾞｸｵの好きなものをたくさん作るわよ、腕によりをかけちゃうんだから」
('A`)「ありがとう、母さん……」
(^A^)「家族はみんな揃っていないとな」
('A`)「久し振りに会えて嬉しかったよ。でも、男の母離れって意外と早いもんなんだよ！」
J( 'ｰ`)し「……ﾄﾞ……ｸ……ｵ…………」
(^A^)「母さんになにをするんだ!!」
('A`)「嬉しくはあったが、もう親子の情にほだされて道を誤るほどガキじゃないんだよ。母さんとはいつか天国で会うからいいさ」
(^A^)「くそっ、こうなったら実力行使だ！」
('A`)(心の中が澄んでいく、なんのわだかまりもなく安らかに落ち着いて。過去の弱い自分はもういない、今あるのは溢れるばかりの力……俺の生命力！)
('A`)「「デュエル!!」」(^A^)
(^A^)「俺のターンからスタートだ、ドロー！ 俺は『ニュート』を召喚してターンエンド」
('A`)「俺のターンドロー！」
('A`)(今までとデッキが違う？ これが俺の潜在能力か。初めて使うデッキなのにどうすればいいかわかる……手に馴染むぜ！)
('A`)「俺はモンスターを守備表示で召喚し、一枚伏せてターンエンド！」
(^A^)「俺のターンだな、ドロー！ 俺は『マッド・デーモン』を召喚する。マッドデーモンで守備表示のモンスターにアタック！ こいつは貫通能力を持っている！」
('A`)「守備モンスターは『ヘル・セキュリティ』だ」
(;'A`) LP８０００→６８００
('A`)「ぐうっ！ 貫通ダメージは受けたが、セキュリティが戦闘破壊されたことにより、デッキから二体目のセキュリティを守備表示で特殊召喚する！」
(^A^)「チューナーか、墓地を肥やすだけかもしれんが叩いてみるか！ ニュートでセキュリティにアタック！」
('A`)「セキュリティの効果でデッキから『インフェルニティ・リベンジャー』を特殊召喚する！」
(^A^)「インフェルニティ？ 手札が存在しないときに効果を発揮するカードか。俺は一枚伏せてターンエンド！」
('A`)「甘いな！ エンドフェイズに罠カード、サンダー・ブレイクを発動だ！ 手札の『インフェルニティ・デーモン』を捨てて伏せカードを破壊！」
(^A^)「くっ！ 伏せカードはミラーフォースだ」
('A`)「俺のターンドロー！ インフェルニティ・デーモンを召喚するぜ。リベンジャーとデーモンをチューニングして『ヘル・ツイン・コップ』シンクロ召喚！」
(^A^)「ミラフォを除去されたのが痛いか」
('A`)「ツインコップでマッドデーモンにアタック！」
(^A^)「破壊されるが、マッドデーモンは攻撃されたとき守備表示になって戦闘ダメージを受けない！」
('A`)「俺が使っていたカードだからな、知っているさ。ツインコップはモンスターを戦闘破壊したとき、バトルフェイズ終了時まで攻撃力を800アップして、もう一度攻撃できるようになる！ ニュートにアタック！」
(;^A^) LP８０００→６９００
(^A^)「ぐああっ！ だが、ニュートを戦闘破壊したモンスターは攻守が500ダウンするぞ！」
('A`)「構わない、これで俺のターンエンドだ！」
(^A^)「俺のターンドロー！ こいつなら！ 魔法カード、デビルズ・サンクチュアリを発動して、メタルデビル・トークンを特殊召喚する。そのトークンをリリースして『邪帝 ガイウス』アドバンス召喚！」
('A`)「ガイウスか、こいつの効果は……」
(^A^)「そう、お前の場のツインコップを除外する。更に闇属性のモンスターを除外したことにより１０００ダメージだ！」
(;'A`) LP６８００→５８００
(^A^)「ガイウスでダイレクトアタック！」
(;'A`) LP５８００→３４００
('A`)「ぐあぁぁぁ！ くうっ、はあ、だが！ フィールド上にカードが存在しないときにダメージを受けたことにより『冥府の使者ゴーズ』を特殊召喚だ！ 更に攻守2400のカイエントークンも特殊召喚する！」
(^A^)「ゴーズか、厄介だな。一枚伏せて俺のターンエンド！」
('A`)「俺のターンドロー！」
('A`)(ミラフォが消えたとはいえ、まだまだなにが起こるかわからない。ここは慎重にいくか)
('A`)「とりあえずゴーズでガイウスにアタック！」
(;^A^) LP６９００→６６００
('A`)「通るか、ならば！ カイエントークンでダイレクトアタック！」
(;^A^) LP６６００→４２００
(;^A^)「ぐうああぁぁ！ やって、くれる……」
('A`)「これで俺のターンエンドだ！」
(^A^)「今度はこちらがエンドフェイズに発動させてもらおう！ 速攻魔法、終焉の焔だ！ 黒炎トークン二体を守備表示で特殊召喚する！」
(^A^)「俺のターンドロー！ まずは『Ｅ‐ＨＥＲＯ ヘル・ブラッド』を召喚。トークン二体とヘルブラッドをリリースする！ さあ、出て来い！ 『幻魔皇ラビエル』特殊召喚!!」
ラビエル「ハハハハハ！」
('A`)「くっ、ラビエルかっ！ 敵に回すとかなりの迫力だな！」
(^A^)「ラビエルでゴーズにアタックだ！」
(;'A`) LP３４００→２１００
(;'A`)「うぐあああぁぁぁぁ!! くはっ、くうっ……」
(^A^)「ラビエルの力を思い知ったか、ターンエンドだ！」
('A`)「俺のデッキを使おうが、お前はラビエルの力をなに一つ理解できていない。俺のターンドロー！ 俺は『幻銃士』を召喚する。幻銃士が召喚されたとき自フィールド上のモンスターの数、つまり二体の銃士トークンを特殊召喚する！」
(^A^)「なにっ！ まさか……」
('A`)「デッキが変わろうとやっぱり俺の相棒はお前だよな。幻銃士と銃士トークン二体をリリースする！ さあ、本当の力を見せてやれ！ 幻魔皇ラビエル、特殊召喚!!」
ラビエル「ハッハッハ！」
('A`)「ラビエルの効果でカイエントークンを吸収する！ これでラビエルの攻撃力はエンドフェイズまで6400だ！ ラビエルでラビエルにアタック！」
(;^A^) LP４２００→１８００
(;^A^)「ぐあぁぁぁぁぁ！」
('A`)「これが俺とラビエルの力！ これで俺のターンエンドだ！」
(^A^)「俺のターンドロー！ ここはモンスターを守備表示で召喚し、一枚伏せてターンエンドだ！」
('A`)「俺のターンドロー！」
('A`)(この手札じゃ攻めるに攻めれないか)
('A`)「ラビエルで守備モンスターにアタックだ！」
(^A^)「モンスターは『死霊騎士デスカリバー・ナイト』だ。破壊される」
('A`)「一枚伏せて俺のターンエンド」
(^A^)「俺のターンドロー！ こいつで決めてやる！ 伏せておいた魔法カード、ダーク・コーリング発動！ 手札の『磁石の戦士マグネット・バルキリオン』と墓地のラビエルを除外して『Ｅ‐ＨＥＲＯ ダーク・ガイア』特殊召喚!!」
ダークガイア「クハハハハ!!」
(^A^)「ダークガイアの攻撃力は素材にしたモンスターの合計値、すなわち7500!! ダークガイアでラビエルにアタック！ これでとどめだ！ 消え失せろぉぉぉ！」
('A`)「まだだ！ ラビエルと手札の『インフェルニティ・ネクロマンサー』を墓地に送り、手札から『ダークネス・ネオスフィア』特殊召喚！ こいつは戦闘では破壊されない！」
(^A^)「それがどうした！ 結果はかわらんさ！ ダークガイアでネオスフィアにアタック！」
('A`)「ここだ！ 罠カード、ガード・ブロック発動！ 俺に対する戦闘ダメージを０にし、一枚ドローする！」
(^A^)「倒しきれないだと!? ちっ、ターンエンドだ！」
('A`)「俺のターンドロー！ ダークガイアには冷や汗かいたぜ。だが俺の勝ちだ！ 手札のカードを一枚伏せて、俺は『インフェルニティ・ミラージュ』を召喚する！」
(^A^)「手札が存在しないということは、そのインフェルニティとやらが効果を発揮するのか」
('A`)「手札が存在しないとき、ミラージュをリリースして墓地からインフェルニティを二体蘇生できる！ 蘇生するのはデーモンとネクロマンサーだ！ 手札が存在しないときにデーモンが特殊召喚されたことにより、デッキからインフェルニティガンを手札に加える！」
('A`)「永続魔法、インフェルニティガンを発動しておこう。手札が存在しないとき、ネクロマンサーは墓地からインフェルニティを蘇生できる！ 対象はデーモンだ！ デーモンの効果によりデッキからインフェルニティ・インフェルノを手札に加える！」
('A`)「更に伏せておいた魔法カード、死者転生を発動だ！ 手札のインフェルノを捨てて墓地のラビエルを手札に加える！ デーモン二体とネクロマンサーをリリースする！ もう一度姿を現せ！ 幻魔皇ラビエル、特殊召喚!!」
ラビエル「ハッハッハ!!」
('A`)「ラビエルの効果でネオスフィアを吸収する！ これでエンドフェイズまでラビエルの攻撃力は8000となる！」
(^A^)「ダークガイアは倒されるがまだ負けたわけでは！」
('A`)「忘れたのか？ 発動しておいたインフェルニティガンを墓地に送り、墓地からデーモン二体を特殊召喚する。デーモンの効果でデッキからインフェルニティガンを手札に加えるぞ！」
(^A^)「まさか、そんな……！」
('A`)「ラビエルでダークガイアにアタック！」
ラビエル「砕けろぉぉぉ!!」
(;^A^) LP１８００→１３００
('A`)「デーモンでダイレクトアタック！ これで終わりだぁぁぁ!!」
(;^A^) LP１３００→０
神獣王の里
( ＾ω＾)「ﾄﾞｸｵ！」
ξﾟ��ﾟ)ξ「もう！ 遅いから心配したのよ！」
ﾐｻｷ「びびらせんなよ、まったく」
('A`)「悪い、色々あってな。だけど大幅にパワーアップしたぜ、これなら怖いものなしだ！ それで俺が最後か？」
川 ﾟ -ﾟ)「それが……」
ﾂﾊﾞｻ「ｱｷﾗが！ ｱｷﾗがまだ出て来ておりません!!」
第十七話 完
ついに龍神が復活したということを知るよしもないｱｷﾗ。ﾐｻｷとクーがその場に居合わせるも龍神の力は強大なようで？
偉大なる獣と神獣の王のようです
第十七話「過去の弱い自分はもういない」
ﾐｻｷ「こいつが……」
川 ﾟ -ﾟ)「龍神……！」
o川*ﾟーﾟ)o「ううーん、よく寝た！ こういうときさ、何百年ぶりの目覚めだなんて台詞あるけど、寝起きでよくそんなことわかるよね」
ﾐｻｷ「知るかっ！」
o川*ﾟーﾟ)o「付き合い悪いなあ。少しぐらいおしゃべりしてもいいじゃない」
川 ﾟ -ﾟ)「ふざけてはいるが、こいつはできる。かなりの力の持ち主だ」
ﾐｻｷ「ああ、わかってる。こっちも全開でいくしかねぇ！」
o川*ﾟーﾟ)o「ボクとデュエルしたいの？ いいよ、やろうやろう！」
ﾐｻｷ、川 ﾟ -ﾟ)「「デュエル!!」」o川*ﾟーﾟ)o
…………
ﾐｻｷ「ちくしょうッ!!」
川;ﾟ -ﾟ)「私達が手も足もでないだと!?」
o川*ﾟーﾟ)o「うーん！ 久し振りだよ、この感覚！ やっぱりデュエルは気持ちいいね！ さてと、君達のことだけど……」
ﾐｻｷ「チッ、やるならやれ！ ただし潔くは死んでやらねぇけどなぁっ！」
o川*ﾟーﾟ)o「君、なかなか面白いね！ よし、決めたっ！」
川 ﾟ -ﾟ)(ﾐｻｷは私の光！ 私の全てっ！ 私がどうなろうともﾐｻｷだけは逃がさねば!! 彼女は今度こそ生を祝福され生きるべきなのだ！)
ﾐｻｷ(クーは俺のかけがえのない存在！ ただ一人の親友！ 俺がどうなろうとクーだけは逃がす!! あいつは今度こそ生きる喜びを知るべきなんだよ！)
ﾐｻｷ、川 ﾟ -ﾟ)「うおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!」
数日後、カードショップ
ξﾟ��ﾟ)ξ「血の繋がった親子じゃないと知って、それで私はお父さんとお母さんの悪口をいってしまったんです。そしたらブーンに、誰が愛してもいない子供を汗水たらして働いて育てるかって怒鳴られて」
(´･ω･｀)「そうだね。子供を愛していない親なんていない……とまではいえないけど、少なくともツンさんは御両親に愛されているよ。見ていればわかる」
ξﾟ��ﾟ)ξ「はい！ お父さんとお母さんは私が龍人だということを知りませんでした。そしてそれを知ってもなにも変わりませんでした。血の繋がりなんてなくても私達は親子だったんです」
(´･ω･｀)「血の繋がりより深い、絆の繋がりあったんだね」
ξﾟ��ﾟ)ξ「そういえば師匠は私のこと、気づいていたんですか？」
(´･ω･｀)「それは、うん、まあ、ほら、あれだよ」
ξﾟ��ﾟ)ξ「気づいていたんですね？ もう、いってくれてもよかったじゃないですか！」
(´･ω･｀)「僕からいうことじゃない気がしてね。いつかツンさんが自分で乗り越える問題だと思ったんだよ」
ξﾟ��ﾟ)ξ「それはそうですけど、でも！」
( ＾ω＾)「はあ！ はあ！ ツン、店長！ 大変なことになったお！」
(´･ω･｀)「ブーン君。そんなに慌ててどうしたんだい？」
( ＾ω＾)「龍神が……復活したらしいお！」
(;´･ω･｀)「な、なんだって!?」
ﾄﾞｸｵの家
ｱｷﾗ「それでﾐｻｷとクーは惨敗したって。二人の話によると、まさしく神に等しい力を持っていたらしいよ」
ξﾟ��ﾟ)ξ「性格とかはともかく、本気になったときの神は凄まじい力を持っていたわ」
('A`)「それでﾐｻｷとクーは無事だったのか！」
ｱｷﾗ「龍神は二人の命や魂なんかに興味ないって見逃したそうだよ。……ﾐｻｷは凄く悔しそうにしてたけど」
( ＾ω＾)「そんなにびびることはないお！ 僕達は神や、それ以上の力を持っていた原初の獣を倒してるんだお！」
('A`)「そうだな、皆で力を合わせれば龍神だって！」
(´･ω･｀)「……それが、そんなに簡単な問題じゃないんだ」
ｱｷﾗ「どういうことですか？」
(´･ω･｀)「本来は神もそうだったんだけど、龍神は一柱だけじゃないんだ」
('A`)「なっ!?」
(´･ω･｀)「一柱が目覚めたということは封印が完全に解けたも同然。残りは芋づる式に……」
ｱｷﾗ「それは、今からでも止めることはできないんですか？」
(´･ω･｀)「僕だってそこまで詳しいわけじゃないけど、おそらくそんなことは……。だから龍神が復活しないように色々動き回っていたんだ。これはそれまでの勝負だったんだよ」
ξ;ﾟ��ﾟ)ξ「そんな…………」
(；＾ω＾)「…………」
(;'A`)「…………」
ｱｷﾗ「…………だったら、全ての龍神を倒します」
(´･ω･｀)「いくらｱｷﾗさんでもそんなことは不可能だよ。あのﾐｻｷさんとクーさんが二人がかりでも駄目だったんだよ？ しかもたった一柱を相手にだよ？」
ｱｷﾗ「不可能だろうとなんだろうと、挑まずに諦めるのは嫌なんです！ 私は一人でも闘います！」
(´･ω･｀)「ｱｷﾗさん……」
('A`)「一人でもってなんだよ？ いつもいってるだろ、一人で暴走するなって。俺達も一緒だ」
ξﾟ��ﾟ)ξ「ええ、もちろんよ！」
( ＾ω＾)「…………」
('A`)「どうした？ ノリが悪いじゃないか」
( ＾ω＾)「そもそも龍神が復活するとどうなるんだお？ そこが今一つ曖昧で……」
('A`)「いわれてみると悪いイメージが先行して、それは知らなかったな」
(´･ω･｀)「そうだね、世界を滅ぼすぐらいはするんじゃないかな？」
(;'A`)「店長もそこは曖昧なのかよっ!?」
ｱｷﾗ「もしかしたらお父様なら詳しく知っているかもしれないよ。今後の対策を含めて、皆で神獣王の里へいってみない？」
('A`)「それがよさそうだな。出発の準備をしようぜ」
( ＾ω＾)「ﾄﾞｸｵ、娘さんを僕に下さいっていうのは礼儀がなっていない言葉らしいお。なんでも物扱いにとらえられるからだとか」
(;'A`)「なぜ今そんなことを!?」
( ＾ω＾)「大切なことかなと思って」
神獣王の里
里長「これはこれは、いつもｱｷﾗが世話になっております」
('A`)「いえ、こちらこそｱｷﾗさんにはいつも仲良くして頂いております」
( ＾ω＾)(ｱｷﾗのおじさん若っ!!)
ξﾟ��ﾟ)ξ(しかもかなり美形っ!!)
ｱｷﾗ「友達と親が挨拶してるのってなんだか恥ずかしいね」
ｱｷﾗの母「帰ってたのかｱｷﾗ！ おっと、お客さんも来てたのか。君達、ｱｷﾗの友達だろ？ これからもｱｷﾗと仲良くしてやってくれな」
ｱｷﾗ「お母様、今から大事な話をするから」
ｱｷﾗの母「ああ、細かい話は性に合わねぇからな。俺はそこらをぶらぶらしてくるよ」
(;'A`)(獣人、若っ!! そして誰がどう似たのかわかってしまった……)
(´･ω･｀)「さっそくですが里長殿。実際に龍神が復活するとどうなってしまうのでしょうか？」
里長「それはショボン殿の考えが正しいといえますな、彼らは世界を滅ぼすでしょう」
( ＾ω＾)(二十代の外見でその口調は違和感が……)
里長「神と龍神は、どのような世界を作るかということで対立していたらしいのです。蘇った彼らは神の作った世界を破壊し、新しく自分達の世界を作るでしょう」
(´･ω･｀)「世界を壊して作り直す、ですか。もはや止めることはできないのでしょうか？」
里長「可能性がないわけではありません。……零ではないという程度ですが」
ｱｷﾗ「お父様、その可能性というのは！」
里長「うむ。龍神達の王、龍神王の復活を阻止すればいいのだよ」
('A`)「龍神王!? そのようなものが」
里長「龍神達に神と同じ力はないのです。神の力は絶大、神と同じ力を持つのは龍神王だけなのです」
('A`)「お言葉ですがﾐｻｷさんやクーさんは神と龍神、この二つと会ったことがあります。その二人が神と龍神は等しい力を持っていると」
里長「二人が会い、そして皆様が闘われた神は力の多くを失っていたそうです。神に本来の力があれば、初めから原初の獣などに頼らなくともよかったはず」
ｱｷﾗ「確かに神様ッスはそんなことをいっていたっけ」
里長「龍神王には龍神達とは比べ物にならないほど強い、別種の封印がかけられているそうです。ですが蘇った龍神達が力を合わせればやがて解けてしまうでしょう」
ｱｷﾗ「それまでに龍神を全て倒せばいいわけだね！」
(´･ω･｀)「しかし我々と全ての獣人が団結したとしても龍神は……。龍人の相手をするのが手一杯ではないでしょうか？」
里長「今回は世界の存続にも関わること。私は今こそ獣人と人間が力を合わせるべきときだと思うのです」
(´･ω･｀)「獣人と人間が手を！ 共通の敵ができたときしか手を結べないというのは悲しいですが、確かに今がまたとないチャンスですね」
( ＾ω＾)(例のごとく話についていけなくなったお)
ξﾟ��ﾟ)ξ(こういうときは真面目に聞いてるふりだけでもしておけばいいの！)
ｱｷﾗ「お父様、私に試練の洞穴を使わせて！ 今のままの私じゃダメなの！」
里長「ここに来たときからそういうと思っておったよ。あれは命の保証など……いうだけ無駄だったな。いいだろう、許可しよう」
('A`)「試練の洞穴というのは？」
里長「我が里に伝わる原初の獣と並ぶ秘宝です。そこで試練を受けたものは潜在能力が引き出され、飛躍的に能力を向上させることができるといわれておるのです」
( ＾ω＾)「僕もわかりやすい話のほうが性に合ってるみたいだお。里長さん、僕にもその試練を受けさせてくださいお！」
ξﾟ��ﾟ)ξ「私もお願いします！ 足手まといにはなりたくないですから」
('A`)「俺も今のままじゃ駄目だと感じていた。大切なものを守ることのできない力じゃ意味がないんだ！」
里長「皆様……わかりました。今は少しでも可能性があるほうにかけるべきなのでしょうな」
ﾐｻｷ「石頭だと思っていたが、案外物分かりがよくて助かるぜ」
川 ﾟ -ﾟ)「我々もこのまま引き下がるつもりはないからな」
里長「お前達!? まだろくに動けるような身体では！」
ﾂﾊﾞｻ「私が連れてまいりました。私も、この二人も、黙ってなどいられないのです！」
里長「しかし……」
ｱｷﾗの母「話は聞かせてもらったぜ！ ウチの娘達はそんなにやわじゃねぇよ。俺が許可する、お前らもいっちまいな！」
里長「……わかった、許可をしよう。だが必ず生きて帰るのだぞ！」
ﾐｻｷ「まかせとけって！」
(;'A`)(この里の力関係の差をみた……)
試練の洞穴
('A`)「皆で入ったはずなのに気がついたら俺一人か。さて、俺に待ち受ける試練とはなんなのか」
('A`)(どんな試練でもかかってこいよ！ 俺は大切なものを守る力を手に入れて必ず生きて戻る！ もう大切な人が亡くなるところを泣いて見ていたガキの頃とは違う！)
(^A^)「なにが違うんだ？」
('A`)「お前は、ガキの頃の俺……？」
(^A^)「俺と今のお前はなにが違うんだ？」
('A`)「俺は大人になった。大切な人を自分の手で守れるようになった！」
(^A^)「では今のお前が、あのときの母さんの横にいたら母さんは助かったのか？」
('A`)「それは……」
(^A^)「結局、なにも変わってないんだよ。でも安心しろ。ここなら――」
？「ﾄﾞｸｵ……」
('A`)「この、声は……」
J( 'ｰ`)し「寂しい思いをさせてごめんね。ここならずっと一緒にいられるから」
('A`)「母さん……」
…………
( ＾ω＾)「僕がもう一人いるお？」
( ＾ω＾)「よっ、もう一人の僕。お疲れ様」
( ＾ω＾)「お疲れ様？ お前はなにをいってるんだお」
( ＾ω＾)「隠さなくてもいいよ、僕はお前なんだ。疲れただろ、周りに合わせて生きるのは」
( ＾ω＾)「周りに合わせて……？」
( ＾ω＾)「無理しなくてもいいんだよ。僕達は獣人でも龍人でもない普通の人間なんだ、ﾄﾞｸｵほどの覚悟だって持っていない。こんな闘い疲れただろ？」
( ＾ω＾)「…………」
( ＾ω＾)「楽になろうぜ、無理をせずにさ。ほうっておいてもｱｷﾗやﾄﾞｸｵ、それにツンが世界をなんとかしてくれるさ」
( ＾ω＾)「……なにがもう一人の僕だ、ふざけるなっ！ 確かに命懸けの闘いなんて疲れることもある！ だけどｱｷﾗやﾄﾞｸｵ、それにツンが苦しいときに一緒に闘えない方が何倍も辛いんだよ！」
…………
川ﾟ��ﾟ川「お前は私なんだよ」
ξﾟ��ﾟ)ξ「私は私、他の誰でもない！ ブーンがそのことを教えてくれた！」
…………
ﾂﾊﾞｻ「ｱｷﾗが私のことを幼馴染みとしか見ていなかろうと！ 誰を愛していようと！ 私がｱｷﾗを愛しているのです！」
…………
川 ﾟ -ﾟ)「私は人間だ！ 確かに私は普通とは違うかもしれない！ それでも私は人間だ！ 私の大切な人がそういってくれた！」
…………
ﾐｻｷ「俺は今を生きている！ 大切なのは昔じゃなくて今なんだよ！ ｱｷﾗが俺を生かしてくれた！ クーが俺と生きてくれる！ それだけで十分なんだよぉぉぉ!!」
…………
ｱｷﾗ「私は……」
…………
J( 'ｰ`)し「ﾄﾞｸｵ。ここで母さんと一緒に暮らしましょ」
('∀`)「私もいますよ、ﾄﾞｸｵ君。いつも家を空けてすみませんでした、今度こそ家族三人で暮らしましょう」
J( 'ｰ`)し「今度のﾄﾞｸｵの誕生日にはケーキを焼くわ。料理もﾄﾞｸｵの好きなものをたくさん作るわよ、腕によりをかけちゃうんだから」
('A`)「ありがとう、母さん……」
(^A^)「家族はみんな揃っていないとな」
('A`)「久し振りに会えて嬉しかったよ。でも、男の母離れって意外と早いもんなんだよ！」
J( 'ｰ`)し「……ﾄﾞ……ｸ……ｵ…………」
(^A^)「母さんになにをするんだ!!」
('A`)「嬉しくはあったが、もう親子の情にほだされて道を誤るほどガキじゃないんだよ。母さんとはいつか天国で会うからいいさ」
(^A^)「くそっ、こうなったら実力行使だ！」
('A`)(心の中が澄んでいく、なんのわだかまりもなく安らかに落ち着いて。過去の弱い自分はもういない、今あるのは溢れるばかりの力……俺の生命力！)
('A`)「「デュエル!!」」(^A^)
(^A^)「俺のターンからスタートだ、ドロー！ 俺は『ニュート』を召喚してターンエンド」
('A`)「俺のターンドロー！」
('A`)(今までとデッキが違う？ これが俺の潜在能力か。初めて使うデッキなのにどうすればいいかわかる……手に馴染むぜ！)
('A`)「俺はモンスターを守備表示で召喚し、一枚伏せてターンエンド！」
(^A^)「俺のターンだな、ドロー！ 俺は『マッド・デーモン』を召喚する。マッドデーモンで守備表示のモンスターにアタック！ こいつは貫通能力を持っている！」
('A`)「守備モンスターは『ヘル・セキュリティ』だ」
(;'A`) LP８０００→６８００
('A`)「ぐうっ！ 貫通ダメージは受けたが、セキュリティが戦闘破壊されたことにより、デッキから二体目のセキュリティを守備表示で特殊召喚する！」
(^A^)「チューナーか、墓地を肥やすだけかもしれんが叩いてみるか！ ニュートでセキュリティにアタック！」
('A`)「セキュリティの効果でデッキから『インフェルニティ・リベンジャー』を特殊召喚する！」
(^A^)「インフェルニティ？ 手札が存在しないときに効果を発揮するカードか。俺は一枚伏せてターンエンド！」
('A`)「甘いな！ エンドフェイズに罠カード、サンダー・ブレイクを発動だ！ 手札の『インフェルニティ・デーモン』を捨てて伏せカードを破壊！」
(^A^)「くっ！ 伏せカードはミラーフォースだ」
('A`)「俺のターンドロー！ インフェルニティ・デーモンを召喚するぜ。リベンジャーとデーモンをチューニングして『ヘル・ツイン・コップ』シンクロ召喚！」
(^A^)「ミラフォを除去されたのが痛いか」
('A`)「ツインコップでマッドデーモンにアタック！」
(^A^)「破壊されるが、マッドデーモンは攻撃されたとき守備表示になって戦闘ダメージを受けない！」
('A`)「俺が使っていたカードだからな、知っているさ。ツインコップはモンスターを戦闘破壊したとき、バトルフェイズ終了時まで攻撃力を800アップして、もう一度攻撃できるようになる！ ニュートにアタック！」
(;^A^) LP８０００→６９００
(^A^)「ぐああっ！ だが、ニュートを戦闘破壊したモンスターは攻守が500ダウンするぞ！」
('A`)「構わない、これで俺のターンエンドだ！」
(^A^)「俺のターンドロー！ こいつなら！ 魔法カード、デビルズ・サンクチュアリを発動して、メタルデビル・トークンを特殊召喚する。そのトークンをリリースして『邪帝 ガイウス』アドバンス召喚！」
('A`)「ガイウスか、こいつの効果は……」
(^A^)「そう、お前の場のツインコップを除外する。更に闇属性のモンスターを除外したことにより１０００ダメージだ！」
(;'A`) LP６８００→５８００
(^A^)「ガイウスでダイレクトアタック！」
(;'A`) LP５８００→３４００
('A`)「ぐあぁぁぁ！ くうっ、はあ、だが！ フィールド上にカードが存在しないときにダメージを受けたことにより『冥府の使者ゴーズ』を特殊召喚だ！ 更に攻守2400のカイエントークンも特殊召喚する！」
(^A^)「ゴーズか、厄介だな。一枚伏せて俺のターンエンド！」
('A`)「俺のターンドロー！」
('A`)(ミラフォが消えたとはいえ、まだまだなにが起こるかわからない。ここは慎重にいくか)
('A`)「とりあえずゴーズでガイウスにアタック！」
(;^A^) LP６９００→６６００
('A`)「通るか、ならば！ カイエントークンでダイレクトアタック！」
(;^A^) LP６６００→４２００
(;^A^)「ぐうああぁぁ！ やって、くれる……」
('A`)「これで俺のターンエンドだ！」
(^A^)「今度はこちらがエンドフェイズに発動させてもらおう！ 速攻魔法、終焉の焔だ！ 黒炎トークン二体を守備表示で特殊召喚する！」
(^A^)「俺のターンドロー！ まずは『Ｅ‐ＨＥＲＯ ヘル・ブラッド』を召喚。トークン二体とヘルブラッドをリリースする！ さあ、出て来い！ 『幻魔皇ラビエル』特殊召喚!!」
ラビエル「ハハハハハ！」
('A`)「くっ、ラビエルかっ！ 敵に回すとかなりの迫力だな！」
(^A^)「ラビエルでゴーズにアタックだ！」
(;'A`) LP３４００→２１００
(;'A`)「うぐあああぁぁぁぁ!! くはっ、くうっ……」
(^A^)「ラビエルの力を思い知ったか、ターンエンドだ！」
('A`)「俺のデッキを使おうが、お前はラビエルの力をなに一つ理解できていない。俺のターンドロー！ 俺は『幻銃士』を召喚する。幻銃士が召喚されたとき自フィールド上のモンスターの数、つまり二体の銃士トークンを特殊召喚する！」
(^A^)「なにっ！ まさか……」
('A`)「デッキが変わろうとやっぱり俺の相棒はお前だよな。幻銃士と銃士トークン二体をリリースする！ さあ、本当の力を見せてやれ！ 幻魔皇ラビエル、特殊召喚!!」
ラビエル「ハッハッハ！」
('A`)「ラビエルの効果でカイエントークンを吸収する！ これでラビエルの攻撃力はエンドフェイズまで6400だ！ ラビエルでラビエルにアタック！」
(;^A^) LP４２００→１８００
(;^A^)「ぐあぁぁぁぁぁ！」
('A`)「これが俺とラビエルの力！ これで俺のターンエンドだ！」
(^A^)「俺のターンドロー！ ここはモンスターを守備表示で召喚し、一枚伏せてターンエンドだ！」
('A`)「俺のターンドロー！」
('A`)(この手札じゃ攻めるに攻めれないか)
('A`)「ラビエルで守備モンスターにアタックだ！」
(^A^)「モンスターは『死霊騎士デスカリバー・ナイト』だ。破壊される」
('A`)「一枚伏せて俺のターンエンド」
(^A^)「俺のターンドロー！ こいつで決めてやる！ 伏せておいた魔法カード、ダーク・コーリング発動！ 手札の『磁石の戦士マグネット・バルキリオン』と墓地のラビエルを除外して『Ｅ‐ＨＥＲＯ ダーク・ガイア』特殊召喚!!」
ダークガイア「クハハハハ!!」
(^A^)「ダークガイアの攻撃力は素材にしたモンスターの合計値、すなわち7500!! ダークガイアでラビエルにアタック！ これでとどめだ！ 消え失せろぉぉぉ！」
('A`)「まだだ！ ラビエルと手札の『インフェルニティ・ネクロマンサー』を墓地に送り、手札から『ダークネス・ネオスフィア』特殊召喚！ こいつは戦闘では破壊されない！」
(^A^)「それがどうした！ 結果はかわらんさ！ ダークガイアでネオスフィアにアタック！」
('A`)「ここだ！ 罠カード、ガード・ブロック発動！ 俺に対する戦闘ダメージを０にし、一枚ドローする！」
(^A^)「倒しきれないだと!? ちっ、ターンエンドだ！」
('A`)「俺のターンドロー！ ダークガイアには冷や汗かいたぜ。だが俺の勝ちだ！ 手札のカードを一枚伏せて、俺は『インフェルニティ・ミラージュ』を召喚する！」
(^A^)「手札が存在しないということは、そのインフェルニティとやらが効果を発揮するのか」
('A`)「手札が存在しないとき、ミラージュをリリースして墓地からインフェルニティを二体蘇生できる！ 蘇生するのはデーモンとネクロマンサーだ！ 手札が存在しないときにデーモンが特殊召喚されたことにより、デッキからインフェルニティガンを手札に加える！」
('A`)「永続魔法、インフェルニティガンを発動しておこう。手札が存在しないとき、ネクロマンサーは墓地からインフェルニティを蘇生できる！ 対象はデーモンだ！ デーモンの効果によりデッキからインフェルニティ・インフェルノを手札に加える！」
('A`)「更に伏せておいた魔法カード、死者転生を発動だ！ 手札のインフェルノを捨てて墓地のラビエルを手札に加える！ デーモン二体とネクロマンサーをリリースする！ もう一度姿を現せ！ 幻魔皇ラビエル、特殊召喚!!」
ラビエル「ハッハッハ!!」
('A`)「ラビエルの効果でネオスフィアを吸収する！ これでエンドフェイズまでラビエルの攻撃力は8000となる！」
(^A^)「ダークガイアは倒されるがまだ負けたわけでは！」
('A`)「忘れたのか？ 発動しておいたインフェルニティガンを墓地に送り、墓地からデーモン二体を特殊召喚する。デーモンの効果でデッキからインフェルニティガンを手札に加えるぞ！」
(^A^)「まさか、そんな……！」
('A`)「ラビエルでダークガイアにアタック！」
ラビエル「砕けろぉぉぉ!!」
(;^A^) LP１８００→１３００
('A`)「デーモンでダイレクトアタック！ これで終わりだぁぁぁ!!」
(;^A^) LP１３００→０
神獣王の里
( ＾ω＾)「ﾄﾞｸｵ！」
ξﾟ��ﾟ)ξ「もう！ 遅いから心配したのよ！」
ﾐｻｷ「びびらせんなよ、まったく」
('A`)「悪い、色々あってな。だけど大幅にパワーアップしたぜ、これなら怖いものなしだ！ それで俺が最後か？」
川 ﾟ -ﾟ)「それが……」
ﾂﾊﾞｻ「ｱｷﾗが！ ｱｷﾗがまだ出て来ておりません!!」
第十七話 完
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