第十八話「ただいま」
最終更新：ID:aeCyPLhxBg 2010年04月26日(月) 17:26:12履歴
あらすじ
皆が試練を乗り越えたと思いきや、一人取り残されてしまったｱｷﾗ。しかし、ｱｷﾗに降りかかる試練はとても穏やかで？
第十八話「ただいま」
試練の洞穴
ｱｷﾗ「私は……えっと、私はなにをしてたんだっけ？」
('A`)「ぼーっとしてどうしたんだ？」
ｱｷﾗ「えっ？ う、ううん。なんでもないよ」
('A`)「もしつらいならちゃんと病院へいくんだぞ。もうｱｷﾗ一人の身体じゃないんだからな」
ｱｷﾗ「あはは、大丈夫だよ。そういうんじゃなくて、なんていうか……大事なことを忘れてる気がして」
('A`)「大事なこと？ まあ、思いだせないならたいしたことでもないだろ。それじゃそろそろ俺はいくよ」
ｱｷﾗ「いってらっしゃいﾄﾞｸｵ君……いいえ、あなた。お仕事頑張ってね」
('A`)「ああ、ｱｷﾗも無理だけはしないようにな。いってきます！」
ｱｷﾗ「いってらっしゃい！ …………なんだろう、この不安な気持ち」
…………
ｱｷﾗ「なに一つ不満のない新婚生活。愛する人の子供を宿して幸せなはずなのに、どうしても違和感が拭いきれない。まるで私が私じゃないような……」
ｱｷﾗ「それにこのカード達を見てると胸が苦しくなる。い、いだい、偉大魔獣？ 神獣王？ まるでなにかを語りかけてきてるみたい……」
ピンポーン
ｱｷﾗ「カードが語りかけてくるなんて、私はなにをいってるんだろうね。はーい！ いまでまーす！」
ガチャッ
ｱｷﾗ「あれ、クー？ こんな昼間からどうしたの？」
川 ﾟ -ﾟ)「いやなに、母上殿がこれを持っていってくれときかなくてな」
ｱｷﾗ「ベビーグッズって、まだ三ヶ月だよ。お母様も気が早いんだから」
川 ﾟ -ﾟ)「それほど初孫が楽しみということだろう。かくいう私も楽しみにしているがな」
ｱｷﾗ「この前ﾐｻｷもそんなこといってたよ。みんなして気が早いんだから」
川 ﾟ -ﾟ)「ちなみにﾂﾊﾞｻは男の子だったら自分好みに育てるとはりきっていたぞ」
ｱｷﾗ「あはは、この子も男の子だったら色々大変だろうね」
神獣王の里
('A`)「命の保証はできないとのことでしたけど、このままではいったいどうなってしまうんですか！」
里長「……試練を乗り越えられなかった者は洞穴に取り込まれ、中を延々とさまようことになるでしょう」
ξﾟ��ﾟ)ξ「そんな!?」
( ＾ω＾)「なんとかする方法はないのですかお！」
里長「残念ですが、いまの我々にできることは祈ることぐらいです」
ﾐｻｷ「チッ！ もどかしいな」
ﾂﾊﾞｻ(皆があなたの帰りを待っています。あなたの帰る場所はここなのです。ですから帰ってきなさい……ｱｷﾗ！)
試練の洞穴
ｱｷﾗ「つっ！ 呼ばれ、てる？」
川 ﾟ -ﾟ)「どうしたんだ？」
ｱｷﾗ「誰かに呼ばれてる気がして。私、帰らないと」
川 ﾟ -ﾟ)「おいおい、帰るもなにもここがｱｷﾗの家だろう？」
ｱｷﾗ「う、うん……そうだよね。最近なんだかこういうことが多くてさ」
川 ﾟ -ﾟ)「大丈夫なのか？ もし疲れているのなら無理せずゆっくりするといい。時間はいくらでもある」
ｱｷﾗ「心配してくれてありがとう。でも、さすがにいくらでもあるっていうのは大袈裟だよ」
川 ﾟ -ﾟ)「……あながち大袈裟でもないのだがな」
ｱｷﾗ「うん？ あっ、そういえばクーはこのカードのこと、なにか知らないかな？ いつ手に入れたのかもわからないし、気がついたら持っていたんだけど」
川 ﾟ -ﾟ)「気味のわるい話だな。ふむ、私はこんなもの見たこともないぞ」
ｱｷﾗ「そっか。このカードを見てると胸が締めつけられるみたいなんだ」
川 ﾟ -ﾟ)「そんな変な物、捨てたほうがいいんじゃないか？」
ｱｷﾗ「でもこれを捨てたら戻れなくなる、そんな気がして」
川 ﾟ -ﾟ)「今度は戻れなくなるか。いったいどこに戻るつもりなんだ？」
ｱｷﾗ「それは……それは、皆のところ？ 皆の……仲間の……大切な……」
ピンポーン
川;ﾟ -ﾟ)「ほ、ほら！ 誰かきたみたいだぞ！」
ガチャッ
ﾐｻｷ「大変だ！ ﾄﾞｸｵが事故にあったって！」
ｱｷﾗ「ﾄﾞｸｵ君が!?」
…………
(-A-)「…………」
ｱｷﾗ「ﾄﾞｸｵ君、ﾄﾞｸｵ君！」
ﾐｻｷ「なんとか一命は取り留めたらしいぜ」
(-A-)「……ｱ……ｷﾗ……」
ｱｷﾗ「ﾄﾞｸｵ君！」
川 ﾟ -ﾟ)「うわごとでｱｷﾗの名を呼んでいるのか。ｱｷﾗ、そばにいてやれ。ずっとな……」
ｱｷﾗ「……うん」
川 ﾟ ｰﾟ)「フフ……」
神獣王の里
ξﾟ��ﾟ)ξ(祈ることしかできないなら全力で祈る！ だから帰ってきてｱｷﾗ！)
( ＾ω＾)(ｱｷﾗなら試練ぐらい笑って乗りこえられるはずだお！)
ﾐｻｷ(これだけ俺の人生を変えておいて、自分だけリタイアなんてなしだぜ！)
川 ﾟ -ﾟ)(私にこえられた試練を、ｱｷﾗがこえられぬはずがない！ ｱｷﾗは私よりも心が強いのだから！)
ﾂﾊﾞｻ(試練と闘ってまた一つ強くなりなさい、ｱｷﾗ！)
('A`)(信頼しているから心配しない、そう俺にいったことがあったよな。今度は俺が信じる番だ！ いま必要なのは心配ではなく信じる心！)
全員(ｱｷﾗ！)
試練の洞穴
ｱｷﾗ「う、あっ！ 呼ばれてる！」
ﾐｻｷ「どうした、大丈夫か？」
ｱｷﾗ「いかなきゃ！ 皆のところへ！」
(-A-)「ｱｷﾗ……いかないでくれ……」
ｱｷﾗ「ﾄﾞｸｵ君!?」
川 ﾟ -ﾟ)「ほら、ずっとﾄﾞｸｵのそばにいてやるんだろう！」
ｱｷﾗ「う、うん……」
川 ﾟ -ﾟ)「それでいい、ﾄﾞｸｵもじきに目を覚ます。そうしたらまた二人で仲良く暮らすといい、永遠にな」
ｱｷﾗ「二人で、永遠に……」
パァァァ！
ｱｷﾗ「えっ？ この、光は……ガーゼット!? バルバロス!!」
川 ﾟ -ﾟ)「くっ、封印獣か！ 余計なことを！」
ｱｷﾗ「ずっと私を助けようとしてくれてたんだね、ありがとう！ 思い出したよ。全部ね！」
ﾐｻｷ「……このまま幸せな幻想に取り込まれればよかったのに。気づくから苦しむことになる」
川 ﾟ -ﾟ)「まったく、度し難い愚か者だ。これは自業自得だと思え！」
ｱｷﾗ「人の心を散々弄んでさ、私の大切な家族の姿でそれ以上口をきくなぁぁぁ！」
ｱｷﾗ(熱い、熱いよ！ これは、皆の想いが私に流れ込んでくる？ 心がはぜるみたい！ 力が、溢れるっ！ そうか、私の力の源は想い。私が皆を想い、皆が私を想ってくれる！ そこを循環して生まれる力！)
ｱｷﾗ「人の想いを力に変える！ それが私の力！」
ｱｷﾗ「「デュエル!!」」川 ﾟ -ﾟ)
川 ﾟ -ﾟ)「私のターンからだ、ドロー！ モンスターを守備表示で召喚して、ターンエンド！」
ｱｷﾗ「私のターンドロー！ 相手の場にモンスターが存在し、自分の場に存在しないことにより『サイバー・ドラゴン』を特殊召喚するよ！ 神獣の王よ、私に力を！ 『神獣王バルバロス』召喚！」
バルバロス「俺にまかせろぉぉぉ!!」
川 ﾟ -ﾟ)「リリースなしで召喚された神獣王の攻撃翌力は1900になるか」
ｱｷﾗ「いくよ！ サイバードラゴンで守備モンスターにアタック！」
川 ﾟ -ﾟ)「モンスターは『巨大ネズミ』だ。戦闘破壊されたことにより、デッキから巨大ネズミを特殊召喚する！」
ｱｷﾗ「リクルーターだね、だけど構わない！ バルバロスで巨大ネズミにアタック！」
川;ﾟ -ﾟ) LP８０００→７５００
川 ﾟ -ﾟ)「くっ！ だがネズミの効果で、デッキから『レスキューキャット』を特殊召喚だ！」
ｱｷﾗ「これで私のターンエンド！」
川 ﾟ -ﾟ)「では私のターンドロー！ レスキューキャットをリリースして、デッキから『Ｘ‐セイバー エアベルン』と『コアラッコ』を特殊召喚！」
川 ﾟ -ﾟ)(エクストリオでいくか？ いや、ここは！)
川 ﾟ -ﾟ)「コアラッコの効果を発動して、サイバードラゴンの攻撃翌力を0にする！ ここで『融合呪印生物‐地』を召喚。呪印生物の効果で、呪印生物とコアラッコをリリースして、エクストラより『コアラッコアラ』特殊召喚！」
ｱｷﾗ(封印獣！ ……でも威圧感を感じない。姿は同じでもあれはクーじゃない！ 本物のクーと封印獣はもっと強い！)
川 ﾟ -ﾟ)「コアラッコアラの効果で、手札から『デス・カンガルー』を捨てて神獣王を破壊！ コアラッコアラでサイバードラゴンにアタック！」
ｱｷﾗ LP８０００→５２００
川 ﾟ -ﾟ)「続けていくぞ！ エアベルンでダイレクトアタックだ！」
ｱｷﾗ LP５２００→３６００
ｱｷﾗ「つっ、これぐらいじゃあ効かないよ！」
川 ﾟ -ﾟ)「ふん、エアベルンがダイレクトアタックに成功したとき、相手は手札一枚をランダムに捨てる！」
ｱｷﾗ「捨てられたのはサイクロンだね」
川 ﾟ -ﾟ)「これで私のターンエンドだ！ エアベルンはエンドフェイズに破壊される」
ｱｷﾗ「私のターンドロー！ 偽物なんか相手にならない！ これで終わらせるよ！ 墓地のサイバードラゴンを除外して『サイバー・エルタニン』特殊召喚！」
川 ﾟ -ﾟ)「エルタニンだと？」
ｱｷﾗ「エルタニンの攻守は自身の効果で除外したモンスターの数×500になる。更にエルタニンが特殊召喚されたとき、エルタニン以外の表側表示のモンスターを全て墓地に送る！ コアラッコアラを墓地に送るよ！」
川 ﾟ -ﾟ)「やるな！ だがエルタニン攻撃翌力は500、致命傷とはなりえんぞ！」
ｱｷﾗ「まだまだ！ 場のエルタニンと墓地のバルバロスを除外！ 神獣王の、真の力を解き放つ！ 『獣神機王 バルバロスＵｒ』特殊召喚!!」
Ｕｒ「これで終わらせる!!」
ｱｷﾗ「そのＵｒをリリース！ この力、危険過ぎるけど……偉大なる獣の力、今ここに！ 『偉大魔獣 ガーゼット』アドバンス召喚!!」
ガーゼット「我が道は一つ、全てを滅すること!!」
ｱｷﾗ「ガーゼットの攻撃翌力はリリースしたモンスターの二倍になる、すなわち7600!!」
川;ﾟ -ﾟ)「そんな、ばかな!?」
ｱｷﾗ「ガーゼットでダイレクトアタック！」
ガーゼット「我にふれれば消え去るのみ!!」
川;ﾟ -ﾟ) LP７５００→０
ﾐｻｷ「ここまでやるとは！」
ｱｷﾗ「私はまだ実力の半分もだしてない！ 次、いくよ！」
ｱｷﾗ「「デュエル!!」」ﾐｻｷ
ｱｷﾗ「今度は私のターンから、ドロー！ まずは『サイバー・ラーヴァ』を召喚。更に一枚伏せてターンエンド！」
ﾐｻｷ「俺のターンドロー！ 俺は『神獣王 バルバロス』を召喚するぜ！ リリースなしで召喚された神獣王の攻撃翌力は1900となる！」
ｱｷﾗ(このバルバロスも偽物、強くない！)
ﾐｻｷ「ラーヴァは戦闘ダメージを無効にして、戦闘破壊されたときデッキから同名カードを特殊召喚できるのか。攻撃するメリットはないな、ならば一枚伏せてターンエンドだ！」
ｱｷﾗ「私のターンドロー！ 私は『サイバー・ヴァリー』を召喚する。そして魔法カード、機械複製術を発動。デッキからヴァリー二体を特殊召喚するよ！ 更にヴァリーの効果で、ヴァリー三体とラーヴァを除外して四枚ドロー！」
ﾐｻｷ「ドローはすごいが召喚権はもうないぜ？」
ｱｷﾗ「甘いね！ 相手の場にモンスターが存在し、自分の場に存在しないことにより『サイバー・ドラゴン』特殊召喚！ サイバードラゴンでバルバロスにアタック！」
ﾐｻｷ LP８０００→７８００
ﾐｻｷ「うぐっ、この程度！」
ｱｷﾗ「二枚伏せて私のターンエンド！」
ﾐｻｷ「俺のターンドロー！ 伏せておいた永続罠、死霊ゾーマを特殊召喚だ！ これならいけるぜ！ ゾーマをリリースして『偉大魔獣 ガーゼット』アドバンス召喚！」
ｱｷﾗ「ガーゼットの攻撃翌力はリリースしたモンスターの二倍だね」
ﾐｻｷ「すなわち3600だ！ ガーゼットでサイバードラゴンにアタック！」
ｱｷﾗ LP８０００→６５００
ｱｷﾗ「つうっ、さすがガーゼット。偽物でも少しはやるね」
ﾐｻｷ「ほざいてろ。これで俺のターンエンドだ！」
ｱｷﾗ「私のターンドロー！ 速攻魔法、月の書を発動するよ。ガーゼットを裏守備に変更する！ 更に『イグザリオン・ユニバース』を召喚！」
ﾐｻｷ「チッ、守備力0のガーゼットは貫通に弱い！」
ｱｷﾗ「早く皆のところへ帰りたいからね、このターンで終わらせるよ！ 手札のバルバロスと墓地のサイバードラゴンを除外する！ 神獣王よ、真の力を現せ！ 『獣神機王 バルバロスＵｒ』特殊召喚!!」
Ｕｒ「なぎ払ってやるさ、全て!!」
ｱｷﾗ「伏せておいた永続罠、ビーストライザーを発動！ Ｕｒを除外してイグザリオンの攻撃翌力は5600となる！ 更に罠カード、異次元からの帰還を発動！ ライフを半分支払い、除外されているモンスターを可能な限り特殊召喚する！」
ｱｷﾗ LP６５００→３２５０
ｱｷﾗ「Ｕｒ、バルバロス、サイバードラゴン、ヴァリーを特殊召喚！ もう一枚伏せておいた永続罠、ビーストライザーを発動！ Ｕｒを除外してイグザリオンの攻撃翌力は9400となる！」
ﾐｻｷ「くそっ、ばかなっ!!」
ｱｷﾗ「これでとどめ！ イグザリオンで裏守備のガーゼットにアタック！ イグザリオンは攻撃翌力を9000に下げることで貫通能力を得る！」
ﾐｻｷ LP７８００→０
ｱｷﾗ「やった、試練に打ち勝ったよ！ それにしてもどういう世界観だったんだか、私が妊娠なんてするわけないよね。そ、それに私がﾄﾞｸｵ君となんて……」
('A`)「呼んだか？」
ｱｷﾗ「ひゃあっ!?」
('A`)「そこまで驚かなくても……」
ｱｷﾗ「まだ偽物が残ってたんだね。いくよ！」
('A`)「偽物じゃないって！ 俺は、いやボクは……」
キラッ
ｲ从ﾟ ｰﾟﾉi､「ボクはｱｷﾗ。もう一人の君だよ」
ｱｷﾗ「今度は私の偽物？」
ｲ从ﾟ ｰﾟﾉi､「偽物じゃないってば！ ボクは男として生きていくはずだった本来の君。君の中の魂だね」
ｱｷﾗ「うーん、その話が本当だったとして、男として育ったわりにあんまり今と変わらないような。もう少し男らしく格好いいイメージだったんだけど」
ｲ从ﾟ ｰﾟﾉi､「そんなこといわれてもボクの知ったことじゃないよ。まあいいや、とにかくボクとデュエルをしてよ！」
ｲ从ﾟ ｰﾟﾉi､(そうすればボクは……！)
ｱｷﾗ「いいよ、これも試練だっていうなら乗り越えないとね！」
ｱｷﾗ「「デュエル!!」」ｲ从ﾟ ｰﾟﾉi､
ｲ从ﾟ ｰﾟﾉi､「ボクのターンからだね、ドロー！ ボクは『ジェネティック・ワーウルフ』を召喚！ 更に永続魔法、ツーマンセルバトルを発動しておくよ！ これでターンエンド。エンド時にツーマンセルの効果で『ブラッド・ヴォルス』を特殊召喚だよ！」
ｱｷﾗ「私のターンドロー！ 強引に攻めてくるね。だったらこっちは受けに回ろうかな！ 私は『サイバー・ヴァリー』を召喚！ 魔法カード、機械複製術でデッキからヴァリーを二体特殊召喚！」
ｲ从ﾟ ｰﾟﾉi､「ドローか、結構厄介だね」
ｱｷﾗ「ヴァリーの効果で、ヴァリー二体を除外して二枚ドロー！ これでターンエンドだよ！」
ｲ从ﾟ ｰﾟﾉi､「それじゃボクのターンドロー！ ボクはブラッドヴォルスをリリースして『ミノケンサテュロス』を召喚！ そのミノケンサテュロスをリリースして、デッキからジェネティックワーウルフ二体を特殊召喚するよ！」
ｱｷﾗ「ミノケンサテュロス、自身をリリースしてデッキからバニラの獣戦士族レベル４を二体特殊召喚するモンスターだね！」
ｲ从ﾟ ｰﾟﾉi､「とりあえずワーウルフでヴァリーにアタック！」
ｱｷﾗ「ヴァリーの効果を発動するよ！ ヴァリーを除外して一枚ドローし、バトルフェイズを終了させる！」
ｲ从ﾟ ｰﾟﾉi､「しかたないからターンエンドするよ。エンド時にツーマンセルバトルの効果で『剣闘獣 アンダル』を特殊召喚！」
ｱｷﾗ「私のターンドロー！ まずは魔法カード、トレード・インを発動。手札の『獣神機王 バルバロスＵｒ』を捨てて二枚ドローするよ！ よし、魔法カード、簡易融合発動！ ライフを支払いエクストラからレベル５以下の融合モンスターを特殊召喚する！」
ｱｷﾗ LP８０００→７０００
ｱｷﾗ「特殊召喚するのは『メカ・ザウルス』だよ。更にそのメカザウルスをリリースする！ この力、危険過ぎるけど……偉大なる獣の力、今ここに！ 『偉大魔獣 ガーゼット』アドバンス召喚!!」
ガーゼット「眼前の敵は、ただ打ち砕くのみ!!」
ｱｷﾗ「ガーゼットの攻撃翌力はリリースしたモンスターの二倍、すなわち3600！ ガーゼットでワーウルフにアタック！ いっけえぇぇぇ!!」
ガーゼット「塵一つ残さぬ!!」
ｲ从;ﾟ ｰﾟﾉi､ LP８０００→６４００
ｲ从ﾟ ｰﾟﾉi､「いたたっ！ でもまだまだだよ！」
ｱｷﾗ「これで私のターンはエンド！」
ｲ从ﾟ ｰﾟﾉi､「巻き返すよ、ボクのターンドロー！ 墓地に二枚以上通常モンスターが存在することにより『樹海の射手』を特殊召喚！ そして樹海の射手、アンダル、ワーウルフをリリース！ 一緒に駆け抜けよう！ 『神獣王 バルバロス』アドバンス召喚!!」
神獣王「ウオオォォォ!!」
ｱｷﾗ「バルバロス!? しまった！」
ｲ从ﾟ ｰﾟﾉi､「神獣王は三体リリースで召喚されたとき、相手の場のカード全てを破壊する！ 神獣王でダイレクトアタック！」
ｱｷﾗ LP７０００→４０００
ｲ从ﾟ ｰﾟﾉi､「更にジェネティックワーウルフでダイレクトアタック！」
ｱｷﾗ LP４０００→２０００
ｱｷﾗ「ぐううぅぅぅぅ!! はあ、はあ、つ、強い……！」
ｲ从ﾟ ｰﾟﾉi､「ボクもなかなかやるでしょ？ ターンエンドだよ！」
ｱｷﾗ「私のターン、ドロー！ 悔しいけど、防ぐのが精一杯！ 私は守備表示でモンスターを召喚して、一枚伏せてターンエンド！」
ｲ从ﾟ ｰﾟﾉi､「ボクのターンドロー！ 攻めるよ！ ボクはワーウルフをリリースして『暗黒のマンティコア』をアドバンス召喚！ マンティコアで裏守備モンスターにアタック！」
ｱｷﾗ「モンスターは『シャインエンジェル』だよ！ 戦闘破壊されたことにより、デッキから『サイバー・ラーヴァ』を特殊召喚する！」
ｲ从ﾟ ｰﾟﾉi､「ダメージは与えられないけど複製術でもされたらたまらないからね。神獣王でラーヴァにアタック！」
ｱｷﾗ「ラーヴァの効果で戦闘ダメージを無効化して、デッキからラーヴァを特殊召喚するよ！」
ｲ从ﾟ ｰﾟﾉi､「……拍子抜けだね。案外ｱｷﾗは男のままのほうが強かったんじゃないかな？ ボクのターンエンド！」
ｱｷﾗ「私のターン……絶対に負けられない、ドロー！」
パアァァァ！
ｱｷﾗ「原初の獣のときも、そして今も、つらいときはいつも私を支えてくれたね。さあ、私と一つになって駆け抜けよう！ まずはお膳立て！ 魔法カード、簡易融合発動！」
ｱｷﾗ LP２０００→１０００
ｱｷﾗ「ライフを支払い、エクストラから『フラワー・ウルフ』を特殊召喚する！ 速攻魔法、次元誘爆っ！ フラワーウルフをエクストラに戻し、除外されているヴァリー二体を特殊召喚！」
ｲ从ﾟ ｰﾟﾉi､「またドロー？ 引くだけじゃ勝てないよ」
ｱｷﾗ「もうドローは必要ないよ！ ヴァリー二体とラーヴァをリリース！ 今……私達は一つになるっ！ 神獣王バルバロス、アドバンス召喚!!」
バルバロス「俺が決めてやる!!」
ｲ从ﾟ ｰﾟﾉi､「三体リリースの神獣王は……」
ｱｷﾗ「相手の場を全破壊する！ 更に墓地のＵｒとメカザウルスを除外！ 神獣王と獣神機王、まるで私と貴方みたいだね。獣神機王バルバロスＵｒ、特殊召喚!!」
Ｕｒ「強く、ただ強くあるように!!」
ｱｷﾗ「永続罠、ビーストライザーを発動！ Ｕｒを除外してバルバロスの攻撃翌力は6800となる！」
ｲ从ﾟ ｰﾟﾉi､(そう、それでいいんだよ。君がボクの存在を感じ、ボクを負かすことで、ボクは君の中に吸収される。これで一つに、本当のｱｷﾗになれるんだ……)
ｱｷﾗ「バルバロスでダイレクトアタック！」
バルバロス「いっくぜぇぇぇ!!」
ｲ从ﾟ ｰﾟﾉi､ LP６４００→０
神獣王の里
ｱｷﾗ「あはは……。お待たせ、なんていったら怒られるかな？」
ﾐｻｷ「当然だ！」
ｱｷﾗ「ごめん！ でも私は私で色々大変だったんだよ？ ﾄﾞｸｵ君が事故ったり変身したり」
(;'A`)「ｱｷﾗの試練でまで俺はそんな役なの？」
ξﾟ��ﾟ)ξ「なんにしてもｱｷﾗが無事でよかったわ！」
( ＾ω＾)「これで全員が試練をこえたことになるお！」
川 ﾟ -ﾟ)「あとは龍神達を倒すだけだな」
ﾂﾊﾞｻ「その前にｱｷﾗ。私達にいわなければならない言葉があるでしょう？」
ｱｷﾗ「そうだね。皆……ただいま！」
第十八話 完
皆が試練を乗り越えたと思いきや、一人取り残されてしまったｱｷﾗ。しかし、ｱｷﾗに降りかかる試練はとても穏やかで？
第十八話「ただいま」
試練の洞穴
ｱｷﾗ「私は……えっと、私はなにをしてたんだっけ？」
('A`)「ぼーっとしてどうしたんだ？」
ｱｷﾗ「えっ？ う、ううん。なんでもないよ」
('A`)「もしつらいならちゃんと病院へいくんだぞ。もうｱｷﾗ一人の身体じゃないんだからな」
ｱｷﾗ「あはは、大丈夫だよ。そういうんじゃなくて、なんていうか……大事なことを忘れてる気がして」
('A`)「大事なこと？ まあ、思いだせないならたいしたことでもないだろ。それじゃそろそろ俺はいくよ」
ｱｷﾗ「いってらっしゃいﾄﾞｸｵ君……いいえ、あなた。お仕事頑張ってね」
('A`)「ああ、ｱｷﾗも無理だけはしないようにな。いってきます！」
ｱｷﾗ「いってらっしゃい！ …………なんだろう、この不安な気持ち」
…………
ｱｷﾗ「なに一つ不満のない新婚生活。愛する人の子供を宿して幸せなはずなのに、どうしても違和感が拭いきれない。まるで私が私じゃないような……」
ｱｷﾗ「それにこのカード達を見てると胸が苦しくなる。い、いだい、偉大魔獣？ 神獣王？ まるでなにかを語りかけてきてるみたい……」
ピンポーン
ｱｷﾗ「カードが語りかけてくるなんて、私はなにをいってるんだろうね。はーい！ いまでまーす！」
ガチャッ
ｱｷﾗ「あれ、クー？ こんな昼間からどうしたの？」
川 ﾟ -ﾟ)「いやなに、母上殿がこれを持っていってくれときかなくてな」
ｱｷﾗ「ベビーグッズって、まだ三ヶ月だよ。お母様も気が早いんだから」
川 ﾟ -ﾟ)「それほど初孫が楽しみということだろう。かくいう私も楽しみにしているがな」
ｱｷﾗ「この前ﾐｻｷもそんなこといってたよ。みんなして気が早いんだから」
川 ﾟ -ﾟ)「ちなみにﾂﾊﾞｻは男の子だったら自分好みに育てるとはりきっていたぞ」
ｱｷﾗ「あはは、この子も男の子だったら色々大変だろうね」
神獣王の里
('A`)「命の保証はできないとのことでしたけど、このままではいったいどうなってしまうんですか！」
里長「……試練を乗り越えられなかった者は洞穴に取り込まれ、中を延々とさまようことになるでしょう」
ξﾟ��ﾟ)ξ「そんな!?」
( ＾ω＾)「なんとかする方法はないのですかお！」
里長「残念ですが、いまの我々にできることは祈ることぐらいです」
ﾐｻｷ「チッ！ もどかしいな」
ﾂﾊﾞｻ(皆があなたの帰りを待っています。あなたの帰る場所はここなのです。ですから帰ってきなさい……ｱｷﾗ！)
試練の洞穴
ｱｷﾗ「つっ！ 呼ばれ、てる？」
川 ﾟ -ﾟ)「どうしたんだ？」
ｱｷﾗ「誰かに呼ばれてる気がして。私、帰らないと」
川 ﾟ -ﾟ)「おいおい、帰るもなにもここがｱｷﾗの家だろう？」
ｱｷﾗ「う、うん……そうだよね。最近なんだかこういうことが多くてさ」
川 ﾟ -ﾟ)「大丈夫なのか？ もし疲れているのなら無理せずゆっくりするといい。時間はいくらでもある」
ｱｷﾗ「心配してくれてありがとう。でも、さすがにいくらでもあるっていうのは大袈裟だよ」
川 ﾟ -ﾟ)「……あながち大袈裟でもないのだがな」
ｱｷﾗ「うん？ あっ、そういえばクーはこのカードのこと、なにか知らないかな？ いつ手に入れたのかもわからないし、気がついたら持っていたんだけど」
川 ﾟ -ﾟ)「気味のわるい話だな。ふむ、私はこんなもの見たこともないぞ」
ｱｷﾗ「そっか。このカードを見てると胸が締めつけられるみたいなんだ」
川 ﾟ -ﾟ)「そんな変な物、捨てたほうがいいんじゃないか？」
ｱｷﾗ「でもこれを捨てたら戻れなくなる、そんな気がして」
川 ﾟ -ﾟ)「今度は戻れなくなるか。いったいどこに戻るつもりなんだ？」
ｱｷﾗ「それは……それは、皆のところ？ 皆の……仲間の……大切な……」
ピンポーン
川;ﾟ -ﾟ)「ほ、ほら！ 誰かきたみたいだぞ！」
ガチャッ
ﾐｻｷ「大変だ！ ﾄﾞｸｵが事故にあったって！」
ｱｷﾗ「ﾄﾞｸｵ君が!?」
…………
(-A-)「…………」
ｱｷﾗ「ﾄﾞｸｵ君、ﾄﾞｸｵ君！」
ﾐｻｷ「なんとか一命は取り留めたらしいぜ」
(-A-)「……ｱ……ｷﾗ……」
ｱｷﾗ「ﾄﾞｸｵ君！」
川 ﾟ -ﾟ)「うわごとでｱｷﾗの名を呼んでいるのか。ｱｷﾗ、そばにいてやれ。ずっとな……」
ｱｷﾗ「……うん」
川 ﾟ ｰﾟ)「フフ……」
神獣王の里
ξﾟ��ﾟ)ξ(祈ることしかできないなら全力で祈る！ だから帰ってきてｱｷﾗ！)
( ＾ω＾)(ｱｷﾗなら試練ぐらい笑って乗りこえられるはずだお！)
ﾐｻｷ(これだけ俺の人生を変えておいて、自分だけリタイアなんてなしだぜ！)
川 ﾟ -ﾟ)(私にこえられた試練を、ｱｷﾗがこえられぬはずがない！ ｱｷﾗは私よりも心が強いのだから！)
ﾂﾊﾞｻ(試練と闘ってまた一つ強くなりなさい、ｱｷﾗ！)
('A`)(信頼しているから心配しない、そう俺にいったことがあったよな。今度は俺が信じる番だ！ いま必要なのは心配ではなく信じる心！)
全員(ｱｷﾗ！)
試練の洞穴
ｱｷﾗ「う、あっ！ 呼ばれてる！」
ﾐｻｷ「どうした、大丈夫か？」
ｱｷﾗ「いかなきゃ！ 皆のところへ！」
(-A-)「ｱｷﾗ……いかないでくれ……」
ｱｷﾗ「ﾄﾞｸｵ君!?」
川 ﾟ -ﾟ)「ほら、ずっとﾄﾞｸｵのそばにいてやるんだろう！」
ｱｷﾗ「う、うん……」
川 ﾟ -ﾟ)「それでいい、ﾄﾞｸｵもじきに目を覚ます。そうしたらまた二人で仲良く暮らすといい、永遠にな」
ｱｷﾗ「二人で、永遠に……」
パァァァ！
ｱｷﾗ「えっ？ この、光は……ガーゼット!? バルバロス!!」
川 ﾟ -ﾟ)「くっ、封印獣か！ 余計なことを！」
ｱｷﾗ「ずっと私を助けようとしてくれてたんだね、ありがとう！ 思い出したよ。全部ね！」
ﾐｻｷ「……このまま幸せな幻想に取り込まれればよかったのに。気づくから苦しむことになる」
川 ﾟ -ﾟ)「まったく、度し難い愚か者だ。これは自業自得だと思え！」
ｱｷﾗ「人の心を散々弄んでさ、私の大切な家族の姿でそれ以上口をきくなぁぁぁ！」
ｱｷﾗ(熱い、熱いよ！ これは、皆の想いが私に流れ込んでくる？ 心がはぜるみたい！ 力が、溢れるっ！ そうか、私の力の源は想い。私が皆を想い、皆が私を想ってくれる！ そこを循環して生まれる力！)
ｱｷﾗ「人の想いを力に変える！ それが私の力！」
ｱｷﾗ「「デュエル!!」」川 ﾟ -ﾟ)
川 ﾟ -ﾟ)「私のターンからだ、ドロー！ モンスターを守備表示で召喚して、ターンエンド！」
ｱｷﾗ「私のターンドロー！ 相手の場にモンスターが存在し、自分の場に存在しないことにより『サイバー・ドラゴン』を特殊召喚するよ！ 神獣の王よ、私に力を！ 『神獣王バルバロス』召喚！」
バルバロス「俺にまかせろぉぉぉ!!」
川 ﾟ -ﾟ)「リリースなしで召喚された神獣王の攻撃翌力は1900になるか」
ｱｷﾗ「いくよ！ サイバードラゴンで守備モンスターにアタック！」
川 ﾟ -ﾟ)「モンスターは『巨大ネズミ』だ。戦闘破壊されたことにより、デッキから巨大ネズミを特殊召喚する！」
ｱｷﾗ「リクルーターだね、だけど構わない！ バルバロスで巨大ネズミにアタック！」
川;ﾟ -ﾟ) LP８０００→７５００
川 ﾟ -ﾟ)「くっ！ だがネズミの効果で、デッキから『レスキューキャット』を特殊召喚だ！」
ｱｷﾗ「これで私のターンエンド！」
川 ﾟ -ﾟ)「では私のターンドロー！ レスキューキャットをリリースして、デッキから『Ｘ‐セイバー エアベルン』と『コアラッコ』を特殊召喚！」
川 ﾟ -ﾟ)(エクストリオでいくか？ いや、ここは！)
川 ﾟ -ﾟ)「コアラッコの効果を発動して、サイバードラゴンの攻撃翌力を0にする！ ここで『融合呪印生物‐地』を召喚。呪印生物の効果で、呪印生物とコアラッコをリリースして、エクストラより『コアラッコアラ』特殊召喚！」
ｱｷﾗ(封印獣！ ……でも威圧感を感じない。姿は同じでもあれはクーじゃない！ 本物のクーと封印獣はもっと強い！)
川 ﾟ -ﾟ)「コアラッコアラの効果で、手札から『デス・カンガルー』を捨てて神獣王を破壊！ コアラッコアラでサイバードラゴンにアタック！」
ｱｷﾗ LP８０００→５２００
川 ﾟ -ﾟ)「続けていくぞ！ エアベルンでダイレクトアタックだ！」
ｱｷﾗ LP５２００→３６００
ｱｷﾗ「つっ、これぐらいじゃあ効かないよ！」
川 ﾟ -ﾟ)「ふん、エアベルンがダイレクトアタックに成功したとき、相手は手札一枚をランダムに捨てる！」
ｱｷﾗ「捨てられたのはサイクロンだね」
川 ﾟ -ﾟ)「これで私のターンエンドだ！ エアベルンはエンドフェイズに破壊される」
ｱｷﾗ「私のターンドロー！ 偽物なんか相手にならない！ これで終わらせるよ！ 墓地のサイバードラゴンを除外して『サイバー・エルタニン』特殊召喚！」
川 ﾟ -ﾟ)「エルタニンだと？」
ｱｷﾗ「エルタニンの攻守は自身の効果で除外したモンスターの数×500になる。更にエルタニンが特殊召喚されたとき、エルタニン以外の表側表示のモンスターを全て墓地に送る！ コアラッコアラを墓地に送るよ！」
川 ﾟ -ﾟ)「やるな！ だがエルタニン攻撃翌力は500、致命傷とはなりえんぞ！」
ｱｷﾗ「まだまだ！ 場のエルタニンと墓地のバルバロスを除外！ 神獣王の、真の力を解き放つ！ 『獣神機王 バルバロスＵｒ』特殊召喚!!」
Ｕｒ「これで終わらせる!!」
ｱｷﾗ「そのＵｒをリリース！ この力、危険過ぎるけど……偉大なる獣の力、今ここに！ 『偉大魔獣 ガーゼット』アドバンス召喚!!」
ガーゼット「我が道は一つ、全てを滅すること!!」
ｱｷﾗ「ガーゼットの攻撃翌力はリリースしたモンスターの二倍になる、すなわち7600!!」
川;ﾟ -ﾟ)「そんな、ばかな!?」
ｱｷﾗ「ガーゼットでダイレクトアタック！」
ガーゼット「我にふれれば消え去るのみ!!」
川;ﾟ -ﾟ) LP７５００→０
ﾐｻｷ「ここまでやるとは！」
ｱｷﾗ「私はまだ実力の半分もだしてない！ 次、いくよ！」
ｱｷﾗ「「デュエル!!」」ﾐｻｷ
ｱｷﾗ「今度は私のターンから、ドロー！ まずは『サイバー・ラーヴァ』を召喚。更に一枚伏せてターンエンド！」
ﾐｻｷ「俺のターンドロー！ 俺は『神獣王 バルバロス』を召喚するぜ！ リリースなしで召喚された神獣王の攻撃翌力は1900となる！」
ｱｷﾗ(このバルバロスも偽物、強くない！)
ﾐｻｷ「ラーヴァは戦闘ダメージを無効にして、戦闘破壊されたときデッキから同名カードを特殊召喚できるのか。攻撃するメリットはないな、ならば一枚伏せてターンエンドだ！」
ｱｷﾗ「私のターンドロー！ 私は『サイバー・ヴァリー』を召喚する。そして魔法カード、機械複製術を発動。デッキからヴァリー二体を特殊召喚するよ！ 更にヴァリーの効果で、ヴァリー三体とラーヴァを除外して四枚ドロー！」
ﾐｻｷ「ドローはすごいが召喚権はもうないぜ？」
ｱｷﾗ「甘いね！ 相手の場にモンスターが存在し、自分の場に存在しないことにより『サイバー・ドラゴン』特殊召喚！ サイバードラゴンでバルバロスにアタック！」
ﾐｻｷ LP８０００→７８００
ﾐｻｷ「うぐっ、この程度！」
ｱｷﾗ「二枚伏せて私のターンエンド！」
ﾐｻｷ「俺のターンドロー！ 伏せておいた永続罠、死霊ゾーマを特殊召喚だ！ これならいけるぜ！ ゾーマをリリースして『偉大魔獣 ガーゼット』アドバンス召喚！」
ｱｷﾗ「ガーゼットの攻撃翌力はリリースしたモンスターの二倍だね」
ﾐｻｷ「すなわち3600だ！ ガーゼットでサイバードラゴンにアタック！」
ｱｷﾗ LP８０００→６５００
ｱｷﾗ「つうっ、さすがガーゼット。偽物でも少しはやるね」
ﾐｻｷ「ほざいてろ。これで俺のターンエンドだ！」
ｱｷﾗ「私のターンドロー！ 速攻魔法、月の書を発動するよ。ガーゼットを裏守備に変更する！ 更に『イグザリオン・ユニバース』を召喚！」
ﾐｻｷ「チッ、守備力0のガーゼットは貫通に弱い！」
ｱｷﾗ「早く皆のところへ帰りたいからね、このターンで終わらせるよ！ 手札のバルバロスと墓地のサイバードラゴンを除外する！ 神獣王よ、真の力を現せ！ 『獣神機王 バルバロスＵｒ』特殊召喚!!」
Ｕｒ「なぎ払ってやるさ、全て!!」
ｱｷﾗ「伏せておいた永続罠、ビーストライザーを発動！ Ｕｒを除外してイグザリオンの攻撃翌力は5600となる！ 更に罠カード、異次元からの帰還を発動！ ライフを半分支払い、除外されているモンスターを可能な限り特殊召喚する！」
ｱｷﾗ LP６５００→３２５０
ｱｷﾗ「Ｕｒ、バルバロス、サイバードラゴン、ヴァリーを特殊召喚！ もう一枚伏せておいた永続罠、ビーストライザーを発動！ Ｕｒを除外してイグザリオンの攻撃翌力は9400となる！」
ﾐｻｷ「くそっ、ばかなっ!!」
ｱｷﾗ「これでとどめ！ イグザリオンで裏守備のガーゼットにアタック！ イグザリオンは攻撃翌力を9000に下げることで貫通能力を得る！」
ﾐｻｷ LP７８００→０
ｱｷﾗ「やった、試練に打ち勝ったよ！ それにしてもどういう世界観だったんだか、私が妊娠なんてするわけないよね。そ、それに私がﾄﾞｸｵ君となんて……」
('A`)「呼んだか？」
ｱｷﾗ「ひゃあっ!?」
('A`)「そこまで驚かなくても……」
ｱｷﾗ「まだ偽物が残ってたんだね。いくよ！」
('A`)「偽物じゃないって！ 俺は、いやボクは……」
キラッ
ｲ从ﾟ ｰﾟﾉi､「ボクはｱｷﾗ。もう一人の君だよ」
ｱｷﾗ「今度は私の偽物？」
ｲ从ﾟ ｰﾟﾉi､「偽物じゃないってば！ ボクは男として生きていくはずだった本来の君。君の中の魂だね」
ｱｷﾗ「うーん、その話が本当だったとして、男として育ったわりにあんまり今と変わらないような。もう少し男らしく格好いいイメージだったんだけど」
ｲ从ﾟ ｰﾟﾉi､「そんなこといわれてもボクの知ったことじゃないよ。まあいいや、とにかくボクとデュエルをしてよ！」
ｲ从ﾟ ｰﾟﾉi､(そうすればボクは……！)
ｱｷﾗ「いいよ、これも試練だっていうなら乗り越えないとね！」
ｱｷﾗ「「デュエル!!」」ｲ从ﾟ ｰﾟﾉi､
ｲ从ﾟ ｰﾟﾉi､「ボクのターンからだね、ドロー！ ボクは『ジェネティック・ワーウルフ』を召喚！ 更に永続魔法、ツーマンセルバトルを発動しておくよ！ これでターンエンド。エンド時にツーマンセルの効果で『ブラッド・ヴォルス』を特殊召喚だよ！」
ｱｷﾗ「私のターンドロー！ 強引に攻めてくるね。だったらこっちは受けに回ろうかな！ 私は『サイバー・ヴァリー』を召喚！ 魔法カード、機械複製術でデッキからヴァリーを二体特殊召喚！」
ｲ从ﾟ ｰﾟﾉi､「ドローか、結構厄介だね」
ｱｷﾗ「ヴァリーの効果で、ヴァリー二体を除外して二枚ドロー！ これでターンエンドだよ！」
ｲ从ﾟ ｰﾟﾉi､「それじゃボクのターンドロー！ ボクはブラッドヴォルスをリリースして『ミノケンサテュロス』を召喚！ そのミノケンサテュロスをリリースして、デッキからジェネティックワーウルフ二体を特殊召喚するよ！」
ｱｷﾗ「ミノケンサテュロス、自身をリリースしてデッキからバニラの獣戦士族レベル４を二体特殊召喚するモンスターだね！」
ｲ从ﾟ ｰﾟﾉi､「とりあえずワーウルフでヴァリーにアタック！」
ｱｷﾗ「ヴァリーの効果を発動するよ！ ヴァリーを除外して一枚ドローし、バトルフェイズを終了させる！」
ｲ从ﾟ ｰﾟﾉi､「しかたないからターンエンドするよ。エンド時にツーマンセルバトルの効果で『剣闘獣 アンダル』を特殊召喚！」
ｱｷﾗ「私のターンドロー！ まずは魔法カード、トレード・インを発動。手札の『獣神機王 バルバロスＵｒ』を捨てて二枚ドローするよ！ よし、魔法カード、簡易融合発動！ ライフを支払いエクストラからレベル５以下の融合モンスターを特殊召喚する！」
ｱｷﾗ LP８０００→７０００
ｱｷﾗ「特殊召喚するのは『メカ・ザウルス』だよ。更にそのメカザウルスをリリースする！ この力、危険過ぎるけど……偉大なる獣の力、今ここに！ 『偉大魔獣 ガーゼット』アドバンス召喚!!」
ガーゼット「眼前の敵は、ただ打ち砕くのみ!!」
ｱｷﾗ「ガーゼットの攻撃翌力はリリースしたモンスターの二倍、すなわち3600！ ガーゼットでワーウルフにアタック！ いっけえぇぇぇ!!」
ガーゼット「塵一つ残さぬ!!」
ｲ从;ﾟ ｰﾟﾉi､ LP８０００→６４００
ｲ从ﾟ ｰﾟﾉi､「いたたっ！ でもまだまだだよ！」
ｱｷﾗ「これで私のターンはエンド！」
ｲ从ﾟ ｰﾟﾉi､「巻き返すよ、ボクのターンドロー！ 墓地に二枚以上通常モンスターが存在することにより『樹海の射手』を特殊召喚！ そして樹海の射手、アンダル、ワーウルフをリリース！ 一緒に駆け抜けよう！ 『神獣王 バルバロス』アドバンス召喚!!」
神獣王「ウオオォォォ!!」
ｱｷﾗ「バルバロス!? しまった！」
ｲ从ﾟ ｰﾟﾉi､「神獣王は三体リリースで召喚されたとき、相手の場のカード全てを破壊する！ 神獣王でダイレクトアタック！」
ｱｷﾗ LP７０００→４０００
ｲ从ﾟ ｰﾟﾉi､「更にジェネティックワーウルフでダイレクトアタック！」
ｱｷﾗ LP４０００→２０００
ｱｷﾗ「ぐううぅぅぅぅ!! はあ、はあ、つ、強い……！」
ｲ从ﾟ ｰﾟﾉi､「ボクもなかなかやるでしょ？ ターンエンドだよ！」
ｱｷﾗ「私のターン、ドロー！ 悔しいけど、防ぐのが精一杯！ 私は守備表示でモンスターを召喚して、一枚伏せてターンエンド！」
ｲ从ﾟ ｰﾟﾉi､「ボクのターンドロー！ 攻めるよ！ ボクはワーウルフをリリースして『暗黒のマンティコア』をアドバンス召喚！ マンティコアで裏守備モンスターにアタック！」
ｱｷﾗ「モンスターは『シャインエンジェル』だよ！ 戦闘破壊されたことにより、デッキから『サイバー・ラーヴァ』を特殊召喚する！」
ｲ从ﾟ ｰﾟﾉi､「ダメージは与えられないけど複製術でもされたらたまらないからね。神獣王でラーヴァにアタック！」
ｱｷﾗ「ラーヴァの効果で戦闘ダメージを無効化して、デッキからラーヴァを特殊召喚するよ！」
ｲ从ﾟ ｰﾟﾉi､「……拍子抜けだね。案外ｱｷﾗは男のままのほうが強かったんじゃないかな？ ボクのターンエンド！」
ｱｷﾗ「私のターン……絶対に負けられない、ドロー！」
パアァァァ！
ｱｷﾗ「原初の獣のときも、そして今も、つらいときはいつも私を支えてくれたね。さあ、私と一つになって駆け抜けよう！ まずはお膳立て！ 魔法カード、簡易融合発動！」
ｱｷﾗ LP２０００→１０００
ｱｷﾗ「ライフを支払い、エクストラから『フラワー・ウルフ』を特殊召喚する！ 速攻魔法、次元誘爆っ！ フラワーウルフをエクストラに戻し、除外されているヴァリー二体を特殊召喚！」
ｲ从ﾟ ｰﾟﾉi､「またドロー？ 引くだけじゃ勝てないよ」
ｱｷﾗ「もうドローは必要ないよ！ ヴァリー二体とラーヴァをリリース！ 今……私達は一つになるっ！ 神獣王バルバロス、アドバンス召喚!!」
バルバロス「俺が決めてやる!!」
ｲ从ﾟ ｰﾟﾉi､「三体リリースの神獣王は……」
ｱｷﾗ「相手の場を全破壊する！ 更に墓地のＵｒとメカザウルスを除外！ 神獣王と獣神機王、まるで私と貴方みたいだね。獣神機王バルバロスＵｒ、特殊召喚!!」
Ｕｒ「強く、ただ強くあるように!!」
ｱｷﾗ「永続罠、ビーストライザーを発動！ Ｕｒを除外してバルバロスの攻撃翌力は6800となる！」
ｲ从ﾟ ｰﾟﾉi､(そう、それでいいんだよ。君がボクの存在を感じ、ボクを負かすことで、ボクは君の中に吸収される。これで一つに、本当のｱｷﾗになれるんだ……)
ｱｷﾗ「バルバロスでダイレクトアタック！」
バルバロス「いっくぜぇぇぇ!!」
ｲ从ﾟ ｰﾟﾉi､ LP６４００→０
神獣王の里
ｱｷﾗ「あはは……。お待たせ、なんていったら怒られるかな？」
ﾐｻｷ「当然だ！」
ｱｷﾗ「ごめん！ でも私は私で色々大変だったんだよ？ ﾄﾞｸｵ君が事故ったり変身したり」
(;'A`)「ｱｷﾗの試練でまで俺はそんな役なの？」
ξﾟ��ﾟ)ξ「なんにしてもｱｷﾗが無事でよかったわ！」
( ＾ω＾)「これで全員が試練をこえたことになるお！」
川 ﾟ -ﾟ)「あとは龍神達を倒すだけだな」
ﾂﾊﾞｻ「その前にｱｷﾗ。私達にいわなければならない言葉があるでしょう？」
ｱｷﾗ「そうだね。皆……ただいま！」
第十八話 完
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Urの扱いヒドくね？
待ってましたｗ